貴重なはずだった時間
先日ヤフーニュースでどういった話題で出たのか忘れたけど私が昔どハマリしていた本の話が出ていて、懐かしくて読みたすぎて今日買いに走った。私はこの本の21話の短編はどれも好きだけど1番記憶に残ったのは「冬の日、防衛庁にて」不倫相手の妻に急に電話でランチに誘われ洗練されたキャリアウーマンを見せつけようと、妹から色々アドバイスを貰い意気揚々とランチに向かうのだけどそこで待っていたのは専業主婦でありながら、とても美しく穏やかで知的なモデルのような妻だった…って話。確実に修羅場必至なシーンなのに妻は夫の話などまるで聞かず話さず自分の好きなことを話し主人公は妹から「田舎者っぽいから絶対に頼むな」と言われたミラノ風カツレツを無邪気に美味しそうに食べニコニコしながら主人公の話(夫との話は聞かない)を聞きあまりの聞き上手に主人公は気を許して色々自身の話をし、殊の外楽しい時間になってしまう。そして最後に「夫があなたのことを好きな理由がよくわかったわ。これからも夫をよろしくね」と主人公を褒めて楽しかった、このことは夫にナイショよ、と笑う。嫌味でもなく心から楽しそうに。そこで主人公は、この妻には何をしたって適わない適う相手じゃないと絶望的に悟り、妻の前で号泣し妻はじゃあまたね、と優しい笑顔で去っていく…たった5Pほどの短編ですがまだ20そこそこだった私には本当に衝撃というか魅力的というかいかにも江國香織さんらしい話だなって思って大事に大事に何度も読み返した本。もともとは大学の現代文学?の授業でこの本の一番最初のはなし『デューク』が取り上げられて始めて江國香織さんを知った。この授業、今思えば私からしたら神のような授業で、他にも講師が選んだ本がよしもとばなな 白河夜船山田詠美 蝶々の纏足鷺沢萠 スタイリッシュキッズ山本文緒 みんないってしまうと、不思議で講師の趣味なのか?なんでこれが授業の題材に?って謎なんだけど。上に挙げた作家の本は、BOOKOFFで購入しかなり読み漁りよしもとばななさんの白河夜船は何度も読みすぎてボロボロにして3回も買い直してるくらい好き。よしもとばななさん、小説はほぼ読破したくらい好きでとくに白河夜船に入っている作品全てとTUGUMIが一番のお気に入り。切なくて哀しくてやりきれないのになぜか優しい気持ちになる。書けそうで絶対に書けないワードセンスで表現で夢中になって読んでた。なのに気づけば度重なる引っ越しでほとんど残ってなくて上の一番のお気に入りと数冊しか家の本棚にない。で、今日、思い出して読みたくなった本を買いに行ったけど、つめたい夜に意外は無かった。根強い人気だからか、手放さないのかそもそももう紙媒体では読まない時代だからか、かなり有名な作家なのに数冊しかなかった。江國香織さんの『落下する夕方』も突如読みたくなったのでメルカリで買おうか思案中です。大学で授業を取ってた頃は授業前、正直興味がそれほどなくて本を買わず読まず予習無しで挑んでた不良学生だったけど今思えばもったいないことしたなって。読んでから授業にでてたらもっと楽しかったのにな。ちなみに特待生制度が始まる前に唯一一度だけ単位を落とした講義がこの現代文学の授業でした笑どれだけ成績が良くても一個でも単位を落としてたら特待生には選ばれなかったはずなのでまだ始まる前の1年生前期?で良かったわ。まあ、当時は入ってからの特待生制度があるなんて知りもしなかったから家の親はめちゃくちゃ喜んでたけどふーんそれって凄いの?って感じでした。ちなみに特待生&卒業時に学長賞?をもらうことになった時に周りに黙ってたけど卒業式でバレて、他の学部だった友達に「yuzukaちゃんて頭良かったんだね」と軽くディスられた?のは今でも鮮明に覚えてます。ちなみに地頭は悪いです…。 なのでちょっとだけ勉強できたとこで得したことは殆どない。