昔なら絶対にしていたけど、今は絶対にしないことが「雑誌の付録買い」です。


可愛くて小さいものが大好きな私はポーチ、財布、バッグ、文具の類に眼がありません。雑誌にこんな素敵なエコバッグが付いてくるなんて!書店で見つけたらテンションそのままレジに向かって行くような私でしたが、変わりました。随分と変わりましたよ。

 

メルカリをしていたときも断捨離したい気持ちはあったように思いますが、なんせ私の場合、メルカリはモノを減らすよりも「稼ぐ」「そしてまた買う」が目的になってしまっていたので、家の中は出品予定のモノの山、断捨離とは程遠い状態でした。

 

 

 

そんな私が本当の意味での断捨離に目覚めたのは、ワンオペの私をよそに好き放題飲み歩いている主人に愛想が尽き、主人との思い出の品を全部捨ててやろうとリビングから取っ払ったことがきっかけです。

「もうこの家から私の気配を消してやる。旦那よ、好きにするがよい。私はもういないものと思え。死ぬまで一人で好きに暮らしたまえ!」

 

怒りが度を過ぎいやに頭が冷えた状態で私は、新婚旅行で買った置物、誕生日にもらったポーチ、恋人同士だった頃の写真たち、新居の祝いに買った時計、何もかもすべて捨ててやろうと手当たり次第にゴミ袋に入れていきました。

そうしたら、なんということでしょう。主人への怒りはどこへやら、スッキリとした部屋の中で私の心までスッキリしていました。一つ、また一つと、捨てていくときの快感が凄い。部屋からモノが無くなるってこんなに気持ちが良いのか。

 

ゴミ袋に突っ込んだ思い出の品々は、とりえず捨てるのはやめ押し入れに仕舞い込むことにして、次に私は小学生の頃から大切にしていたシール類やポーチ類、服、バッグ、本、CD、靴や台所グッズ、果ては薬箱の中身に至るまで、「今実際に使っているもの」をのぞいて一旦すべてをゴミ袋に入れました。

 

使わずにただそこにあるだけのモノを手元に置いておく理由って何だろうなあと考えました。

私はモノへの執着が強い人間です。所有していること、それ自体に満足を得るタイプで、使うか使わないかは二の次でした。

たくさん本を読んで応募券を集め、やっと手に入れた新潮文庫のクラフトテープを久しぶりに手に取ると、未開封状態で10年が経ち、古びた粘着剤がテープから浮いていました。大切にしていたのに、使わないままくすんでしまったテープを見て私は、今すぐ開封して、使い始めよう、と思いました。