JR東日本は9日、品川~青森間を走る新たな夜行特急列車の概要について公表しました。今回はこれについて考察します。

 

夜行運転に対応する特急列車により新たな乗車体験を提案します

 

0.まえがき

 JR東日本は、首都圏と青森をつなぐ夜行特急列車を導入することを昨年発表しました。常磐線の特急列車に使用されているE657系1編成を改造し、使用されます。

 

 
1.概要

 新たに導入される特急列車の名称は「ルナ・アズール」に決定しました。スペイン語で「青い月」という意味で、車両は青色や紺色などをベースとしたものになります。

 春・夏・秋は品川と青森を上越線・羽越本線経由で結ぶ夜行特急列車として、週2往復運転されます。週2往復ということで、青森行きは金曜などの休前日、品川行きは土曜日や日曜日発の設定になると思われます。

 青森行きは品川駅を21時ごろ発車し、翌朝9時半ごろに青森に到着します。また品川行きは青森駅を16時ごろに発車し、7時ごろに品川に到着します。かつて同じ経路で走っていた寝台特急「あけぼの」の運行時刻をベースに、少し所要時間を加えた形となりそうです。

 冬は夜行列車としての運行はせず、品川駅~長野原草津口駅間を結ぶ昼行特急列車として、週6往復運行されます。こちらは昼の特急ということや、人気観光地の草津温泉へのアクセス列車となることから、運行頻度を多くするとみられます。

 

2.車両

 車両は10両編成で、プレミアムグリーン個室が2両、グリーン個室が7両、ラウンジが1両となります。昼行特急として運行される際はグリーン個室3両が外され、7両編成となります。扱いは座席夜行列車ですが、イメージ図を見る限り2人用・4人用個室ではフルフラットにできる仕様のようです。

 ラウンジでは座ってくつろぐことができるほか、販売スペースが設けられ、ドリンクやスナックを購入することができます。

 

3.価格

 価格はグリーン個室利用において、東北新幹線グリーン車利用+α程度の料金になるとしています。

 

 参考:東京~新青森(東北新幹線グリーン車利用):24,180円(通常期)

 

 上越線・羽越本線経由での東京~青森間の運賃は11,440円、特急料金は3,300円です。仮にグリーン個室料金が寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」のA寝台と同額(13,980円)だとすると、合計28,720円となります。さすがにA寝台料金よりは安くすると思うので、実際のところは25,000~26,000円程度になると予想しています。

 なお、「ルナ・アズール」への乗車については、旅行商品として発売されるので、通常の運賃・料金体系とは別枠に価格が設定されるとみられます。

 

4.考察とまとめ ~ルナ・アズールと「あけぼの」の違い~

 いかがでしたでしょうか。新たな夜行特急列車について、一つ詳細が明かされました。運行時間は「あけぼの」時代とさほど変わりませんが、東京~青森間の移動は東京発の始発(もしくは新青森最終)の新幹線を利用したほうがより早く到着できるので、夜行列車で移動するメリットは薄いです。そうした点を考慮してか、「あけぼの」と異なり、「ルナ・アズール」は乗車すること自体を目的とする車両となりました。

 寝台特急「あけぼの」は毎日運行でしたが、ルナ・アズールは運行日を絞り、かつ冬季は夜行特急として営業しないこととなりました。冬季は利用が落ちること、1編成しかなく車両のメンテナンスや利用需要を考えた結果とみられます。

 また、寝台車両を設けず座席夜行列車扱いとすることで、多用途に使える車両となりました。JR東日本では、需要があれば「ルナ・アズール」を他の線区でも運行させることを考えているようで、今後は房総方面や仙台、長野方面へ運行がなされるということもあるかもしれません。

 JR西日本では、豪華観光列車「トワイライトエクスプレス瑞風」と、臨時観光特急「WEST EXPRESS銀河」を運行しており、銀河のほうは少しカジュアルな列車となっています。今回の「ルナ・アズール」は、この銀河に近しい役割を持ち、観光列車「四季島」よりはお手頃な価格で、少しリッチな旅を楽しめる、そうした列車になりそうです。

 

