タブーから自由になって、より健康で豊かな月経ライフを! ~バスク在住ドゥーラ 寺本裕美子~ -8ページ目

タブーから自由になって、より健康で豊かな月経ライフを! ~バスク在住ドゥーラ 寺本裕美子~

月経、妊娠・出産、育児や更年期。心とカラダの健康について、女性のエンパワメントのためのブログです。

皆様こんにちは。ユミコです!

 

スペインの北、バスクは、

3週間連続で雨が続き、今日やっと青空を見ることができました!!

 

葉っぱも川の水も、キラキラしている!! ビタミンD!!(笑)

それだけでテンションが上がった今朝です。

 

 

#更年期について話そう の会を終えて、新しい試みであるものの、

「相変わらず自分の話は長いな...」と一人反省会をしております。

参加いただいた皆様、いつでもコメントして中断してね、と言われてもしづらいですよね。😅

 

タイミング問わず中断するのがフツーな ザ・スペイン慣れしている自分を再び自覚し、

これからはもっと参加者さまの時間を取れるよう努めさせていただきます!💪(笑)

 

 

 

ストレスは、女性の順調なホルモンの波に直に影響しますが、

更年期に入ったか入っていないのか微妙な時期も含め、

 

今までなかったサインに対して不安があると、

悲しい気持ちが強くなったりするかもしれません。

 

でも、覚えていない・意識していなかったかもしれないけれど、

生まれてからずっと数々の変化のステージを経て、

私たちの今があり。

 

これまでの自分が成し遂げてきたありとあらゆることは、

「その時の自分ができる限りのことをしてきた」と、

抱きしめてほしいと思うのです。

 

人のために注いできたエネルギーを、

今度は自分にもっと注いでね、と伝えたい。

 

変化を補うホルモンは、

自分への「愛情」「アテンション」です!!

🌿🌿

 

 

話しは変わって、

私たちは、本当に色んな意味でサバイバーですよね。

 

そして、ただでさえストレスに悩まされやすい時代なのに、

このパンデミックが始まってからもうすぐ2年、

 

家にいる時間が増えたり、いつも通りの交流を絶たれ、

キスやハグをする文化の国ではそれもしずらくなったり、

 

マスクで人の表情がわからなくなったり、

さまざまな制限で窮屈な思いをしてきました。

 

仕事の心配、家族の健康の心配など、心の不安が増えた方も。

 

 

個人的には、ここ数カ月、心がざわざわすると思うとき、

物事の優先順位の決め方が変わってきました。

 

 

ストレスホルモン・コルチゾールは、身体的な理由のほか、

不安に感じることが、たとえ現実起こらないことが多くても、

それに関わらず分泌されますよね。

 

コルチゾールが多くなりがちな環境が増えている今、

睡眠の質が落ちた、月経周期が不定期になった、出血の量が増えた、

 

不妊の問題、出産がスムーズに進まず、医療介入を受けた、

パートナーとの関係が悪くなった、性欲がなくなった…。

 

と言ったことを多く聞くようになりました。

 

 

 

 

#オキシトシン が足りない状況と言いますか。

 

書くと長くなるのですが、

愛情ホルモン・オキシトシン。

 

 

大事なんだけど、

人肌の温かさ、信頼できる人とつながりを感じる時間、愛し合う時間、

これらが不足しているとしたら、どうすればいいんだろう。

 

自分を労わる時間づくりの工夫をする。

 

身体を動かす。深呼吸する。

 

温かい飲み物を飲む。

 

自己表現を増やす工夫をする。

 

プチ・儀式をする。

 

 

自分の「気持ちいい」を探るのが良いかもしれません。

 

皆さんは、どう思いますか?

どんな工夫をしていますか?

 

 

#更年期 #月経についてもっと話そう

#身体はあなたの親友です #性教育 #閉経 #生理 #スペイン

 

皆さんこんにちは!

スペインバスク在住ドゥーラのユミコです。

(自己紹介はこちらから)

 

バスクはすっかり「冬」。

サマータイムが終わり、日光浴がなかなかできない季節です。

一年で一番苦手です。(笑)

 

皆さまが暮らしている場所はいかがでしょうか。

どんな気温でも足首と首は温めてゆるりと過ごして下さいね。

 

 

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月経に関する投稿、

#月経についてもっと話そう」 シリーズで書いています。

 

もみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじ

 

 

みな知りたい、答えが欲しい、話したい、

「更年期と閉経」

 

先日無料お話し会を開催しました。

(次回は、11月25日(木) 日本時間21時~です)

 

月経、妊娠出産、育児と比べて、

更年期に関する情報が少ないと思いませんか?

 

それが女性を落ち込ませたり不安にさせたり、

さらには医療に頼ることになる。

 

年を取るのが嫌で、あれこれ試す。

そこがやはり私は納得いかないのです。

(しつこい)

 

 

 

願わくば、「症状でつらい」じゃないよ、

不安に思ってることは自分でもケアができるんだよ、

 

楽しい工夫があるんだよ、

年を取ることは何かを失うことではないよ、

と思ってほしい。

 

 

 

会では、

 

〇ホルモンの変化: 心とカラダの変化

〇よくある不安: 自分で日常できるケア

〇更年期との色々な付き合い方

 

を主にお話しします。

 

 

『ゆみこさんの話はいつも、私が想定していた「月経」「更年期」なんて

小さいものを易々と超えて、女性の話、人間の話、自分自身の話に

深くつながっていく。

 

白髪のこと、しわのこと、シミのこと、ムダ毛と言われる毛のこと、

膣の渇きについて、とても面白かったし、共感した。

 

「どうして更年期(自然の変化)を恐れないといけないのか」

「あら、年齢より若く見えるわね」

「女の終わり、枯れる、歳をとるのは嫌、老いを止めたい」

 

それより、変化していく自分を愛せたら、変化を楽しめたら幸せ。』

 

 

これは参加者さまからの感想です。

 

 

 

月経でも更年期でも、私は体のことを知ることが、

ある種のセラピーで、エンパワーになる

と思っています。

 

私たちは、生まれてから死ぬまで一つのカラダで、

一つのプロセスを過ごします。

その間、いろいろな変化を経験します。

 

性教育などでその土台となる身体を感じたり、

信じたり、

仲良しとして向き合える教えが足りない、

話す場が少ない今、

 

知らないから身体の力を信じられない、

身体が好きになれない、

知らないから怖くて誰かに頼ってしまう。。。

 

 

でも、

私たちは、200、300ともいわれる症状に悩まされるような

身体をしているのでしょうか。

 

「自分の変化のことも管理の仕方も教わっていないから、

いつまでも本来の力を十分に発揮することができないんだ。」

 

私は5年以上、月経について学んできて、そのように感じます。

 

 

 

それには色々な背景があります。

それを理解すれば、自分がどうしたいかクリアになっていくし、

身体と友達になるかならないか、自分で「決められる」のです。

 

これからも女性の健康のために、

もっと多くの方に届けていきたいと願っています。

 

 

 

ほか、今回の会へのご感想を一部:

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

更年期について、知らなかった!ことがたくさんありました。

更年期というのはどういうものなのか、具体的にどんなセルフケアが

できるのかが明確になりました。

自分自身を知ることになったなと思いました。

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

更年期の身体の変化や向き合い方を考える機会になりました。

特に、膣のトレーニングは他人事の様に考えていましたが、やってみようと思いました。

更年期を第二の春と名付け、性の解放の時期と言う発想、とてもいいなと思いました。

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

オノ・ヨーコの作品で「ボトムズ」というたくさんの人のお尻だけを映したフィルムがある。

それらのお尻はひとつとして同じものはなく、かっこいいお尻だけでなく、大きい、不均等、やわらかそう、毛深い、ユーモラス、かわいい、いろーんなお尻がある。いろんなお尻があっていい。いろんなお尻があるからいい。

ゆみこさんはそういう人。 違いっていいな、人生って楽しいなって、思わせてくれる。

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

性をもっと楽しむことが出来る社会になるといいなと思いました。

そして、更年期を楽しむためにも、幼少期からの性教育が大事だなと思いました。

また、産後の夫婦関係の話をもっと更年期になってからの夫婦関係まで見据えて考えていくようにお伝えしていこうと思いました。

 

