中国が早くも「尹錫悦叩き」、米国は「なんちゃって親米はやめろ」

https://www.dailyshincho.jp/article/2022/03311700/?all=1
2022年03月31日 鈴置高史(스즈 오키 타카 부미,Takabu-mi Suzu-oki)  半島を読む

 

(鈴置高史さんのブログ記事)

中国が尹錫悦叩き、米国はなんちゃって親米はやめろ

中国が尹錫悦叩き、米国はなんちゃって親米はやめろ2

중국이 빨리 '윤석여행', 미국은 '뭐야 친미는 그만둬'2

중국이 빨리 '윤석여행', 미국은 '뭐야 친미는 그만둬'

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「米韓同盟の復元」を訴える尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が韓国の大統領に当選した。

中国は直ちに「ナメたら承知しないぞ」と脅した。

すると米国が「親米をやるなら本気でやれ」と韓国に喝を入れた。

早くも始まった「米中板挟み」を韓国観察者の鈴置高史氏が解説する。
 

THAAD追加配備は許さぬ.

鈴置:尹錫悦氏の当選が決まった翌日の3月11日、中国共産党の対外宣伝メディア「Global Times」が韓国を威嚇しました。

社説「 China-South Korea ties need ‘respect,’ and it must be ‘mutual’: Global Times editorial」です。

[・THAAD(地上配備型ミサイル迎撃システム)追加配備は中国の戦略的な安全を破壊する。

朝鮮半島の平和と安定のためにならぬし、韓国を不安定な状況に落とし込むことになるかもしれない。]

 尹錫悦氏は選挙戦でTHAADの追加配備を公約しました。

中国はこれに対し、自国の利益を損なうと神経をとがらせてきました。

THAADの高性能レーダーが「中国の空」を覗くことになる、との理屈です。

そこで当選したばかりの尹錫悦氏に「追加配備は許さない」と強くクギを刺したのです。

 同紙は3月17日に「 Cultural exchanges between China and S.Korea warming up but Yoon Suk-yeol must tread carefully: experts 」を掲載、「韓国が落とし込まれる不安定な状況」を具体的に説明しました。

[・明るい兆しの見え始めた中韓の文化交流に、尹の決定が影響を及ぼすかもしれない。]

 中国は2016年のTHAAD配備以降、韓国のゲームや映画などソフトの輸入を完全に禁止しましたが、最近になって解禁のそぶりを見せていました。

「対中輸出、復活か」と韓国人を喜ばせておいて「追加配備に動けば、また輸入を止めるがいいのか」と威嚇した格好です。

 THAADの用地を米軍に提供した韓国ロッテグループは、中国に徹底的にいじめられました。

最後は中国全土に展開していた量販店網を売却し、完全撤収する羽目に陥りました。

尹錫悦政権がTHAADの追加配備を進めれば、中国の報復はソフトの輸入禁止程度では済まない、と多くの韓国人は恐れています。

 

「互恵」が曲者.

 3月25日、習近平主席が初めて尹錫悦氏と電話で協議しました。

中国外交部が習近平主席の発言を[ 英文でも発表 ]しています。

 それによると、THAADに関する直接的な言及はなかったようです。

韓国は安堵しました。中央日報は電話協議を報じた記事に「 習近平『中韓相互尊重を堅持すべき』…北ミサイル・THAAD言及なかった」【김현기의 시시각각 갈라파고스 외교 벗어나기 https://www.joongang.co.kr/article/25058391#home

】(3月26日、日本語版)との見出しを立てました。
――韓国を締め上げる手を緩めたのですか?.

