和歌山県北部、和歌山市の東側に那賀郡という六町からなる郡がかつて存在していました。そのうち五町は、いわゆる平成の大合併で「紀ノ川市」と言う市になりましたが、残る一つは合併に遅れること約四ヶ月で単独の市制を施行しました。
それが岩出市です。これに伴い那賀郡は消滅したのです。
このお店はその岩出市から大阪府の関西空港方面に向かう県道沿いにあります。
このお店は広島をベースに中国地方から関西にかけて店舗展開をする20数店舗のチェーン店のようで、埼玉にも出店しているようです。
今回頂いたのは、お店で一番売りにしておられる「ばり濃(コク)」と、ベーシックな「ばり嗎(ウマ)」です。
まずはベーシックな「ばり嗎」ですが、新和歌山ラーメンを標榜しておられるものの、内容は豚骨鶏がら野菜の、京都では極めておなじみのスープです。ただ、かろうじて和歌山らしさがあるのは濃い味の美味しい甘醤油タレですね。
麺はいただけません。かなり鹹水が強く低加水の細麺です。腰の強いストレート麺は悪くないのですが、湯がきのお湯の扱いが悪いのか、鹹水の渋みというかえぐみが強く残っており、半分くらい食べ終わった頃からその苦味とも嫌味ともつかない味が、せっかくのスープを破壊してゆきます。
このお店で食べるなら、可能な限りすばやく麺を食べてしまうことをおススメします。w
トッピングは結構いい味付けのもも肉チャーシュー、メンマ、ねぎ、和歌山かまぼこです。これと言った特徴こそないものの、どれも美味しいトッピングですので、楽しくいただけます。
「ばり濃(コク)」は、ベーシックラーメンに背脂を強化したものですが、食感からはゼラチンを加えているのではないかと思えるほどゼラチン感が強いものでした。もしかするともみじでも使っているのかもしれませんが、それにしても強烈なゼラチン感です。
個人的には背脂の甘みが効いて、さらにはゼラチンのせいで上に挙げた鹹水のえぐみが消されるこっちのラーメンのほうが美味しく感じました。
麺とトッピングは同じ内容です。
新・和歌山ラーメンを謳い文句にされていますが、本部は広島市、中心展開地域は兵庫県西部から広島県。スープの構成は京都ラーメンに近く、お店のあざといデザインと演出は大阪風です。座った席が悪かったのか、便所の洗剤や消臭剤の臭いが強かったのにも閉口しました。
こう言うとできの悪いキメラのようですが、実際のところラーメンは悪くありません。むしろ湯がきの処理さえなんとかなれば、かなり美味しいラーメンになれる要素を多分に持っています。
と言うことで、まだ、開店して二ヶ月ほどのお店ですから、今後の改善に期待して是非もう一度いってみたいお店ではあります。
場所はこちら。
ロードサイド店ですから、車で行くのがベストですが、敢えて言うならJR和歌山線岩出駅から徒歩約30分、消費カロリーは男性70kgの人で約160kcalラーメン0.3杯分です。
駐車場はお店の前に20台分くらいが確保されています。
こちらで検索して他のサイトも参考に
して下さい。
基礎資料
エントリ作成日時現在の情報ですので、変更されている可能性があります。
営業時間:11:00~26:00
定休日:無休
サービス:5種類の漬物、無料で食べ放題。特にニンニクの芽の唐辛子付けは美味です。
店内は完全禁煙です。
電話:0736-69-5850
エントリ中の写真は、お店の紹介のほか私が面白そうだと思ったもの、美味しそうだと思ったものを紹介するアフィリエイトリンクです。
広告:大容量の無料レンタルサーバー
広告:日払いアフィリエイト
はじめてお越しの方は、まず、このサイトの姿勢
についてお読み下さい。