幸せへのプロセス 6 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

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幸せへのプロセス 5
の続編です。


あなたは誰かを「否定」していないでしょうか。

それがあなたの幸せを阻害しているかもしれません。

今日の記事は、これです。
非常にわかりやすい例を挙げて申しますね。
たとえば、ごく普通の結婚をして、当たり前のささやかな平和な暮らしがしたい、と望んでいるとします。
しかし、どうしてもいい人に巡り会えない、出会っても問題のある相手だとか、すごくいい人だったのに何らかの理由で別離になってしまう……。
結婚したけれど、性格が合わなかったり、どうしても我慢ならない問題が起きたり、相手をまったく尊敬できなくなったり、あるいは自分自身に重大な落ち度があり離婚……。

人がうまく行かない理由は様々です。
その理由は問いません。

普通の暮らしが欲しいだけなのに、それがどうしても手に入らない、壊れてしまった、というかたは、ぜひ、一度ご自分の胸に手を当てて考えてみてほしいことがあります。
それは、自分が誰かを嫌って、否定していないか、ということを。

これは見つめるのは辛いことかもしれませんので、そんなところをほじくり返したくないというかたは、以下の記事はお読みにならないでください。
痛い想いをしてまで、ブログなど読む必要はありません。



当たり前の結婚、当たり前の家庭を持つこと。
それが望みなのに、うまく行かない。
この背景に、じつは誰かへの否定が影響していることは、非常に多いのです。
とくに生まれ育った家庭の誰か。
父親や母親であるケースが多い。

家庭環境が本人に与える影響は極めて大きい。
両親の仲が悪かったので、結婚というものに夢を持てない、という人も現代では非常に多い。
また完全に父親、あるいは母親を嫌ってしまうという事態になると、これはそのまま自分自身の人間関係、夫婦関係などへ波及してしまいます。
なぜか?
占星術では、父と母は、太陽と月です。
この太陽と月は、やがて女性の場合は太陽が配偶者、男性の場合は月が配偶者にもなっていきます。
つまり女性で、父親のことを否定するとしたら、それは太陽を介して、やがて配偶者、パートナーへの否定にもつながってしまうのです。

つまり父親に対して抱いている否定の感情が、そのまま夫へ転化されてしまうのです。

よく父親のことが大嫌いで、「お父さんみたいな男とは絶対に結婚しない」と断言していながら、結婚して見れば、夫は父親と似た性格だった、という話をよく耳にします。
これは当然の話で、太陽が父と夫、両者を表現しうるからです。
(個人差はあり、これがあまり出ない人もいますので、誤解のないように)

男性でもホロスコープの中で、月のイメージが壊れていたら、当然、それは好ましくない母親像と妻が結び付くことになりかねません。

「では、女性で母親のことを否定していたら?」というご質問も当然出てくるかもしれません。
月は母性の星で幼児なども表示する星です。
もし女性が母親のイメージを否定してしまった場合、自分が母親になることを無意識に忌避したり、子供への対応が厳しいものになったりするかもしれません。
また月には住居や暖かくて安らげる家庭としての意味もあり、これが意識の中で損なわれてしまいます。

男性が父親を否定している場合、これは太陽を否定しているわけで、自分自身を否定することに当然つながります。
仕事や人間関係、さまざまな領域に及ぶことになります。
自分自身の完成にも大きな障害となるでしょう。

肉親への否定は、かなり重大な影響を自身に及ぼしてしまうことがありますし、そのような実例は非常に多く見てきました。

もしここまで読まれてきたかたの中には、今親の立場になっているかたも大勢らっしゃるかと思いますが、親の責任は重大です。
そんなことは当たり前のことで、みんな理屈では分かっていることなのですが、占星術を透かして見たときには、その子の将来の結婚まで左右する可能性があり、自分の子育てはそこまでの影響があるのだと、ぜひ、頭の隅に残しておいてください。

逆に、これまで親への幻滅や親から受けた仕打ちに傷ついているかた。
太陽や月のイメージが何らかの理由で損なわれて、否定をしてしまっているかた。
これは心情としては、とても理解できます。
また、中には私の経験ではとうてい実感としてはわからないような試練を受けてきたかたもいらっしゃると思います。親からの虐待とか、子としてはあまりにも悲惨な極限的な体験です。

普通に考えたら、もっとも弱い存在として無垢に生まれてきた子供が、自分のほうから親を嫌うはずはない。
否定するはずもない。
そうなってしまうのには、親側のなんらかの原因があるはずです。

