2024.6.23(日)~24(月)

 2018(平成30)年、東海道歩きも終わらないうちに、中山道を歩きたいと思い、江戸日本橋をスタートした私は、5日をかけて碓氷峠を越えて佐久平駅付近(岩村田宿の少し先)に到達した。

 それからというもの、東海道歩きや鉄道の乗りつぶしを優先したり、新型コロナの影響で外出すら思うようにできなくなったり、そして私生活にも変化があって…そうこうしているうちに時間だけが過ぎた。次に歩くは中山道最大の難所、和田峠を控えるというのもあったのかもしれない。

 しかし、ついに和田峠を越えようと決意し、歩き出すことにした。なかなかの難所ということもあり、たまたま同じ佐久平駅付近に到達していた同行者とともに、2人で和田峠へ挑むことにした。

 このシリーズの第1話と最新話はこちら☆

 

 

 

<本編>

2024.6.23(日)

 朝から雨が降る中、上野駅から「あさま601号」に乗り込み、佐久平駅で下車。駅から1km少々南へ歩くと、国道141号と中山道との交差点、浅間総合病院西交差点へ到着。ここから1泊2日で、56km先の下諏訪を目指します!!東京や高崎は雨が降っていましたが、碓氷峠を越えると奇跡的に雨がやみました爆  笑

 

浅間総合病院西交差点8:29→塩名田9:21→中津橋9:27

 

 浅間総合病院西交差点から、中山道を西へ進みます。雨もなく日差しもなく、気温もちょうどよく、絶好の街道歩き日和です☆

 しばらくは両側に田んぼが広がりますニコニコ青い山と緑の田んぼのコントラストがいいですね照れ

 追分宿から続いてきた下り坂は、岩村田でいったん終息し、このあたりは比較的平坦です。今回歩く岩村田~下諏訪間で、唯一楽に歩ける区間といってもいいでしょう。

 やがて下り坂を少し下ると、塩名田宿に到着。浅間総合病院から5km弱ありましたが、いいペースで歩けていて、幸先の良いスタートが切れました☆(写真に思い切り指が入ってしまった…あせる

 その先で県道からそれると、風情を残す一角がありました。(写真を撮りそびれてしまった…あせる)街道歩きの趣を感じながら通り抜けると、千曲川に突き当たります。現代では中津橋を歩いて渡ります。

 

 橋の上にベンチがあったので、ここで小休止。このときだけ晴れ間が出ましたが、日差しが出ると少し暑いあせる水分補給をしつつ身体を整えます。

 

 中津橋9:33→八幡10:00→八幡入口バス停10:05,10:11→望月11:02

 

 塩名田から八幡は3km弱と比較的短く、30分ほどで通過。八幡宿のあたりが、旧浅科町の中心だったようです。ここまでは県道歩きが中心ですが、八幡を過ぎると県道や国道と分かれる場面も増えてきます。

 国道142・254号と合流するも、すぐに分かれます。このまま田んぼの中ののどかな道を行くのかと思えば…

 こんな道に変貌します。街道歩きはこうでなくっちゃね音譜

 八幡から望月までは、国道と旧道はトンネルでピークを越えますが、中山道は旧国道の旧道を歩いてピークを越えます。

 瓜生坂を上ってピークに差し掛かったあたりに、瓜生坂一里塚があります。江戸から45里、まぁそれなりに来ましたね。

 下りはこのまま旧旧道を行くのかと思いきや、左に折れて林の中の土道へ。

 この土道の坂を下ると、正面に望月の宿場町が見えてきます。いやー、この景色の展開の仕方がとても街道歩きらしくて、この日のハイライトの1つになっています爆  笑

 そして中山道は軒先に突っ込んで坂を直で下り、少し上りなおして望月宿に至ります。時刻は11時ごろ、少し早いですがこの先お店があるかどうか分からないので、ここでお昼にします照れ

 日曜なので閉まっているお店もありましたが、中山道から少し外れたところまで探し、雰囲気がよさげなお店「Gusk」を発見。ここでランチとします。前菜・パスタ・デザートのセットをいただきました☆

 地元の野菜を中心とした料理で、見た目もおしゃれ、そしてとてもおいしい爆  笑野菜がとても新鮮でした。旅行中は野菜が不足しがちなので、野菜をたくさん食べることができて身体も喜びひとしおです音譜

 

 

 

 

 望月12:05→茂田井12:48→茂田井一里塚12:58→芦田13:19

 

 おなかも心も満たされ、望月を出発。塩名田を通過して以降は、細かなアップダウンが続きます。望月宿は山の少しくぼんだところに町ができており、再び坂を上って次の宿場へ向かいます。

