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Aussie Physio (オーストラリアの理学療法)

日本で理学療法士として働いた後

オーストラリアでPhysiotherapist (理学療法士)になるために渡豪

そんな日々の中での気づき

今回、Facebookの ’発展途上国リハビリレポーター’ という

ページにてオーストラリアの理学療法について少し書かせて

頂く機会を頂きました。もしオーストラリアの理学療法について

興味がある方はご覧下さい。

以下からご覧下さい。

https://www.facebook.com/reharepo?fref=ts
お久しぶりです!

日本に3週間ほど帰国してました☆

家族や友達と会って、たくさんの素敵な時間を過ごさせてもらいまた充電完了でこれからの仕事も頑張れそうです☆何より休み前は体に疲れが溜まってたんだなぁってのを実感しました。


そんなこなでオーストラリアに帰ってきてから早2週間が経ちました。また理学療法のことですが、最近クリニックに来られた患者さんのお話です。結論から言うと、とてもはがゆい気持ちです。

今回の患者さんは40代の女性で、主に右の座骨神経痛を訴えてこられた方です。

話によると、症状はここ数年浮き沈みしていたらしいのですが、6ヶ月程前から症状が悪化しDrを診察。その後、MRIの撮影を進められ腰部の椎間板ヘルニアなどの退行性変化が L3/4, L4/5, L5/S1で認めらる。

さらに、それらの”画像所見”から左側の方が重度である
とされ、ステロイド注射も実施。

患者さんの話によると、症状は右下肢がメインであり左下肢の痛みはほとんどないとのこと。

。。。。なんどもDrに話をしたようですが、Drは左下肢の方が重度であるためその画像所見をメインとした治療で再度ステロイド注射を進められ、そのことに嫌気がさしその後の治療を断念、理学療法を受診するに至りました。

最近では、腰痛治療の画像所見の見解において、判断には注意を要するという文献をよく目の当たりにします。

今回のケースは、まさしく「画像所見」ではなく「患者さんの声」

聞かなければいけないことを再確認させてもいました。

画像所見が全て間違っているとは思いません。時にはそれが重要な情報を与えてくれることは間違いありません。その辺をきっちりと判断していけるセラピストになれるようこれから努力していきます!!


読んで頂きありがとうございました。
お久しぶりの更新です。

やっぱり理学療法って難しい。

今日はそんな感じです。長いですので時間があるときにでも。


最近みている患者さんから苦情がでました。

一生懸命やってても、その人のためにと思ってても、

やはりコミュニケーションの難しさはいつでもあります。

英語だから?自分の言語じゃないから?

いろいろと考えるところはありますが、

言語の壁ってのは今の段階で一番ではなかったと思います。

理由としては、今では一日約10~15人、

多い時で17、18人をみてますが、

こういった苦情がでたことはありませんでした。

もし英語が原因だとすると

去年の8月から今まで約10ヶ月間、それこそ何回もそういった

苦情/コミュニケーションの問題はあがり得たと思います。

でもありませんでした。

じゃあなぜ今回、患者さんが僕が担当することに対して拒否したのか…


患者さんは22歳男性、腰痛にて来院。

2008年にも腰部の椎間板ヘルニアをわずらっており、

その当時他のPTと約1年間のリハを行っていました。

今回の受傷機転は重たい物を持ち上げている際に体幹をひねり

急性の痛みがおこり、そこからDrに受診、Physio をすすめられました。

問診の時点で、神経根症状を呈するような所見が認められませんでした。

痛みも局部に限局しており、SLRや感覚なども正常

これらのことから自分のなかでヘルニアの悪化というよりは

非特異性腰痛(筋などのスプレイン)と判断し、治療を行いました。

Drからは、フィジオの判断でCTやMRIが必要かどうかをきく

というように言われたようです(ここで思ったのが、もしレッドフラッグが

なければ、極力こういったものは患者さんの精神面の負荷を減らす、もしくは

イエローフラッグを減少させる目的から避けたいと思いました。)

