今日は、

アドラーの指摘する

人生の課題の解決に必要な3つの前提

について書きました。

 

この3つの前提を持つことで

人生の課題の解決が簡単になり、

人生を止めずに

進め続けられるようになります。

 

目次

・人生の課題の解決に必要な3つの前提

・一定の共同体感覚

・人生全体との結びつき

・他者と協力関係を築く力

 

■人生の課題の解決に必要な3つの前提

アルフレッド・アドラーは、

人生の課題の解決には、

一定の共同体感覚、

人生全体との結びつき、

協力することについて

他者との交流をする力、

これら3つを前提とすることは

明らかである、と指摘しています。

 

つまり、

自分が今、直面する人生の課題を

解決していくには、

・一定の共同体感覚

・人生全体との結びつき

・他者と協力関係を築く力

これら3つが必要である、

ということです。

 

■一定の共同体感覚

私たちが感じるしあわせは

共同体感覚が発達していればしているほど

多くなりますが、

それは共同体感覚が発達している分だけ

人生の課題を多く解決できるからです。

 

それは、

目の前の人生の課題を解決するには、

それ相応の共同体感覚が必要である

ということでもあります。

 

それが「一定の共同体感覚」と

表現されているわけです。

 

なお、共同体感覚とは、端的にいえば、

自分の居場所がある感覚です。

 

この感覚は、

他者貢献活動をして

客観的貢献感を得られたときに発達します。

 

■人生全体との結びつき

人生全体との結びつき、とは、

ここでアドラーが

何を伝えようとしているのかは

具体的にはわからないのですが、

「人生全体」としているのは

「人生の一部だけ」に偏らないこと

と読みとることができます。

 

アドラーは、

人生の課題は、ひとつではなく、

3つある、としています。

 

つまりは、

これら3つの課題を

1つに偏ることなく

それぞれ解決していくものだ、

との視点を持っていることが

人生全体との結びつき、と考えられます。

 

人生の課題の3つとは、

①交友の課題

②仕事の課題

③愛と結婚の課題

この3つです。

 

人は生まれてからはじめに直面するのが

①交友の課題です。

 

端的にいえば、友人を持つこと、です。

 

保育園や幼稚園、小学校などの

共同生活の中で良好な対人関係を持つ、

ということです。

 

 

成熟した年齢になると、

親の保護下から自立します。

 

そこで次に直面するのが

②仕事の課題です。

 

端的にいえば、仕事を持つこと、です。

 

賃金労働者になったり

自分で事業を開いたりすることですが、

そこで良好な対人関係を持つのです。

 

 

友人を持ち、

仕事を持つと、

次に直面するのが

③愛と結婚の課題です。

 

恋人を持ち、結婚して、

家族を持つこと、です。

 

それぞれ最初に直面する時期は違えど、

どの課題も生涯にわたって

よりよくし続けていくもの」です。

 

つまり、

一度解決したから終わり、

というものではない、ということです。

 

友人関係も、

ずっと友人でいられる人もいれば、

自分の状況の変化によって

離れていく友人もいれば

近づく友人もいます。

 

仕事についても同じです。

 

そして、

愛と結婚の課題については、

はじめは恋人関係で、

次の夫婦関係となり、

その後は親子関係も加わって、

課題が終わることはありません。

 

これら①~③の課題について、

偏らずにすべてに着手し、

それぞれに解決していこうとする視点が、

人生全体との結びつき、というわけです。

 

■他者と協力関係を築く力

人生の課題を解決するには、

共同体感覚の発達が必要です。

 

共同体感覚を発達させるには、

他者貢献活動をして

客観的貢献感を得る必要があります。

 

当然ながらその活動は

一人ではできません。

 

相手との交流が必要です。

 

そして、

ただ交流すればよいわけではなく、

他者貢献活動をして、

実際に貢献する必要があります。

 

その活動においては

相手との協力関係を築くことが

必須となります。

 

相手との協力関係なしには

他者貢献はできないからです。

 

そのためアドラーは、

人生の課題解決に必要な前提として

他者と協力関係を築く力をあげているのです。

 

なお、この力を発揮するには、

「他者への関心」を養い、

「自分より相手優先」の心で臨むこと

効果的です。

 

もちろん、

過度な自己犠牲なしに。

 

 

 

 

お読みいただき、

ありがとうございます。

 

プロコーチ11年目、常楽でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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