鈴置:韓国人はそう考えたいのでしょうが、中国はそんなに甘い国ではありません。

習近平主席は「THAAD」という単語は使わなかったものの、依然として「THAADを追加配備するな」と迫っています。

 習近平主席は尹錫悦氏に「中韓はこの機会(国交樹立30周年)を機に、両国関係を確固とした永続可能なものに増進するとの視点に立って互恵を確認し、政治的な信頼を強化し、人民同士の友好を深める必要がある」と述べました。

 この「互恵(mutual respect)」という単語が曲者なのです。

[ 3月11日の「Global Times」社説 ]は「『respect』には『mutual』が付いているのに注目せよ。

中国が韓国を尊重するだけでなく、韓国も中国を尊重するということだ」と強調。

そして次の段落で「『THAADの追加配備はしない』と韓国は約束したよな」と追い詰めました。

 習近平主席が韓国に対し「互恵」と言ったら、それは「THAADを追加配備したら、承知しないぞ」という意味になるのです。

 

「3NO」はアリ地獄.

――尹錫悦氏はなぜ、追加配備を公約したのでしょうか?.

鈴置:在韓米軍へのTHAAD配備を初めに認めたのは朴槿恵(パク・クネ)政権です。

ただ、中国の圧力で設置位置を南方に下げた。

その結果、防衛範囲は韓国の南半分に留まった。

ソウルを含む北半分をカバーするTHAADが必要との声が防衛関係者から高まっていました。

 中国にすれば、追加配備は明らかな約束違反です。

2017年10月31日、文在寅(ムン・ジェイン)政権は中国とTHAADに関する合意文書、通称「3NO(三不)」を取り交わしました。

韓国は①追加配備を米国に認めない②MD(ミサイル防衛網)を米国と構築しない③韓米日3国軍事同盟などの中国包囲網に参加しない――の3点です。

 尹錫悦氏は選挙期間中、在韓米軍ではなく韓国軍に配備するので①には違反しない、と主張しました。

だが、韓国が自前のTHAADを配備しても、敵のミサイル発射を即座に探知するには米国の衛星情報が不可欠。

米国と情報をリンクした瞬間、②に違反するのです。

仮に、日本の衛星情報を頼みにすれば③を破ることになります。

中国は韓国の自前配備という抜け道を予め想定して「3NO」を約束させたのです。

「3NO」はアリ地獄です。一度、この約束を結んだ以上、韓国が抜け出そうともがくほどに身動きが取れなくなっていく。

今の韓国は足をすべらせてアリ地獄にはまり込み、はい上がろうともがくたびに底にズルズルと堕ちて行くアリなのです。

 首都圏の防空システムが不完全なままなら、韓国は北朝鮮だけでなく、中国やロシアからも容易に核で恫喝されることになります。

最近、ロシアがウクライナで戦術核を使うそぶりを見せました。

核使用のハードルが一気に下がったのです。

 3月24日に北朝鮮は米本土に届くICBM(大陸間弾道弾)の実験に成功した模様です。

米国人が自らの頭の上に降って来る北の核ミサイルのリスクを受け入れながら韓国を防衛するのか――。

米国の核の傘に対する韓国人の信頼感も落ちています。

 そんな時にミサイルを撃ち落とすミサイルを増強できない。

尹錫悦政権下で文在寅政権の非道が裁かれていくでしょうが、韓国の国益を最も毀損した失政の1つが、この「3NO」と見なされるだろうと思います。

 

Quadに入りたいなら正式に入れ.

――しかし、米国の核の傘はまだ存在します

鈴置:それに本当に期待できるとしたら、米国から真の同盟国と認められた時でしょう。

米国の外交専門家は韓国をまともな同盟国と見なさなくなっています。

 典型的なのが日米豪印の枠組みであるQuadです。韓国は中国包囲網に入れば中国からいじめられると考え、逃げ回ってきました。

米国がいくら参加を呼び掛けても、文在寅政権は「そんな話は一切聞かされていない」と言い張った。

米国をなめきった態度です。

 東アジア専門家でCSISのヴィクター・チャ(Victor Cha)韓国部長は「もし聞かされていないのなら唯一の同盟国である米国から疎外されたわけで、韓国は怒ってしかるべきだ」とからかっています。

