JR東日本と西武鉄道は19日、両社で連携し、「快適でシームレスな移動」「沿線価値向上」の実現に取り組むことを発表しました。今回はこれについて考察します。

 

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1.JR武蔵野線~西武池袋線直通列車の運行について

 まず公表されたのが、JR武蔵野線と西武池袋線を直通する列車の運行についてです。JR武蔵野線の新秋津駅と、西武池袋線の秋津駅は乗換駅となっており、JR武蔵野線と西武池袋線を繋ぐ単線の連絡線も通っています。

 この連絡線は通常、車両の搬出入に使われていて、旅客列車は通らないのですが、この連絡線を活用し、JRと西武の直通列車を走らせる構想が昨年公表されています。詳細は下記記事をご覧ください。

 

 

 このたび、直通列車の具体的な構想が明かされました。当初は東京駅から西武秩父方面へのアクセス列車、西武線沿線から東京ディズニーランドへのアクセス列車が設定されるのではないかという声があがっていましたが、それ以外にも西武線沿線から湘南・伊豆・房総エリアへ、JR線沿線からベルーナドームへの臨時列車の設定も検討されていることが分かりました。

 西武池袋線の観光利用については、主に東京から秩父への移動がメインとなっていますが、西武線からJR線へ乗り入れることで、埼玉県内から湘南・房総・東京ディズニーリゾートへ向かう需要を新たに獲得できます。西武やJRだけでなく、伊豆や房総といった観光地にとっても、新たな観光客を掴むチャンスといえます。

 なお車両については、西武新宿線の観光用特急に投入される10000系(ニューレッドアロー)の改造車両が充てられることも併せて発表されました。10000系改造車両の投入については、下記記事もあわせてご覧ください。

 

 

 てっきり観光用の特急車両を西武新宿線(西武新宿~本川越)だけで走らせるのかと思っていましたが、実際は川越への観光列車だけでなく、湘南や房総など多方面へ走ることになりそうです。

 しかし、この観光用特急車両は1編成しかないため、いずれかの場所にしか走らせることはできません。どの方面への列車をどのくらいの頻度でいつ設定するのか、大いに注目です。

 

2.新秋津駅ー秋津駅の乗換環境の改善

 前述のとおり、JR武蔵野線の新秋津駅と西武池袋線の秋津駅は乗換駅となっていますが、その距離は600mほどあり、また車道を多くの人が行き交っており、安全性が問題視されていました。

 そこで、新たに乗換通路を設定し、乗り継ぎを安全かつ便利にする方向での検討が今後進められることとなりました。西武池袋線は都心から放射状へ伸びる路線の一つ、JR武蔵野線は東京の周縁部を半ループ状につないでおり、秋津はその結節点にあたります。結節点としての機能を強化することで、利便性の向上につなげる狙いがあります。

 

3.まとめ

 いかがでしたでしょうか。西武線沿線から湘南や房総へ向けて臨時列車を走らせるということで、想像していた以上に壮大な連携が図られるという印象を受けます。

 観光列車で乗り換えなしで行けるようになれば、沿線住民の方にとってはその観光地を訪れる動機も生まれ、鉄道需要だけでなく観光全体が盛り上がる、そんな可能性も秘めていると言えるでしょう。

 各種連携によりどのように利便性が向上するのか、引き続き注目です。

 広島市は15日、4月24日(金)に実施された「三次・安芸高田・広島まちづくり交通協議会」の議事資料を公開しました。その中で、芸備線の広島~三次間の機能強化についての資料も公開されました。今回はこれについて考察します。なお、記事中の図は、広島市公式ウェブサイトに掲載されていた資料から引用しています。

 

三次・安芸高田・広島まちづくり交通協議会 協議会開催状況|広島市公式ウェブサイト

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1.芸備線について

 芸備線は、広島駅から三次駅、備後庄原駅、備後落合駅を経由し、新見駅(岡山県新見市)までを結んであり、中国山地の南側を東西に結ぶ路線です。(注:厳密には東側の終点は備中神代駅ですが、ここでは広島~新見ということで扱います)

 広島~三次間は都市間利用で一定の需要があるものの、特に備後庄原~備中神代間は利用者が極めて少なく、法定協議会が設置されて存廃協議が行われています。

 

