顔ダンス講師の葉子です♡
顔ダンスとは、
「おきゃんママ」こと加藤ひとみが考案した
表情筋トレーニングです。
協会HPはこちらから！
今日は
顔ダンス講師としての気持ちとは
少し裏腹な話をしたいと思うのですが
上手く伝わるといいなぁ。
私は信念を持って
顔ダンスをお伝えしています。
いえね、
協会理念である
年齢を重ねることを恐れない
楽しく人生を歩める笑顔の女性を増やすこと。
この理念にも
大いに共感するところであります。
ところが、
「老け顔対策」
「若見え」
「年齢マイナス何才」
このような事ばかりが、
自分の中で一人歩きしてしまっている時
自分で自分が恥ずかしくなる時があります。
協会理念は、
常に頭の中にあるんですけどね。
私には
とっても好きな高齢女性がいます。
全盲で
施設に入られています。
初めてお会いした時は
まだ施設には
入っていらっしゃらなかったのですが
90近くになり
独居も難しくなられて。
私は
仕事柄
加齢とともに目が見えなくなった方に
時々お会いします。
この方は60才くらいで
徐々に見えなくなったようでした。
今では明暗もほぼわからない、とのこと。
この女性は
見えなくても
見ようとする、その様が
こちらに伝わるんです。
見えないですが。
目の見えない方と話す時
目は、合いません。
私の声がする方へ
顔を向けておられますが
当然ややずれています。
この女性は
もう、一生懸命
私に近寄り
目が合いそうなほど
（合いませんが）
確実に私を捉えていらっしゃるんです。
私を、感じよう、としてくれている。
私を捉える、その方向性がドンピシャで
視覚以外の感覚で
私を、見よう、見よう、とされているのが
伝わるんです。
最近、再会する機会がありました。
嬉しかったなぁ。
色々な話をしていて
何故か流れで
この方のお父さんとお兄さんの話になり
前回そんな話はしていなかったので
知らなかったのですが
お父さんは
戦地で
病死されたのだ、と
お兄さんは
引き上げ船の中で
餓死したのだ、と
そして時が経ち
弟さんがご病気になり
腎臓移植の話が出た時
「私はちっとも悩まなかったよ。
お父さんにも、お兄さんにも
なーんもしてあげられんかった。
弟にしてあげられることがあるなら！」
この話を
さらっと話された時
私は、
なんだか
恥ずかしくなりました。
外見に固執することは
いえ、「固執」という言葉が合うのかどうか
わかりませんが、
健康あっての事のようにも思います。
病気になれば
そちらが第一でしょう。
外見にこだわれる、ということは
ある意味幸せです。
ましてや
目が見えなければ
もう、自分の顔は
一体どんな顔なのか
全くわからないのです。
「最近食欲がなくてねぇ、これ見て」
と、ブラウスをたくし上げ
自分の脇腹を見せた。
骨と皮。
痩せた自分を見ることはできないが
触って、感じているのです。
そして、私に教えてくれる。
こんなに心根の美しい人を目の前にして
あぁ、あなたは
とても可愛い小花柄のブラウスを着て
しっかりと目を開けて
私を見る。
私を感じている。
「○○さんから手紙が来たのよ。
職員さんが読んでくれたんだけどね、
言葉を選んで書いてくれているのがわかって
とてもいい手紙だったよ」
言葉を選んで書いてくれている、と
わかるんですね。
手紙を書いた○○さんを、
ずっと心の目で見ていて
その人となりを十分わかっているから
手紙に書く時に
一つひとつ言葉を選んだことに
気付いているのです。
外見を美しく保ちたいという
そんな想いは
こんな時
ガラガラと
音を立てて崩れていくような
いや
もう、崩したくなるような
そんな気さえするような‥
私は
自分の、何を美しくしたいのだろう。
また再会する時は
私は
あなたに会えることが
この上なく嬉しいです、と
伝えようと思うんです。
私は
この方のように
強く
美しく
なりたい。
沢山の姉さん達へ愛をこめて♡
今日も読んで下さってありがとうございます♡
顔ダンス講師・葉子の顔ダンスレッスン
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