おっす、ざわえもんです。今回はユーモアのメリットについて⑥の続きです。先ず1992年5月に創設されたアパレルブランド会社「FUBU」の創業者兼最高経営責任者であるデイモンド・ジョン氏によれば、「笑いのツボを押さえられる様なジョークを言われると感銘を受ける上に、愉快な繋がりのお陰で友達になれる」、こう述べています。そしてここで突然ですが、ユーモアのテクニックを履歴書等の比較的フォーマルな場面で応用する為の4つのポイントをご紹介します。先ず1つ目が適切なバランスを意識する。そして2つ目が最後にユーモアを加える。次に3つ目が戦略的に内容を選ぶ。そして最後の4つ目が自虐的なジョークは慎重に言う。それでは1つ1つを簡単にご説明させて頂きますが、先ず適切なバランスを意識するというのが、ユーモアのあるジョークというのは確かに様々な場面で効果的なのですが、時々ジョークを使い過ぎるケースが良くあります。アメリカのスタンフォード大学の学生を対象とした調査によれば、懇切丁寧に書かれた履歴書にユーモアの含まれた文が1~2行加えられた場合、その履歴書の人物は知性が高く親近感が湧き、同僚としても望ましい存在であるという評価を受けており、更にユーモアのある文を1~2行加えただけにも関わらず比較的外見的魅力も高いと評価される傾向にあったと報告されています。まぁこれは一種のハロー効果であり、ある特徴で優れている人がいるとすると、他の特徴も優れている様に見えるという性質が人にはあります。つまりユーモアのジョークを言い過ぎるとしつこいというネガティブな印象を与えてしまい、ハロー効果の逆であるホーン効果、別名ネガティブ・ハロー効果を引き起こしてしまうリスクがありますので、ジョークの連発は嫌われたくなければ控える事をお勧めしますw 俺も気を付けるお(^o^) そして2つ目の最後にユーモアを加えるという事に関してですが、これは以前からも言っている通り、人は予想外の結末を迎えるとユーモアを感じる傾向にあります。日本語だとオチ、英語だとパンチラインとか言われていたりしますね。なんかパンチラインって卑猥じゃねw まぁつまりw 予想外のパンチラインを迎えると脳の前頭前皮質が活性化し、認知機能や非認知機能等も総じて上がる傾向にあり、同時にユーモアを感じて面白くなる事で笑顔になり、ストレスが低減したりリラックスしたりする事が出来るという事です。そしてお次の3つ目である戦略的に内容を選ぶという事に関しては、ユーモアのメリットは、相手が自分に対して抱くネガティブな印象を和らげるため、相手に感銘を与えたり楽しませたり警戒心を解く等がありますが、戦略的にジョーク等を使わないと相手に違和感を与えてしまうケースがあるとされています。つまりジョークというのは使い過ぎず、適材適所でという事です。まぁ当たり前ですよねw そして最後の4つ目である自虐的なジョークは慎重に言うという事に関してですが、アメリカの社会心理学者であるレオン・フェスティンガー氏が提唱した社会的比較理論というものがあり、人というのは基本的に周りの誰かと比べる事で自己評価をする性質があります。これは所謂相対評価というものですが、自虐的なジョークは自分の評価を敢えて下げる事で、相手の自己評価を相対的に上げる事が出来る訳ですが、応募する職種に関連するスキルや能力についての自虐的なジョークを履歴書等に使うと、普通にマイナスなイメージとして捉えられて採用率は下がる傾向にありますw 勿論カジュアルな場面でなら適切に使えば問題ありませんが、実は自虐的なジョークの有効性は地位と比例するとされています。つまり社長や経営者等の地位が高ければ高い人ほど、自虐的なジョークは効果的であるという事です。皆さんもある程度の地位を得たと自負しているのであれば、自虐的なジョークは有効かもしれませんねw また、人というのは焦燥感に駆られれば駆られるほど真面目になるという性質があります。