2.広島~三次間の機能強化について

 今回開示された広島~三次間の機能強化についての資料を、詳しくみていきます。広島~三次間では、広島市・安芸高田市・三次市が沿線自治体となります。

 地域ニーズとしては、「朝夕通勤時間帯の快速列車の増発」「日中時間帯の毎時1本の運行確保」などが挙げられており、抜本的な対策として機能強化の具体策が提示された形となっています。

 芸備線は単線のため、駅で列車の行き違いを行う必要があります。しかし、行き違いができない駅もあり、これ以上増発しようとしても物理的に増発ができないという状況です。そこで、上深川・中深川・戸坂の3駅に行き違い設備を新設するという案が出されています。

 

 

 また、各時間帯におけるダイヤ案も提示されています。

 

 

 ダイヤ案をみると、朝ラッシュ時には通勤快速を新設し、三次~広島間を75~80分で結ぶとあります。現行の快速「みよしライナー」が同区間を最速82分で結んでいるので、「みよしライナー」よりさらに停車駅を少なくするものとみられます。

全時間帯をみて、快速列車や、快速通過駅を補完する普通列車を増発するということで、非常に前向きな内容であることが窺えます。

 広島~三次間には、高速バスも運行されています。広島駅~三次駅間の所要時間は100~110分となっており、駅間移動だけでみれば快速「みよしライナー」に軍配が上がります。高速バスの強みは、広島の中心市街地である紙屋町にバスセンターを構えていて、中心市街地へまっすぐ行けるという点なので、必ずしも鉄道一択というわけでもありません。

 

3.課題はあるが実現可能性は高い?

 今回示された機能強化ですが、課題もあります。一つは用地取得面です。行き違い設備を新設できるだけの用地を確保できるか、自治体と地権者の間での交渉がどのようにまとまるかで、事業の見通しは大きく変わるでしょう。

 もう一つは費用面です。1箇所につき行き違い設備の新設が20~30億、信号設備の改良に2億円ほどかかります。そうすると3か所に行き違い設備を新設する場合、70~100億近い費用が発生するわけで、この費用をどう負担しあうのかという問題が出てきます。

 JR芸備線も赤字路線ですし、沿線自治体が要望していることを事業化する話なので、沿線自治体の負担は必須となるでしょう。国の交付金も活用しつつ、県や3市がどこまで費用負担できるかがカギとなりそうです。

 それでも、この機能強化は実現可能性が期待できると思います。というのも、この広島~三次間の機能強化については、JR西日本が資料を作成しており、行き違い設備の設置駅やダイヤ案について、JR西日本はかなり具体的な案を提示しているからです。

 前回の協議会(令和7年8月18日)にも、芸備線の機能強化の話は出ており、今回の協議会でさらに具体案が提示された形です。となると、その間にも沿線自治体とJRとの水面下での協議はなされていたと思われます。

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4.三次を境に明暗分かれる?

 いかがでしたでしょうか。広島~三次間については、機能強化に係る具体的な案が出され、非常に前向きな議論がなされていると感じます。広島市においても、従来の中心市街地に加え、広島駅周辺も商業施設「ミナモア」の開業などで、新たな市街地拠点となるまちづくりが進んでいることも、機能強化の背景にあるといえるでしょう。

 一方で、三次以東に関しては、明るい話題がなかなか出てきません。存廃協議の対象となっている備後庄原~備中神代間については、芸備線再構築協議会において議論がなされ、バスによる実証事業が6月に始まるほか、交通体系の再構築に係る骨子案が11月にまとめられることとなりました。

 

 

 ただ、裏を返せば「広島~三次間は一定の需要があり、機能強化により列車増発や所要時間短縮を図って利用促進する」という動きがある一方、存廃協議の対象となっている区間は鉄道機能の維持をするうえで打つ手がないようにも感じられ、、厳しい状況であることが窺えます。

 

 芸備線の広島側の機能強化は進んでいくのか、そして存廃問題がどのように展開するのか、引き続き注目です。

参考文献:ちゃんと歩ける中山道六十九次(西) 八木牧夫 著 山と渓谷社

 

中山道歩き 第1話はこちらから↓

 

 

 

 

 前回の歩きで木曽路を抜け、岐阜県に入りました。次に待ち受けるは、これまた難所の十三峠、ということで前回に引き続き2人体制で歩くこととしました。1泊2日行程で、中津川から鵜沼を目指します。これはそのレポートです。

 なお、記事中にグーグルマップをつけていますが、おおよそどのあたりを通っているかの目安として載せています。旧中山道を厳密にトレースしていない箇所もありますので、予めご了承ください。

