こんにちは。

『花は咲く、修羅の如く』
花奈に
ずっとイライラしている夏江杏(なつえ あん)
第5話では
その理由を話していましたね
心理的な視点から
分析してみました。
第5話②より 夏江 杏 ってどんな人?
とにかく
花奈に対して
上から目線で
きっつい言葉の連続
『勝ちたいなら私に従いなさい!』
『どうせ好きだからとか
くだらない理由で選んだんでしょ』
『あんな生ぬるい結果で
満足してる先輩たちの言うこと
真に受けてんじゃないわよ』
『反吐が出るわね
あんたらの好きの押し売りには!』
『私はね
負ける私が大嫌いなの
頭お花畑のあんたに言っておく
私は馴れ合いをするつもりはない!』
とにかく
冷たい
上から目線
それにも食らいついていく花奈に
『流されて部活に入ったくせに』
『私が放送部に入ったのは必然
読みをしているのも必然
私は一人だって読みをやる
あんたみたいに
馴れ合わなくてもね』
『もし向き合って欲しいなら
それだけの価値を
私に提示して見せなさいよ
今のあんたは
私には必要ない』
とまで言われてしまうが
朗読が上手くなれば
認めてもらえるのでは
と思って
朗読の練習をし
そして
周りに他の生徒達がいる中で
堂々と夏江杏に対して朗読を始めた花奈
そのまっすぐな花奈に
少し心が開き始め
イライラしている理由を
話し始めたのです。
『幼馴染がいるの
あんた
どこか
あの子に似てる
だから
尚更むかつくのかも
私のことを
いっつも
すごいすごいって言って
での2年の夏Nコンの朗読部門で
全国へ行ったのは
私ではなく
あの子だった
あの子は何度も
「まぐれだよ」って言った。
「杏ちゃんの方が本当は上手いのに」って
馬鹿にしてんのかと思った』
『私はもう二度と
あんな思いはしたくない
だからアナウンスを選んだ』
『私はね
私を誰にも負けさせたくない』
『勝利だけが
私の渇きを満たしてくれる』
『アナウンスを選んだのは
私の意思よ』
『本当は朗読がいいんじゃないか
なんて
馬鹿なこと言わないで』
お互いに
言いたいことを言い合って
わだかまりが
溶けたような第5話でした。
好きが原動力
の花奈に対して
夏江杏は
勝利することが原動力
なんですね
なぜ勝利が原動力になっているのか?
それは
勝つ=価値がある
そういう捉え方を
しているからですね
つまり
負ける=価値なし
負けることで
自分の『価値がない』
となってしまうのです
『価値がない』となると
生きる価値がない
自分は価値のない人間だと感じ
苦しくなる
『価値がない』人間だと
感じたくないために
努力をして
『価値がある』を
証明したくなる
自分の意思がなく
流されて生きているような
周りからチヤホヤされ
才能だけで
努力もしないように見える
幼馴染を重ねて花奈が見える
自分は『価値がない』と
感じてしまうから
花奈にイライラしていた
だけど
花奈が朗読に向き合っていること
自分の意思で朗読をやっていること
それを
証明してみせた花奈に
幼馴染とは違うことを感じ
心を開き
見下していた花奈に対して
自分と同じ
努力をして
自分の意思を持っている人だと
対等に見ることが
できるようになったのですね
花奈も杏も
ズカズカと
思っていることを
言い合って
壁を突き破って
距離を縮めた二人の姿は
とても
清々しく
気持ちがいいですね
壁を突き破るには
力を出して
踏み込まないと
破れない
だから
最後にお互いに
踏み込んだことを
謝っていましたね
花奈
『勘違いして
勝手なことばっかり言って
ごめんなさい』
杏
『あと
私も無理やり押し付けて
悪かったわ
いいんじゃない
あんたが読みたい本を読めば』
『それって
私のこと認めてくれたってこと?
『あんたがそう思うなら
そうなんじゃないの?』
どこか距離感を保って
相手に踏み込まず
嫌われないように
上部だけの付き合いをすることも
それはそれで
いいこともあるけれど
相手の領域に踏み込んで
思いをぶつけあって
より親しくなれる
っていうのは
嫌な気持ちにはなるかもしれないけれど
とてもいいものだと
私は感じました。
『好き』を原動力にできる人
『価値がない』を原動力にする人
色々な価値観の人と
心を開いて関わることで
視野が広がり
自分の見方も広がり
豊かになっていくんですね
ただ
『価値がない』だけが原動力になると
苦しいですよね
勝てないと『価値なし』
『価値なし』だと『生きる意味がない』
そういうふうに
捉えてしまっていると
勝てないことの方が
人生の
ほとんどだから
常に価値がないって
感じていないといけない
それは苦しく
生き辛い
私はそういうふうに
随分と長い間生きてきました
でも
夏江杏ちゃんは
人に流されず
自分の意思も強く
堂々と自分の思いを
言ってのける強さ
『私はね
私を誰にも負けさせたくない』
自分のことを知っていて
自分のためにやっていることを自覚して
客観的に自分を見ていますよね
花奈達部活のメンバーと
関わっていくことで
『勝利』以外の喜びや満足感を感じ
どんな成長をしていくのか
楽しみです
そして
秋山君の冷静な発言も
気になるところですね
最後までお読みくださり
ありがとうございました🥰


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