 ダイヤや価格などは今後公表されるとのこと。続報があればまた記事化を検討します。

 

5.おまけ

 私は、寝台特急に何度か乗ったことがありますが、一番情緒があると感じたのは、上野~青森を結んでいた寝台特急「あけぼの」でした。

 

 
 通勤帰りの人をたくさん乗せた列車を横目に、夜の街を走っていき、真夜中に山を越えて、目が覚めたら広大な田んぼが広がり、日本海沿いを突き進み、岩木山とリンゴ畑に出迎えられるーこの展開がとても面白くて印象に残っています。
 
 
 
 
 あけぼのが廃止になり、もうこうした体験ができないのか…と思いましたが、またこのような情緒ある旅をするチャンスができたのは嬉しいです。いつか乗ってみたいですね

 

 いすみ鉄道と県、沿線自治体等で、存廃を含めた今後の在り方についての検討会を設置し、5月27日に初会合が行われました。今回は、いすみ鉄道の存廃問題及び今後の展望についても考察したいと思います。

 

 

 

 

1.いすみ鉄道の概要とこれまでの経緯

 いすみ鉄道は、JR外房線の大原駅から大多喜駅を経由し、房総半島内陸部の上総中野駅までを結ぶ第三セクターのローカル線です。菜の花を思わせる黄色と緑の車両が走り、東京から比較的近いローカル線としても親しまれています。

 積極的に観光列車を走らせるなど、利用者向上の施策を打ちつつ維持されてきましたが、2024年10月に国吉~上総中川間で脱線事故が発生し、現在に至るまで全線で運休中となっています。

 脱線事故の原因は、枕木の腐食・ひび割れによりレールの幅を維持できなかったこととされています。線路補修の不十分さが問題となったこともあり、長期間運休する事態となっています。

 このうち、大多喜~大原間については、2027年秋の復旧を目指すことが公表されていますが、上総中野~大多喜間については復旧の見通しは立っていません。

 

2.存廃協議の背景

 いすみ鉄道の輸送密度は、全線でみて300台で推移しているようです。先日廃線が確定的となった名鉄広見線が1,700ほどであると考えると、かなり厳しい数字と言えます。上総中野~大多喜間は全線の中でも利用者が少ないので、さらに輸送密度の数値が小さいとみられます。

 令和6年の脱線事故において、いすみ鉄道では設備の維持更新の在り方に問題があることが分かりました。鉄道として維持していくためには、これまで以上にお金と労力をかけなければいけません。そうした中で、利用者が極めて少ない上総中野~大多喜間を鉄道路線として本当に復旧させるのか?という話になり、協議会を設立して存廃協議へと至りました。

 

3.今後の展望

 存廃協議では、存続や廃止どちらかありきではなく、幅広く議論することとされています。ただ、数値だけでみれば、存続は大変厳しい状況にあるかと思います。維持するための自治体の負担もさらに大きくなるとみられ、名鉄広見線のように存続したくてもできない状況に追い込まれる可能性も十分にあります。

 また、いすみ鉄道の存廃議論が本格化すると、小湊鉄道の路線にも議論が広がることが考えられます。小湊鉄道は五井駅と上総中野駅を結ぶローカル線であり、上総中野駅でいすみ鉄道と乗り継ぐことができます。

 しかし、小湊鉄道も上総牛久~上総中野間は利用者が少なく、本数も1日10往復以下となっており、長い目で見れば存廃は不透明な状況です。特に養老渓谷~上総中野間は地元利用が皆無に等しく、定期列車は1日2往復まで減便されているため、いすみ鉄道の上総中野~大多喜間が廃線となれば、養老渓谷~上総中野間もセットで廃止となる可能性が極めて高いとみられます。

 

4.まとめ

 いかがでしたでしょうか。ここにきていすみ鉄道は、かつてないほど厳しい局面に立たされていることが改めて浮き彫りになりました。

 一時は観光列車を積極的に走らせるなどして利用を取り込んできましたが、地元の利用が少ないと鉄道の存続は難しいこという厳しい現実を映し出しています。

 最終的には、沿線自治体がお金をどこまで出せるかで、存廃の運命が決まると思います。とはいえ、本当に目指すべきことは鉄道の存続ではなく、地域の実情に合った交通体系を作るという点です。鉄道を廃止してバスなどに転換したほうが地域の移動需要を取り込める、より持続していけるということであれば、廃線にして次の交通体系づくりを考える方が得策でしょう。今後のゆくえに注目です。