 

<本編>

 「のぞみ3号」で名古屋まで向かい、特急「しなの3号」に乗り換えて中津川に到着。駅から数分ほど歩き、前回の終了地点からウォーク再開です。

 

 中津川市 新町交差点 9:03→上宿一里塚 9:29→中津川IC口バス停 9:44,9:47→坂本立場跡 10:27→甚平坂 11:10→関戸一里塚 11:14→大井橋 11:33→恵那駅付近 11:40 

 

 
 新町交差点の角には、「すや」というお店がありました。江戸時代創業で、当初はその名の通り酢を販売していましたが、今は中津川名産の栗を使った和菓子を販売する老舗となっています。とても味のある建物です照れ
 
 
 
 少し歩いていくと、宿場の風情を残す風景が広がってきます。
 
 
 中津川宿の西側に、このような宿場の面影が残っています。スタートからこのような景色を見ることができてよかったです。このクランクの先あたりまでが中津川宿であり、次の宿場である大井宿へ向かって歩きます。
 
 
 
 上宿一里塚。立派な一里塚が残されています。国道やJRの線路からやや離れていたから残ったのでしょう。
 やがて坂を上り、国道257号を経て国道19号へ一瞬合流します。振り返ると、下呂まで52kmとの表示が。下呂まではやや遠いですが、実は中津川から路線バスを乗り継いでいくこともできます。
 中津川IC近くのバス停で上着を脱ぎ、水分補給をして再び歩きます。中津川ICの北側を迂回し、国道19号からそれていきます。時折、笠置山や恵那山が見えます。旧街道の雰囲気を感じる場面もたまに見られます。
 
 
 美乃坂本駅方面へ続く道と分かれ、暫く行くと、何やら高速道路を建設していました。濃飛横断自動車道らしく、中津川と下呂や郡上八幡を結ぶようです。
 
 
 景色が開けてくると、右後方に白く雪化粧した御岳が見えました。すかっと山が見えると気持ちいい!爆  笑
 
 
 田んぼの中の道を進むと、恵那市に入ります。とても素朴な風景が広がります。
 
 
 岡瀬沢集落を抜けると、甚平坂という上り坂を上がります。短いものの急坂です。坂の上からは御岳や中央アルプスを望むことができました音譜
 
 
 関戸一里塚を過ぎると、突き当りを左に曲がって坂を下ります。眼前には恵那の市街地が見えてきます。大井宿は現在の恵那市の中心部に位置しているので、往時であればこの場所から大井宿を見渡すことができたでしょう。
 
 
 写真中央に伸びる道が旧中山道です。若干ミスコースしましたが、すぐに気づいて事なきを得ました。桝形になっている道を右へ左へ曲がると、大井宿のエリアへ入っていきます。
 
 
 11:40にJR恵那駅付近に到着。お昼を食べることにします。ぱっと見渡して店がなかったので、近くにあるスーパー「バロー恵那店」へ。ここのフードコートで食事を…と思いましたが、フードコートがそれほど大きくなく、満席になってしまっていたため断念。飲み物だけ買い足します。
 他に店がないかと思って探すと、道向かいにお好み焼き屋さん「たけちゃん」という店がありました。営業中なのでここに入ることに。
 
 
 この先難所が控えていることもあり、しっかり体力をつけるべく、モダン焼きを注文。おいしかったですニコニコ
 
 

 

 JR恵那駅付近12:25→西行塚付近12:52→槇ヶ根一里塚12:58→槇ヶ根下街道分岐13:14

 

 

 モダン焼きでお腹を満たし、再び中山道を歩きます。大井宿も旧街道の風情がみられ、雰囲気を楽しむことができます。

 

 

 道はやがて旧国道19号線へ合流。昔ながらの距離標識が設置されています。名古屋まで60km、かなり近くなりました。しかし、名古屋はおろか愛知県も通りません。

 

 

 この距離標識の先で右折し、中央本線の線路を渡ります。ここでも山々がスカッと見えました爆  笑

 

 

 すぐに左折し、田んぼの中の道を歩きます。行く手には山がありますが、あの山の方にまっすぐ道は続いています。

 

 

 中央自動車道をくぐると、上り坂が始まり、「是より西 十三峠」の碑に迎えられます。

 