子育てが終わると、夫とは趣味や好きなこと楽しいと思うことがそれぞれ違っていて、別々に楽しむ時間になっているという人が周りに多いです。

もちろん、それぞれの好きなことに時間を使うことも大切なんだけど、一緒に楽しむことが出来るようにするには、産後の子育て期にどの様な夫婦関係でいたかも影響するのかなと思いました。

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

とても温かく、いつも語り掛けるようにお話してくださる裕美子さん。聞いてるだけで安心します。とても心地よいです。

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

「月経より知りたいの?!」と言うくらいすぐ満員になり、

また是非やろうと思いました🎶

 

相変わらず頼りない告知の仕方ですが、(笑)

11月25日の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」に合わせて、

日本時間21時から開催します。

(無料・ズームにて)

 

ぜひyumikodoula@gmail.com までお問い合わせください。 

 

 

では、皆さまよい週末を♪

 

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今日は、私にとって忘れたくないこの夏の思い出について投稿します。

 

5月の話ですが、ロンドン在住助産師、西川直子さん主催の

オンラインイベント「語り継ぐ私のお産と生き方」で、

 

「恐れでは選ばない。自分で調べ自分で選んだスペインでの自宅出産」

というタイトルで、マドリッド在住のようかさんという女性が経験談をお話しして下さいました。

 

彼女のお産に立ち会ったドゥーラのパカさんと、私も聴き手・通訳としてご一緒しましたが、

もうお一人、助産師のアナベルさんも出席の予定でした。

 

当日お伝えするのは控えさせていただきましたが、実はアナベルさんは、末期のすい臓がんと闘いながら、「余命数カ月」と宣告されたばかりだったのです。

そんな彼女の状況を把握していた私たちは、彼女を想いながら、悲しさと悔しさ、生まれることと死ぬこと、いろいろな感情が交差して涙をこらえられませんでした。

 

その後一カ月も経たないうちに、大好きな家族や友人に見守られながら、「死に方も自分の希望通りに過ごすことができた」と話しながら、彼女は息を引き取ったそうです。

 

知らせを受けた時、聞いていたより予想以上に早く起こったことだったので、言葉を失いました。そして、直接会ったことはなかったけれど、こちらの助産師さんから彼女の話は何度か聞いていたので、女性の権利のために活動する私にとって貴重な方が若くして亡くなったことが悔しくて悔しくて涙が止まりませんでした。

 

 

アナベルさんは女性として助産師として、どのような方だったのか。

まだ起こったばかりでエモーショナルになり、言葉を失い沈黙がありながらも、大切な「家族」でもあったパートナーのアナベルさんについて、共に活動してきたパカさん語ってくださいました。

 

 

アナベルさんが助産を学んだ1970年代は、他国同様、まだ助産師の立場は医師より下で、医師の指示に従って働くという、現場での自立性も決定権もない時代。

 

彼女は、多くの女性とともに自由と能力発揮のために戦いながら、病院勤務の、会陰切開もするテクニカルな助産師から、産婦を静かに見守り、異常を察知し落着きを失うことなく的確な対処ができる助産師、

 

同じお産は2つとない女性にとって貴重な経験で、お産は全てが繋がっているんだと確信する、女性に寄り添う助産師に変革していきました。

 

彼女はよく、

「人間はみな平等。お産は、人と人が関係性を築く大切な交流なんだ」と言っていたそうです。

 

 

 

スペインのマドリッドで、自宅分娩をサポートする初めての助産師チーム「Genesis」を開業したのも彼女でした。(スペインに助産院のような施設は数えるほどしかなく、自宅分娩を出張で介助をするケースが多いです)

 

家父長制の社会に疑問を抱き、女性とは何なのか、助産師とは何なのか、別の世界の助産はどうなのか。

常に追求し、ヨーロッパの助産、そして日本の助産も見てきました。

彼女のパートナーは日本人なので、一時帰国をしていたのです。

 

出来る限りの情報をアップデートし、講習やコンフェレンスにも積極的に協力したり、コーチングやセラピーの勉強をしたり。とても勉強熱心で、得た知識は助産師のみならず、お世話する女性とも共有していました。仲間とエンパワーし、多くの助産師にとってお手本となる存在でした。そして亡くなる前には、「生と死について」のテーマを扱う講習にも参加する予定だったそうです。

 

 

 

 

ドゥーラのパカさんが初めてアナベルさんのことを知ったのは、育成中に、アナベルさんに介助されたお母さんから彼女がドゥーラと働いている、と聞いたことからでした。

 

初めて会ってお茶をした日のこと、その日のアナベルさんの服装も、今でも覚えているそうです。

 

「なんでドゥーラになりたいの?」

「たとえあなたの家族が死んでも、お産はキャンセルできないよ、それでもやりたい?」

 

…彼女に質問攻めにあい、自分に覚悟があるのかを試される、面接のようなものでした。

それでもパカさんは、アナベルさんとお産がしたい、と強く感じました。2009年のことです。

 

 

 

アナベルさんはいつも謙虚で、相手の意見をきちんと聴き、話し合いを大切にする方でした。パカさんとの関係には隠しごともタブーもない、お互い欠かすことのできないパズルのピースのような、補い合う関係。

会った時から「この人は気が合いそう」と言うパカさんの直観に間違いはなく、最後まで一度も口げんかになったことがなかったそうです。

 

「お産の後はよくビールで乾杯したわ。 一度だけ、長ーいお産があった時に、お腹もすいていたし、お祝いにシーフードレストランでお腹いっぱい食べたことがあったわ。たくさん笑ってたくさん食べて。とても幸せな思い出よ。」

パカさんは涙を流しながら語ってくれました。

 

 

 

 

余命わずかと分かってから、パカはアナベルの想いを尊重して一緒に泣くことができなかったけれど、ある演劇を二人で見に行った時、感動の涙を流しながら、こらえ切れなかった気持ちが溢れて、

やっと一緒に泣けた。

観客がもう退場して空っぽになっても、抱きしめ合って泣いた。

 

 

 

いつも寛容で、相手を尊重し、すべてをお産に捧げたアナベルさん。助産の仕事が彼女の人生そのものでした。多くの女性に種まきをし、女性が自分の力を信じられるよう多くの場所でエネルギーを捧げました。

 

 

70年代のフランス映画で、「美しき緑の星」という作品があります。

その映画の中で、次ようなシーンがあります。

 

助産師:先生、分娩が2件あります!

医師:分娩は僕には無理だ。それは君の仕事だよ?君は助産師だから。

助産師:…は???

医師:分娩は経験がない。僕にできることは、注射と手術、計測と記録そして帝王切開。分娩は知らない。僕は本当は未知の現実と向き合うのが怖かったんだ。わかるだろう?

助産師:いいえ

医師:君ならできる、大丈夫だよ君なら。ではまたあとで!

 

…皮肉を込めてコミカルに現代医療を批判したり、助産師を勇気づけるようなメッセージが込められた内容ですが、これがお二人のお気に入りの映画シーンだそうです。

 

 

「助産の仕事は、心からやりたいという強い気持ちと覚悟があってこそできる仕事。

でも、命と向き合うということは、とてもエネルギーがいる。

 

だからこそ、自分をケアできること、女性同士が支え合うことが、

この仕事を長く続けられる秘訣ではないか。」

 

アナベルさんはそう考えていたそうです。

 

 

 

 

最後に、不思議なご縁でアナベルさんが亡くなる直前から、パカさんと一緒にお仕事する機会が重なった私は、お二人から人生の大切な何かを学ぶことができた気がして、それを引き寄せて下さったお母さんと赤ちゃんにももちろん、皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

アナベルさんへのオマージュに、「Anabel Bel Rebelde」という曲が作られ、現在仲間で彼女のドキュメンタリーを製作中だそうです。

彼女への愛と感謝を込めた、アナベルの人生を称える、温かい作品になることと信じています。

 

Gracias por tu lucha Anabel,

Te admiro, te pienso para siempre.

 

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皆さまこんにちは!