 御嵩町と可児市は29日、名鉄広見線の新可児~御嵩間について、鉄道存続協議を終了する旨を発表しました。今回はこれについて考察します。

 

名鉄広見線(新可児駅~御嵩駅間)の今後について | 御嵩町

名鉄広見線(新可児駅~御嵩駅間)について/可児市

 

1.名鉄広見線の概要とこれまでの経緯

 名鉄広見線は、犬山~新可児~御嵩間を結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の路線です。運転系統は新可児駅で分断されており、犬山~新可児間は名古屋への通勤通学客の利用も多いので、一定の利用があります。

 しかし、新可児~御嵩間は利用者が少なく、運行に係る経費も大きいとして鉄道存続に向けた協議が行われていました。新可児~御嵩間の沿線自治体は可児市と御嵩町であり、平成22年以降は可児市が3,000万円、御嵩町が7,000万円を名鉄へ補助し、運行が続けられています。

 

 

 同区間について、これにより、「みなし上下分離(鉄道の運行を名鉄が担い、線路や駅舎などの設備の維持改修などを沿線自治体が負担する仕組み)による鉄道存続」か、「鉄道を廃止し、バス等に転換する」かの協議が行われてきました。

 これにより出た結論が、鉄道の存続を断念するということでした。沿線住民の減少により利用者増加が見込めないこと、線路や施設の維持管理にかかる費用負担が大きいことなどが理由として挙げられています。

 

2.自治体間でも温度差あり?

 名鉄広見線の廃線で最も影響が大きいのは、御嵩町です。御嵩町にとっては名鉄広見線が唯一の鉄道路線であり、廃線になると他都市とのアクセスが相当不便になってしまう状況です。

 一方、可児市には、JR太多線と名鉄広見線の2線が通っています。新可児~御嵩間が廃線となっても、可児市と名古屋などの他都市へのアクセスへの影響はあまりありません。可児市にとっては、同区間の廃止は御嵩町ほど切実な問題とはならず、そのあたりで鉄道存続の機運が生まれづらかった可能性はあります。

 

3.今後の展望 ~廃線するにも難しい~

 沿線自治体が鉄道存続を断念したということで、新可児~御嵩間の廃線は事実上決定したといえます。今後はバス等の他の交通体系づくりが模索されることになるでしょう。

 ただ、名鉄広見線の輸送密度は、令和4年度でも約1,700ほどあります。輸送密度が2桁や3桁前半であればともかく、1,700ほどある路線を廃止して、バス等で捌けるのか?というところは大きな課題となるでしょう。

 また、今回廃線となる区間の間には明智駅があり、そこから八百津町へ向かう「YAOバス」が運行されています。

 

 

 このYAOバスは、かつて存在していた名鉄八百津線(明智~八百津)の代替バスです。広見線の廃止は、八百津町にとっても大きな問題となるため、存続協議会には八百津町もメンバーに入っています。広見線が廃線となる場合、このYAOバスのルートについても、一から検討することとなりそうです。

 

4.まとめ

 いかがでしたでしょうか。輸送密度が1,700ほどありながら廃線になるあたり、沿線自治体の財政事情の厳しさや昨今の物価高や費用高騰の影響が見え隠れし、「存続させたくてもできない」という苦しい状況がうかがえます。

 そうした状況であれば、いつまでも議論を先延ばしにせず、ダラダラと補助して費用が膨れるくらいであれば、廃線を決めて次の交通体系づくりに進んだ方が建設的だという見方もあるでしょう。

 ただ廃線するにしても、バス転換なども容易ではなさそうで、これからどういったところに議論を着地させるか、難しい判断を迫られることになります。

参考文献:ちゃんと歩ける中山道六十九次(西) 八木牧夫 著 山と渓谷社

 