 大井宿(岐阜県恵那市)から次の大湫宿(岐阜県瑞浪市)までの約13kmは山道であり、十三峠といわれています。「十三峠におまけが七つ」と言われるほど、アップダウンだらけの道であり、中山道の難所の一つとなっています。

 

 

「是より西 十三峠」碑の下の方には、何やら警告の張り紙もあります。

 

 

 大井宿から西側は、大湫宿、細久手宿を経て御嵩宿に至るまで、約30kmもの間鉄道から遠く離れた山の中を、旧中山道は通っています。この張り紙に書かれている通り、スーパーや食事処、宿泊施設もほとんどないので、この区間を歩く上では十分に計画を練ることが必要です。知らずに進入して困ってしまった方が過去にいたからか、このような張り紙がされているのでしょう。

 このあたりから、最初の坂である「西行坂」が始まります。そこまで長くないもののかなり急な坂ですあせる

 

 

 何とか登りきると尾根道になり、身体を落ち着かせることができます。立派な一里塚も残されています。

 

 

 少し行くと、道が分岐します。分かれていく道は下街道で、名古屋へと続いています。名古屋や伊勢方面へ行くには中山道経由より下街道経由のほうが距離が短かったこともあり、下街道の利用者は多かったようで、宿場保護のため下街道の承認の通行を禁止する決まりもありました。

 

 

 

↑(上)中山道と下街道の分岐。直進は中山道京都方面、左は下街道名古屋方面

(下)下街道は分岐から山を下り、現在の国道19号線が通るルートをなぞるように名古屋へ続く

 

 

槇ヶ根 下街道分岐 13:14→紅坂一里塚 13:51→深萱上 14:03

 

 

 引き続き尾根道を歩くと、東海自然歩道と合流します。ここから御嵩宿まで、東海自然歩道と重複して進みます。乱れ坂といわれる急坂を下って少し行くと、四ツ谷という小さな集落を通過します。里山の風景が広がります。

 

 

 やがて山の中へ入り、紅坂一里塚を通過。跡が良く残っています。

 

 

 いったん坂を下り、国道418号線と交差。恵那市のコミュニティバスの深萱下バス停がありました。JR中央本線の武並駅へも2kmと標識に書かれていました。もし十三峠を歩いていて厳しいと感じたら、ここで武並駅へ向かうとよいでしょう。

 

深萱上 14:03→三城峠 14:16,14:19→大久後 14:39→権現山一里塚 14:56→大湫宿お休み処 15:33

 

 左前方の丘の上には住宅地があるものの、そちらは全く通らず、山の中へ。深萱まではアップダウンの道でしたが、深萱から先は上り坂がずっと続きます。三城峠(みちじろとうげ)を通過し、ピークを抜けたと見せかけてまだまだ登ります。

 

 

 峠の先で、恵那市から瑞浪市へ入ります。大久後の観音堂あたりから炭焼き立場跡まではなかなかの急坂ですあせる

 

 

 急坂を終えると景色が開け、眺望を少しばかり楽しめます

 

 

 十三峠区間は基本的に山の中を通り、時折小さな集落を通っていきます。この区間を踏襲する県道や国道、鉄道路線はなく、完全に現代の主要交通網から切り離されています。

 

 

 150年ほど前まで東京と京都を結ぶ主要幹線道路だったことが信じられないくらい、ひっそりとしています。それでも、主要交通網から外れたからこそ、一里塚や史跡などが残っているともいえます。

 上り坂はなお続き、再び山の中へ。

 

 

 権現山一里塚を越え、なお山の中を進んでいるうちに、いつの間にかゴルフ場の中へ入り込んでいました。ここでは中仙道ゴルフクラブの敷地の中を中山道が通り抜けているのです!!

 

 
 ボールが旧中山道部分に飛ばないように対策はされていますが、ボールが転がり込んでくることはあるようで…
 
 
 何度かゴルフ場のカート道と交差しますが、カート道への進入は禁止されています。時折カートが通過するようなので、歩く際には注意が必要です。
 
 
 ゴルフクラブの敷地の途中からは、下り坂へ転じます。
 
 
 舗装路を横断すると再び上り坂に。本当にアップダウンが多いですあせる 坂を上って少し歩くと・・・
 
 
 目の前に大湫宿が見えてきました。中山道では、一段高いところから次の宿場を見渡せる場面が多く、歩いていて面白いです。「やっと次の宿場が見えたぞーーーー爆  笑」と嬉しくなります。江戸時代にここを歩いた人も、きっとそう思ったことでしょう。
 最後の坂、寺坂を下ると大湫宿に到着。振り返ると…
 
