HSS型HSPの解説2~HSS型HSPの性格の構成

 

 

 

  前回は、

  私が読んだHSS型HSPの本で

  ものすごくしっくりした 

  長年疑問に思っていた点を

  説明してくれた本を紹介しました。

  

  それをもとに

  HSS型HSPの

  基本性格、

  好奇心旺盛な反面、

  過去の経験から

  自分を傷つくことから

  守るために

  自分を縛ることについてを

  私なりな説明を

  補足してお話ししました。

    

 

  

   HSS型HSPの解説1~HSSとHSP、HSS型HSS

 

  

 今日も、

 引き続き

 「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」から、

 HSS型HSPの性格の構成について

   (時田さんの解説の要約中心)

 お話ししたいと思います。

 

 

 「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」

   ~フォレスト出版

   トレイシー・クーパー著

     (カリフォルニア

     統合学研究所の統合学哲学博士。

     HSPのアーロン博士の

     ドキュメンタリー映画にも

     出演、自信もHSS型HSPと公表)

   時田ひさ子監訳

    (HSS型HSP専門心理カウンセラー)

   長沼睦雄監修

    (精神科医)

 

 

 

  HSS型HSPの性格の構成について

   (時田さんの解説の要約中心)

 

   HSS型HSPの

   パーソナリティ特性には

   「刺激追求性」(HSS) と

   「感覚処理感受性(SPS) とがあります。

 

 

   ・「刺激追求性」(HSS)

      (遺伝性の特性。

       下記の4因子の遺伝は58%

       ホルモンも強く関係あり)

         

         ・感覚処理感受性(SPS)=内向性

     (遺伝性の特性。

      世界人口の15~20%

      ホルモンも強く関係あり。

      その特性は複雑すぎるので、

      HSPの特性を表わす「DOES」

      にまとめられている)

   とがあるそうです。

 

 

  「刺激追求性」ですが、

       (1)スリルと冒険の追求

     興奮奮やスリルが得られる

     身体的リスクを負うことを

     好む因子。

     これが強い場合は、

     リスクがあっても実行します。    

     クーパー博士の調査では、

     HSS型HSPの約20%が該当とのこと。

      ※この場合の

       身体的リスクを伴う興奮・スリルとは、

       感覚的には、

       「心臓はバックバク、でもヒャッホウ!!」。

       (例) スカイダイビング、

          バンジージャンプ、

          高速で車を走らせる 等

         

    (2)経験または新奇性の追求

      強い好奇心と未知の経験への    

      積極性を表わす因子。

     「何それ、知らない、

      何ソレ、見たことない。」で、  

      目をキラキラさせて、

      心が高揚感に満たされる感じです。  

     (1)の「心臓バックバクのヒャッホウ!!」

      なスリル系ではないです。

  

    (3)脱抑制

      抑えつけられることを嫌う因子。

      誰かに決めつけられたり

      命令されたりするのが嫌い。

      そうされると

      その状況から逃げたくなる

      強い力が生まれます。

      つまり、

     「やれ」と言われた途端、   

      やりたくなくなるとか、

     「○○さんってそうですよね~」

     といわれると、

     「いやいや、

      アナタに何が分かるの?」

     と思う感覚です。

  

    

     ほかの誰も気になっていないことに

     自分だけが

     イライラムカムカしているので、

     「なんでみんな、

      気にならないの???」

     と驚いたりもよくします。

 

    因みに、

    HSS型HSPが

    「管理・監視・命令」が苦手なのは、

    「繊細だから」というより、

    「脱抑制」の色彩が強いことに

     関係があるそうです。

 

 

   (4)退屈しやすさ・飽きっぽさ

     適度な刺激がないと

     気持ちが落ちる元になる因子。

     このため、

     ちょっとした隙間時間でも

     退屈しないようにします。

 

     具体的には、

     ・隙間時間のスマホ

     ・ちょっとした待ち時間での読書

      ・電車に乗ったときに

      宙づりの週刊誌の広告を

      目で追い続けること

     ・スケジュールを

      パンパンに詰め込むこと

     ・隙間時間対策のため、   

      本とかを持ち歩くので

      荷物は大きめであること。

      クラッチバッグ・ミニバッグは

      使わないこと

 

 

 

 

   HSSの特性ですが、

   「HSSは、

    人生の早い段階に現れて

    ピークを迎えます。

    その後は

    年を取るとともに

    減退し先細りになる。

     ただし、

    『退屈感』だけは例外。

    ずっと続く」そうです。

 

   ここで、

   問題が起こります。

 

   40代以上のHSS型HSPは、

   焦燥感に

   襲われるようになるそうです。

 

