【トロピカルフルーツのアントルメ】
今月のディプロム講座では、
複層に重ねたアントルメを作りました。
ダコワーズ、ビスキュイ、ココナツジュレ、パッションジュレをマンゴームースでまとめ、
最後にマンゴーのナパージュをかけて完成。
先月までは割合シンプルなアントルメだったので、今回はちょっと大変だったかもしれませんが、全員なんとか完成!
せっかくの複層なので、私の大好きな「断面選手権」を開催することにしました!
お家に帰ってからカットして、写真を送ってもらいました。
ディプロム講座では、みんなでライングループにして、質問を受けたり、復習しました!の報告を受けたりしています。
他の方の疑問や失敗や成功を共有させてもらえるのは、ほかの全員にとって、とても勉強になると思うからです。
一人一人の歩みよりも、ほかの方々の歩みを追体験することで、その速度は何倍にもなると思いますし、実際にそうだと感じています。
とてもありがたいと思っているのは、「なぜかうまくいかなった・・」ことを隠さずに、臆さずに私に理由を聞いてきてくださること。
一人の失敗は、参加者全員の大きな糧になります。
「カヌレは、家庭用オーブンは何度で何分でうまくいった」という一人の情報のおかげで、ほかの方もうまくいきやすくなってきて、助かっています。
かくいう私もじつはこれまで見えなかったいろんな事に気付かせてもらっています。
じつは一番勉強になっているのは、私なのかも。
断面から、「あ〜、しまった。私が言い忘れた!」と気づき、ゼラチンをだまにしない方法の念押しをもう一度して、全員がイメトレ。
来月は必ずうまくいきます!
【アルザスのタルト・リンゼール】
フランス菓子のタルト生地には4種類あって
ブリゼ生地
シュクレ生地
サブレ生地
に続く4つめがリンゼール生地です。
(ブリゼ生地は、ちょっと甘い方と塩味の2つあるので、5つともいえますが)
といっても、シナモンが入った軽めのシュクレ生地といった感じであり、
これはタルト・リンゼールのときにか使わないので、
めったに登場しません。
そのタルト・リンゼールを作ります。
オーストリアやドイツのリンツァートルテのアルザス版といったところです。
リンゼール生地を伸ばし、クレームダマンドを敷き
フランボワーズのジャムを入れて
ふたたびリンゼール生地を帯状にカットして乗せます。
タルトなのですが、リンツァートルテがもともとなので、かりっとしているわけではなくて
ちょっと柔らかめな感じ。フランボワーズとシナモンが好相性。
この8月、私はいったい何台のタルト・リンゼールを食べたことか! というくらいに食べていますが、
飽きません。
(じつは認定講座につづく定期講座でも、たまたまタルト・リンゼールを作ったので、それはそれは何回も!)
暑いので、生地を敷き込むだけでも大変なのに、細い帯はすぐにクネクネに。
それでもみなさんなんとか上手に乗せることができて、ちゃんと焼き上がりました!
冷蔵庫で結構長い期間おいしいので、楽しめます。
【ギモーブ】
ギモーブは「タチアオイ」という花の事で、英語のマシュマロもフランス語のギモーブも意味は同じです。
昔は根から抽出したゼラチン質のゴムを使っていたためにこの名前になったそう。
子供の頃は卵白とゼラチンで作っていましたが、いまは転化糖を使います。
食べるのはべつに好きということもないのですが、
作るのは大好き!
なんか楽しいのです😊
転化糖に転化糖シロップを投入して、ゼラチンを入れて固めます。
ローズウォーター入りでデモをして
みなさんには
パッション、フランボワーズ、チョコで作ってもらいました。
一晩おくところを無理くり冷凍庫で固めて、カット!
諸事情でフランボワーズだけ、むちむちに😆
楽しいひとときでした!
それにしても暑い2日間、本当にお疲れ様でした!