 
 「是より東 十三峠」の碑がありました。難所を通り抜けることができ、少しホッとします。
 その先で左折し、県道大湫恵那線を歩きます。路線名だけ見ると、旧中山道に沿って通っているように聞こえますが、通っているエリアは全然違います。
 
 
 大湫宿にお休み処があったので、休憩することに。職員の方が招いてくれて、梅昆布茶を出してくださいました。歩き疲れた身体に、梅昆布茶の塩気と酸味が滲みます照れ
 3月に歩いたこともあり、立派なひな人形が飾ってありました。
 
 
 応対してくださった職員の方は、十三峠区間や東海道を歩いた経験があるそうで、この先のことも教えてくださいました。今日は細久手宿まで行くと伝えると、「十三峠はきついけど、細久手方面はそこまで大変じゃない。琵琶峠は短いからきつくない」との情報をゲットしました。琵琶峠、きつそうに見えるけど大丈夫なのかな…
 
 ひとしきり休ませてもらい、体力回復。本当にありがとうございましたー照れ 隣にある公衆トイレでお手洗いも済ませ、今宵の宿へ大湫宿を今から出発する旨を伝え、ウォーク再開です。
 
大湫宿お休み処 16:00→大湫バス停付近 16:05→琵琶峠東側登り口 16:14→琵琶峠 16:24→八瀬沢一里塚 16:26→琵琶峠西側登り口 16:34→奥之田一里塚 17:19→細久手宿 大黒屋旅館 17:33
 引き続き県道を歩いていきます。5分ほど歩くと、道が二手に分かれます。大湫恵那線はここで終点、県道恵那御嵩線に合流します。左へ行くと4kmほどでJR中央本線の釜戸駅へ至ります。この先はさらに鉄道駅から離れるので、ここで無理だと思ったらエスケープするようにしましょう。
 中山道は右折して進んでいきます。左手に病院が見えてくるあたりで、琵琶峠の登り口に着きます。
 
 
 県道は峠の南側を巻いて迂回していますが、旧中山道は直登でまっすぐ峠を越えます。
 
 
 石畳の道を登ること10分で、琵琶峠頂上に到着します。あっさり到着したので拍子抜けしました。もしかすると、京都から江戸へ向かうほうがしんどい峠なのかもしれません。
 
 
 峠からの下り道に、八瀬沢一里塚がありました。しっかりと塚が残っています。石畳道がいい味を出しています照れ
20分で峠を脱出し、そこからは県道を歩きます。
 
 
 人家はほとんどない山の中をひたすら歩きます。眺望もないので単調な歩きが続きます。
 
 
 時折、このような距離標識があるのが救いです。細久手まであと2.5km、もう少し。
 
 
 きれいな池が右手に現れました。弁財天の池だそうです。
 
 
 奥之田一里塚を通過。主要交通網から外れた位置にあるからか、このあたりの一里塚は当時の状態をほぼそのままとどめているものが多い気がします。
 とても長く感じた県道歩きをすること約1時間、やっと細久手宿に差し掛かりました。久々の集落にホッとします照れ
 
 
 
 17時半過ぎに、ようやく細久手宿に到着。今宵の宿は細久手宿にある「大黒屋旅館」にとっています。安政期に建造された風格のある建物、江戸時代には尾張藩の定本陣だったという、とても由緒正しいお宿です。
 
 
 中に通されると、バナナケーキとゆず茶を出してくださいました。歩き疲れた身体には最高のお菓子とお茶で、疲れが吹き飛びました爆  笑
 
 
 お部屋で休ませていただいた後、18時過ぎに夕食となりました。
 
 
 鯉の甘露煮、イワナの塩焼き、ゆり根や豆料理など、山の幸、川の幸がふんだんに使われた豪華なお食事です照れ鯉は初めて食べたかもしれません。
 大名たちもこんな食事をとっていたのだろうかーそう思いを馳せることができました照れとてもおいしくいただきました。
 
 お風呂に入り、就寝。3月ながら内陸で標高も430mほどあるので、夜は冷え込みがとても厳しいです。お風呂に入る前は凍えそうでしたびっくりこの日の最低気温は-4度。ですよねー
 時刻は20時半ながら、疲れたので早々に布団に入り、明日に備えます。
 