 

 望月と芦田の間には、間の宿・茂田井宿があります。きつくはないものの、だんだん上り基調になってきたことと、10km以上歩いてきたことで、だんだんと足に疲れが出てきます。

 

 茂田井一里塚を過ぎて少しすると、茂田井宿の区間は終了です。しかしここで、無情にも雨が降り出してきました。それも割としっかり降ってきています。ということで、傘の出番です傘

 芦田宿の手前でふと右側の景色を見ると、田畑が広がっていて、開放感がありました☆

 

 立科町の中心地が見えてきました。芦田宿はもうすぐそこです。でももうすぐというところから意外と長く感じました…雨だからですかね。

 芦田宿には「ふるさと交流館」があります。ここで休憩をとることに。この雨のなか、態勢を立て直すことができました。この先に難所・笠取峠を控えていることもあり、この場所に休憩施設があるのはありがたい音譜

 

 

芦田13:33→笠取峠14:20→松尾神社14:58→長久保15:08→落合橋15:44(→民宿みや 15:56)

 

 15分ほど休憩し、いざ笠取峠へ挑みます。笠取峠は高低差200mある峠で、どちらから歩いても200m上って下らなければならず、それなりにタフな峠です。

 中山道は国道と一瞬合流しますが、すぐに分かれて松並木の道を進みます。

 

 趣のある石畳の道ですが、雨がふりしきる状況では足元に神経を使います。並木道が終わると長い国道歩き…歩道がないところもあり、とても歩きづらいです。しかも車の交通量は少なくないため、車や車からの水はねなど、気を遣うところが多々あり、体力を消耗させられます…あせるショボーン

 雨と疲れですっかりペースが落ちる中を耐えて、やっと笠取峠に到着します。

 

 このあたりは中山道をそのまま拡幅して舗装したようで、当時を偲ぶ雰囲気はあまりありませんが、峠の茶屋は今も営業しています。

 峠の西側では国道と別れ、山の中の土道を下ります。

 

 緑に囲まれていて鮮やかな景色ですが、雨の中歩く我々二人に景色を楽しむ余裕はあまりありませんでした(苦笑)

 坂道を一通り下りきると、松尾神社に到着。中山道はなんとこの神社の中を突っ切っています。ここで数分小休止。この日宿泊する民宿みやに連絡し、だいたいの到着時間を伝えました。

 

 ここまでくれば長久保宿はもうすぐ。長久保宿も風情がある景観が広がっています。(写真は江戸方を向いて撮影)

 本陣も残っていますが、実際にお住いの人がいらっしゃるようで、中に入ることはできないようです。

 

 相変わらず雨が降る中、黙々と歩きます。長久保宿を過ぎて少しすると、また素朴でいい風景が広がります☆雨が降って雲もかかってるからか、どこか幻想的な感じもします。

 

 このあたりは歩道のない国道歩きが続き、車と水しぶきとの戦いを強いられます。そして土道もあります。

 天気のいい日なら、国道歩きよりもはるかに嬉しい土道歩きですが、雨が強く降っている状況だと話は別です。この水たまりで完全に靴と足が浸水しました…あせる

 この先国道に復帰し、またも歩道なしの国道歩き…やがて落合橋に到着です。

 

 中山道はこの先で右折し、落合橋を渡って和田峠へ向かっていきます。が、この日宿泊する民宿みやはここを直進した先にあります。というわけで、この日の中山道歩きはこれにて終了です。

 あとは道をひたすらまっすぐ行くだけ、落合橋からは800mほどですが、雨と疲れでヘロヘロの身体には800mのなだらかな上り坂でさえきついと感じてしまいますあせる

 16時前に民宿みやに到着。この日のウォークは予定通り終了しました。干場を使わせてもらって、ザックや傘などを干させてもらいました照れ

 そして、宿主が既にお風呂を沸かしてくれていました!!これはありがたい…笑い泣きすっかり濡れて疲れ切った身体が、浴槽で嬉しい悲鳴をあげていました。

 さて、翌日はいよいよ中山道最大の難所、和田峠へ挑みます。果たしてどのようなウォークが待っているのか…

 

この日の歩行距離:25.3km(日本橋から199.5km)

総歩行時間:7時間27分(平均3.4km/h)

実歩行時間:5時間57分(平均4.25km/h)

 

 これとは別に、佐久平駅~浅間総合病院西(1.1km)、落合橋~民宿みや(0.8km)を歩いているので、実際は28kmくらい歩いています。そりゃ疲れますね…(^^;;;