 

スペインバスク在住のユミコです。 

(プロフィールはこちら。)

 

 

私が暮らすスペインは、

大体9月の10日くらいが新学期の始まりで、

6月中旬からの長~い夏休み、

なんだかんだ言ってあっという間でした!!

 

近年のわが息子たちのメインイベントは、

「キャンプ」です。

そして飛び込みができる海や川を探し、

何度も何度も懲りずに飛び込む。

 

 

 

子供は水遊びが本当に好きですね~!

皆さまは、どのような夏を過ごされたでしょうか。

 

 

 

さて、久しぶりの投稿ですが、

今回は 「野菜を育てながら感じること」 を書きたいと思います。

 

長いですが、大事なことだと思うので、皆さんとシェアしたいと思います。

感想も頂けたらとても嬉しいです。

(フェイスブック: Yumiko Doula、またはインスタグラムのDMからでも結構です。)

 

 

 

 

私は農家暮らしで、

春から秋にかけて畑作業に結構忙しいのですが、

「農薬など一切使わない」 とこだわってこれまで続けています。

 

初心者ですので、それはそれは失敗談が多いです。(笑)

 

できたらラッキー、感謝して季節のものを食べる。

上手くできなかったら植えた時期やその後の気候の都合もあるししょうがない、

自分の手掛け具合が足りなかったんだから当たり前、と

理解し学ぶ。

 

昔はニンニクを使ったり、スギナやら色んな薬草を使ったりしておりましたが、

ズボラすぎてなかなか続かず。

 

今はこの土にあった野菜って明らかに違うな、とか

植える時期とか月の動きとか気にして植えると経過が違うのね、

となんとなくわかってきました。

 

自宅用に育てているだけで、それで生計を立てるわけではないので

できることだと思います。 つまりは趣味です。(笑)

 

恥ずかしながら、

ちゃんとお世話できる年と、そうでない、ジャングルのように草ぼうぼうの時もあります。

でも結構時間を費やすのですよ。。。

 

 

 

ここから本題ですが、

 

去年から、Covid-19流行となりやる気が出たのでしょう、

仲良しのおじさんに土地を一部貸してほしいと頼まれました。

 

貸す条件はもちろん、「化学農薬類を一切使わない」ということでした。

 

 

飼い犬とかニワトリが入って下手に口にしたら困るし、

雨が降ればすべて土に届き、しばらく残るわけです。

 

 

年中大量生産・点滴状態で育てられる野菜が増えている今、

なるべく口に入るのを避けるため、

四季のサイクルを身近に暮らすため、

 

せっかく子供達に食べさせるために作って頑張ってるから、

それだけは守ってほしい。

 

 

 

と こ ろ が、

 

先日、やられました。

 

 

どう考えても臭いが、ケミカル。

毒性だから、飼い犬とかは絶対入っちゃいけないやつです。

(私も喉がチョイおかしくなった)

 

 

 

私は隣で草むしり中。

「虫が出た」と言うから見に行き、

 

「それはテントウムシが食べてくれる虫だから、捕まえてきたらいいよ」

 

と伝えましたら、

 

「テントウムシなんていないからなあ。」 とな。

 

 

 

・・・いるよ。

探してごらん。 時間かけたくないだけでしょ。

(心の叫び)

 

 

 

そしたら、しばらくして

別のご近所のおっちゃんが来て、

 

ぺちゃくちゃお喋りしてると思ったら、

途中家に帰り、また戻ってきた。

 

とにかく草むしりを終えたかったので、私は無視して続けていました。

 

 

 

ハッとして、振り返ってみたら、

怪しい白いボトルを持っているではありませんか!!!

 

私がいる向こう側からこちらに向かってシュッシュッとかけていたので、

気づいた時は後の祭り。

 

 

やられたーーーーー!!!

 

 

「ちょっと待って、それケミカルな奴じゃない??

私それ使ってほしくないんだけど」 って言ったら、

 

おっちゃん、

「野菜には影響しないから大丈夫だ」

「全部虫に食われたら困る」

 

 

( ^ω^)・・・

 

 

 

 

ね。 だから困るのです。

 

あなたがどんな野菜食べようが、何を信じようが構わない。

私があなたに出した条件を尊重してないことを訴えてるのに。

 

あなたが口にするためにかける薬が、

これからも私がずっと使う土、

我が家で口にする野菜に届いたら嫌だから言ってるのに。

 

1,2回じゃそんなに深刻ではないようですけどね。

でも嫌なものは嫌です。

 

 

そこでもっと主張してみよう、という試みを残念ながら諦めた私。

こだわりすぎだ、と言われるだけだし、なんせもう、ほとんどかけ終わってるし。

 

しかし臭い。

来年は貸すのをやめようかな、と思った次第です。

 

 

 

 

 

「生産性」や「効率性」という目的が優先的にある時、

「自分が野菜(自然)をコントロールしている」 という立ち位置からくるであろう、

 

大して手を掛けてるわけじゃないのに

「自分の育てる野菜が上手くいかないのは許せない」 から、薬をぶっかける。

 

その後、ホルモンづけになり大きくなった野菜を誇り気に見せている。

そんな感覚にがっかりするのです。

 

 

 

そして、ふと、

 

「野菜」 が 「産む人たち」「生まれる人たち」 で、

「土を守りたい私」 が 「それを守りたい人たち」 と

 

重なって思えてしまい、これを書いています。

 

薬をぶっかける人たち(=社会の在り方)に疑問を抱くわけです。

 

 

 

昔の投稿にも似たようなことを書きましたが、

 

薬をぶっかける人たちは、

どんな性質の土にどんな野菜が適して、

どの野菜がどれの隣だと快適なのか、

あまり心配しなかったり、土を休ませることも許さないかもしれない。

 

野菜ができればいいのです。 利益があることが大事なのです。

出来ないと困るのです。

 

種を繋いではダメ、と言うところもあります。

人工的に野菜を作る技術もあるようです。

 

 

 

でも点滴状態で大量生産していると、

「土」は自分の力で、自分にあった野菜も薬なしで育てられなくなるのです。

そして野菜につく虫を食べてくれる、別の虫たちはいなくなってしまう。

 

共生がなくなっていくのです。

 

 

 

 

 

上手く気持ちを主張できない環境、

孤独な育児、

 

女性が実質的に参加しにくいオヤジ政治、

気持ちではなく、数字で表せと押し付ける、ケア不足の実績主義。

 

必要以上の介入をし、

「産むこと」さえうまくいけば、安全に出産できればよい、というかのような、

コロナ禍の今、特に浮き彫りになっている、エビデンスに矛盾する施設の対策。

 

 

命がけで産む人、納得して産みたい人、選んで産みたい人。

命がけでお産に関わる人。

 

生れた命を育てていく人、見守る人。

 

 

女性が決めていない。 当事者が決めていないことだらけ。

それでも必死に、

諦めず「土」を耕し続けるかのように、そこに居続ける。

「土」のありのままを大切にしたいと思っている。

 

そうやって、多くの女性や、

産む人、産む身体を守りたいと努力してくださる人達が、

水面下で繋がって、息ついでいる。

 

 

色々な見方感じ方があると思います。

皆さんはどう感じますか?

 

お読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

こんにちは! 

 

月経リテラシーで女性のエンパワメントを目指す、ユミコです。

今日もこのブログを選んでくださり、ありがとうございます。

 

教わらなかった月経のこと、もっと知りたい!

身体と仲良しになって、より健康になりたい!

より豊かな性教育が必要!

