今日、
区役所に用事で、
行っていた、
帰り道のこと。
あ「ふぅ~。
待った、待った~。
今日はやけに、
婚姻届の提出する人が、
多かったね」
ス「だってお前、
今日は、
何の日やと思う?」
あ「今日?
11月22日?
あー!
『いい夫婦の日』!」
ス「そうそう。
しかもそこに加えて、
『大安』やで」
なるほど、それでか」
ス「ちなみにお前、
『いい夫婦の日』はまだしも、
『大安』って、
何か知ってるか?」
あ「…何か知らんけど、
縁起の良い日…?」
ス「うん、まぁ…。
お前なりに頑張ったことで、
それでええわ…」
あ「み、見放さないで!!
バカを見る目でこっちを見ないで!!」
ス「大安というのは、
その日の運勢を示す、
六曜(ろくよう)、
というもののひとつでな、
六曜とは聞いたことあると思うけど、
『先勝』、
『友引』、
『先負』、
『仏滅』、
『大安』、
『赤口』ってやつよ」
ス「そらそうやろうな(笑)
それぞれに意味があってな。
まず、
『先勝(さきがち)』。
「先んずれば勝ち」との意味で、
万事急ぐことが吉とされている。
具体的には午前中は吉で、
午後2時より午後6時までが凶。
まぁ要は、
『急げ』ってことよ」
あ「そのまんまですね(笑)」
ス「続いて、
『友引(ともびき)』。
「凶事に友を引く」、
という意味があり、
葬儀は慎む日とされている。
朝晩は吉、正午のみ凶、夕は大吉」
あ「ふむふむ」
ス「次に、
『先負(さきまけ)』。
先勝の逆で、
勝負事や急ぐことはなるべく避けて、
何事に於いても、
控え目が良いとされている。
これも先勝とは逆で、
午前中は凶、午後は吉」
あ「ふむ」
ス「『仏滅(ぶつめつ)』。
「仏も滅する凶日」との意味で、
特に婚礼などの祝い事は良くない日。
全てに凶」
あ「高校の時に、
『仏滅』ってあだ名の子、
おったな」
ス「お待ちかねの、
『大安(たいあん)』。
「大いに安し」との意味で、
万事に用いて吉。
そこから今日のように結婚式や、
婚姻届の提出、
祝い事が好まれる」
あ「にゃるほど」
ス「『赤口(しゃっこう)』。
火の元に気をつける日。
赤は血を連想させることから、
刃物を使う人は要注意とされる日。
正午のみ吉で他は凶、
祝い事には大凶」
あ「ほえ~。
これで、
『六曜』でっか。
中身までは初めて知ったわ」
ス「だから意味もわからず、
『何となく~』で取り入れるよりも、
こうしてきちんと自分で理解した上で、
婚姻とかの特別な日だけでなく、
毎日の日常の生活の中に、
様々に組み合わせて、
日々取り入れていった方が、
こういうものは遥かに、
効果を増すわけよ」
あ「なるほどーーー」
ス「星の流れ然り、
暦然り、
方位然り、
何か知らんけど上手くいったり、
トラブルなく流れに乗るように、
スイスイと人生が運ぶ人ってのは、
実は、
こういうのを自分の人生の中に、
ちゃんと計画的に取り入れている。
見える世界を、
自分の力で何とか変えよう、
とするのもええけど、
こういう見えない世界の力は、
本当に侮られへんねんで」
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