朝鮮日報の「 Why Won’t S.Korea Joint the Quad? 」(2022年3月7日、英語版)で読めます。

 尹錫悦大統領も米国のいらだちはよく分かっている。

そこで選挙期間中、「[Quad]傘下のワクチンなどのワーキング・グループに加わりつつ、追って正式な加盟を模索する」と公約しました。

 しかし、そんな中途半端な姿勢を米国は許さない。

政権発足前の3月19日、国務省が所管するVOA(Voice of America)は「 米国務省、尹当選者のQuad公約に『外部パートナーとの協力手続き無し』 」(韓国語版、発言部分は英語と韓国語)を報じました。

 この記事で国務省スポークスマンは「今のところ、Quadは外部パートナーとの協力の手続きは備えていない(To date, the Quad has not developed procedures for cooperation with outside partners.)」と宣言したのです。

「正式にTHAADに加わって中国に対峙せよ。中国が怖いからといってワーキング・グループだけに入るなどというせこいことはやめよ」と韓国を叱りつけたわけです。

 

2021年9月11日、元慰安婦に面会した尹錫悦候補。「日本の謝罪を必ず引き出す」と約束したと元慰安婦は主張している

 

日本の外務省までコメント.

 VOAは念を入れました。

3月25日には「 日本外務省、尹当選者の公約に『Quad内には参加国拡大論議なし』 」(韓国語版、発言部分は英語と韓国語)を載せました。

米国務省が運営するVOAが外国政府のコメントを載せるのは極めて異例です。

 VOAの質問に答え、日本の外務省も「日米豪印がQuad拡大を話し合ったことはない」と韓国を突っぱねたのです。

[・To date, there have been no specific discussions among Japan, the U.S., Australia, and India about expanding the number of participating countries.]

 さらに「日本は『自由で開かれたアジア太平洋』(FOIP)の実現に向け、その構想を共にするより多くの国々と様々の試みを通じ連携を深めて行く」と付け加えました。

[・In any case, Japan will continue to deepen its partnership with more countries that share its vision through various initiatives toward the realization of a “Free and Open Indo-Pacific”.]

 わざわざ「門は開けてある」とのくだりを入れたのは、韓国の責任転嫁を批判するためでしょう。

韓国の外交関係者は「Quadには参加したいのだが、日本が邪魔するので入れない」と言って回っています。

その嘘をVOAは暴き、言い訳を封じたのです。

「FOIPの構想を共にする国」と連携相手を限定したのは「Quadに入らないのは、中国が怖いからだろ?」と、韓国の本音を突いた嫌味です。

 3月中旬、尹錫悦氏周辺は日本に対し「米国は韓国のワーキング・グループ入りを歓迎している」と言って日本の賛成を引き出そうと画策。

そのうえで今度は米政府に「Quad首脳会議のホスト国、日本が望んでいる」と言って、東京での会議に「+1」として招待させる作戦だったようです。

 VOAは――米政府は、日米双方の外交当局の談話を発表することで、韓国の子供だましの詐術を暴いたわけです。

 

「最も弱い輪」なのに勘違い.

――韓国はそんなペテン外交を本気で考えていたのでしょうか

鈴置:韓国人はこうした小陰謀が大好きなのです。すぐ見破られてしまうのですが。

少なくとも、Quadの準メンバーになって「米国側に戻った」フリをするという構想の証拠はあがっています。

 中央日報の金玄基(キム・ヒョンギ)巡回特派員兼東京総局長が「 【時視各角】ガラパゴス外交から抜け出す=韓国 」【[김현기의 시시각각] 갈라파고스 외교 벗어나기https://news.v.daum.net/v/20220317003635554】(3月17日、日本語版)で告白しています。以下です。

[・5月末に東京で開催される予定のクアッド(日米豪印)首脳会談が良いきっかけになるだろう。

韓国が「クアッド+1」の形で参加することを積極的に推進するのがよい。
・その場で韓日米3カ国首脳会談、韓日、韓米首脳会談のすべてが可能だ。

尹錫悦政権の外交方向を対内外に一度に見せる絶好の機会だ。
・別途の単独会談の負担を減らし、7月の参議院選挙まで活動が制限される岸田首相の立場にも配慮できる。

米国も拒否しないはずだ。]

