家の中で行き場を無くしたニトリの棚がある。
3年前、息子が小学生に上がるタイミングで、学校グッズを収納するために買った。
ネットでは評判が良かったのだが、我が家ではめちゃくちゃ使い勝手が悪くて、まもなくお蔵入りとなってしまったものだ。
先日、ふと気が向いてこのニトリの棚を、キッチンの隣に並べて置いてみた。
わずかに見える板材の茶色が気になるので、
いろんなものが置けて、そしてすぐに取ることもできて、キッチンカウンターが伸びたみたいでめっちゃ便利!!
と思っていたけど夫に怒られた。
このニトリの棚を中心に、
めちゃくちゃ散らかり始めたからだ。
夫は感情の揺れが少ないので、「ちゃんと片付けなさい!」と強く言ったりはしない。
代わりに、こういう言い方をする。
「散らかる原因は、モノの多さじゃないんですよ。散らかる原因は、置き場所なんですよ。」
冷静に理屈だけ述べる、という怒り方だ。
こっちんが怖ぇわ!
散らかりの元凶であるニトリの棚は、問答無用で撤去されることとなった。
私は元々散らかし魔で、結婚まもない頃は今よりはるかに酷かった。
きちんと片付ける夫は、新妻の私がすぐに散らかすので、相当にストレスだったらしい。
新婚当時住んでいたアパートも、私のせいで全然整わなかった。
夫のすごいところは、ここで私を叱るんじゃなくて、片付けの本を読み漁り、「ゆきんこが片付けられるようになるには何が必要か」を勉強したところだ。
その結果、片付けのために何より大事なのは「定置化」だと悟ったらしい。
そこで彼は、我が家にある全てのモノの定位置を、一人で全部決めていった。
スリッパはここ!
鍵はここ!
携帯はここ!
全部夫が、置き場を決めていったのだ。
私はそれに従って、決められた場所に物を置くだけ。
口答えの一つもしないなんと素直な妻でしょう?
これで私の散らかし癖は劇的に改善された。
私のチョイ置きをいかに無くすかが勝負だと夫は、「腕時計を置くためだけのトレー」みたいなもんまで導入したのだ。
要らねーぞと私は思ったけど、今なら分かる。
そのトレーは要る。
片付いた空間で暮らすようになってからはちょっとした探し物も減り、時間を有効活用できるようになって今に至る。
(あいだ10年間の色々は端折らせていただきました。)
「散らかる原因は、モノの多さじゃないんですよ。散らかる原因は、置き場所なんですよ。」
と、この夫のセリフはマジで真理だと思っている。
散らかる時というのは、モノが少なくても散らかるからだ。
今回でいえば、ニトリの棚周り。
これまで置き場がバシッと決められてなかったモノが、ここぞとばかりに棚の周りに集まっていった。
ブログ書きで使うマウスとか、図書館で借りた本とか、いつか台拭きに使おうと思って置いてあった使い捨てのお手拭きとかがブワアっと大集合である。
一応言っておくと、今の我が家、物量自体はそう多くない。それなりの量で暮らしている。溜めるものは溜めているが、捨てるものは潔く捨てている。
そうしてモノを減らしても、置き場が決まってなかったら結局、部屋は散らかるのだ。
逆にいえばある程度モノが多くても、バシッと置き場が決まっていたらそんなに部屋は散らからない。
結婚初期の夫の口癖は、「定置化」。
定置化、定置化、定置化、と、散らかす妻のせいで彼は日々これを口にしていた。
最近の私は断捨離ばかりに気を取られ、この定置化が甘かった…。
ニトリの棚周りに湧き出ていたものは、置き場を別に設けた。
食卓の柱の見えないところに、こういう収納グッズも設置した。
1つの耐荷重量は500gだが、2つとも使えば結構な重量にも耐えてくれる。
その割に外す時はノリが残らない仕様なのでおすすめだ。
このフックを
こんなふうに貼り付けて
片付いては散らかり片付いては散らかり。我が家の収納は亀の速度で、試行錯誤である。
私が過ごしやすい家じゃなくて、私も夫も息子も過ごしやすい家でなければいけない。
専業主婦の私、引き続き頑張って整理整頓していこうと思う。死ぬまでにちゃんと全部が終わりますように。
※フックを剥がす仕組みはこれと同じ。ダイソーで手に入るなんてサイコー!
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