中山道歩き 第1話はこちらから↓

 

 

 

 

 難所の十三峠を越え、細久手宿の由緒正しき旅館「大黒屋旅館」で1泊。この日は細久手から鵜沼を目指します。これはそのレポートです。

 なお、記事中にグーグルマップをつけていますが、おおよそどのあたりを通っているかの目安として載せています。旧中山道を厳密にトレースしていない箇所もありますので、予めご了承ください。

 

<本編>

 前日は20時台に早々に布団へ入る。何度か目覚めたものの結局朝6時まで寝続けました。やはり疲れていたのか…

 朝食は7時からとのこと。早く出発したいなら、朝食の代わりにおにぎりを作って渡しますというお話もいただきましたが、時間的な余裕はあること、こんな由緒正しい宿に泊まって朝食を食べないともったいないので、しっかり朝ご飯とします。

 

 

 これぞ日本の朝食、という感じです。素朴なおいしさで、たっぷりと食べて活力をつけることができました照れ

 

 

こんな立派な床の間もあります。

 

 

 

 この「大黒屋旅館」の建物は、登録有形文化財にも指定されています。街道歩きで一度はこういう旅館に宿泊してみたかったので、泊まれてよかったです照れ大黒屋旅館の皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 準備運動を済ませ、再び京都へ向かって歩いていきます。

 

細久手 大黒屋旅館 8:04→平岩辻 8:19→鴨之巣一里塚 8:39、8:45→津橋 公衆トイレ8:45

 

 
 
 まずは細久手宿を通り抜けていきます。出発から10分少々で宿場町のエリアを抜けていきます。
 

 

 前日に引き続き、県道恵那御嵩線を歩いていきますが、1車線幅の箇所もありました。抜け道としても使えず、完全に地元住民のための道路となっています。

 県道366号との交差点である平岩辻を過ぎると、旧中山道は県道から分かれていきます。完全に山の中に入ります。

 

 

 

 山の中を進むこと20分、鴨之巣一里塚へ到着です。ここで水分補給と服装調整のため小休止。

 

 

この一里塚の少し先が、瑞浪市と御嵩町の境界です。当時は眺望がもっとあったようですが、今は眺望はありません。

 

 この一里塚を過ぎた先で、Y字路を右へ進みます。左へ進めば鬼岩温泉に至ります。鬼岩温泉にも宿泊施設があり、細久手宿まで送迎を承る宿もあるようです。

 そのY字路から先は、ひたすら坂を下ります。だんだんトイレに行きたくなり、不安が募ってきます。ひとしきり坂を下ると、目の前に集落が見えてきました。

 どうするどうすると思っていたそのとき、坂を下りた先の近くに公衆トイレがありました。助かった…

 

 

津橋 公衆トイレ 9:11→津橋五差路 9:15→物見峠 御殿場 9:34,9:40→うとう坂一里塚 9:54→御嵩宿わいわい交流館 10:53

 

 
 中山道は津橋集落を通過していきます。ここで県道恵那御嵩線と交差しますが、すぐに離れてまた山の中へと分け入ります。
 
 
 物見峠に向かって、道は上り坂となります。けっこうな急坂でペースが落ちますが、急な上り坂はこれで最後のはずと踏んで登っていきます。
 20分かかって、ようやく物見峠の頂上、御殿場に到着。興除和宮の降嫁の際に、ここに御殿を設置して休憩したために御殿場といわれているようです。ここもかつては眺望ポイントだったようですが…
 
 
 現在は木々に遮られ、眺望はあまりありません。それでも、御岳らしき山は少し見えました。
 
 
 峠のすぐ下に、目を引く看板が。この日は定休日だったのでスルーしましたが、この「ラ・プロヴァンス」さんはこの地で30年お店をやっておられるケーキ屋さんのようです。お店をやってたら、ケーキ食べたかった…
 
 峠を越えて、ここから御嵩宿に向かって坂を下っていきます。炭工房も沿道にありました。
 
 
 