――「米国も拒否しないはずだ」とありますが、直ちに拒否されてしまった……。

鈴置:韓国は勘違いしています。自分が米国側に戻ると言えば、米国や日本が温かく迎えてくれると信じ込んでいる。

本気で戻るのならともかく、韓国は中国と向き合う覚悟もなく、形だけ戻ろうというのですから。

それはQuadにとって大きなマイナスです。

 中国は枠組みの最も弱い輪を攻撃することで対中包囲網を破ろうとします。

米国とすれば、わざわざ韓国という「弱い輪」を作るわけにはいかないのです。

 

恩知らずで愚かな韓国.

 2月24日、ロシアがウクライナに侵攻しました。

その瞬間、米国の同盟国はすべてロシア制裁に立ちあがりましたが、韓国だけは曖昧な立場に終始したのです。

 2月26日、VOAは韓国に詳しい専門家を集めて座談会を開きました。

[ワシントン・トーク]韓国、ウクライナ事態に微温的…米国との同盟から離脱するな」(韓国語版)です。

核軍縮の専門家、M・フィッツパトリック(Mark Fitzpatrick)CSISフェローは以下のように述べました。

[・今回のロシア侵攻に対する国際的な対応の特徴の1つが米国とほとんどの同盟国がひとつの心、ひとつの意思で行動した点だ。

ある1国[韓国]を除き、すべてがロシアに対し厳格な制裁を加えた。
・韓国の小心で微温的な手法は率直に言って恥ずかしいものであり、愚かである。

恥というのは、韓国は過去に侵略の被害者として大々的な援助を貰ったし、それが再び起これば助けをまた受けるからだ。
・韓国の経済規模はロシアよりも大きい。

それにも関わらず、じっと座り込んで多者間の措置だけをとるつもりだと言っている。
・しかし、多者的な制裁はすでに施行されている。米国のほかのすべての同盟国はその措置をとった。

そのうち、一部は独自の措置をとっている。韓国も前に出て同じようにせねばならない。]

「恩知らず」と非難したうえ、対ロ制裁にきちんと加わるよう韓国をせかしたのです。

朝鮮半島が専門の米外交問題評議会のS・スナイダー(Scott Snyder)上級研究員は「自分勝手な国から、そろそろ卒業しろ」と韓国に迫りました。

[・これまで韓国は目立たないようにして、自分の経済的な利益にのみ集中する傾向があった。

だが、韓国は絶対に退いていけない時点に来ている。]

 

「ウクライナ」で露わの異質性.

「対ロ輸出や投資で損をするから制裁に加わるべきではない」と多くの韓国人が考えています。

左派政権だけでなく、保守系紙もそう主張しました

(「「친미 대통」탄생에서도 한「미국을 떠나 순종하다 중국」1

「親米大統領」誕生でも韓国は「離米従中」

『親米大統領』誕生でも韓国は「離米従中」 李朝末期にどんどん似てきた

 

参照)。

 米政府はスナイダー研究員らの言葉を借りて、「肝心な時に裏切る韓国」に強い警告を発したのです。
 これに気押され、文在寅政権は対ロ制裁に遅れて参加しました。

しかし米国は韓国をますます信頼のおけない国と確信したことでしょう。

ウクライナで市民が平然と殺され世界の人権が危機に瀕しているというのに、知らん顔をしたのです。

 米国が「自由と民主主義」という価値観を全面に押し出して西側の結束を図った時、同盟国の中で韓国だけがソッポを向いたのです。

米国はそんな韓国をまともな同盟国と見ません。

 聯合ニュースの「 尹、『NSC常任委員会を開き、ウクライナ在留国民の安全を確保せよ」(2月25日、韓国語版)によると、尹錫悦候補のウクライナ侵攻に対する最初の反応は「経済制裁などにより、我が韓国の企業が被害を受けないよう徹底的に備えなければならない」でした。

 [経済制裁に加わってロシアから報復されたら損なので、それは避けよう、と主張したのです。

韓国の裏切りは「文在寅の異質性」が原因ではありません。

「韓国の異質性」そのものによるのです。]

 

日本の従韓派も暗躍.