 

そう願っている方に向けて、お届けしています。

(自己紹介はこちらから)

 

 

こちらは、去年9月より始めました

「月経お付き合い講座」のお知らせです。

ご関心ありそうな方にもシェアしていただけると嬉しいです。

 

フェイスブックでの月経に関する投稿、

「#月経についてもっと話そう」 シリーズも宜しければご覧ください。

 

 

 

参加後のご感想で、皆さんから必ず聞くことは、
 
「もっと早く教えてほしかった。」
 
 
私も当時そう思いました。
生理のことはほとんど知らなかったし、やり過ごしていた。
今ではもったいなかったと思っています。泣
 
だから、より多くの女性と少女に
「前向き過ごせるサステナブルな月経」のための
情報をお届けしたい、月経についてもっと話す場を作っていきたいと思っています。
 
 

 

次回開催日: (未定)
場所: ZOOMにて
所要時間: 2時間
費用: 4,000円 
定員: 8名

対象: 女性
お問い合わせ/お申込み: 
Eメール yumikodoula@gmail.com より
お支払い方法、当日の詳細のご連絡をさせて頂きます。
ヒマワリ

 
【お話しするテーマ】
 
1.初潮の思い出
2.性と女性の身体の歴史
3.月経 vs タブー 
4.「痛み」のメカニズム (PMSも文化)
5.教えてくれない月経周期と心身の変化 (4つのわたし)
6.月経とセルフケア  (答えは中にある)
 
(*事前に簡単なワークシートをお送りします)
-------------------------------------------------------
 

【こんな方にお勧めです】

 

〇月経が嫌いと感じる方

 

〇PMSや生理痛に悩んでいる方

 

〇自分の身体をもっと知りたい方

 

〇月経について、もっとオープンに話せる仲間や環境があるといいな、という方

 

〇痛みや悩み解決のために正しい情報を手に、
「月経ともっと仲良くなりたい」と感じる方

 

〇娘や周囲の女性、少女への性教育やサポートのために情報を得たい方

 

〇自分の月経周期を把握して、セルフケアできるようになりたい方

 

〇身体の力を発揮してエンパワーしたい方

 
 

【参加者からのご感想】

 

「生理の話題って、気が付いたら誰かと話すってほとんどない。

お互いの生理のことをシェアしねぎらいあう時間もとても癒されました。


そして生理について、ほとんどの人が向き合うということをしていないんだと思います。

だから、ゆみこさんのお話を聞いたとき自分を大事にするってこういうことなんじゃないかと

強く思いました。

 

生理の話、でも実は女性である私を大切にすることなんですね。

生理はたくさんのメッセージを私にくれているんだと思います。

たくさんの人に届いてほしいですしいつか、子供向けにもしてほしい。

生理っていうのがあること人を大切にすること たくさんのことを生理から学べます。

 

これだけ参加するってことは助産師ですら、生理の大切さを知りたいと

思っているんだと思います。 また、お話を聞くのを楽しみにしています~!」

 
 

「月経とお別れする前に、聴きたかったです!

ぜひ、他のママさんたち、女性にも聴いてほしい。

スライドもわかりやすかったし、参加者の声も出せるように工夫してくれて、

自分の過去とも向き合ったなって思います。

 

出産と同じく、自分の月経のことも、きっと私たちは忘れないんでしょうね^^

月経については、布ナプを使うようになってから、見方は変わったんですよね^^

でも、講座を受けて、1ヶ月のエネルギーの変化、それとともにどう過ごすのがいいかなど、

とても興味深かったです。

(月経が終わる前に聴きたかった〜 ←また 笑)

 

買い物は投票、とか、性は恥ずかしいものではない、

私たちのからだはもっと祝福されるもの、などなど生き方のことにも言及されていて、

これからの毎日に受け取ったキーワードを大切にしたいなと思います。

さらに、これから関わる女性にも、受け取ったエッセンスを伝えて行こうと思います!」

 
 

「セッションはとても素晴らしいものでした。

PPTの資料もとってもわかりやすくてキーポイントがきちんとまとめられていて、

順番などもスムーズでとてもよく出来ていると思いました。

 

もちろん色んな方に勧めたいと思います。

実際、自分は女性なのにも関わらず、自分の体のことや、

特にデリケートな部分や、月経のことなど、きちんとした知識や認識がないのが事実です。

これはやっぱりしっかりと学ぶ機会もなかったし、誰も教えてくれないし、

タブー的な部分だったからでしょう。もっと早くから知っておきたかったと思います。

14歳の娘にはしっかりと伝えてあげたいと思いました。

 

彼女よりもっと早くても説明してあげても良いなと思うほどです。

女性の素晴らしさや、体のこと、生理っていうものは大事で実はそんなに酷いもの

ではないんだということなど、今からでも遅くないのでゆっくりお話しできればいいなと思っております。

今の私においても、生理への見方がすでに変わりました。

 

確かに億劫なものではありますが、もっと感謝できるような気になったのです。

一生懸命体が毎日サイクルを繰り返して頑張ってくれてること、

女性という新しい生命を作り出せることができる素晴らしさ、などなど。

後、本当にやるかどうかはまだわかりませんが、布のナプキンを使おうかとも初めて考えました。」

 
 

「今まであまり考えたことのない内容だったので、新しい観点を取り入れられて勉強になりました。

 

私は日本国外で働いてきて、女性とか日本人とかのステレオタイプなしに

評価される方が自分としては嬉しく、逆にそれらを主張すること自体が、

差別を招くという考えでしたので、

女性であることを味方につけるという考えは興味深かったです。

 

トラッカーや日記をつけるなどして、自分の体の変化に気づきたいと思いました。

ありがとうございました。」

 
 

「時間があっという間にすぎてしまうくらい、とってもためになる講座でした。

全ての女性、特に働く女性やママとして頑張っている女性に、ぜひ聞いてもらいたいと思いました。

身体の春夏秋冬を考えながら、自分の身体をいたわって生活できるように

意識していこうと思います。」

 
 

「素晴らしい内容のセッションですごく為になりました。 

また、ゆみこさんの落ち着いた知識豊富な内容、ポジティブ思考と事実は事実、

それとどう向き合うかを学びこれから生かしていきたいです。

これからもFacebookでゆみこさんの活躍報告やブログをチェックして

また、コメントで色々と多分質問していくと思うのでよろしくお願い致します。」 

 

 

「自分の身体に丁寧に向き合いたいと思えた。

自然のリズムのように身体もリズムを持っていて自分も自然なんだと

感じることができた。それを月経を通して感じられるのは豊かなこと。

その認識に気づかせてもらったことに感謝の気持ちでいっぱいです。」

 

 

「月経についての正しい知識を持つことは、

女性として生まれた以上は必須だなと感じました。

月経がはじまる時から、こういう授業を受けていれば、安易にピルや薬に頼らず、

生活習慣を正したり、食べ物を気を付けたりして、自分で調整できるのだと思いました。

小学校教育、親の教育大事ですねー! 看護師、助産師もちゃんと知っておくべきだなと。

(机上では勉強したんだけど、実践に活かせてない)」

 
 

「娘の生理痛を少しでもお薬以外で和らげる事が出来たらと思い参加致しました。

早速、明日から実行出来る事なので嬉しいです。」

 

 

「自身が月経に対してネガティブなイメージしかなく(なければいいのにくらいのレベル)、

その認識を変えるヒントになればと思い参加しました。

 

個人的にはとても興味があって参加したので、男性というホルモンの乱れが

「安定」している側から見た、女性の「不安定さ」。だけど、それは不安定なのではなく、

女性として自然なんだということ、女性が男性に合わせようと躍起に自身が持って

生まれた女性としての機能を都合の悪いものだとし、コントロールしようとしていること。

私の中では深い気づきがありました。

感覚的なことだけでなく、経済的なことなどトータルで理解を深めることが

出来たのでとても勉強になりました。」

 
 

「もっと月経と仲良くなれるスペースがまだまだあるということ。

これからは、裕美子さんに教えていただいた、周期のタイミングにあった

食べ物なども意識的に取り入れて体や心そして月経の変化をみてみようと思います。」

 
 

「今回参加して、このお話を中高生のときに知れたらもっと月経に対する

考え方の基盤が変わってきたのかな、と思いました。

今日本の中高生の性教育の中で月経教育が占める割合は

とても少ないと感じていて、今日聞いたお話のような内容が中高生の

性教育の中でできたら生徒の親も助かるのではないかと思いました。

 

私が助産師になりたいと思ったきっかけは月経でした。

自分が自分の月経とどう向き合ったらいいか、大学の講義を聞きながら考えた時に、

月経とうまく付き合えることが妊娠・出産に繋がってくるとわかり、

お産をとるだけではなく、お産の前から女性をサポートできることが

強みの助産師になりたいと思いました。

 

なので、自分もゆみこさんのような月経講座ができる助産師になれるよう、

もっと視野を広く勉強を頑張っていきたいと、モチベーションが上がりました。

素敵な講座を本当にありがとうございました。」

 

