今回は
私の大好きな作曲家・プーランク(1899ー1963)の
おすすめ曲について書きます。
プーランクは近代のフランス人の作曲家です。
時代的には
ちょうど第一次、第二次戦争のあたりを
生き抜いた人です。
(クラシックの作曲家たちは
だいたい戦争のあたりに密集していますが…。)
プーランクといえば
エスプリ
(フランス人の魂、心意気)
&
おしゃれ
ちょっと力の抜いたこなれたおしゃれさん
というかんじの曲が多いですね。
今回は
① 室内楽
② 歌曲
③ ピアノ曲
と3つのジャンルに分けておすすめします
①室内楽のおすすめ
プーランクの得意分野は
なんといっても室内楽
です。
室内楽というのは
ピアノとかヴァイオリンとかフルートとか
何人かで演奏する
少ない人数の器楽曲のこと
プーランクでまずおすすめなのは
死ぬ間際にボン!ボン!ボン!と書いた
フルート・ソナタ
クラリネット・ソナタ
オーボエ・ソナタ
です。
オーボエ・ソナタを書いて
そのあとわりとすぐに
プーランクは亡くなりました。
オーボエ・ソナタの3楽章は仲良しだった
ロシアの作曲家プロコフィエフへの追悼です。
悲しみと重さ
死の足音
鐘
慟哭
のような最後の楽章なのです。
(1)フルート・ソナタ
(2)クラリネット・ソナタ
(3)オーボエ・ソナタ
私が一番好きなのは…
やっぱり
オーボエ・ソナタ
です。
まず最初のオーボエの音が最高😭😭😭
そして
1楽章は
奇をてらった和音とかではなく
普通の和音なのです
なのですが
美しい
穏やかで美しい
和音そのものは奇をてらってないですが
和音の移り変わりがおしゃれ
それも自然に違和感なく
楽譜を見ると
けっこう♭がついたり
#がついたりしているのですが
それを違和感なく
綺麗に美しく曲に取り入れていく
というのは
高度な作曲技術なのです。
穏やかで美しい
けれど
ただ穏やかなだけでもない
これは勝手な私の妄想ですが
やっぱり
人生全て生きてきた
喜びと悲しみが
内包されているんじゃないかなあ〜
と感じます
過去の大作曲家たちのこの
人生生きてきた喜び悲しみが
どうしてもあらわれてしまう曲が
私は大好きです。
(4)六重奏曲
室内楽でもうひとつおすすめなのは
六重奏曲!
1楽章は分かりづらいけど
2、3楽章はメロディーも綺麗で
初心者にも聴きやすい曲です。
村上春樹が
プーランクは朝作曲していた
って書いていたけれど
まさに
朝!!朝が来る!!!
というような曲です(特に2楽章…)
② 歌曲
プーランクは歌曲も素敵です。
私が好きなのはこの
「愛の小径」
という曲
愛の小径
歌詞を読むと
悲しい失恋の曲で
昔を思い出しているような
歌詞なのです。
現実は短調、思い出は長調で描かれています。
③ピアノ曲
そして最後はピアノ曲をご紹介します。
組曲「散歩」より「自転車で」
これは20歳くらいの若い頃の作品です。
私はこの曲が大好きで異常に練習していました笑
朝日を浴びながら
緑の中を自転車で
サ〜〜!
と走っていくかんじがしますよね
この曲は「散歩」という曲のなかの1曲で
他にも「バイクで」とか「船で」とか
いろいろな種類があります。
(「船で」散歩なの!?笑)
全曲はこちら
「飛行機で」とか
だいじょぶか!?!?
落ちないか!?!?
ってなりますねこの曲笑
私は大学4年のときに
これ全部弾いたのですが
難しかったです泣 笑
でも今聴いてもいい曲ですね。
いろいろ挑戦しようとしています!!
これが人生深まって
オーボエ・ソナタに行き着くんです。
かっこいいなあ〜。
ほんとうに素晴らしい曲を残してくれてプーランクありがとう
まとめ
というわけで
私のおすすめは…