はぁいどぉぅむぉ。
今日はちょっとした骨休め記事を。
(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)
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オラフの生まれた日
(原題:Once Upon a Snowman)
2020年
監督
ダン・エイブラハム
トレント・コリー
※データ
アナと雪の女王シリーズ第6作目となる約8分の短編映画作品。
2020年10月にディズニープラスで独占配信が開始されました。
監督・脚本を務めたのは現在劇場公開中で話題な「ワンス・アポン・ア・スタジオ」を手掛けたダン・エイブラハムとトレント・コリー。
トレント・コリーが1作目「アナと雪の女王」でのオラフの誕生に興味を持ち、それを深掘りした作品を作りたいと発案した事が制作開始のきっかけとなりました。
「アナと雪の女王」のメインストーリーの裏でオラフに命が芽生え、自分は誰かを知るまでを描いたショートストーリーになっています。
オラフ役にはオリジナル同様ジョシュ・ギャッドが続投。日本語版でもピエール瀧さんから引き継いだ武内駿輔さんが引き続き出演されています。
オーケン役に「ベイマックス」の監督で知られるクリス・ウィリアムズ。
日本語版に北川 勝博さん。
こちらも共に続投です。
「アナと雪の女王」と同時期の物語の為、エルサ役のイディナ・メンゼル(松たか子さん)、アナ役のクリステン・ベル(神田沙也加さん)等のオリジナルキャストも出演されています。
「Let It Go」でエルサがオラフを生み出してから彼がアナの前に現れるまでを描いた物語になっていて、一作目の隙間を埋め補完するような構成がとられています。
オラフの可愛らしさはもちろん今作で初めて発覚する新事実がいくつもあり、大きな話題となりました。
※あらすじ
ある日突然命を持って生まれた雪だるま。
しかし彼は自分が何者で何のために生まれてきたのか全くわからない。
これは彼が自分の事を【オラフ】だと自覚するまでの物語。
※感想
いきなりの「Let It Go」から始まり、一作目の物語と同時進行でオラフが何をしていたかがコメディたっぷりに描かれていて、作品全体の仕組みとしては「ライオン・キング3」にとても良く似ています。
本筋の要素をうまくトリビア的に絡めていたり、他作品のオマージュが入っているのも同様です。
一作目を観ている人であれば結末はもう既にわかっている状態なので、基本はストーリーではなくその隙間をオラフのコメディと共に楽しむ作品。
新ためてオラフのキャラクターとしての魅力を再認識させられますね。
コメディリリーフとしてだけではなく物語の重要なキーマンとしても、底しれぬ魅力を持ったキャラだと思います。
そして今作では、オラフの鼻に人参が使われている理由や、彼が夏に憧れていたのは何故かという、本編では語られていなかった要素も明かされます。
アナ雪シリーズはこれまでの傾向を見ている限りこういう短編作品等の要素も突然本編に絡めてくる可能性が充分あるので、オラフファンはもちろんのことアナ雪ファンにとっては必ずおさえておきたい作品と言えると思いますね。
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オラフが贈る物語
(原題:Olaf Presents)
2021年
監督
ハイラム・オズモンド
※データ
アナと雪の女王シリーズ第7作目。
約2分弱のエピソード×5話による短編ミニシリーズ作品。
2021年11月にディズニープラスで独占配信が開始されました。
現状でのシリーズ最新作となります。
監督は「アナと雪の女王」でオラフを担当したアニメーターであるハイラム・オズモンド。
脚本はアナ雪生みの親とも言える存在でありスタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーでもあるジェニファー・リーが自ら担当。
コロナ禍に苦しむ世の中に笑いを届け体というコンセプトからリモート制作されたコメディアニメーション。