――だんだん、構図が読めてきました

鈴置:尹錫悦氏が当選した直後から、日本語のネットや紙媒体で「米国は親米派の新政権を全面的に支持している。

日本は韓国と関係を改善しないと米国から叱られる」といった解説が急増しました。

それを主張する人のほとんどは、韓国大使館や領事館と近い人々です。

要は、日本の「従韓派」です。

 岸田文雄氏は外務大臣時代に韓国に2度、譲歩して裏切られた

(「  기시 총리 3 마리 째의 미꾸라지 노리는 한국1

岸田首相から3匹目のドジョウ狙う韓国 米中対立で日本の『輸出規制』が凶器に

参照)。

韓国もさすがに3回目は難しいと思ったのでしょう。

今度は「米国」を持ち出して騙しにかかったのです。

 自民党関係者によると、国会議員の中にも「日米関係を良好に保つために、韓国と関係を改善しよう」と声をあげる人が出てきたそうです。東京で開かれるQuad首脳会議に「+1」の形で尹錫悦大統領を参加させたい、との韓国側の希望に沿ったと思われます。

 従韓派は次第に、韓国との関係を良くするためには譲歩が不可欠、と言い出します。

「尹錫悦政権は国会で少数与党。日本の譲歩なしでは関係改善に動けない」との理屈です。

これも韓国側の主張そのままです。

 もっとも、自民党も韓国には騙されっぱなしですから、さすがに「本当に米国側に戻るのか、様子を見よう」との意見が党内で大勢を占めたそうです。

様子見をしているうちに、VOAの「Quad+1は認めない」との報道が出て、「米国は尹錫悦政権を全面的に支持している」「韓国のQuadを拒否する日本は、米国の不興を買っている」といった従韓派の主張は嘘だったと露見してきたのですが。

 

「日本には必ず謝罪させる」と公約.

 従韓派が語る尹錫悦氏の「対日融和路線」も怪しくなってきました。

選挙期間中、元・慰安婦に対し尹錫悦氏は「必ず日本に謝罪させる」と約束したと報じられています。

 聯合ニュースの「 韓国慰安婦被害者『次期大統領が問題解決を約束』」[이용수 할머니 "尹 '위안부 해결' 약속 지켜달라" 국제절차 촉구https://news.v.daum.net/v/20220317151446283](3月18日、日本語版)が伝えています。

そして尹錫悦氏の当選直後から、韓国の左派は「公約を守れ」と要求し始めました。

尹錫悦大統領は日本にもう一度、謝罪させる必要が出てきたのです。

 仮に、尹錫悦氏が米国側に戻る決意があっても、報復をちらつかす中国を恐れて国民は逡巡する。

日本と関係を改善しようにも「日本叩き」の楽しみを奪われる国民は怒りだす――。

韓国は保守派政権になっても依然、米中二股でやるしかない。

板挟みは続きます。

 そもそも、尹錫悦氏の大統領選挙での得票率は48・56%に過ぎません。

次点の李在明(イ・ジェミョン)氏は47・83%、3位の沈相奵(シム・サンジョン)氏は2・37%。次点、3位の左派候補の票を足せば、半数を超えるのです。

韓国は本質的に「左派の国」になりました。

大統領の性向だけで見ると誤ります。

 

 

 

鈴置高史(스즈 오키 타카 부미,Takabu-mi Suzu-oki)
韓国観察者。
1954年(昭和29年)愛知県生まれ。
早稲田大学政治経済学部卒。
日本経済新聞社でソウル、香港特派員、経済解説部長などを歴任。
95~96年にハーバード大学国際問題研究所で研究員、2006年にイースト・ウエスト・センター(ハワイ)でジェファーソン・プログラム・フェローを務める。
18年3月に退社。
著書に『米韓同盟消滅』(新潮新書)、近未来小説『朝鮮半島201Z年』(日本経済新聞出版社)など。
2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。

 

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