 

【主催者、ユミコについて】

 

「裕美子さんは、奥深い想いや希望を優しい温かい言葉で伝えてくれるので何度もそこに触れたくなるような方です。またの機会にも、是非とも参加させて下さい!」

 

「言葉を大切にしている。ゆっくりと、落ち着いた口調で、大げさでもなく、卑下することもなく、押し付けることもなく、不自然に励ますこともなく、愛を持って、温かく優しく見守ってくれている。安心してお話が聞け、お話ができる。信頼感。」

 

「ゆみこさんの低くてゆっくりしたペースの声が、落ち着きます。自分は自由だということ、自分らしくワクワクして生きられること、身体って自然ってすごいんだ!ということ、たくさんの気付きをくれ、また共感します。信頼しています。」

 

「話し方がとても丁寧で難しい単語などはきちんと説明して下さり、素人の私でもたくさんメモして学びになりました。 落ち着いた口調と、生理に対しての熱意が素敵な女性だと思いました。

〇〇〇でやっている性教育の話で生理の話の際にはぜひ来て欲しいと感じました。」

 

------------------------------------------------------------------
 
【私の想い】
 
人は、自分の力と生きる希望を開花させて、
生まれた場所・文化に適応して、成長していきます。
それはある意味当然なことであり、良いか悪いかの話ではないかもしれません。
 
だけど、もし個性や身体の力が「ありのまま」を発揮できていないとしたら、
それは健康的ではないともいえます。 
そして、私達にはより居心地よい暮らしのために、
それを変えられるよう、正しい情報を得る権利があります。
 
 

人は生涯を通じて、性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、

身体的・精神的・社会的に良好な状態であること、

そのためにリプロヘルスケアサービスを適切に利用する権利がある。

 

自分の意思が尊重され、自分の身体に関することを自分自身で決める権利がある。

女性は月経期間の健康の権利がある。

身体について自由に意思決定するための教育と情報アクセスの権利がある。」

(性と生殖の健康と権利 )

 

 

 

「権利」という言葉が大げさに聞こえるかもしれません。

でも身体は私たちが健康であるよう、もともと機能していて、
月経も、自分の心身状態を常に教えてくれる、私たちの大切な味方で、
「バイタルサイン」なのです。
 
PMSや月経痛などの悩みは、日々の心掛けで変えていくことが出来るのに、
女性の身体について昔も今も、
 
女性が自ら健康を保つための
正しい情報が足りません。
 
 
 
痛い、つらいのが「普通の月経」、で
ある必要はありません。
 
健康のため、身体についての意思決定のため、
自分らしくあるために多くを認識させてくれる大切な
毎月、何十年と迎える出来事なのに、
 
なかなか社会の表側には出てくることはなく、性教育による
正しい情報はおろか、まだ女性の身体は十分に理解されていません。
 
でも
身体は、裏切ることなく
すごく頑張っているんです。
 
そして、悩む私たちに「聞いてほしいな」と待っている。
 
 
 
 
この講座は、
私たちのエンパワーのための講座です。
 
これまでの女性の身体がおかれてきた背景や、
詳しく教わる機会が少ない月経周期の仕組み、心身のつながりを知り、
 
私たちの土台である「心と身体のエコシステム」
その「意志を理解するヒント」を手に、
 
自分の現在位置を把握しながら、
「自分をもっと知る」プロセスを主体的に過ごせるよう、
 
そして
自分をもっと労わろうという気持ちや
身体への自信、
周囲とのより健全な関わり方、
より充実した性プロセスなど、
心身の健康に関するヒントを日々の暮らしで探る術となるよう、
そんな願いを込めてお届けしています。

 
 
「私達の身体は、私達のもの。」
 
少し時間がかかるけど、
身体の外ばかりではなく中も見つめ、月経と仲良しになりませんか?
 
女性を労わる、女性に優しい社会を。
そのためには、まずは自分からはじめたい。

 

 

シェアしていただけると大変うれしいです。

どうぞ宜しくお願い致します!

 

こんにちは! スペインバスクより、ドゥーラのユミコです。

 

 

先日、チーム「みんなでお産をみなおさん?」主催の、

「Stay at Home for Birth」という自宅出産についてのお話し会で、

バスクでの試みについて少しお話しさせていただきました。

 

個人的に上手く話せなかったという悔いが残ったので、

ここに書き留めようと思いました。

長いですが、興味がある方はお読みください♪

 

 

 

 

バスクでドゥーラ活動や育児しながらの私個人のこの土地への印象は、

 

・バスク人は、歴史的にみて人権問題に敏感で、

 「知る権利」「選ぶ権利」に特にこだわる民族、かつとても勤勉

・女性が意見し権利主張するため、政府もちゃんと話を聴くという姿勢が、

 他地域と比べ強い

・政治経済の家父長制度に対し反発心が強い

・愛妻家が多い (母ちゃん強し。笑)

・女性運動がめちゃくちゃさかん (男性は応援するしかない? 笑)

・「シスターフッド」「ブラザーフッド」「連帯」「団結」という言葉を頻繁に聞く

 

そう。熱い人たちが暮らす地域なのです~。

 

 

 

お産に関しては、尊厳あるお産を求める母とドゥーラが増えたり、

施設分娩中の権利侵害に対し法的処置で施設を訴える団体もあり、

 

色んな事が、女性が尊重されるために医療や行政に対し

良い圧力になっているのは強く感じます。

 

それでも実際は、性とケアの領域はまだまだ課題がありますが、

抑圧に対し「女性が黙っていない」という事実は、心の保障になっています。

 

 

 

スペインでは、

ほかの多くの国と同じく、60年代ごろまで自宅分娩が主流でしたが、

その後医療が進み施設分娩が増え、

 

80年代の全国での自宅分娩数は96.683件(全体の16.9%)、

2017年は1.273件(0.32%)と、どんどん減りました。

(スペインの人口は約4.600万人です)

 

 

並行して、土曜日から月曜日にかけてのお産の数は減っていき、

会陰切開率が5割越えした時代を経験し、麻酔分娩は増えている。 

そして今のスペイン全国平均の帝王切開率は約25%。

 

ちなみに、バスクでは約13%で、WHO推薦率を守る唯一の地域として誇っています。

(公立施設比較で、ですが)

 

 

 

 

色んな場所と一緒に、バスクでも訴えていることは、

「お産は私たちのもの」 ということです。

 

尊厳あるお産。 管理的でないお産。

自宅出産も含め、皆があらゆる選択肢に、アクセスできるということ。

 

 

産む人が主人公として扱われ、

きちんと出産におけるオプションとそれぞれのメリット・デメリットが伝わり、

誰が付き添うか、どう痛みと向き合いたいか、どんな姿勢で産みたいかなどを選べ、

産む人の希望に沿った空間へのアクセスがあること。

 

管理的な医療が関わる範囲は必要最小限であってほしい。

もっと正しい情報へのアクセスがほしい。 

自己肯定感が育まれる性教育、社会が広がってほしい。

 

 

自宅出産を選ぶのは少数派であっても、

こう意見する女性や家族がいる、ということを、

不可視化してはいけないと思っています。

 

(次男が生まれた日。長男は汗だくで応援団長をしてくれました。)

 

 

「赤ちゃん」だって、文化や社会経済、政治や宗教に影響されている。

でも、産む女性の身体の仕組みも、お産の仕組みも、生後赤ちゃんが必要とする条件も、

昔から変わっていないということを、現代は忘れがちではないかという声もありますよね。

 

 

 

正に「お産の在り方を見直そう」という動きが強まる中で、

「自宅分娩も良いよ、安全だよ」 と伝えたい人が沢山いる理由は、

 

例えば、

産むお母さんが、一番安心して身体を緩められるのが自宅であると考えられるから。

 

選んだ人と産めるから。選んだ人に支えてもらえるから。

来てくれる助産のプロフェショナルがいるから。

 

医療介入に頼る必要なく、生理的にスムーズなお産であるための条件が、

お家のような環境だと整いやすくて、母子への恵みが沢山あることを

体験で知っているからかもしれません。

 

 

 

正しい情報提供の場、心理的にもサポートが得られる場として、

公的施設外で助産師さんが連携し、ドゥーラや小児科医などほか

専門家と一緒にお母さんと交流する場や機会が増えていますが、

バスクでのこういう場は熱くてですね…。

 

参加費を払ってこれからの偉業のために準備している母が、

黙って聞いているだけ、ということは一切ありません。(笑)

 

平等に意見することに意義があるわけです。

皆が新しい命を迎えるための責任者だからです。

 

だからそもそも、母の参加費なんて福祉でカバーされるべきことで、

行政が補助すればいい。 

権利がある、国にそれを満たす義務がある、って書いてあるでしょう?

