今日は、アドラー的な
恋愛や結婚の相手の傾向
について書きました。

目次
・息子が選ぶ女性の傾向
・劣等コンプレックスを抱える人
・セックスで支配しようとする人
・私の反省


■息子が選ぶ女性の傾向

アルフレッド・アドラー
男の子が恋愛や結婚の相手に
選びがちなのは、
母親に似た女性だと指摘しています。

それは幼い頃から
心の中に持つ理想の女性像
母親を基礎に描かれるからです。

でも、
男の子と母親との間に
不幸な緊張がある場合は、
母親と反対の女性
相手に選びやすいと
アドラーは指摘しています。

それはその女性を
母親の前に連れて行って
あなたもこうなるべきだ」と
示すためなのかもしれません。

また、母親が支配的であれば、
母親に抑圧されて育つ、
つまり制限をかけられて育つため、
か弱くて従順な女性を選びがちです。

か弱くて従順な女性であれば
自分が支配できると感じるからです。

自分が母親にされたことを、
今度は自分が「する側」に立つことで
を感じようとするのです。

アドラーは娘の場合を
示してくれていないのですが、
おそらく男の子の場合を
男女を入れ替えて読み替えれば
おおよその見当がつくと考えられます。

■劣等コンプレックスを抱える人

劣等コンプレックスとは
課題の困難に立ち向かうことを
する前から諦めてしまうような
心の状態のことです。

「どうせ〇〇だから無理だ」とか
「できるわけがない」とかで
する前からできる可能性を
否定することで困難を回避するのです。

困難を回避するのは
自分を守るためです。

成功する可能性を捨ててでも
やって失敗する可能性を
排除したいのです。

このような子の場合には
自分には力がないと思っているので、
母性的な女性や父性的な男性
理想の相手と選びがちです。

つまりは、
精神的に依存させてくれそうな相手
何かと助かるのです。

これが行き過ぎると
病気などで弱い人や
老人(とても年上の人)や
既婚者を選ぶこともあります。

また反対に
傲慢で無恥で攻撃的になることもある
アドラーは指摘します。

それは
「自分には力がない」という感覚を
埋めるために、
相手と競争して勝利するという方法
選ぶためです。

競争して勝利すれば
自分は相手を征服できると
思っているのです。

そしてその競争が
激しければ激しいほど
自分の力が示され
立派に見えると考えるのです。

そのため、
攻撃的な相手を好むようになります。

■セックスで支配しようとする人

相手を征服する手段に
セックスを用いることを
恋愛や結婚と関連づける人もいます。

アドラーはこれを
愚かで笑うべきことであると思われる
と指摘しています。

このような人は
恋愛や結婚の相手に
セックスで支配できそうな人
選ぶことになります。

相手は自分への生贄であり、
セックスにより相手を支配し
征服することで
自分にはがあると感じるのです。

しかしアドラー
「セックスを、相手を征服する手段に
使うことはできない。

一方が自分は征服者であると望めば
もう一方も自分も征服者であろうとする。

結果、共同生活は不可能である。」

と指摘しています。

セックスを
相手を征服することに用いることは
人生に役に立たない用い方です。

相手との調和に役立ててこそ
人生に役に立つ用い方となるのです。

■私の反省

アドラーを知る前の私が
選んだ相手は、まさかの
父親と同じ精神構造の女性
でした。

これ、
父親と結婚していたようなもので、
どこまで父親に自分を捧げたいのか、
わかったときには
とてつもなく気分が悪くなりました。

恋愛や結婚を
劣等感の補償に利用しようとすると
悲しい困難を得てしまうことになると
反省しました。

恋愛や結婚の相手に選ぶのは
課題の困難の解決に
どこまでも協力し合える関係の人
とすることで、
しあわせな恋愛や結婚ができると
今は感じています。





お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ10年目、常楽でした。



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