 主要交通網から外れたエリアということもあり、各地の一里塚がよく残っています。道は時折石畳道となり、どんどん下っていきます。下り坂の途中に、いろはカフェというカフェがありました。かつての立場跡をリニューアルしたようです。京都側から上ってくる人にとっては、貴重な休憩ポイントとなりそうでした。
 
 
 
 いったん普通の道路へ合流するも、すぐに右へそれていきます。梅がきれいに咲いていて、春の到来を感じました。もう御嵩宿はそこまで遠くないはずですが、道は再び山の中へ…
 
 
 やがて、急な左ヘアピンカーブで一気に標高を下げます。ここは「牛の鼻欠け坂」という坂で、上り坂を登る牛の鼻がずれて欠けてしまうくらいきつい坂だということでこの名がつけられています。
 牛の鼻が欠けるという表現はやや誇張している感がありますが、京都側から上るうえでは最初のしんどい坂であることは間違いありません。この坂を境に、西は平野部、東は山岳地帯の境界線となり、坂を下りた先は平らな土地へ出ます。
 
 
 少し歩いていくと景色が開けてきて、田んぼや家が見えてきます。
 
 
 写真には写っていませんが、このあたりで正面に伊吹山が見えました。いよいよ滋賀県が視界に入った、なんか感慨深いです照れ
 田んぼの中を歩いて、ようやく御嵩宿に到着です。
 
 
 十三峠は難所ということで警戒していましたが、この細久手~御嵩間もなかなかアップダウンが多く、すたすたとは歩けませんでした。それでも、山の中の峠道を行く区間が長く、歩いていて楽しい道でもありました。
 特に京都から江戸方面へ歩く場合は、なかなかの上り坂となるので、十三峠区間だけでなく細久手~御嵩間についても十分な対策を講じて歩くことをお勧めします。
 
 細久手を出発して3時間ほど経過。まだ昼食には早いものの、アップダウンが多くて疲れたので休憩します。ちょうど「御嵩宿わいわい交流館」があったので、ここに入ることに。
 
 
 実は私、ここに来るのは2回目です。以前来たのは名鉄広見線の乗りつぶしに来た8年前の夏のこと。その当時、中山道歩きはまだ高崎までしか歩いていなかったので、「いつか御嵩まで歩いてきて、そのときはまたここで休憩しよう。でも、ここまで歩いて来られるんだろうか、想像できない」なんてことを思っていました(笑) 8年弱かけて、御嵩まで歩いてくることができました。やればできるものです。
 ここで飲み物を飲んで一服。紅茶をいただきました。他に、地元の中学校で栽培しているという舳五山茶(へごやまちゃ)もいただきました。うまい爆  笑
 
御嵩宿わいわい交流館 11:24→比衣一里塚 11:58→伏見宿本陣跡 12:18→国道21号バイパス合流点 12:38→うまやラーメン可児店 12:48、13:16→住吉交差点 13:44→太田橋南詰13:55、14:00→古井一里塚 14:14→神明水神公園 14:23,14:29→太田本町 14:29
 
 
 30分ほど大休止し、再び出発。名鉄御嶽駅のあたりで、東海自然歩道と分かれ、右へ左へと進みます。JR恵那駅から30km、久々に鉄道の駅前を通ります。
 
 
 完全に山の中を抜け、平野部へと入りました。道が平坦になり、歩くペースが上がります。田んぼや家が広がり、景色も開けています。が、裏を返せば展開は単調に…
 くいっと坂を上り、伏見宿本陣跡を通過。国道が整備されているためか、宿場町の雰囲気はあまりありませんでした。国道21号とつかず離れず歩き、伏見宿からは国道21号をひたすら歩いていきます。
 国道21号は、岐阜県瑞浪市と滋賀県米原市をつなぐ国道で、中山道を踏襲している区間が半分以上を占めています。御嵩から米原市まで、しばらくお供することになります。
 伏見宿あたりに食事処があれば入ろうかと思ったものの、やっていない店もありそのまま通過。淡々と国道21号を歩いていきます。伏見宿だけ少し小高いところにありましたが、アップダウンはあまりありません。
 やがて、左側から国道21号バイパスが合流してきます。そのあたりにザ・ビッグというスーパーと、ラスパ御嵩という大型商業施設がありました。ラスパのほうは国道から少し離れていたので、寄らずに通過します。
 この少し先で、可児市へ入ります。御嵩町もなかなか長かった… 御嵩町に入ったときは山の中だったのに、御嵩町を抜けるときは片側2車線の立派な国道と大型商業施設があるという、同じ町ながら風景にものすごいギャップがありました。
 メインの国道沿いにくると、急にロードサイド店が多くなりました。少し歩くと、うまやラーメンというお店を発見。愛知県を中心に展開しているラーメン店でした。もうお腹が空いたので、入ることに。
 ラーメンかチャーハンで悩みましたが、チャーハンがとても美味しそうだったのでチャーハンにしました。
 
