こんにちは。
今回は
原作・武田綾乃さん
漫画・むっしゅさんの

アニメ『花は咲く、修羅の如く』
原作コミック

第1話花菜(はな)と瑞希(みずき)
主人公は
春山花菜(はるやま はな)
一見
おどおど
うじうじしていて
視聴者として見ていた私は
イライラ
でも
それは
とても現実的で
リアルな
現代の高校生を
描いている
高校生だけではなく
大人の私たちも
この
おどおど
うじうじは
同じだろうと思う。
逆に
先輩である
薄頼瑞希(うすより みずき)
の第一印象は
元気で明るく
自分の思っていることを伝えられ
ムードメーカーでもあり
頼り甲斐があり
見ていて清々しい!
現実には
あまり存在しないような
力強さをもった
高校二年生のように見える
(今の時点では)
今回は
花菜ちゃんについて分析します
花菜ちゃんは
自分よりも周りの人に合わせるのが
当たり前になっている
つまり
潜在意識の部分で
自分の気持ちを
隠している
無意識に
無自覚に
自分の気持ちを隠す
自分の気持ちに気づこうとせず
自分の気持ちを誰かに伝えようとしない
話は変わりますが
先日、
NHKの【18祭】を見ました。
全国の18歳から20歳の方たちの声を
聞きました。
不安
自分の気持ちが言えない
そんなリアルな10代の声を聞いて
自分に自信がなくて
誰かの否定の言葉が
ナイフのように突き刺さる
繊細な人たち
まさに
春山花菜は
現代の子どもたちを表している
アニメに戻ります。
その
自分の気持ちを隠すこと
が現れているのはこの場面
幼いころ
テレビで同年代の子の
朗読を見て
感動する花菜
お母さんが
帰ってきたのに気づくと
リモコンを慌ててとり
消した
普通に誰でもある場面
私もあるし
私の子どもたちもある
でも、
そうじゃない子もいる
帰ってきたお母さんに
「ねえねえ!
すごいんだよ!
この子の朗読!」
って聞いて聞いて!
って自分を表現できる子だっているはず。
でも花菜はそうじゃない
自分が心打たれたものを
「知られたくない」と思ったのか
「知られてはいけない」と思ったのか
大切だからこそ
しまっておいたのか
分からないけど
無意識に
とっさに
テレビを消した。
そういう子なんです。
そんな花菜だが
中学生になって
朗読が好きことが
周りの大人たちが知ったことで
朗読会というイベントで
朗読する機会を得て
定期的に朗読していました
これも
自分がやりたいからというよりは
周りが作ってくれて
という意識なんですね。
そんな中学生最後の朗読会の日
朗読会に来ていた
子のママ達が
話しています
『子ども達も喜んでくれてるし
いい子だわ』
その言葉が聞こえた花菜は
ドキン
とする。
ドキンとしたのか、
ちくっとしたのか。
そして
先輩である
瑞希と出会うのです。
そうして
花菜は自分の腹の中にあった
強い思い
隠しきれなかった
その強い思いを
自覚していくんです。
つづく