この日の移動距離:31.4km  (江戸・日本橋から375.7km)
総歩行時間   :8時間30分(平均3.7km/h)
実歩行時間   :7時間12分(平均4.4km/h)
 
京都・三条大橋まで176.5km
草津・東海道合流点まで150.7km

 JR東海の会員制予約サイト「エクスプレス予約」(以下、「EX予約」)。これを使うと、東海道・山陽新幹線をお得に利用することができます。また、EX予約限定の割安な商品もあります。今回はその中で、「早特7」を紹介します。どんな商品なのか、使う上での注意点、そしてどのようなときに使うとよいのかを解説していますので、ぜひご覧ください☆

 

 

 なお、「エクスプレス予約って何?」という方や、「エクスプレス予約とスマートEXってなに?どう違うの?」という方は、以下の記事をご覧ください。

 

1.概要

 早特7は、7日前までに予約することで東海道・山陽新幹線をお得に利用できる切符です。「のぞみ・みずほ・さくら・つばめ」用と「ひかり・こだま」用の2種類があります。

 

(1)のぞみ・みずほ・さくら・つばめ用

 設定区間と価格については、下記リンクから御確認ください。

hayatoku7_fares_from_260227.pdf

 

 

 例えば、東京~岡山間は15,140円(▲2,630円)、東京~広島間は16,380円(▲3,380円)、新大阪~博多間は13,600円(▲2,420円)、新大阪~鹿児島中央間は21,400円(▲2,220円)となっています。

 区間は「首都圏・名古屋~中国地方・福岡」「京都~小倉・博多」「新大阪・新神戸~九州」で設定されているのが特徴です。なお、2026年2月27日(金)からは、「岡山・広島~熊本・鹿児島中央」間も追加されています。

 

(2)ひかり・こだま用

 「ひかり・こだま」用は、「静岡地区~首都圏・名古屋・京都・新大阪」「首都圏~名古屋」「首都圏~京都・新大阪」「名古屋~京都・新大阪」にて設定があります。例を挙げると

 

東京~静岡  :  5,940円(▲    530円)

静岡~名古屋 :  5,940円(▲    530円)

静岡~新大阪 :10,440円(▲   650円)

東京~名古屋 :  9,900円(▲1,190円)

東京~新大阪 :12,490円(▲1,910円)

名古屋~新大阪:  5,470円(▲1,000円)

 

となっています。三大都市圏間を移動する上では、特におトク度が高いきっぷといえます。

 もとは静岡地区から東京、名古屋、関西へ行く人のための商品でしたが、現在では「首都圏~名古屋」「首都圏~京都・新大阪」「名古屋~京都・新大阪」も加わっています。

 

 このように、同じ名称「早特7」でありながら、「のぞみ・みずほ・さくら・つばめ用」「ひかり・こだま用」では設定区間も全く異なっています。

 

2.どういうときに使えるの??ーこんな場合はおすすめ!ー

 早特7は、こんなときに使うのがおすすめです。

 

(1)首都圏・名古屋~岡山・広島・博多を移動する場合

 首都圏や名古屋と中国地方・福岡を行き来する場合は、早特7の利用がおすすめです。のぞみ号に長く乗る人向きの商品といえます。同様に、京都~小倉・博多間を移動する場合にも有効です。

 

(2)新大阪・新神戸・岡山・広島~九州方面へ移動する場合

 のぞみ・みずほ・さくら・つばめ用は、山陽新幹線沿線~九州各地を移動するのにも適しています。熊本から関西へ向かう、関西から鹿児島へ向かうなどの場合におすすめです。

 

(3)静岡県内と東京・横浜・名古屋・関西とを移動したいとき

 静岡県内から東海道新幹線で各地へ向かう場合に使える早特は、この早特7と早特1だけですが、早特1は自由席を利用するための商品であり、指定席利用の場合は早特7を使うこととなります。

 熱海を除く新幹線の静岡県内の各駅全てに設定があるので、静岡県内が発着地点の場合はぜひ活用しましょう。

 

(4)首都圏~名古屋~関西をコスパよく移動したいとき

 首都圏・名古屋・京都や大阪など、いわゆる三大都市圏間をお得に移動したい場合にもおすすめです。通常料金よりも安いですが、一つ注意が必要です。それは、

 

「早特7」では「のぞみ」に乗れない!!