   40代はちょうど

   折り返し地点。

  

   若い頃は元気で、

   精神面もイケイケ・強気なので

   リスクを伴う行動を

   取れるのですが、

   年を取ると、

   アクティブさや好奇心は減退し、

   「退屈しやすさ」だけは

   しっかり残っています。

 

   このため、

   「やりたいのに、  

    昔みたいにできなくて

    がっかり.....」

   「どうしてこんなに

    頑張れなくなくなっちゃったの、私」

    と、感じるようになるそうです。

 

   そして、

   「昔みたいに

    いろいろやりたいのに

    でもできない。。。。

   「ああ、なんてことだ」

   という思いに発展し、

   焦燥感にかられるそうです。

 

 

   また、

   HSS型HSPは、

   幼い頃や若い頃は、

   経験が浅いので、

   まだ傷つくことが少ないので、

   傷つくことに無防備です。

   

   この無防備さのおかげで、

   新たな出会いや未知の経験を

   することを通じて、

   HSSの要素を

   満足させることができます。

 

   ですが、

   この経験を通じて、

   大なり小なりHSS型HSPは

   傷つきます。

 

   そもそもが繊細な部分を

   持っているからです。

 

   しかし、

   若い頃は、

   周りからの

   「そんなこと気にしてるの、

    気が小っさ~」や、

   「うわ、小っちゃ~(器が)」と

   言われることが恐れ、

   傷ついていることを

   黙殺してしまいます。

 

   場合によっては、

   気付いてさえ

   いないかもしれません。  

  

   そして、

   年月を経て、  

   その傷が膿んだり、

   変形して

   HSS型HSPを苦しめるそうです。

 

   私なりに思うのですが、

   この傷に悩み苦しみ始めるのは、

   働き始め、

   社会との関わりが

   増え始めた頃からでは

   ないでしょうか。

 

   社会との関わりを通して

   自分と周りとの違いに直面し、  

   更に生きづらさが

   突きつけられるように

   なるのだと思います。

 

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   今回お伝えしたことは、

   私がこの本を読んで  

   自分がおかしくない、

   そういう性質の持ち主なのだと

   いうことを、

   学術的に納得したことです。

 

   よく言われる

   HSS型HSPあるあるの中の

   「行動の共通項」からの

   安心というより、

   「なぜそうなのかの説明を読む」

   ことからの安心を得たことを

   お伝えしたかったのです。

 

   この本を通じて私は

   自分の性格の中の

   コアな部分を知ることが

   できました。

 

   私の性格の中では、

   先にお話しした4つの特性の内

   (2)経験または新奇性の追求

   (3)脱抑制

   (4)退屈しやすさ・飽きっぽさ

   が強いです。

 

   特に、

   (3)の脱抑制が強いことを

    知ったのは、

    就職してからです。

 

   というのも、

   私の母は、

   「指令人間になるな」という

   考えの持ち主だったので、

   私と姉は母から

   「ああしなさい、

    こうしなさい」

   と指図をされることが

   ほぼなかったからです。

 

   就職して、

   職場の席が

   小学校で給食を食べるときのように

   人と向かい合っていることに

   いつも見られることへの

   ストレスを覚えて気付きました。

   (episode57参照)

   世界観episode57~慣れぬ環境への苦労(HSP社会人前編②)

  

   

   また、

   管理・監督・支配や命令が

   好きなタイプの

   同僚や上司とかかわりを通じて、

   命令・管理にものすごく

   窮屈さと反発心を感じたこと、

   のぞき込まれることで

   集中力を欠いて

   仕事のパフォーマンスが

   落ちたことにより

   管理・監督・支配・命令が嫌いで

   自由が何より好きだと気付きました。

  (episode69、episode76・77参照)

  世界観episode69~苦手な環境への配属再びと学び(HSP社会人中編③)

  世界観episode76~ストレスによる限界とHSPとの出会い(HSP社会人後編⑥ )

  

  この辺りも、

  他の人は、私ほどストレスを

  感じていないようだったので、

  人と違うこと、

  苦しみを理解してもらえないことに

  私は長く苦しんできました。

 

  そういったことも

  HSS型HSPの

  遺伝的特性だったのです。

 

  正しい知識が有れば、

  むやみに落ち込む必要が

  ありません。

  

  HSS型HSPにとって

  生きやすい環境に

  少しずつ

  変わってきていることを

  嬉しく思います。

 

 

  明日も引き続き

  解説をお伝えしたいと

  思っています。

 

 

  明日は、  

 

  

 

 

 

 

   に続きます。