大切な人を攻撃する自分。

自分にイヤなこと
したのは他の人なのに、
とても大切で
全幅の信頼もしてる人に
どうして攻撃してしまうんだろう?

相手を批判したり
相手を無視したり
相手がイヤなことしたり
物理的に攻撃したり。

暴走してしまう自分が
イヤになる...





それは
外傷性転移と呼ばれたりするもの。

過去にイヤな思いをさせられた怒り。
その怒りは出さないと溜まるばかり。

重たいから出したい。
自分にイヤな思いをさせた相手に
引き取ってもらえれば、それで終わる。

だけど、その相手に怒りを出せば
反撃されそうで、怖い。

だから、怒りを安全に出せる場を
求めている。

そこに、自分が依存できるレベルで
安心・安全な相手がいれば
その人に怒りを出してみる。

いきなり大量に出すと
相手が離れて行ってしまうかも。
だから加減して出す。

出してみて、相手が受けてくれたら
その次はもう少し多く出してみる。

そうして徐々に量を増やしていく。

被害者だった人が
加害者になってしまう典型的なパターン。





相手が専門家であれば
犯罪にならない範囲なら
どんなに出しても受けられる。

でも、
過度な攻撃が続いて
受けられる範囲を超え、
関与続行が困難になれば
関与を降りる相談をするしかない。

でも、相手が家族の場合は
降りることができないので
注意が必要です。

特に子供は
怒りを最も安全に出せると
思いがちなので、
より深い注意が必要です。





過去にされた
イヤなことによる怒りは
ケアしないとなくなりません。

忘れていても
それはなくなったわけではなく
見えなくなっただけです。

その怒りが普段の生活で
問題にならないくらいのものであれば
気持ち良い景色を見たり
おいしい空気を吸ったり
ストレッチやマッサージ、温泉など
一般的なケアで癒しているうちになくなります。





でも、例えば私のように
性的な被害を受けるなど
重大なレベルになると
一般的なケアで解消は難しいです。
専門的なケアが必要になります。

人によって
精神科などの医療機関
セラピスト
カウンセリング
メンタルコーチング
自助グループなど
様々なケアの中から
自分に合ったものを利用すると
いいですよね。





私の場合は
それらは全滅で
もうこの怒りは手放せない。
一緒に生きていくしかないと
しばらく諦めてました。

でも、どうしても諦めきれずに
当時、とある信頼するコーチに
希望する話の聞き方を詳細に説明しました。

コーチ自身がコーチングの方法を決めるのではなく
自分でコーチングの方法を決めて
そのコーチにその通りにしてもらいました。

すると
その直後に、奇跡と思えるくらいに
すごいことが起きました。

抱えていた怒りを
おだやかに捨てることができたんです。






全部の怒りを捨てられたわけではありませんが
被害を受けた中学生当時の自分が救われると
深く感じられるレベルで、
捨てることができました。

人生が変わった、そう確信した瞬間です。






大切な人を攻撃してしまう自分、
大切な人を攻撃したくなる自分を感じたら
それは外傷性転移かもしれません。

ストレスのケアのために
行動する時期かもしれませんね。

ケアして
自分の心が平和になれば
周りの人へのサービスも
平和になりますね。





お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。



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