…という人もおります。

 

エンパワーメントへの意識の強さが伝わります。

 

 

数年前に、

バスク政府が個人負担である自宅分娩費用(35万円前後)を一部補助する、

という試みもありましたが、(スペインから独立した自治州政府があります)

どういうわけか、2年と続かなかったのが残念です。

(政治に左右されるお産、ここにあり?)

 

ドゥーラの同伴を依頼すれば、

それにまた何百ユーロもかかるケースもありますが、

 

 

まだ保険でカバーされない費用を負担してでも、

何とか節約して自宅分娩を叶えたい人、

そして施設でも医療介入を避けられるよう、

自分の望みを主張する人が増えているのは確かです。 

 

産前検診/陣痛期の付き添い/産後の相談、という内容で

自宅でサポートする助産師さんも増えています。 

これは需要があることと、施設のスタッフと信頼関係があって

連携できるという強みでもありますよね。

 

 

 

自宅出産を希望する場合、

基本的に年齢制限はなく、検診の結果で判断されます。

 

ほか、助産師2名が介助すること、

搬送可能な施設から30分以内に自宅があること、

多胎分娩でない、赤ちゃんが頭位であること、

などの決まりがあります。

 

 

その率を地域別で見ると、

 

首都以外では、

「海沿いと北の緑豊かなところで自宅分娩数が多い」ことに気付きました。

 

都市化が広がっても、

「自然との触れ合いが多い = 漁業や家畜農業に携わったり、

畑をしたり動物を育てる人口が多い = お産もなるべく医療介入なく、

自分が生活する環境に近い形で実現したい」 と

思考が向くのかな、と思ったのです。

 

 

緑豊かで農耕・採集・狩猟の習慣がある地域では、

大地を母とし、農耕を生殖活動と同じとみなす、

自然崇拝的な母性的宗教観が生まれやすいと言われています。

 

自然のあらゆる要素を神とするのもそこからで、

バスク神話にそれがうかがえます。

日本もそうなんだよな~って。 背景が似てるよな~って思うんです。

 

 

 

時間はかかっても、いつか自宅分娩が安全なオプションとして

広く認められますように。

これも女性にとって安全な選択肢の一つなのです。

 

お読みいただき、ありがとうございました!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

月経講座をお届けしています。

関心がある方は、

Eメール:yumikodoula@gmail.com まで、ぜひお問い合わせください。

(内容詳細は画像↓をクリック。)

 

 

こんにちは!

スペインバスクより、ドゥーラのユミコです。

(フェイスブックはこちら

 

もう一つ、張り切って忘れないうちに投稿します。(笑)

 

 

私は2002年の2月22日に、バスクの地へやってきました。

 

先に帰っていた、「2」がラッキーナンバーの今のパートナーが、

私の到着を心待ちにしている姿を想像しながら飛行機に乗ってきたのに、

(「2」繋がりで縁起がいいと思って日を選んだ)

 

 

着いたらいない!!!

しばらく待ってみたけど、現れない!!!ガーンガーン

 

 

電話してみたら、

時差があるから勝手に23日に着く、と思っていたらしい。

22日に着くよ、いぇーーい♪って言ってたのに。

(しかも計算逆だし)

 

・・・そんなスタートのバスク暮らしでした。(笑)

 

 

 

それから12年たった、2014年に別の場所で投稿した日記らしきものを、

前回のブログで話したお師匠の話を聞いたからかふと思い出し、

自分の覚書としてここに残そうと思いました。

 

当時、育児をしながら感じることを書いたものです。

長いですが、良かったらお読みください♪

 

 

 

 

 

「じぶん」という地図

 

先月22日、バスクでの生活も12年。

それは人生の3分の1をここで過ごしたということになり…。 

最初は、「12年かぁ…もうそんなになるんだー」 という感じだったけど、

「人生の3分の1」 となるとちょっと色々考えてしまうのです。

 

 

幼いころから父の都合で引越しが多く、

一人暮らしを始めてからも旅を続け、

多くの街、国で暮らしてきた。

 

住む地を変えるのはある意味習慣、自分の人生の一部で、

もっと違う文化をその地で生きたい、という好奇心が

いつもあったんだけど、どういうわけかまったく知らない、

しかも興味がなかった(すみません)文化、バスク出身の主人と出会い、

 

ここで生活することに決めて、今では家族も出来て、

現在築100年以上の古い農家に住んでいる…。

 

正直、前は結婚することも、母になることも、

特にどこかに家買って住むなんて、自分の人生プランにはなかったのです。

 

 

 

若い頃は、同じ場所に住むという考えに落ち着かなくて、

いつも旅をしながら違う土地の人や出来事との出会いから刺激、

インスピレーションを受けてそこから多くを学ぶことが欠かせなかった。

 

常に視野を広げて新しい情報を受けることは

自分にとっていい心の栄養だったし、

そうして色んな変化を楽しみながら「生きてる」感覚を

キープできることが大事だったというか。

 

 

今考えれば、自分にとってさらにいい物や場所に出会いたい、

もっといい人間になりたいから旅を続けたかったんだと思う。

それに、自分であり続けることが出来なくることへの不安があったから。

 

 

 

それがつい数年前、一人旅に疲れたか、何かに気づいたのか、

自分の中で「自分の足跡を繋いでいける何かが欲しい」という望みが

自分の意識に芽生え、それが私の場合「子供を産みたい」

ということになったんだけど…。

 

今度は新しい「出会い」「旅」を、

自分の家族、多くは私=女性=母である「自分自身の中」で続ける、

まったく違う地図を手にする生活になったのです。

 

 

この変化は予想以上に大変、でもかけがえのない価値がある、

刺激的な変化なわけで…。

自分の鏡のような2人の息子たちを目の前に自分自身とも向き合う毎日。

こんなに濃厚な「旅」が出来るのは正に女性の特権だと実感する。

 

(画像: Angrisani)

 

 

長男が生まれてから、数々の「旅」をしてきた。

 

ガイド付きや仲間と一緒もあったけど、大体は一人、

スピリチュアルな成長の旅。

 

疲労と困難、でも喜びの日々、

女、母としての幸せと誇りに120%満ちあふれる時、

足止めされて身動きできない気分な日々、

母親失敗だと罪悪感に埋もれる感覚…。

 

 

色んな感情が行ったり来たり。

同じ風景が永久に続く山道を行くようで、

頭が狂いそうになったこともあったし、

仕事がない時なんかギブアップで日本に帰ろうと、

スーツケースも一度(いや、二度かも)出したこともある。

 

帰っても何も変わらないのは分かってたけど、

自分が何なのか、誰なのか分からなくなってた。

 

文化の違いをひしひしと感じたり、

「自分はきっと間違ってる?」と思い込んだときもあった。

 

とにかく、そのときあった疑問への答えが見つからないこと、

不安や浮き沈みの激しい生活、すべてを忘れて

全く違う色と風景のある場所へ逃げたいと思うこともあった。

 

ワゴン出して近くに家族でキャンプ…??