つまりジョークを言えるという事は余裕があるというサインにもなります故に、チェコの小説家であるフランツ・カフカ氏も、「人間のあらゆる過ちは全て焦りから来ている」、こう述べている様に、余裕があって安心出来る人よりも、常に焦っている人と一緒にいたいと思う人は残念ながら少ないと思います。しかし、ユーモアというのはシリアスな場面でも効力を発揮する事が出来ますので、ユーモアの力を借りて相手に言いにくい事を伝えたり、難しい決断を下したり誰かに難しい決断を催促する様な時に役に立ちます。また、ユーモアを応用とした主な戦略はアイスブレイカー、トーン・セッター、コールド・オープンの3つのタイプがあるとされており、アイスブレイカーとはジョーク等で警戒心や人間関係の隔たりを無くしたい時に有効な戦略の事で、トーンセッターとは簡単に言えばムードや雰囲気作りをする時に有効な戦略の事で、コールド・オープンとは課題の表面化をする時に有効な戦略の事で、ユーモアを感じると人の創造性は上がるので、課題を明確にしたり問題解決能力を上げたい時にもユーモアの力は効果的です。まぁ戦略というか一種のツールに過ぎませんがねw また、ユーモアの力というのはリーダーシップを発揮する時にも効果的とされていますが、2019年のハーバード・ビジネス・レビューに掲載された調査によれば、従業員達の58%は上司よりも見知らぬ他人の方が信用出来ると回答しており、世間一般のリーダーに対する風当たりは少し強い事が伺えますよねw また、従業員達の45%がリーダーシップへの信頼の欠如が原因で仕事に支障を来していると回答しており、最高経営責任者達を対象にした調査でも、信頼の欠如は組織の成長を阻害する原因の1つであると回答した割合は55%であり、人間関係においての信頼の欠如というのは、モチベーションや生産性等を低下させる恐れがあるとされています。加えて2018年にアメリカのピュー研究所が18~20歳の若者を対象にした世論調査によりますと、34%の若者が企業や政治のリーダーを信用出来ると回答しており、アメリカ人の犬の飼育率が44%とされているので、相当少ないですよねw 比較対象がワケわかめですがw また、リーダーへの信頼の厚さとイノベーションや業績の関連性を対象にした論文は多数報告されており、2016年の世界100ヶ国以上で倫理やコンプライアンス等に関して調査した報告書によれば、信頼度の高いリーダーがいる組織の元で働く従業員達ほど、会社にとって有益と思われる場合にリスクを取る確率が32倍高く、革新的なアイデアを生み出す確率が11倍高く、同業他社の従業員達よりも優れた業績や生産性を生み出す確率が6倍高いという事が報告されており、2019年の別の従業員達を対象に理想のリーダーとは何かを調査した報告で最も多かった回答が、「何を解決すれば成功出来るのかを理解している事」、そして2番目に多かった回答が、「比較的常識的である事」、これらの事に共通している理想のリーダー像としては、優秀過ぎるリーダーよりも人間らしく親近感があるリーダーの方が好感を持たれる確率が高いという事が結論付けられる訳です。またアメリカのギャラップ社が行った2018年の従業員意識調査によりますと、アメリカ人の約50%は過去に上司から逃れる為に離職した経験があると回答しており、過去10年と比べて従業員達の離職率が約88%も増加している事が報告されており、企業達は何十億ドルもの出費を余儀なくされ、従業員の身体的&感情的&認知的の3つの仕事に対する熱意や満足感等の指標となるワーク・エンゲージメントを高めるには、ユーモアの存在というのは必要不可欠と言っても過言ではありません。