 
 お腹は空いていたものの、朝食をかなりしっかり食べたこともあり、これで足りました。とてもこくうまで美味しかったです照れ
 食事して身体を休め、再びスタート。進行方向右前方には美濃加茂市の町並みが見えてきます。
 
 
 遠くには山々も見えます。山がたくさん見えると、歩くのはより楽しくなります爆  笑
 やがて国道21号(バイパス)が分かれていき、旧国道を進んでいきます。西へ西へと歩き、右カーブをしながら坂を下り、太田橋へ差し掛かります。
 
 
 ここで三留野(南木曽)以来、久々に木曽川と再会します。木曽川は大河になっていました… 往時は「太田の渡し」で、渡し船で木曽川を渡っていましたが、流れが速くて急な木曽川を渡るのは大変だったようで、中山道三大難所の一つとなっていました。
 今では橋で難なく渡ることができますが、2008年までは歩行者用の橋がなかったようで、往時とは違う意味で難所だったようですあせる
 
 
 橋の東側を撮影。奥の白い山が御岳です。
 木曽川を渡ると、木曽川の右岸沿いを進みます。とても整備されていて歩きよいです爆  笑
 
 
 太田の渡しの跡地。わずかに面影をとどめています。太田橋が開通したのは昭和に入ってからで、それまで渡し船は続いていました。つい100年前までは渡し船で越えるしかなかったというのは意外でしたびっくり
 川沿いから右へ折れると、そこが太田宿の入口でした。太田宿は美濃加茂市の中心地近くにあります。神明水神公園のトイレでちょいと休憩。中山道歩きの方とすれ違いました。
 
 
 
 風情ある街並みを楽しみながら、太田宿を歩いていきます。14:29に太田本町に到着。ここで中断するなら右折し、800mほどでJR美濃太田駅へ行くことができます。
 太田宿まで歩くという最低限の目標はクリアしましたが、距離的にも時間的にもまだまだいけるということで、鵜沼まで歩くことを即決しました。
 
 太田本町 14:29→坂祝町役場付近 15:15→行幸公園 15:19、15:26→うとう峠登り口 16:02→うとう峠 16:20→鵜沼 赤坂地蔵堂 16:41
 
 
 引き続き、太田宿の風景を楽しみつつ西へ進みます。左へ右へクランクを通過し、宿場を抜け、国道41号の高架をくぐります。名古屋~高山~富山を結ぶ国道です。
 
 
 距離標識をみると、名古屋33km、小牧21kmとありました。鉄道でみると美濃加茂から名古屋までは遠く感じますが、まっすぐ繋いでいる国道41号だと名古屋は意外に近くて驚きました。
 このあとは再び木曽川沿いを歩きます。一色大橋~坂祝小学校の手前あたりまでは一時的に木曽川から離れ、旧国道21号を歩くのが筋のようですが、その先でまた木曽川沿いに戻ってくることもあり、そのまま木曽川沿いを歩くことにしました。
 車通りの多い旧国道を歩いても面白みがないのと、このあたりの木曽川は「日本ライン」という景勝地なので、景観は川沿いのほうが断然よいというのが理由ですね。
 
 
 両側から山が迫ってきて、谷の中を進んでいきます。実は川の対岸は愛知県で、愛知県が目と鼻の先に迫りますが、愛知県は通りません。行幸公園でいったん水分補給のため休憩。
 
 
 