 

ということです。「のぞみ」をお得に利用したい場合は、制約が大きいですが「早特21」を使うか、諦めて通常のEXサービスやe特急券を使うしかありません(e特急券も2027年3月末をもって利用終了)。

 早特7を利用する場合は、「ひかり」「こだま」を利用することになります。首都圏~名古屋と首都圏~関西を移動するのであれば、各駅停車タイプの「こだま」だと時間がかかりすぎるので、コスパよく移動したい場合は「ひかり」号に乗る必要があります。

 実は「ひかり」号には2タイプあり、停車駅が全く異なるのですが、うまく使えば「のぞみ」とほぼ同等の移動ができることもあります。早特7をお得に使いこなすには、「ひかり」号をうまく利用してあげることが必須です!! 別記事で「ひかり」号の活用法について解説していますので、こちらもぜひご覧ください☆

 

 

 

3.まとめ

 いかがでしたでしょうか。

 

〇東海道新幹線と山陽新幹線をまたがって利用するのに、おトクに移動したい

〇関西・岡山・広島~九州間をおトクに移動したい

〇静岡地区との往来をおトクに移動したい

〇東京~名古屋~京都・大阪間をコスパよく移動したい

 

 こんな人は早特7の利用をぜひ検討してみましょう。東京~名古屋~関西間の移動では、ひかり号の活用の仕方次第で大きく価値が上がります。皆様もぜひ、うまく活用してみてくださいね! 

 東京と新大阪を結ぶ東海道新幹線には、最速達列車の「のぞみ」、準速達列車の「ひかり」、各駅停車タイプの「こだま」3種類の列車が設定されています。日中の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の停車駅を図に表すと、以下の通りとなります。

 

 

 

 「のぞみ」は東京~新大阪間で品川・新横浜・名古屋・京都にしか停車せず、首都圏~名古屋~関西間の移動に特化しています。最速達列車ということで、「ひかり」「こだま」に比べて指定席特急料金は高く設定されています。また、「こだま」は全ての駅に停車する各駅停車タイプで、通過駅はありません。

 このように、「のぞみ」と「こだま」はとても分かりやすいのですが、「ひかり」に関してはご覧の通り複雑になっています。

 

「ひかり」っていまいちどこに停まるのか、よくわからないや

「のぞみ」と「ひかり」はどう違うんだろう?

 

とお思いの方もいらっしゃることでしょう。

 

 エクスプレス予約の早特商品の改定により、「のぞみ」に乗車できる早特商品のほとんどが廃止されてしまい、早特を使うとなると「ひかり」「こだま」利用が前提となっています。コスパよく移動するには、「ひかり」号をうまく使いこなすことが大事になってくるわけですが、今回はこの「ひかり」号のおトクな活用術について解説したいと思います。

 

1.「ひかり」には2種類ある!

 上記の停車駅表をご覧のとおり、「ひかり」には大きく分けて2種類あることが分かります。一つは岡山~東京間を走る号数が700番台のひかり(以下、「岡山ひかり」)、もう一つは新大阪~東京間を走る号数が600番台のひかり(以下、「新大阪ひかり」)であり、それぞれ毎時1往復設定されています。

 

2.号数が700番台のひかり(岡山ひかり)

 岡山発着で運行される「ひかり」の停車駅を詳しく表すと、以下の通りとなります。

 

 

 

 岡山ひかりは次のような方におすすめです。

 

①首都圏・名古屋・京阪神~静岡方面を移動する方

 岡山ひかりは静岡県内の駅に停車するのが特徴です。浜松や静岡に停車するほか、三島や熱海に停車するものもあります。首都圏や京阪神と静岡県の各地を行き来するには岡山ひかり一択となります。

 

②名古屋~京阪神を移動する方

 岡山ひかりは、静岡県内で停車していく一方、名古屋~京都間はノンストップで走ります。名古屋~京都間の所要時間は「のぞみ」と同じく約35分ですが、指定席特急料金は「のぞみ」より210円安くなっています。

 また、名古屋~新大阪・新神戸間を移動する場合、「のぞみ」と所要時間は3~4分しか変わりません。それでいて「のぞみ」との指定席特急料金を比較すると、名古屋~新大阪間で210円、名古屋~新神戸間で430円も安くなるので、お得です。

 

3.号数が600番台のひかり(新大阪ひかり)

 続いて、号数が600番台の新大阪発着のひかりについて解説します。停車駅を詳しく見ると、以下の通りとなります。

 

 

