GMのクハ68とサロ45の組立キットを切り継ぎ加工して、かつて京阪神緩行線で活躍したクロハ69を作っています。先回の投稿(7)は約3ヶ月前で、漸く塗装が出来る状態に至ったところで放置されていました。

 

ボディの塗装から始めます。

中央のドアから連結面までの客室窓下に、1等車の青帯が入ります。青帯以外の箇所をマスキングテープで完全に覆い、後継車103系の青22号(スカイブルー:GMのNo.6)に、直流用ELの青15号(濃い青色)を少し混ぜて暗くした青色を、仕上げの1mm幅より心持ち広目に吹き付けました。写真は、青帯を吹き付け後にマスキングテープを途中まで剥した状態で、ドアに吹きこまないように貼ったマスキングテープがベニヤ板の様に見えるのが面白くて撮影。

 

反対側の側面も同じ状況です。ドアのマスキングには、縦方向に細いマスキングテープ(0.7mm幅)も重ねて貼り隙間からの吹込み防止を図っています。屋根板は別途塗装するので、まだ接着していません。

 

ドア部分のマスキングテープも剥すと、青帯が所定位置に現れました。客室窓下部のウィンドウシル(凸状の帯)面にも0.7mmのマスキングテープを貼って、ウィンドウシルへの吹込みも防止した効果がありました。

 

青帯は1mm幅に仕上げますので、車体を茶色に塗装する前に1mm幅のマスキングテープを貼り付けます。ドア部分も通しで貼っているのは、青帯としての直線性を確保(ドアを境に段違いにならないように)するためです。

 

ドア部分に掛かっていたマスキングテープは、ドアの端に沿わせたデザインナイフで切断し除去。残ったマスキングテープが、ボディ塗装後の青帯を確保してくれます。

 

ボディ全体に、FARBEスプレーのぶどう色2号(FS012)を吹き付けました。全体像の写真は撮り忘れました。

 

塗装作業での楽しみのひと時です。ここでマスキングテープを剥してゆけば、青帯が出現します。

 

無事に1等車の青帯が再現できました。中央付近の上辺が不鮮明に見えていますが、肉眼では何ら問題ありません。

 

反対側の側板も、同様に仕上がりました。

 

ぶどう色2号の塗装が完了したクロハ69のボデイです。

 

連結面側も問題ありません。ボディとしては、後部ドア横に1等標記、中央ドア横に車番をインレタで転写してからクリアー塗料で保護することにします。

 

なお、マスキングテープは、細幅の0.7mm・1.0mmがアイズプロジェクト製のミクロンマスキングテープ、広範囲のマスキングにはタミヤ製の6mm・10mmのマスキングテープを使用。また、ぶどう色2号はお気に入りのFARBEブランド(F&MOKEI社)ですが、同社が先般倒産したため、今後入手できなくなるのは残念です。(続く)

 

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