そんなんじゃ何の解決にもなりません!!!って感じ。(笑)

 

 

でも、お産を通して、自分の中に「軸」のような、

譲れない「誇り」のようなものは常に感じていて… 

 

 

母になるという人生の大イベントは、

真の自分自身との出会いが出来るということでもあるんだ、

ということに気付いてからはそれが変わった。

 

 

 

自分のアイデンティティーがすっきりしないのは、

ロバート・ブライが言ってたように、

それまで詰め込んできたあらゆる経験で重たくなった

パンパンのリュックサックを、

今度は空っぽにしていく、人生の大事な時期にいたから。

 

そこからは物事をもっとはっきりと見れるようになったし、

自分自身の目標に集中して、迷うことなく、

時間がかかっても進めるようになった。

 

 

子供を育てることは、大冒険、挑戦、そして学習。

母になることは、自分自身をよりよく知ることの出来る、

大きなチャンスにもなる。

 

するかしないかは個人の決めることだけど、

私の場合、今現在にエネルギーを100%注げるよう、

原点に戻って自分の無意識の中に隠れてた、

でも今の自分に影響してた過去の色んなことを引き出して

理解して認める、なんてことをする必要があったわけだけど…。

 

色々と頭と心が整理整頓された感じです。

デューラとして母子同伴の仕事をするのに、

必要な修行の一段階だったといえるかも。(まだまだ未熟です)

 

 

 

「子育て大変すぎる!!何で欲しいなんて思ったんだろう?!」って

たまに思っちゃうけど(笑)、

 

結局いつも辿り着くのは、

自分に起こるすべてのことにはちゃんと理由があって、

大事なのはそれが自分に何を言いたいのか見抜いて、感じて、何を学ぶか。

れなんだと思う。

 

それが見えてから、不安は減ったし、私=女性=母としての自信もついた。

 

 

「じぶん」という地図を手に、これからも出会いと発見の旅を、

自由な子育てのために続けたいと思う。

 

 

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2月6日(土)、月経講座を開催します。
関心がある方は、
Eメール:yumikodoula@gmail.com までぜひお問い合わせください。
(詳細は画像↓をクリック)

 

教わらなかった生理と身体を、

知って・仲良し・健康に!

 

タブーから自由な、

より健康で豊かな月経ライフを

サポートします。

 

 

 

こんにちは! 

 

月経リテラシーで

いのちのエンパワメントを目指す、

ユミコです。

 

今日もこのブログを選んでくださり、

本当にありがとうございます。

 

(→プロフィールはこちら



先日参加した周産期に関するリレーセミナーで、

偶然(必然?)にも私のお師匠のお話がありまして。

 

この夏にあった以来で、

とても嬉しい時間を過ごしました。

 

昔参加した彼女の講座で配られた本を、

聖書であるかのように目の前に置いて

日本でお産した私です。

 

お産の応援団長だった、汗だくの長男。

抱っこしたくてしょうがない♪

 

 

 

 

身体を住処にしよう

 

そのお師匠、レベッカの言葉を、
今日は紹介させてください。
 
 
私=私の身体。
身体は、それぞれの歴史を築いていく。 
 
それが現実。
 
今は身体という地を忘れ、
外の世界で見て考え生きている。
 
膨大な情報を与えてくれる
地図などの「ガイド」を頼っても、
 
実際の「目的地での現実」は
聞いていたのと違うことがたくさんある。
 
 
地図などの外の情報や経験を頼りに
自分の現実を築きがちだけど、
 
これは「お産はこういうもの」
と言われたり頭で理解しても、
 
産んでみたら想定外のことが起こるのと同じ。
 
 
「産む」という現実を他人の意見にゆだね、
一人一人違うはずのお産が、
 
「こういうものだ」という
考えに縛られてしまっている。
 
 
 
お産は、病院でも自宅でも助産所でもなく、
 
一人一人の歴史と、
自然のメカニズムを持つ
 
自分の身体で起こる
 
ということを思い出してほしい。
 
 
どんな形でも、お産はその地(身体)に
舞い降りるように、
 
自分のことをより知ることが出来るように、
できているから。
 
 
 
女性のサイクリカルな身体を持つということは、
 
身体という地に足をつけて、
自分の変化を理解し、
 
自分の位置確認をするという、
人生で通る道があるということでもある。
 
 
痛みにはすべて意味がある。
 
外の世界、見えること、
名づけることが出来るものが
 
自分の住処や現実で、
そこから選ぶのではなく、
 
身体を住処にしよう。
 
 
そうしたら、身体の声を聞きながら、
本当の目的地に自分をガイドできるから。
 
 
 
 
今日も
お読みいただきありがとうございました。
 

こんにちは!

 

月経リテラシーで女性のエンパワメントを目指す、ユミコです。

今日もこのブログを選んでくださり、ありがとうございます。

 

 

教わらなかった月経のこと、もっと知りたい!

身体と仲良しになって、より健康になりたい!

より豊かな性教育が必要!

 

そう願っている方に向けて、お届けしています。

 

 

 

 

「人は生涯を通じて、性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、

身体的・精神的・社会的に良好な状態であること、

そのためにリプロヘルスケアサービスを適切に利用する権利がある。

 

自分の意思が尊重され、自分の身体に関することを自分自身で決める権利がある。

女性は月経期間の健康の権利がある。

身体について自由に意思決定するための教育と情報アクセスの権利がある。」

 (性と生殖の健康と権利)

 

 

 

昨年9月から、「月経お付き合い講座」 を開催しています。

私が月経にこだわるのは、

現代身体と心が切り離されて健康について語られることや、

他人の評価や見える実績が重要視される時代であること、

女性への抑圧、性への偏見などが絡まって、

 

多くの国で「女性の身体と月経について 誤解がある」からです。

 

 

 

何十年も付き合う、月経の過ごし方は、

その人の自尊心(自分の人格・存在を大切にする心、無条件に自分は大事だなと感じるこ

自己肯定感(自分で自分の存在を認めたり許したりする感覚・感情)、

性生活や妊娠・出産などの性プロセス、人間関係、様々な場面での意思決定に大きく影響するからです。

 

何十年も付き合う、毎日波のような動きをする月経周期の仕組みを理解し、

自分のパターンを把握することは、

 

自分の好き嫌い、快・不快をより明確に知ったり、

自分の健康状態を知ることができたり、

自分はこれでいいのだ、という自信を育み、

ありのままの自分を、自分で定義する自由も与えてくれます。

 

ところが、

「性=セックス」 「女性の身体=子供を授かる機能を持つ」 の概念や偏見が、

人を不自由にし、情報へのアクセスの障害になっています。 

 

私が学んだ月経教育も、なかなか社会の関心に届きません。

 

でもこれからは、

「性=命」です。 多様でいいのです。

 

自分で自分の身体を守れる女性が増えてほしい。

男性にも、偏見から解放されて女性の身体をもっと理解してほしい。

 

私が講座でお伝えしたいことの一つは、

「月経の仕組みを知って自分をよりよく知ろう、

自分の健康を守ろう、自分らしさを発揮しよう」

ということです。

 

 

私たちの文化的思考や生活習慣に関わらず、

身体はただ忠実に、健康のために機能を果たそうと頑張っています。

 

月経が悩みの種になっているならば、

正しい情報を手にした時、解消への道が開けます。

 

健康へのヒントは、自分の「中」にもあります。

 

身体の声に頼りながら、自分の力を発揮するために、

これからも月経にこだわっていきたいと思います!

 

皆さんも月経についてもっとお話ししませんか?

 

 


【2月6日開催 月経講座のお知らせ】

こちらの画像↓をクリックしてみてくださいね。

 

こんにちは!
スペインバスク在住のドゥーラ、ユミコです。
 
いよいよ年末、今年はパンデミックの影響でいつもの過ごし方とは違いますね。
スペインは夜中の1時には帰宅すること、食事会など集まるのも人数制限があるため、
いつも20人くらい集まる家族は調整が大変です。
 
どんな環境でも、皆さまが良い年末年始を迎えることができますように!!
 
 
さて、

先日、育成の経過やプログラムの内容など、初心に振り返ることが出来るような、

ありがたいご質問を受けたので、こちら投稿したいと思います。

 

ドゥーラとは何なのか、各国の違いや私の経緯を含め、関心がありましたらお読みください!

