(再録)筋道立てた斬新さ『カオスシード』・①(加筆修正) | せいぜいひまつぶしの小話

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5年目から創作系ブログとして新装開店しました。
色々と思うところ書いてます。講談社への抗議不買は一生続けます。
2022年12月からは小学館もリストに加わりました。
「人を選ぶ」とはつまり「自分は選ばれた」ということです。

筋道立てた斬新さ『カオスシード』

②、 ③、 ④、 

 

“今までに無い斬新さ”というヤツは、難しく考えるほどのものではないのかもしれません。

すなわち(x、y)が分かれば(-x、y)(x、-y)(-x、-y)が導き出せるように、
“今までに無い”ということはつまり、今までにあるもの“ではない”ということであり、
“今までの”ソレが何であるかを自分なりに理解し、そこを取っ掛かりにしていくこと…
もちろんそれだけではダメで、それがちゃんとした“理由”“必然性”といった
筋道立てた考え、ひいては“納得”に支えられていなければ破綻を引き起こすわけで、
既存のやり方を否定しただけの安直な逆張りだけで良いモノが

出来上がると考えるのは、愚かな思慮浅薄というものです。

“筋道立てた斬新さ”とでも言いましょうか。温故知新とは少し違うような気がします。
もちろんウンコチンチンとかでもないです。

まぁとにかく、本当の意味で優れた“斬新な”ものや考え方は、
常人の理解や常識を超えた突然変異でもなければ、
致命的なまでに歪み切って破綻した人格と感性からにじみ出る
“価値の無い命”を体現した不自由で不愉快な悪意の塊でもなく、

ましてやそれを「人を選ぶ」なんて便利な言葉で「自分は選ばれた」と
思い込みながら悦に入ってるカルト宗教のオタク信者“ども”が

オカズにする以外使い道も無いような傲慢と独善の産物でもない、

もっと筋道立てた考えによって導き出され、支えられたものであるべきです。

これからご紹介致しますレトロゲームの隠れた名作『カオスシード』は、
他に類を見ないゲーム性でありながら、まさにそうした“筋道立てた斬新さ”によってその本質を

導き出し、解き明かすことが可能な作品であると、そう考えております。

『カオスシード』全シリーズ

光量が足りないせいかボヤけてますが、右上が設定資料集で、
左がスーパーファミコン版の『カオスシード ~風水回廊記~』
右下がセガサターンでリメイクされた『仙窟活龍大戦カオスシード』これが全部です。

ここには映ってませんがサントラも持ってます。

 

マイナーでも極めればそれなりの認知は獲得するもので、ある程度レトロゲームへの知識が
深まれば、どこかのタイミングで自然と耳に入ってくるタイトル…だと思っていたのですが、
比較的新しいサターン版ですら発売から20年以上(1998年発売)の代物であり、
その後も現在に至るまで続編はおろかクローンゲームすら登場しないのでは、
後追いでの知名度の向上や新たなファンの獲得など望むべくも無く、そのままゲーム人口の
中心世代が入れ替わったことで、忘却の彼方へと追いやられてしまったようです。

ゲームを語る人気動画でもリクエストコメントが1件も見当たらなかったので、
どんな切り口で語るのか興味はありますが、おそらく取り上げられることは無いでしょう。
つまりそれだけマイナーだってことです。
(「自分で送れよ」とか言われそうですが、TwitterもYouTubeもやってないんです)

↓ゲームを語る人気()動画『ゲーム夜話』

 

『カオスシード』が、ここまで“知る人ぞ知る”状態となってしまった最大の原因はやはり、
「他に類を見ない」と言われる通りの、あまりにも独特かつ複雑なシステムにあると思います。

本作が発売された当時のゲーム雑誌やレトロゲーム専門誌(現在は廃刊)の掲載記事なんかを
読み返してみても、複雑なシステムの説明や攻略情報に終始するばかりで、初見に対する理解と
導入につながる内容でなかったのはもちろん、このゲームの魅力と正体に迫るような突っ込んだ
分析をしているものは1つもありませんでした。

それどころか、さらに後に発見した製作者自身へのインタビュー記事の内容もかなり謙虚、
というかおそらく本人たちでさえよく分かってないみたいでしたので、
『カオスシード』が作品として成立したのは、ある種の“奇跡”だったのかもしれません。

↓コレに載ってます

 

こんなチンプンカンプンな状況で、わざわざ「それなら自分で確かめてみよう」なんて
考えて行動を起こすような奇特な輩は、そうそういるもんじゃありません。

しかもプレミア化で中古価格は跳ね上がり、メーカーの方でも生産と保証がとっくに終了した
現在では、実機で遊ぶのはほぼ無理ゲーになりつつあります。


スーパーファミコンミニでの収録はありませんでしたので、いつになるかは不明ですが、
あとはセガサターンミニでの収録がラストチャンスとなります。
“筋道立てた斬新さ”への気付きとなってくれたことの感謝の気持ちがあるのはもちろんですが、
今度こそ絶対に入っていてほしいので、このゲームの魅力と本質を伝えるべく、
拙いながらも力の及ぶ限りで書いていく所存ですが、このゲームの開発者でもなんでもない
外野の人間なので、これからの内容は、あくまで自分なりの考えと解釈になります。

とりあえず『カオスシード』のゲーム内容を端的にひと言で説明致しますと、
“中華風ファンタジーの世界でダンジョンを作るゲーム”です。

詳しいことは、また次回。

〈続く〉

 

 

 

 

追記(2020年6月):

最近の投稿では、どうやら信者の声がデカいだけのクソゲーを取り上げてましたので、

人気動画もとうとう終わりの始まりが来たようです。既にチャンネル登録は解除しました。

ありがとう、そしてさようなら。