なので、本人には症状として主に筋性のものであること、神経根症状がないこと

などから今の段階では待つようにすすめました。


治療内容としては、筋硬結がみとめられたこと、それが触診時に

本人が経験している痛みと同じであったことより

Dry needling を治療の選択肢としてすすめました。

痛みの機序、針治療の効果とうとうを説明後

本人の承諾を得た後に治療を行いました。

以前に針治療をされたことがないこともあり、少し緊張している様子でしたが

針をうった瞬間にこちらが期待している筋からの反応あり。

本人は少し痛いと言っていました(多分ここで、本人からのレスポンスを

もっと慎重に解釈する必要があったと思います。)

その後、AROMを測定、痛みは改善していました。家庭で行ってもらう

エクササイズと、治療後の注意点(疼痛、温熱など)指導したあと、

本人も納得したように帰っていきました。


数日後に再度来院し、治療後の反応を聞いたところ一日はよかったが、

また痛みが戻ってきたとのことでした。

さらに動きの評価を詳細に行ったところ、腰背部の深層の筋というよりは

浅層部の筋が過度に働いており、それが痛みを起こしていました。

そのため、いくら筋のストレッチや針でそれらの筋をリリースしたとしても

動きを改善しないと痛みがまた戻ってしまう可能性があることを説明

(この時に、納得してもらえたのかどうか、

正直その時点では100%自信はありませんでした。

本人の表情やレスポンスからなんとなく

それを感じとりましたが、

本人はそれを伝えようという感じはありませんでした。

僕らの職種からして、患者さんが言いたいことを僕らに言うのは

やはり勇気がいることなんだなとつくづく思いました。

言われるがままとまでは言いませんが、

こっち側の一人よがりになってないか

そういったことを確認する作業って本当に大事だなと思いました。)


そんなこんなで、2回目の治療が終了。

その後患者さんは再度Drを受診

どのような会話内容かはわかりませんが

3回目の受診時にCTスキャンのサマリーを持って来院されました

そこには、(L4/5の軽度椎間板ヘルニア)と書かれていました。。。


そして、2008年に撮ったときのCTサマリーも持ってきていました。

二つを比べると、全く同じことが書かれており

今回の受傷による悪化はみてとれませんでした


しかし本人の中では、やはり椎間板ヘルニアが原因だ!!