 勝山交差点あたりで遊歩道は終了し、旧国道21号へ合流します。行く手は山と谷しか見えません。その先の観音堂へ行くところは、国道より小高いところを通っていきます。JR高山本線の線路にかなり接近します。ちょうど白川口行きのキハ75が通って行ったのですが、撮影できなかった…
 
 
 このあと旧国道21号へ復帰し、谷間を淡々と歩いていきます。狭い谷間に旧国道21号とJR高山本線が並走しています。やっと各務原市との境が見えてきたところで、中山道は旧国道21号からそれていきます。
 
 
 初期の道はそのまま木曽川沿いを進んでいたようですが、激流の木曽川沿いを歩くのはあまりにも危険が多かったため、1651年にうとう峠の道が開削されたという経緯があります。ここからいったん山側に入って、鵜沼まで向かいます。
 旧中山道はいったん左斜めにそれて、トンネルで旧国道21号とJR高山本線をくぐり、右手にある山のほうへ登っていきます。
 
 
 トンネルといっても、水路のわずかなスペースを歩く形です。雨天時は通ることができないので、山の中の別の遊歩道を使って迂回する必要があります。
 再び山の中へ分け入り、うとう峠へ向かって登っていきます。そこまできつい坂ではないものの、そこそこの上り坂であり、2日間で60km歩いている足にはじわじわとダメージが出てきます。
 
 
 森の中の峠道を登ること20分。いつの間にか峠を越えてしまいました。峠の先にあったのは…
 
 
 峠の上には、団地が広がっていました。かつては山だったと思いますが、今では宅地開発されています。
 
 
 池を見ながら、住宅地の中を進みます。住宅地の中でも標識は随所に設置されているので、道に迷わずに済みます。池を過ぎると、住宅地の中の坂を下っていきます。
 
 
 
 このあたりで、鵜沼宿を眼下に望むことができたようです。現在では家やロードサイド店などが立ち並び、どこに宿場があるのか分かりづらくなっていますが、それでも「やっと着いたー」という気持ちになれます。
 中山道を歩いていると、少し小高いところから次の宿場を見下ろせるところが多いのですが、「やった、着いた、次の宿場が見えたぞーーーー」という喜びをかみしめられる場面が多いです照れ
 
 
 そして正面右には犬山城が見えます。そして正面左には濃尾平野に広がる街並みが見渡せます。名古屋の均衡という事もあり、平野部には家がびっしりとひしめいています。こんなに都会的な風景が広がるのは高崎、いや鴻巣あたり以来かもしれません。
 高崎を出て以来、長らく山間部を歩いてきましたが、ついに山間部を抜けて平野部へ躍り出て、町に下りてきたことを実感する、象徴的な風景に映りました。
 
 
 坂をひとしきり下ると、赤坂地蔵堂に到着。中山道はここで右カーブし、岐阜方面へ続いていきますが、我々は今回はここでウォーク終了です。左へそれて駅へと向かいます。
 
 
 鵜沼には、JRと名鉄の路線が通っていて、JR高山本線のほうは鵜沼駅、名鉄各務原線・犬山線のほうは新鵜沼駅となっています。両駅は隣接していて乗り換えも可能です。
 太田で終わらせず、鵜沼まで歩くことに拘ったのは、距離を稼ぎたかったのと、鵜沼は名古屋からのアクセスがよいからというのが理由です。
 鵜沼からは名鉄特急で一気に名古屋を目指します。30分ほどで名古屋に到着、速い…名古屋までまっすぐ線路が繋がっているので、名古屋へ出るなら名鉄一択です。名古屋でお土産と夕食の弁当を買い、新幹線で帰路についたのでした。
 
 山間部を抜け、江戸からの距離もいよいよ400kmを越えました。京都もかなり近づいてきて、少し終わった感も感じられるようになりました。
 しかし、中山道はおいそれと簡単に京都にたどり着かせてはくれません。次回もお楽しみに!!
 