ちなみに2023年6月13日に発表された、ギャラップ社が世界各国の従業員達のワーク・エンゲージメントを対象とした世論調査によりますと、世界平均のワーク・エンゲージメントの割合は23%という結果になったのですが、日本の割合は5%という結果になっており、東アジア諸国ではワースト1位らしいですw また、前日に大きなストレスを感じたと回答した従業員達の割合は世界平均で44%、前日に大きなストレスを感じた従業員達と感じていない従業員達を比較すると、ワーク・エンゲージメントが平均で約26%も低いという結果になっています。そして、非常に大きなストレスを日常的に感じてると回答した従業員達の割合が世界平均で約50~60%、組織に所属しながら最低限の仕事しかせず、組織に愛着がない静かな退職者と呼ばれる人の59%はワーク・エンゲージメントがないと回答しています。またこのギャラップ社の調査では、従業員達のワーク・エンゲージメントの約70%はマネージャー等の管理者の存在が影響すると報告しており、仕事においての上司ガチャや同僚ガチャは当たってクレメンスw 加えて、「S&P500」、(スタンダード・アンド・プアーズ総合500種株価指数)、この米国株式市場全体の約80%の時価総額比率を占める企業集団にランクインしている半数の約250社は、10年後には入れ替わっているであろうと専門家によって推測されており、世界60ヶ国に130社以上の支社を持ち、1926年にシカゴ大学経営学部教授のジェームズ・マッキンゼー氏によって設立され、9000人以上のコンサルタントを抱えるマッキンゼー社の調査によれば、変化の激しい現代の仕事の約70%以上は創造的な発想が求められると報告されていますので、現代の目まぐるしい変化に適応する為にも、ユーモアの力を駆使して創造性を上げて生き抜きましょうw また、リーダーシップに関する専門家であるダナ・ビルキー・アシェル氏によれば、自分のミスを恥じる事なく見せたりするのも有効だが、それと同時にミスを茶化すのも効果的であると述べています。これを示唆したのがアメリカのスタンフォード大学の最近の研究で、ポジティブな話題であれネガティブな話題であれ、それらを喜劇として捉える事で心理的ストレスが減少し、エネルギッシュで挑戦的になり、人生が充実し満足感が高くなる傾向にあるという事が報告されています。まぁスタンフォード大学とハーバード大学の最近の合同研究では、仕事によって受けたストレスで数週間~最大で約3年寿命が縮まると報告しており、低学歴の人は比較的不健康な職場で働く傾向にあって寿命が縮まり、黒人とラテン系の人々は白人よりも平均的に寿命が縮まる傾向にあり、ストレスの強い仕事をしている人達に関しては、男性よりも女性の方が寿命が長い傾向にあると報告されていますが、ラテン系に関しては何故か男性よりも女性の方が寿命が短い傾向にあるという結果になったそうです。加えてスコットランドのエディンバラ大学が35歳以上の6万5000人を対象とした研究では、鬱病や不安症等の精神疾患を抱える人ほど、癌や心臓病や脳卒中等の発症リスクが高まる傾向にあるという報告がされており、精神疾患患者は総じて副腎から分泌されるコルチゾールの量が多い傾向にあり、過剰に分泌される事でコルチゾール等が免疫細胞や神経細胞を攻撃してしまう事が主な原因とされているそうです。ですので皆さんもストレスはなるべく避けましょうw また、2014年のハーバード公衆衛生大学院が行った調査によりますと、約85%の米国人がストレスは健康や家庭生活や仕事に悪影響であると回答しており、ストレスを多く感じると回答した人の74%はストレスが直接的な害を与えると考えており、回答者の約80%がストレスが健康や家族関係、集団での関係に対して悪影響であると回答しています。また、アメリカのイェール大学の研究によると、ストレスを害だと思っている人は、ストレスはポジティブだと考えている人よりも、抑鬱傾向にあり寿命も短い傾向にあると報告していますので、ストレスフリーとユーモアを忘れずにw 次回に続くw ご視聴スパシーバw
参考文献↓
ユーモアは最強の武器である
著者 ジェニファー・アーカー氏
ナオミ・バグドナス氏
様々なサイト、