 

 

 

私は13年前に長男を産んだ後、すでに暮らしていたスペインで

ドゥーラの育成を受けたのですが、ドゥーラは医療者ではないこともあり、

 

立ち位置が曖昧だったり、継続的なエモーショナルサポートの大切さが

今よりもっと過小評価されていた時代だった当時は、お産のプロである

助産師連合から敵視されたり、病院(分娩室見学や検診の付き添い、

お産立ち会いなど)に入れてくれないこともありました。

 

ザ・魔女狩り的SNSを通して攻撃的な出来事もあり、

わかりやすくてそれはそれでいいのですが、

結果的にはこれがきっかけで、女性へのサポートは良くなりました。

 

 

 

ドゥーラ育成はちゃんと合法なものとして行われてはいますが、

世界で共通する明確な育成の規則というものはないようです。

 

国によって文化背景、社会的価値観や信条にまつわるニーズが

違うことも理由かと思います。

 

スペインは、国内のドゥーラ連合で定めたドゥーラの規則や育成基準、

ネットワークのほか、自治州単位の連合のそれもあります。

(詳しくは政治に絡むので省きます。)

 

 

 「助産師はじめ医療スタッフと協力し、干渉することなく

補完的かつ継続的な支援を提供するのがドゥーラの役目」と明言されています。

 

 

育成は通常5か月から1年(だいたい週に3、4時間構成のプログラム)かけて行われますが、

まずはじめに、

 

「自分自身の体験を理解し受け入れること」

 

からスタートする構成が多いです。

 

 

これは、後々の気付きはもちろんあっても、

寄り添うこととなったお母さんや家族に、自分の体験を映し出したり、

いらない感情移入を防ぐなど、「ジャッジしない」ことが必須である

ドゥーラにとって、一番の修行となるなと感じています。


 

私がドゥーラになろうと思った当時の主な動機は、

 

「女性の身体、妊娠・出産・産後に関して情報の権利が十分に

満たされていない当時の仕組みに納得がいかなかったこと」

 

「自分自身の出産で得た喜びや学びを、何らかの形で誰かと共有したい、

女性が主人公である出産が増えてほしい」

との願いからでした。

 

 

ドゥーラ連合の育成の後、悩んだ結果次に選んだ育成コースは、

教育学者・心理分析学専門家でもあるドゥーラ、社会人類学者、

産婦人科女医の3人の講師(女性2名・男性1名)によるもので、

 

 

ドゥーラを目指す方の他、

医療、社会福祉、教育、母子支援などの分野に携わるソーシャルワーカーや

助産師、セラピスト、心理セラピスト、小児看護師、教育者、

 

母乳コンサルタント、理学療法士、産婦人科医、ドゥーラなどが参加した、

非常に多様性ある、非常に濃厚な刺激あるプログラムでした。

 

個人的な関心で、自身の体験をより理解できる知識を得たい方、

より充実した育児をしたい方も一期目に参加されました。

 

 

このプログラムを選んだのは、

周産期だけに焦点を当てたものではなく、 グローバルな視点で

まさに多角的かつ横断的なサポート網を目指す講師達のメッセージに惹かれたからです。

そして、社会人類学の視点は本当に学びになりました!

 

プログラムをざっと説明すると、(長いです)

 1期目:自身の体験の振り返り、癒し、理解と、

女性性・男性性についてや妊娠・出産・産後のサポートを学ぶ内容

 

 2期目:テーマ別(フィジカル・エモーショナル・ソーシャル/行政・医療施設・教育)に

多角的支援を学ぶ、実演実習含めた内容 (1期、2期それぞれ4か月半)

 

【1期目】

1.)私たちのオリジン ・男女の思春期と成熟期へのアクセス ・女性性の歴史

・性プロセスとそれに寄り添う専門職の間の溝と問題点

 

2.)妊娠とは

・現代の女性と男性の妊娠へ至る顕在/潜在的動機の分析、パートナー関係の心理

・妊娠を理解する( 個人やゲスト体験談シェア)

 

3.)出産 ・出産をめぐる社会的変化

・生理的、医療的、社会心理的視点から理解する出産とケア

・医療管理について/医療処置とそのエビデンス、必要とされる条件

・出産中に起こる社会的心理的変化

・WHO推奨や助産師連盟ポリシーと実践、各自治州の周産期リポートと

医療施設プロトコルの比較、産婦人科学会推奨とポリシー、

厚生省の出産におけるストラテジー  (量が多すぎて死ぬかと思った)

・出産中の人間関係とその心理

・出産体験談 ・自分の誕生

 

4.)出産直後と産後の生活

・出産後の関係性(女性とパートナー、赤ちゃん、医療)

・産後の家族生活 ・産後の母親の心理的精神的症状

(精神病、産後うつ、マタニティブルース)

・The motherhood constellation

・新生児の発達

・パートナーの役割 ・産後の性生活


 

【2期目】

 1.)文化的、社会的、医療的要素

・性交渉、妊娠、出産、育児の背景にある文化的、社会的、

医療的要素への批判と理解

・社会的変化(医療利用者と医療施設、消費社会と技術進歩による

社会的行動、家族関係、プライベート)

・母乳育児にまつわる医療関与のメリットとデメリット

 

2.)心理的、教育的要素 ・女性的役割と男性的役割

・家庭内の心理 ・支える側の役目

 

3.)プライベートなプロセスの寄り添い方 (中絶、流産、死産)

 

4.)グループでの寄り添い方 ・集団心理とその分析

・グループサポートのプロジェクト作成

 

5.)実演と実習

 

 

 

このほか、多くのドゥーラさんと同じように、

補完的にドゥーラ連合による集中コースやワクチンについて、

赤ちゃん・幼児の発達科学、リフレクソロジー、

ベビーマッサージ、母乳コンサルタント、月経教育の講座などを

受けてきました。

 

 

 

ドゥーラの一人一人が、

自分を分析したり得意分野を明確にしたもとで、

相手の人柄や気持ち、その背景を尊重する。

 

ただそこに「いること」も大事だということ。

女性が望む時期に、女性が望む形でサポートすること。

 

頼まれないアドバイスはしないこと。

ジャッジは決してしないこと。

 

色々と求められることがあります。

 

 

 

助産院と言う施設はほぼなく、

自宅での分娩も少ないスペインでは、

始めは自宅出産を望んでも、保険でカバーはされず、30万円ほどの

費用は経済的に自己負担できない場合が多かったり、

(日本のような出産一時金制度はありません)

 

病院の方が安全だということで諦める方も多いのです。

付き添い人は一人となると同行するのはパートナー。

 

なので、個人的な経験は、妊娠初・中期にサポートをはじめ、

ちょうど居合わせることはほぼないですが、

産気づいたころに電話で連絡をもらい、陣痛期に付き添ったり、

様子を伺ったりお話したりの、電話越しのサポートの方が多いです。

分娩室の外で待つこともあります。

お父さんと交代して入ることはできても、一緒に付き添うのが難しい。

 

 

だから、産前産後での個人やグループでの

サポートが多いのが私の現実ですが、

安心できる場で信頼関係を築き、

「いってらっしゃい!」「いってきます!」 って感じです。

 

自分が提供できることや、知っているといいかもしれないね、ということを

伝えて、相手が求める順番やリズムで伝えていく。

必要あらば一緒に調べる。とことん話を聞く。

 

そう言う形で、医療施設で助産師さんによる教室と補完的に

情報が得られて、自分で選べるように促すよう努めています。

 

 

産前に、パートナーにも参加してもらい、色んなお産を動画で見たり

ゲストの話を聴いたり、

本人の役目を自覚してもらうようなワークをしたり、

 

イメージトレーニング(赤ちゃんがどうやって生まれるのか)、

分娩に適した環境づくりや医療スタッフとのコミュニケーション術(笑)、

分娩中にできることのヒントについて…

 

施設の見学、

医療処置のメリットデメリット、

バースプラン、

お産の生理的な仕組みについて…

 

たくさんありますよね。

 

 

 

産後は呼ばれたら病院に駆けつけたり(早く会いたい 笑)、

自宅訪問したり、授乳のサポート、

お産を振り返りたいと思う頃には儀式をしたり、

夫婦関係、上の子との関係について相談されたり…

 

出産後は色々なことが変化したり「崩れたり」することがあります。

悪い意味ではありませんよ。なんというか、「生まれ変わる」というか。

そのプロセスを共にできるのは、人として学びになると

いつも思います。

 

 

…って偉そうに書いてしまいましたが、

まだまだのわたしです!!!

 

 

お読みいただきありがとうございました!

 

 

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