先日、「GM製キットを組み立てる」(→こちら)と題して、余剰で未組立のクモハ51(クモハ54・クハ68)の板キットを使用して、別形式に仕上げる予定で改造用にサロ45・サハ48のキットも準備しているとの記事を投稿しました。

昭和30年代の前半に、京阪神緩行線のゲタ電に半室2等車が京都方先頭に連結された姿を見た記憶が鮮明にあります。昭和35年の等級改正で1等車となり、昭和37年9月末日まで連結されていたクロハ69(1・2等合造車)を作ることにしました。

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クロハ69の図面を探したところ、この本に掲載されていました。「旧型国電50年 第Ⅱ巻(ギリシャ文字の2)」 沢柳健一著 JTB発行です。
 

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P127に掲載されていました。クロハ69は11両製造されており、最後にクハ68150番台に格下げ改造されるまで001~011が在籍しました。余談ですが、図面上のタイトルに見られる001~015は誤植のようです。

クロハ69は、車両の前半分が2等車(現行の普通車)、中央ドアを境に後半分が1等車(現行のグリーン車)の構成で、1等車部分の窓は二連窓の様な形状をしているのが特徴です。


 

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上側がクモハ51(クハ68)、下側がサハ48(狭窓が連続)とサロ45(二連風の窓)です。クモハ51(クハ68)の中央ドアから後部ドアまでの6窓を、サロ45の二連風の窓(6窓分)に差し替えればクロハ69を作ることができます。

 

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サロ45の窓部分を良く見ると、二連風の窓間にある柱部分の幅が2種類あることが判ります。実車寸法は、赤マーク部分が狭く、青マーク部分が広くなっており、模型でもこの差が再現されています。クロハ69も同様で、後部ドア寄りが狭く、中間ドア寄りが広くなっています。従って、サロ45から切り出す窓(6窓分)は、ドア側から6窓分(必ず赤マークと青マークを含む)となります。

次に、窓の高さ方向の寸法は、クモハ51(クハ68)とサロ45は同一で、ウィンドシル・ヘッダーを含めて切り継げばよいことが判りました。これで、切継ぎ方法が決定しました。(次回に続く)

 

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