【目から日月】太陽神ラーの右目から生まれた破壊神セクメト | 筑前由紀のプチトリップ

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2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
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お寺や神社に行ったりしています。

イラスト『いらすとや

 

 

長く主神を務めた太陽神ラーだったが、やがて年をとり、人間達は老いたラーを敬わなくなっていた。
怒ったラーは自分の右目をくりぬき、人間への怒りを宿したセクメトを生み出す。


セクメトは暴れまわり、人間を絶滅寸前にまで追い込む。
人間を不憫に思った他の神々はセクメトを止めるよう言い、また、ラー自身もやり過ぎだと思いセクメトを止めようとするが、セクメトの暴走はラー自身も制御ができなかった。


神々は話し合い、セクメトの大好物である人間の血に似せた真っ赤なビールで酔わせて殺戮を止めた。

 

尾羊英さんの漫画が分かりやすい。

続きはX(旧Twitter)pixivで見てね。
 

砂漠の熱風は「セクメトの息」と呼ばれ、伝染病や疾病は「セクメトの使者」と呼ばれたりしたそうよ。

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わぁ、右目こわっ。

 

ところで、出エジプト記の十の災いでは、ナイル川の水が血に変えられ、疫病が流行し、暗闇がエジプトを覆う様子が書かれているの。

これを、同じ事実が十の災いとセクメトの神話という別の形で伝わっているのではないかという説もあるわ。

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エジプト人が沢山亡くなった歴史的な事件が神話を生んだ。かもしれないのね。

 

 

 イラスト『ラノベ古事記

 

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お酒で弱らせて悪事を止めるところは、ヤマタノオロチと同じね。

 

眠らせたり酔わせたりしてから殺すってのは、現実世界でもある話だから、そんなに珍しい話じゃないわ。

 

でも、シン・ゴジラの「ヤシオリ作戦」、エジプト神話由来にするとどうなるのかしら、って考えたりはするわ。

セクメトが飲んだビールの名前って何かしら。

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それはちょっとマニアック。

 

…てか、「ヤシオリ作戦」も大概マニアックな作戦名だよね。

ヤマタノオロチは知ってても、八塩折之酒まで知ってる人ってどれ位いたのやら。

 

 

 

 

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ところで、ホルスは?

 

後天的にホルスが太陽の力を得る話は次回ね。

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