と思っていたのかもしれません。

そういったことは本人はその当時何も言われませんでした。

が、自分の感じる心が足りなかったですね。。。


あまりイエローフラッグを助長したくなかったので

二つのサマリーで相違がないこと、症状が筋性のものが主であることを

再度説明しました(本人の反応はあまりよくなかったと思います)。

ここが本当に難しいところです。これもまた、自分の判断が本当に正しいのか

それとも本当は椎間板ヘルニアなのか。。。

なにはともあれ、本人がどう思っているのか、それを聞くべきですね。

その後の治療はキャンセル、治療方針の違いによるものと、

自分が治療をしたのちに痛みが悪化したこと(リリースによるもの

というよりは、主に運動学習の部位にて)から

今後の治療を拒否となってしまいました。


正直、自分にがっかりしてるところがありあすが

落ち込んでても患者さんはよくなりませんよね。

それはわかっていますが、やっぱり思い通りにいかないのは単純に悔しいです

これから、もっと人の心がわかるPTになりたいです。

長々と読んでいただきありがとうございました。


P.S 落ち込んでも、そこから這い上がろうと決めるのは自分次第

どこにいても

何をしてても

やっぱり一番大事なことって

「人とのつながり」

だと思う


家で一日中インターネットに目を通して

だれかとオンラインでチャットして

それでもやっぱり

”それなり”の充実感しか得られない


直接会って話をする

それに勝るつながりってないんじゃないかな


寂しがりやの僕が

日本にいたころ

仕事帰りに毎日のように友達に電話して

いつもつながってたいって思ってた僕が

それでも海外でやってく理由ってなんだろう


「今の自分」にしかできないこと

未来の自分じゃなくて

過去の自分でもない

今の自分が出来ること

それをやってくだけ


そのうち答えがみえるかも

一生答えが見えないかも



でも

そこにいる人につながりを

感じれるのは自分次第

たくさんのつながりを持つというよりは

僕は深いつながりを持っていたい

そう思えた今日でした


ありがとう☆
オーストラリアで理学療法士をしたいっていう人がたくさん

増えてると思います。

自分が来た当時、2009年の2月ではほとんどいなかった

ように思いますが、

この5年で自分が知ってるなかでも最低でも5人は実際に

行動を起こしています。


今日は、そんな人たちに少しでも情報提供できたらなと思い、

すこし学費などについて書いてみたいと思います。


まず、僕が大学留学をした際に語学学校の費用は

一年間で約150万円でした。

自分の英語力がまったくない状態からのスタートだったので、

もし英語を本気で日本で勉強して、語学学校に必要な時間を

減らすことが出来れば、このお金は大幅に削減できます。

また、語学学校によっても色々と異なると思うし、

勉強法についてもみんな違うのでどれがいいのかは、

自分のタイプによると思います。

自分ももっと日本で勉強していればなと思いましたが、

語学に関しては本当に現地で勉強した方が数倍速く伸びると思います。

他にも、中にはワーキングホリデイビザできて、

仕事をしながらお金を貯めつつ現地の人との会話や、

余った時間で自分で勉強するという方法もあります。

この方法はかなりお財布に優しいですね。お金もたまりますし。


次に大学に入ってからの費用ですが、留学を目指している

大体の方は日本で理学療法士の国家資格を

取得されている方だと思います。それらの方がオーストラリアの

大学入学を目指した場合、単位の移行が可能で

僕が通っていた西オーストラリア州のカーティン大学では

1年目が免除、二年目からのスタートという形でした。

授業のカリキュラムに関しては:

2年生
Semester 1: Anatomy and Pathology 251
Applied Clinical Science 251
Movement Science 251
Musculoskeletal Science 251
Physiotherapy Practice 251

Semester 2: Anatomy and Pathology 252
Applied Clinical Science 252
Movement Science 252
Musculoskeletal Science 252
Physiotherapy Practice 252

3年生
Semester 1: Cardiopulmonary Science 351
Electrophysical Agents 351
Musculoskeletal Science 351
Neuroscience 351
Physiotherapy Practice 351

Semester 1: Cardiopulmonary Science 321
Lifespan Health Science 352
Musculoskeletal Science 352
Neuroscience 352
Physiotherapy Practice 352


が2年生と3年生のカリキュラムで、

これらのほかに4年生の実習が入ります。

ちなみに、これらの科目がいくらするのかということですが、

3年生の一学期を例にすると:

Semester 1: Cardiopulmonary Science 351  - $3,675
Electrophysical Agents 351 - $3,675
Musculoskeletal Science 351 - $3,675
Neuroscience 351 - $1,837.50
Physiotherapy Practice 351 - $1,837.50

合計  - $14,700                   
日本円で約1359235.75円(2014年4月21日現在)
                
です。これが一学期分です。

これがあとのこりの学年と学期の分あります。

あと、実習もお金を払います。

本当に高いです。

僕も貯めていたお金では到底足りませんでした。

これから借金返済地獄です(泣)。

これらの学費の他に、

もちろん現地での生活費がかかります。


これらのことを加味した上で本当に留学する価値があるのか。。。

大変でこれからも楽な道では決してないですが、

僕は留学してよかったなと心から言えます。


判断は人それぞれだと思いますが、

これらの情報がこれから留学を目指す人に

なんらかの形で助けになればなと思います。

それでは長くなりましたが、

また色んなことアップしていけたらなと思います。


写真は卒業式のときに。ちなみに真ん中の男性は

慢性腰痛治療で有名なピーター・オサリバンという先生です。