我が家の真実告知、まとめるのも難しくブログにあげるのを少し迷いましたが、自分達の記録のために残しておきたいと思います。
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「恋ちゃんは、誰のお腹の中にいたの?」
この質問が出たとき、私はドキッとしました。
すると夫が「○○ちゃんだよ」っとさらっと即答
(我が家では、産みのお母さんを、名前にちゃんづけをして呼んでいます)
すると娘は「○○ちゃん!」っと復唱して、その質問はそれきりでした。
私は告知絵本を制作中だったので、急な質問に焦ってしまいましたが、冷静な夫がそばにいてよかったです。
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本格的な真実告知はしていないものの、産みのお母さん(○○ちゃん)の写真をアルバムで見たり、へその緒で繋がっていたことは、これまで軽く話しています。断片的な説明ばかりだったので、そろそろしっかり伝えるタイミングだと思い、作りかけの絵本を一気に仕上げました。
告知に正解はないと思いますが、私たちなりに娘が分かりやすく、安心できる告知が出来ればと考えてみました。
▲▼自作の絵本にしたわけ
・娘が絵本好き
・2歳の幼児には、物語にした方が受け入れやすいかと考えた
・写真だけでは説明できない部分も絵なら描ける
・手作りなら、お気に入りの本の一部を引用するなど著作権を気にせずアレンジできる
・説明下手の私には、言葉より物語の方が伝えやすい
・何度も繰り返し読めて、夫婦で共有できる
・全文ひらがなで書けば、いずれ娘も自分で読める
▲▼参考にした本、HP
・ほしのあかちゃん/フランク・アッシュ作(一部引用)
・絵本☆☆ちゃんとおとうさんとおかあさんのおはなし/HPより(一部引用)
・うまれてきてくれてありがとう/にしもとようこ
・たんじょうびおめでとう/鈴木まもる、、など
▲▼ストーリー作り
絵本を作りたい!と漠然と思っていましたが、どんな内容にするかなかなか決まりませんでした。真実告知の絵本としてホームページで公開してくださっている「絵本☆☆ちゃんとおとうさんとおかあさんのおはなし」をはじめて読んだとき、‘‘神様’’、‘’天使‘’がでてくるストーリーに「現実とは違うけれどいいのかな?」と疑問に思いました。
そんな時、帰省中たまたま実家にあった「ほしのあかちゃん」という絵本。(私も幼い頃読んだ記憶があります)寝る前の絵本が習慣化している娘に読んであげると、とても気に入り何度も読みました。
ストーリーは、空に住んでいるほしのあかちゃんが、ほうき星に乗って地球の海に落ちてしまい、海のなかで魚たちと楽しく遊びます。そしてある日、漁師の網にかかってしまい漁師夫婦が赤ちゃんを大切に育てるという内容です。
この本は、著者が自身の息子のために作った本と知り驚きました。(作者紹介のページに生まれたばかりの息子さんとの写真が載っているので、実子ではないかと思います)
そして、なぜか娘は気に入っているし、幼い子供にとってはこういうストーリーが受け入れやすいのかな。全てが事実だけの告知でなくてもいいんじゃないか、物語の始まりに、神様やほしのあかちゃんがでてきてもいいんじゃないかと思い始めました。もちろん、それ以外は嘘はなく。要所の事実はそのままで。
▲▼真実告知のタイミング
絵本はできたものの、読むタイミングが分からないでいました。たまたま良いタイミングで母に頼んでいた‘’ほしのあかちゃん‘’の本が届き、それを見た娘が「恋ちゃんの好きなほしのあかちゃんだ!」と喜びました。
それならば、と就寝前の読書タイムでほしのあかちゃんを読んであげた後に「もう一冊‘‘恋のあかちゃん’’っていう本があるんだよ。読むね」と読み始めました。
そばには夫と、テンちゃんも一緒にいました。
物語の始まりは、ほしのあかちゃん原文を引用しました。
そらのずうっとたかく、月の後ろ側に恋のあかちゃんがすんでいました、、、
、、、
ある時、夫と私は神様にお祈りします。
妻は心臓が悪くて、お腹のなかであかちゃんを育てられません。ですが、赤ちゃんを迎える準備はできています。、、、
、、、恋のあかちゃんは道に迷ってしまい、○○ちゃんのお腹のなかに入りました。、、、
(絵本☆☆ちゃんとおとうさんとおかあさんのおはなしを参考)
‘’○○ちゃんのお腹のなかに入りました‘’っと言うよりも前に、下の挿し絵を見た瞬間、娘は「○○ちゃん!」と言いました。娘の中では、自分が私でなく○○ちゃんのお腹のなかにいたことをしっかり理解しているようでした。
、、。○○ちゃんは、生まれた恋のあかちゃんを大切に抱いて、babyぽけっとの代表に、お父さんとお母さんを探してもらえるように託してくれ、、、代表が私たちのもとに恋のあかちゃんを届けてくれました。、、、
この写真を見て、娘は嬉しそうに「ママだ!」と叫びました。(ある意味、最後は写真でよかったのかもしれません)
娘の声に、なんだかうるっと来てしまって、最後は涙声になるのを押さえながら読みました。
、、、それから、恋のあかちゃんとの幸せな生活がはじまりました。恋ちゃんはパパとママの世界で一番の宝物。恋ちゃんがいて本当に幸せ、、、
読み終えた瞬間、娘は嬉しそうに歯をちらりと見せながら笑顔で私たちを見てくれ、「もう1回」と言いました。その笑顔に救われたような気さえしました。
▲▼真実告知その後
翌日の昼間に、「絵本を読んで!」と持ってきたので二人で横になって読みました。が、そばに夫がいないことが急に不安になったようで、パパ~と泣いてしまいました。その時は、大丈夫だよ。と抱き締めて終わりにしました。
不安定になったのはそれきりで、養子縁組特集の番組に代表が映れば、「恋のあかちゃんと一緒!」と絵本を持ち出してきては読んでといったり。その後も、いつもと変わらず元気に過ごしている様子です。
絵本での真実告知、本人がどのくらい理解しているのかはわかりませんが、2歳のこの時期はこれでいいのかなと思います。
この先、色々なことが分かって来れば、きっと新たな疑問や不安に思う日がくるでしょう。
その時は成長に合わせて説明できるところは説明してあげる。産みのお母さんの気持ちなど、私たちにも分からない部分は一緒に考えていければと思います。
そして、産みのお母さん(○○ちゃん)が、お腹の中で大切に育ててくれ、命を託してくれたことに娘自身が気付き感謝の気持ちが自然と芽生えてくれると良いな。その手助けを、この先、私たちもしていきたいと思います。
大好きな先生と一緒に滑りました