おはようございます。
プロコーチ7年目、常楽です。

暴力行為を
しない方が良い理由のひとつは、
元通りにならないものができること。


叩いたり殴ったり

怒声を浴びせたり
壁や机を叩いたり

無視したり
嘘ついたり
わざとドタキャンしたり

立場の優位を利用して
脅すようなことを言ったり

わざと相手の物を
壊したり汚したり
捨てたり盗んだり

全部暴力ですよね。


人はサバイバルのために
予測をしながら生きています。

経験のないことは
情報を集めたりして慎重に進めます。

経験のあることなら
その経験に基づいて予測します。

土地勘がない場所よりも
土地勘がある場所の方が安心なのは
そういうことですよね。


こういう予測は
人に対してもしますよね。

例えば
怒鳴られた経験のある人に会ったら
また次いつ怒鳴られるのかを警戒します。

叩かれた経験のある人に会ったら
また次いつ叩かれるのかを警戒します。



ある女性と楽しく会話をしていたら
いきなり二の腕あたりを叩かれました。

楽しくて、相手に触れたり軽く叩いたり
そんなコミュニケーションあるのは
わかっているつもりです。

でも、これはけっこう痛かったので
「叩くの、やめてください」
と言ったところ

「そんなの関西では普通、コミュニケーションのひとつだ」
「女に叩かれたくらいで、気にするのはおかしいよ」
そんな返事をもらい、そこでさらに叩かれました。


「関西では普通」「女が男にすること」
この人にとってこれらは
叩いて良い理由みたいですね。

でも、私は違うし
「やめて」と意思表示していますので
もうこれは過失ではなく暴力です。

わかってもらえなかったので
その場を立ち去り、その人とは距離を置きました。


しばらく経って再会したときに
状況がわかったのか、謝罪されました。

「やめてと言っているのに
叩いてしまってごめんね。
仲良くなりたかったのに、
悲しませてしまった」
そんな感じでした。

それから、この人は
叩きたくなると
強さに注意するようになったようです。
癖だから、なかなか変われないそうですが
痛い思いをさせることは減ったと言ってました。

私に対して叩くことはなくなりました。
でも私の中では
叩かれた経験から
「次いつ叩かれるのか」
という警戒が消えずに残っています。

この人と一緒のときは
叩かれる前の楽しい気持ちには
もう戻らない、と感じています。


暴力は、相手に命の危険を感じさせる行為です。
一度でも危険に感じさせてしまえば
感じさせる前の関係には二度と戻れない、
だから暴力はしない方が良いと思うのです。


お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。


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