熊本県立装飾古墳館 | 筑前由紀のプチトリップ

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2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
着物を着たり着なかったり
たまにバイクに乗ったり
季節の草花を見に行ったり
お寺や神社に行ったりしています。

熊本県立装飾古墳館

熊本県山鹿市鹿央町岩原3085

 

つい先日、王塚古墳で学んできたばかりだったから興味津々!

 

まずはコレ!

鴨龍古墳の石棺

宇城市不知火町にある鴨龍古墳に収められていた。遺体を納める石棺です。石室自体に装飾はなく、石棺に装飾されています。この古墳は5世紀後半に造られた直径25mの円墳で、石棺は阿蘇の凝灰岩をくり抜いて作られています。多くの直線と弧線で表現する直弧文が石棺の屋根全体に描かれています。直弧文を描くことで悪霊の侵入を防ぐという意味があったようです。かつては赤色で塗られていたようです。また、頭を置くための石枕が石棺の中に削り出されています。

 


↓これは王塚古墳(福岡県嘉穂郡桂川町)の石室内。

王塚古墳には沢山の三角文があるけれど。

この三角文の前身が直弧文で、魔除けまたは魔を封じる感じに直弧文で囲んであるようなのがあるって聞いてたから、鴨龍古墳の石棺を見てこれかー💡ってなった。


 

井寺古墳(上益城郡嘉島町井寺)。

6世紀初めごろに造られた古墳で、直線と弧線を組み合わせた文様を直弧文と呼ぶきっかけとなった古墳らしい。

 

彫ってるのと着色してるのの合わせ技だ。

 

 

小田良古墳(宇城市三角町)。
井寺古墳より古く、5世紀中頃に造られたと考えられている。
盾や靫(ゆぎ。矢を入れる道具)、円文を、奥壁では左右対称に配置し、他の壁では円文を均等に配置している。

 

王塚古墳の盾や靫とはちょっと形が違う。

 

大鼠蔵古墳石材(八代市鼠蔵町)5世紀の箱式石棺の一部。

この靫は小田良古墳のと同じ形で、王塚古墳とは違う。

 

鍋田横穴群第27号墓 (山鹿市鍋田)

7世紀の、この靫は今までのと違う。

 

千金甲古墳(熊本市)。
6世紀初め頃。

この靫は、王塚古墳(や岩戸山古墳)のにかなり似てる!

 

靫は靫でも、これだけ形が違うんだなぁって面白い♪



王塚古墳と並んで、装飾古墳の中で代表的なのがこちら!

チブサン古墳

チブサン古墳は、山鹿市にある全長44mの国史跡に指定されている前方後円墳で、6世紀前半頃に造られたと考えられています。

この古墳からは円間埴輪のほかに人をかたどった石人が出土しています。

家のような造りの岩屋形は石棺の代わり で、ここに遺体を収めていました。 



正面には赤白黒の色使いで大胆に塗り分けた三角形と円形の文様が描かれています。連続三角文と同心円文です。実はチブサンの名前の由来となったのは、その二つの同心円文が女性の乳房のように見えるからという説もあります。そのため、江戸時代には母乳の出が良くなるようにこの古墳に 甘酒をお供えしたと言われています。 



石屋形の右の壁には両手を広げた人物が描かれています。王冠を被った人物で、この古墳の主と考えられています。 朝鮮半島南部の王冠とも共通する形で、周地域の交流がうかがえます。


石人。岩戸山古墳だけでなく、熊本の方でもわりと出てるのね〜。





他。勾玉が綺麗だった。


このグラデーションが綺麗✨

こういうの欲しいなぁ。



王塚古墳についても展示されていて、ちょっと嬉しかった。

別に私のものでも何でもないけれど、地元近くのものが取り上げられているとやっぱり嬉しい😊


外にも色々展示してあったけど、全然時間が足りなかった💦

ここもね!また、知識付けてから見に来たい。



 

 

 

 



↓取材して書いた記事。