こういった太陽や月のイメージが損なわれてしまったかたは、やはりこれをどこかで修復するか、克服する、解消する、どれでもいいですが、何らかの方法で乗り越えていく必要があります。
もし親との関係が修復しえる人なら、私は過去にも紹介していますが、「鏡の法則」を実践されることをお勧めします。
「鏡の法則」 著・野口嘉則 総合法令
この本には、そのためのプロセスが書かれています。ただ、この「鏡の法則」については、サイトもあり、本を購入する必要もなく、サイトの中に同じストーリーがそのまま収録されているようです。「鏡の法則」で検索してくださったら、すぐに見つかると思います。

この「鏡の法則」は心理学的な側面から、ここで私が書いたことと同じような結論を提示しており、親に抱いている自分の根っこの想いを解消させることで、今現在の不調も変えて行けるというもので、非常に実効性の高い手法です。
私が過去に鑑定を行った中でも、この法則を実践して、自分自身が幸せになったかたもいらっしゃいます。

ただ、この手法は親との関係の修復、再構築みたいなものを行える人は良いのですが、現実にはそれができないかたもいらっしゃいます。
連絡を取ったら最後、その親から多大な迷惑を受けるような極端なケースもありますし、過去に受けた仕打ちがあまりにもひどいもので、どうしても親に向かって「鏡の法則」は実践できないというかたもいます(実践方法については、直接、「鏡の法則」のサイトなり本で学習してください。ここではそのご紹介に留めます)。

現状、私がもっとも有効だと感じているのは、「ホ・オポノポノ」です。
これもここでは紹介に留めますが、テーマ別に検索してもらったら、「ホ・オポノポノ」に関する記事はいくつか出てきますので、そちらをお読みください。
「ホ・オポノポノ」は自分自身で、こういった潜在意識の浄化、クリーニングができます。

「鏡の法則」の実践に抵抗があるかた、あるいはできない事情があるかたは、「ホ・オポノポノ」で自分の親に対する想いや、あるいは自分の人生に存在している親そのものの情報をクリーニングするとよいでしょう。
ブルーソーラー・ウォーターなども、非常に有効です。ただ飲むだけでクリーニングされるのですから、これほど手軽な解決方法はないと言えます。

もっと現実的な手段に頼ってもいいでしょう。
カウンセリングなどの、心の治療を行ってみることです。
実際、非常に重いものを受け取ってしまい、傷の深いかたは、心の癒しや治療が必要です。

もし自分が誰かを、とくに親御さんなどに強い否定感情を抱いているかたは、こういったことを行ってみてください。
これらがご自身の幸せを呼び込んでくれる、一つの手助けになるはずです。


こういった問題は、「現実的な」対処が不可欠です。
なにもせず、この問題を解決することが難しいと思います。

ただ、一つだけ、私からお伝えしておきたいことはあります。
それは現実亭な対処が前提の話ですが。

じつは、人間と意志というのは、非常に強いものなのです。
それは、多くの人がお考えになっているよりも、はるかに強力なものです。

私は過去の鑑定の中で、いくつもその実例を見てきました。
星の力よりも、人の意志と選択のほうが優先する。
そのように感じることが多々あります。

つまり太陽や月の情報が損なわれ、自分がかりに今まで親を否定してきたとしても、親のせいで自分がずっと幸せになれないとか、そんなことは意味しないということです。
それは運命的に決まっていることではない。

運命を変えるのは、自分の意志と選択です。
これはこのブログのずっと過去から、同じことを申し上げてきました。

親のことは否定してきたけれど、でも、自分は自分としてちゃんと幸せになりたい。
もしそうお考えになるのでしたら、親への否定は今すぐに捨てるべきです。
はっきりとその「否定してきた自分」と決別するべきです。勇気を持って。

太陽や月は、親御さんだけではない。
自分は自分自身の重大なパーツです。
否定を持ち持ち続けることは、やがて自分自身への否定にもつながります。

この否定を放棄することは、親御さんだけでなく、人生のいろいろな局面で役に立ち、あなたを幸せに導きます。
否定を放棄したうえで、あらたに選びなおすことです。
否定したまま違う選択しようとすると、「父を嫌いながら同じような人と結婚する」のと同じようなことも起きえます。なぜなら意識がそこに膠着しているからです。
出来得るならば、否定ではなく、許すことです。

自分はかならず幸せな結婚や家庭を持つ、そのための選択をするのだと、強い意志を持ち、選択を続けることです。


長い記事でしたが、次回はとりあえずまとめの記事となる予定です。



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