この日の移動距離:33.1km  (江戸・日本橋から408.8km)
総歩行時間   :8時間37分(平均3.8km/h)
実歩行時間   :7時間15分(平均4.6km/h)
 
京都・三条大橋まで143.4km
草津・東海道合流点まで117.6km

 JR東海の会員制予約サイト「エクスプレス予約」(以下、「EX予約」)。これを使うと、東海道・山陽新幹線をお得に利用することができます。また、EX予約限定の割安な商品もあります。今回はその中で、「早特21」を紹介します。どんな商品なのか、使う上での注意点、そしてどのようなときに使うとよいのかを解説していますので、ぜひご覧ください☆

 

 

1.概要

 早特21は、21日前に予約することで東海道・山陽新幹線をお得に利用できる切符です。東海道・山陽新幹線で最も速い列車である「のぞみ」に乗車することができます。主な区間の設定金額をみると、

 

東京~名古屋:10,370円(▲    930円)

東京~京都 :12,430円(▲1,740円)

東京~新大阪:12,980円(▲1,740円)

東京~岡山 :14,250円(▲3,520円)

東京~広島 :15,390円(▲4,370円)

東京~博多 :17,920円(▲5,890円)

 

 このように、とてもお得なきっぷとなっています。東京~名古屋・東京~京阪神間を「のぞみ」で移動したい場合、使える早特商品はこの「早特21」だけとなるので、関東~中京圏・関東~京阪神間を安く速く移動したい場合はとても重宝します。 その他にも設定区間はありますので、下記リンクから御確認ください。

hayatoku21_fares.pdf

 

しかし、これだけお得なきっぷなだけに制約があり、予約するには注意が必要です。

 

2.注意点 

(1)予約後の変更は一切できない

 EX予約の強みの一つとして、「一度予約した後、何度でも変更が可能である」というのがあります。乗車する日時や区間、人数についても手数料なしで何度でも変更できるため、とても柔軟性が高くなっています。

 しかし、この「早特21」については、予約後の変更は一切できません。もし乗車する日時や区間、人数などを変更したい場合は、一度払い戻ししたうえで新たに予約をし直す必要があります。払い戻しした場合は手数料320円がかかるので、予定が変わる可能性がある場合はすぐに購入せず、じっくり検討したほうがよいでしょう。

 

(2)席数がとても限定されている

 これだけお得な商品なので、席数が限定されています。列車ごとに枠がどれだけあるかは不明ですが、利用者が多い時間帯は購入可能日すぐに予約しようとしても発売済みになっていることが多いです。

 

3.どういうときに使えるの??ーこんな場合はおすすめ!ー

 早特21は、こんなときに使うのがおすすめです。それはずばり…

 

「既に日時が確定している予定に参加することが確実なとき」です。

 

 例えば、結婚式やライブといったイベントは、数か月前に日程が確定しています。そのため、早めに列車を予約することも可能ですし、予定が変わる可能性も少ないため、早特21の使いどころといえます。

 それ以外でも、日取りや移動する時間帯が確実に決まっている状況であれば、早特21を使うとよいでしょう。

 

4.こんなときはじっくり検討を!

 逆に、利用する日時や人数が決まっていない場合は早特21を使うかどうか、一度じっくり考えたほうがよいです。

 他のEX予約の商品であれば、利用する日時や人数が変更になっても手数料なしで変更できます。そのため、

 

・▲月15日に入れている予定が翌週▲月22日に変更となるかもしれないが、とりあえず▲月15日の適当な便を予約しておく

・22時台の遅い便をとりあえず予約しておいて、予定が早く片付いたらもっと早い便に後から変更する

・旅行の参加人数が3人か4人か分からないが、とりあえず4人分予約しておき、もし参加できなくなったら3人に減らす

 

ということが可能です。

 しかし、早特21は予約後の変更が一切できないため、利用区間や日時等を変更する場合、一度払い戻ししなければならず、手数料がかかってしまいます。そのため、場合によってはかえって損をすることにもなります。移動の予定が不確実な場合は、使わない方が無難です。

 

 いかがでしたでしょうか。予約後の変更不可という制約は大きいものの、そこだけ気をつければこんなにお得なきっぷはありません。早特21を活用して、お得な旅をしてみてはいかがでしょうか??爆  笑