キャンピングカーの事故を防ぐために」でも述べましたが、過積載になりやすいキャンピングカーのバーストを防ぐためには、マメにタイヤの空気圧をチェックし、圧が低ければ秒で空気を補充することが大切です。

 

タイヤの空気圧は自然に減っていきますし、気温によっても圧が変化しますので、思ったよりも忙しい作業になります。

 

CRUISE を買って初めて知りましたが、ダブルダイヤは専用のホイールがあるわけではなく、前輪と同じホイールを後輪は二つ背中合わせにして、一組のハブボルトに共締めしています。

 

なので、エアバルブ(空気入れるところ)が、外側のタイヤは内側に向いてついており、内側のタイヤは外側に向いてついています。

 

 

 

 

ということは、外側のタイヤに空気を入れる際は、ホイールの穴にエアチャック(空気入れの先っぽ)を差し込んで、手前に引っ張るようにエアバルブに押し当てなければなりません。

 

それには普通のエアチャックではダメで、向う側とこっち側の両方から空気を入れることができる、このような形状のものが必要です。

 

 

ダブルタイヤ用のエアチャック(出典:アマゾン

 

 

ところが何軒かのガソリンスタンドで聞いてみたところ、ダブルタイヤ用のエアチャックを持っていないところがことのほか多く、一年旅中はガソリンスタンドに行っても空気を補充できない可能性があります。

 

それでは困るので、自前でエアチャックを持っておくことにしました。

ガソリンスタンドでは備え付けのコンプレッサーに、自前のダブルタイヤ用エアチャックをつけ替えて使用するわけです。

 

しかし、それでも問題は残ります。

 

乗用車の空気圧が2キロ台なのに対して、トラックの空気圧は5~6キロ台にもなり、ガソリンスタンドで使われているエアタンクではトラックの空気圧に対応できない可能性があるのです。

 

うちのCRUISEでは、前輪5.5キロ、後輪3.5キロに設定していますので、後輪は大丈夫でも前輪には対応できないことになります。

 

実際にガソリンスタンドのエアタンクを試したところ、前輪の一本目は5.6キロまで入りましたが、もう片方はタンクの圧が下がったのか、5.3キロしか入りませんでした。

 

まあこのくらいは誤差なのでいいのですが、エアタンクの機種やコンディションによってはそこまでも入らないかもしれませんので、ガソリンスタンドに行けば確実に補充できる、とは考えない方がよさそうです。

 

はあ~・・・

 

最近つくづく思うのは、個人がトラックを運用するのってホントに難しい・・・

 

で、初めからちゃんと整理してみました。

 

まず、確実に空気を補充できる方法は二つあります。

いすゞの整備工場に行くか、宇佐美などのトラックに対応しているガソリンスタンドに行くことです。

 

その二つが近場にない場合は、普通のガソリンスタンドに行って、とりあえずがんばってみる、ということになります。

 

しかし、自前のエアチャックに付け替えられない場合や、備え付けのエアタンクに根性がない場合はいよいよ困ったことになります。

 

一年旅中は、北海道などのガソリンスタンドが少ない地域にも行きますので、ヘタするとエアー不足のまま何百キロも走らざるを得なくなるかもしれません。

 

もうこうなったら、自前の空気入れを持っていくしかありません。

 

アマゾンで探すと、いつものように果てしなく中華製が並んでいます。

 

レビューを読んでもちっとも違いが分かりませんのでヤケクソでこれを買いました。

 

出典:アマゾン

 

 

さっそくCRUISEで使えるか試してみると、シングルである前輪には難なく接合できるのですが、ダブルの後輪には構造的にすんなりとは接合できません。

 

車体下にもぐり込んで、二つのタイヤのスキマから差し込めば何とかつなげられそうですので本当に非常の時にはそうしますが、日常でおいそれと使えるものでもないようです。

 

一応一年旅に持っては行きますが、まあお守りの一種と思った方がよさそうです。

 

ということで、特にダブルタイヤの場合は空気の補充が難しく、一年旅中は早め早めにメンテナンスすることが一番のようです。