「アナと雪の女王2」で人気のあった【オラフがこれまでの経緯を即興劇で説明する】というシーンをヒントに、有名な5つのディズニー名作映画をオラフが即興劇で説明するという爆笑必至のコメディ短編が作り上げられました。
オラフ役はジョシュ・ギャッド、日本語版も武内駿輔さんが今回も続投。
なんとこの作品内で繰り出されるオラフの冴えわたるギャグの数々は大半がジョシュのアドリブと言うから驚きです。
アニメーター達は彼の喋りに合わせてアニメーションを作成していったそうです。
ほぼオラフによる一人芝居ですが、スヴェン役のフランク・ウェルカーとマシュマロウ役のポール・ブリッグスは新録で出演しています。
「アナと雪の女王2」の1シーンがそのまま使用されている為、エルサ役のイディナ・メンゼル(松たか子さん)、アナ役のクリステン・ベル(神田沙也加さん)等のオリジナルキャストもアーカイブ出演。
コロナで苦しむ人々を笑顔にしたいというそのコンセプト通り、ストーリーなどは度外視でギャグとファンサービス のみに徹底したこの作品は、狙い通り沢山の人に元気と明るさを与え、それと同時にオラフの冴えわたるギャグセンスと過去作品を大々的にフィーチャーしたその内容は大きな話題を呼びました。
特にオラフ役のジョシュ・ギャッド、並びに日本語版の武内駿輔さんの幅広く巧みな演技力は多方面から大きな称賛を浴びています。
※あらすじ
オラフの一人芝居により繰り広げられる名作おとぎ話劇場。
1. リトル・マーメイド
2. モアナ伝説の海
3. ライオン・キング
4. アラジン
5. 塔の上のラプンツェル
※感想
まず最初に注意点として、この作品を目一杯楽しむ為には上記の5作品を視聴済みであることが前提条件となります。
オラフが一生懸命物語を説明してくれますが、それを鵜呑みにして彼の説明だけでストーリーを理解しようとすれば間違いなくなんのこっちゃですw
5作品を視聴済みな人はもう…ホントに爆笑必至でしょう。
お腹痛くなるくらい笑いましたw
オラフの仮装もどれも可愛らしくて楽しいし、何より彼のワードチョイスとモノマネのクオリティの高さにやられましたね。
ストーリー等は全くない、あくまでもお遊び作品ではあるのですが、一つだけとても大きな事実が明らかになります。
【塔の上のラプンツェル】のエピソードのみ、ショーが始まる前にオラフが「仲良しの友達のお話しだよ」と前フリするんですよ。
これにより1作目にラプンツェルとユージーンがカメオ出演してから巷で囁かれていた【この2作は同じ世界の物語なのでは…】という噂は公式に確定されたと言って良いでしょう。
今後の展開でもしかしたら共演の可能性もあるかもしれませんね。
とにかく、何も考えないでただただ笑える最高のコメディ作品になっています。
もうこれは…超がつくオススメですね。
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まとめ
2作共に本編に大きく関わる重要な作品ではありませんが明確な目的とこだわりと情熱を持って制作された非常に見ごたえのある素敵な短編作品たちとなっています。
改めてオラフという愛すべきキャラクターの秀逸さとアナ雪ワールドの無限の広がりと可能性を肌で感じることができる2本なんですよね。
前述した通りちょこちょこ本編に繋がるような小ネタや新事実も発覚しますのでアナ雪ファンはとりあえず2作ともマストだと思います。
アナ雪シリーズの良いところはこういうちょっとした短編やスピンオフにもまったく手を抜かないぬかりのなさなんですよね。
会社を上げてしっかりと丁寧に大切にシリーズを育てている事がよくわかります。
これだけ派生作品を作っても1本もハズレが無いのは流石ですよね。
トゥーン・スタジオ全盛期の「ディズニーの続編は酷い」という定説を完璧に崩してくれました。
今後繋がっていく「アナと雪の女王3」や「アナと雪の女王4」への期待感をますます高めてくれる、そんな2本の【大真面目なちょっとしたお遊び】です。
共に短い尺で気軽に観れるパッケージになっていますので、この冬の隙間時間に是非2つの作品を通してオラフに会いに行ってみてください♪
「オラフの生まれた日」「オラフが贈る物語」は共にディズニープラスで独占配信中です☆
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