はつ恋ぐりん というリンゴ | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

「初恋ぐりん」という名前のリンゴがおいしいと聞きました。

ピエール・エルメが日本に来られたときに、一番おいしいとおっしゃったのだとか。

へぇ、では来期(今年の秋)にでも買ってみようかな。

と、そんな話しを何気なく生徒さんにしたら、「あるので、差し上げますよ」とすぐに分けてくださいました。

 

もともとはもっとグリーンで、つやっとした肌で、見た目はブラムリーやグラニースミスに似ています。

 

なんてありがたい!

この前のブラムリーが震えるほどに酸っぱかったので、今回も用心しながら食べてみましたが、それほどにはすっぱくはありません。

果肉も少しゆるんでいる感じ。

生のままは、ちっとも悪くないけど、それほど個人的に好きとまではいえないかも。でもこれは生食用ではなくて、クッキングアップルらしいのです。

 

というわけで、来期のためにタルトを試作してみました。

 

(向こう半分は比較対象のための、紅玉)

 

待ちきれず温かいうちに食べてみると・・

これは、美味しいラブ! 甘味も酸味もほどよくて、ゆるんだ果肉も気にならず、ちょうどいいくらい。

冷たくしても、やはり同じ感想です。

頂いてすぐ、さっさと私が試作できていれば、きっとりんごの風味も強く残ったことと思います。

 

肌がグラニースミスに似ていると思ったら、グラニーとレイ8(東光×紅玉)というりんごの掛け合わせなのだそうです。

 

ちなみに紅玉は酸っぱいだけ。きれいな皮の赤い色素が残って、見た目は素晴らしいのですが・・。

 

ちなみに酸っぱいことが前提で、シュクレ生地にしてみましたが、ブリゼとは違ってまたこれもよしです。

秋になったら(だいぶ先!)取り寄せて、教室で作ってみたいと思います。

 

今季はブラムリーに続いて、またもう一つおいしいりんごに巡り合えて本当にうれしいことでした。

 

名前はちょっと気恥ずかしいといいますかチュー

農家のおじさん(青森県)、どんな顔して世話をされてるのだろうとか想像してしまいます照れ

HPによると、「初恋のような甘酸っぱさ」だそう!

そういう意味だったのか・・

 

 

ご馳走様でした。どうもありがとうございましたビックリマーク