カネカ食品主催、「オーガニック食品を身近に感じるワークショップ」に参加してきました。
おなじみのピュアナチュールのヨーグルトをいただきながら、
お話を聞きます。
まずは合わせる食材との試食から。
ナッツやドライフルーツ、アガベシロップはすべてオーガニック。
おもしろかったのは、有機小豆との組み合わせです。
あっさりした甘味と酸味の調和に、参加者にも大好評!

次にブラインドで、3つのヨーグルトが出されました。
1つはピュアナチュール
1つは固めのギリシャヨーグルト
もう1つはとろとろの滑らかヨーグルト

最近私はピュアナチュールしか食べないので、もちろんすぐに1番だと分かります。
濃い目の味と旨味と食感ですが、とても滑らか、クリーミーです。
何がどうと表現できませんが、とにかく「上等の味!」
びっくりしたのは、かつてずっと食べ続けていた3つめのトロトロヨーグルトを口に入れた瞬間
「薄い!」
と思ってしまったこと。
あんなにおいしかったのに・・・。ちょっと衝撃でした。
ところでカネカといったら、化学メーカー!
なのに、どうしてこんなにおいしいバターやヨーグルトを?と思っていました。
(パン屋さんへの材料卸しなどありますね)
最初にピュアナチュールのバターと出合ったのは2020年2月。
コロナ前最後のイベントで、仁瓶さんが神戸のホテルで「パンドロデヴを食べる会」を開催されたとき、カネカの山﨑隆二さんがお持ちくださったものでした。
あまりのおいしさに、びっくり
こんなにおいしいバターがあったなんて!
滑らかな口溶け。乳酸の香りがはっきりしていて、ものすごく私好みです。
その後から、何回も、試食としてパン・ド・ロデヴ普及委員会にも登場しました(山﨑さんのおかげ!)。
そのときも、なんでカネカさんがこんな美味しいバターを?と。
しかも北海道の工場製のピュアナチュール技術提携バターもあり、
これもまた違うおいしさなのです!
今回じっくりお話を伺えました。
なんと2018年より国内の酪農を応援しようと北海道に牧場を立ち上げ、乳製品の販売が始まったとのこと。
(この40年間で牧場数は87%も減り、生産乳量は10%減少しているのだそう。この数字がかけ離れているのは、合併などでなんとか生産を継続する努力が重ねられているから)

ベルギーのピュールナチュール社との関わりをへて
北海道の別海町というところに牧場を建設。
・牛はいつでも好きなときに牧草をはみ、好きなときに自分でお乳を絞ってもらいに牛舎にやってくるのだそう。この完全型の放牧がなされているのは、全国でも5〜10%の牧場だけとのこと。
・また自動搾乳機の導入により、人も365日の重労働から解放されて、ストレスフリー
・有機無農薬で牧草を育て、太陽光パネルの設置(なんせカネカは化学メーカー、自社で何でもあります!)により、環境の負荷も軽減
またそこでは有機循環型農業といって、壮大な取り組みがなされています。
1. エサとなる牧草やとうもろこしを自家栽培して


2. 牛のエサに(写真は、冬用の飼料。牧草を発酵させたもの)

お酢のようなすっぱい香りが!
3. その牛のお乳で乳製品
4. 堆肥も作って、牧草の肥料として活用

(おっかなびっくり嗅いでみると、、、土のにおい!)
というぐるんぐるん回る循環なのだそう。
なんて賢い! なんてすばらしい
その上でのおいしいヨーグルトやバターの誕生です。
製品価格はちょっと高いね・・と思いますが、
これを知ると、逆にこの価格でいいの?の気持ちになります。
(ヨーグルトの小パックで、200円ちょっと。バターは1本2592円)
ちなみに、A2タイプの遺伝子を持つ牛のお乳だけで作っているのだそう。
乳糖耐性のある人によいのではないかと研究が進められている途中で、
はやく研究により証明されるといいなと思っています。
チャンスがあったら、ぜひ食べてみてください。
ブルーベリー入りやいちごいりのヨーグルトも、とってもおいしいです。
うちの生徒さんの中には
「これまでの人生のブルーベリーヨーグルトの中で、ぶっちぎりトップ!」
と言ってた人も。
ビオラルの店舗やライフに売ってます。

*牛の模様は、世界地図!
日本はお尻のほうです