 新大阪~名古屋間は各駅に停車する一方で、名古屋~新横浜間は豊橋もしくは小田原のどちらかのみに停車し、静岡県内の各駅は全て通過します。名古屋以西では「こだま」、名古屋以東では「のぞみ」を補完する役割を果たします。

 この新大阪ひかりは、以下のような方におすすめです。

 

①首都圏~名古屋間を移動する方

 新大阪ひかりを使うのに最もおすすめなのは、首都圏~名古屋間を移動する方です。、同区間の所要時間は「のぞみ」と比べて3~10分程度しか変わらず、列車によっては東京~名古屋間で「のぞみ」に追い抜かされずに走り抜けます。それでいて、東京・品川・新横浜~名古屋間の指定席特急料金は、「のぞみ」と比べて210円安いので、乗り得列車といえます。

 

②米原・岐阜羽島・豊橋・小田原の各駅の利用者

 これら4駅には岡山ひかりは停車しないので、遠距離利用の場合は新大阪ひかり一択となります。豊橋・小田原には2時間に1本しかひかりが停まらないため、貴重な存在となっています。筆者は神奈川県在住ですが、新幹線代を節約するために小田原に停車する新大阪ひかりに狙って乗ることもあります。

 北陸新幹線が開業・延伸するまでは、首都圏・名古屋~北陸方面への往来もこの新大阪ひかりを使い、米原で乗り換えるのが主流でした。現在でも名古屋・米原~敦賀を走る特急「しらさぎ」は、この新大阪ひかりとの乗り継ぎを考慮してダイヤ設定されています。

 

3.首都圏~京阪神を「ひかり」で移動するには??

 さて、まえがきでも少し触れましたが、現在のエクスプレス予約の早特商品は、「ひかり」「こだま」利用が前提となっています。少しでも旅費を節約するために、首都圏~京阪神間を早特商品を使って「ひかり」に乗って移動したいという方もいらっしゃるでしょう。そこで、首都圏~京阪神間を移動するにはどちらの「ひかり」に乗ればよいのかを考えてみます。

 

(1)首都圏~新神戸

 新大阪ひかりは新神戸まで乗り入れないので、この区間は岡山ひかり一択です。東京~新神戸間の所要時間は約3時間10分、のぞみ利用より指定席特急料金が540円安くなっています。

 

(2)首都圏~京都

 京都への移動は、岡山ひかりのほうがやや優勢です。東京~京都間の所要時間は、岡山ひかりが約2時間35分なのに対し、新大阪ひかりは約2時間40分となっています。

 東京~新大阪間では、岡山ひかりは静岡・浜松・京都で、新大阪ひかりは(小田原or豊橋)・名古屋・岐阜羽島・米原でのぞみ号に追い抜かされます。東京~京都間に限って言うと、岡山ひかりは2回しか待避がないので、そのぶん少し所要時間が短いというわけです。指定席特急料金は「のぞみ」より320円安くなります。

 

(3)首都圏~新大阪

 この区間は、岡山ひかり、新大阪ひかりのどちらを使っても所要時間は2時間54分なので、どちらを使用しても変わりありません。予定に合わせて選べば大丈夫です。指定席特急料金は「のぞみ」より320円安くなります。

 

 なお、首都圏~京阪神間を早特商品利用とした場合、通常の「のぞみ」利用時より2,000円前後安くなり、料金的にはとてもお得です。しかし、「のぞみ」号は東京~新大阪間を約2時間30分で走破します。首都圏~京阪神間で「ひかり」利用をすると30分近く余計に所要時間がかかるため、数百円でも節約したい、時間がかかってもいいので早特7で安く移動したいという人以外は、素直に「のぞみ」号を利用するのがおすすめです。

 ちなみに、自由席利用の場合、「のぞみ」「ひかり」「こだま」いずれも特急料金は同額です。「のぞみ」の自由席は2両しかないので、着席できない可能性もありますが、立ってでもとにかく安く速く移動したい人は自由席利用がよいでしょう。

 

4.まとめ

 いかがでしたでしょうか。早特商品を使うときにも考える必要のある「ひかり」の活用術について解説してみました。同じ「ひかり」でも2種類あり、停車駅が全く異なっていますが、そうすることで途中駅からの利便性を確保し、かつある区間では「こだま」の補完、ある区間では「のぞみ」の補完という役割も果たしていることが分かります。

 東海道新幹線をお得に使いこなすのに、この記事が少しでも役に立てば幸いです。