『大富豪 父の教え ~荒川祐二の物語~ 第5話』☆
0話目. 『大富豪 父の教え』
1話目. 『荒川祐二の物語』
2話目. 『大丈夫。必ず出来るから』
3話目. 『父から受け継いだ財産』
4話目. 『人生の得意技を見つける』
いかがでしょうか?
解説のスサノオさん」
あの~ここからですね。
この青年がハゲ散らかしていってしまうと考えると、
身につまされる思いですね、はい」
あ「そうですか。
それでは今日のお話に参りましょうか」
ス「適当に流すなコラァっ!」
あ「痛い!噛みつくなっ!!
離れろっ!!」
その父の教えによって、
1回目の転機を迎え、
万年1回戦負けだった空手の世界で、
各大会の賞を総なめにするほどになった、
荒川祐二。
すぐにやってきた。
それは、何か?
『勉強』である。
そう、誰もが一度は、
その壁にぶつかったことがあるだろう。
『勉強』。
いくら空手が多少出来るようになったところで、
当時の荒川祐二はその他が引き続き、
『中の下』街道まっしぐらであることに、
変わりはなかった。
今までは、
『何も出来なかった中の下男』が、
次は、
『頭の悪い、ちょっと空手の出来るバカ』に、
変わっただけなのである。
中学2年生の秋の時期に、
『違う意味』で、
とんでもない奇跡を起こす。
その奇跡とは…?
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180412/12/yuji-arakawa/9d/9d/j/o0607107914169089289.jpg?caw=800)
『荒川祐二』。
そう、
荒川祐『二』。
『2』。
そして中学『2』年生の時の、
僕のクラスは『2』組。
そして苗字が荒川で『あ行』だから、
出席番号は『2』番。
そう、
『2』年『2』組『2』番の、
荒川祐『二』さん。
そこに、
もう一発。
何と『2』学期のテストの、
5教科総合、(100点満点×5教科=500点満点)で、
『222点』を取り、
学年生徒数230人の内、
『222』位を獲ってしまったのだ…。
☆☆☆☆☆
『2』年『2』組『2』番の、
荒川祐『二』さんが、
『2』学期に、
『222』点で、
『222』位…。
☆☆☆☆☆
…。
……。
………。
…………。
あ「いやっはっは!参ったね!
快挙!!これぞ正しく快挙っ!!
快…!!」
ス「バシンッ!!
(頭を叩く)
調子乗んなドアホッ!!
言葉通りの、この『ドアホ』がっ!!」
あ「痛いっ!!
し、しかしっ!!しか、しか、しかぁしっ!!」
本当にバカの荒川祐二だったが、
そんな僕にも関わらず、
いつも思っていたことがある。
それは・・・?
『俺は出来るはずなのに、何で出来ないんだろう』と。
これは決して、
自分自身を過信していたわけではない。
中学二年生の時の僕が、
こう思うのにも理由があった。
それは、
幼稚園や小学校低学年の時にまで、
話が遡るのだが、
その時代の僕は、
靴をいつも左右逆に履いたり、
おもらししたり、
先生から言われたことを2秒で忘れたりしていたということ。
そんな、
『ダメダメ』だった時代に、
母がいつも、
僕に言っていてくれた言葉。
『大丈夫。祐二は必ず出来るから』、
という言葉。
母は僕が成長し、
大きくなっても、
僕に対するこのスタンスを、
一貫して崩すことはなかった。
その結果として、
僕の心にどのような現象を起こしたか?
それが先程述べた、
『俺は出来るはずなのに、何で出来ないんだろう?』という、
言葉だったのである。
言い換えるなら、
『根拠のない自信』。
母が僕に『出来る、出来る』と、
言い続けて来てくれた、
その言葉のおかげで、
僕は現実には出来ていないにも関わらず、
自分が『出来る』という、
幸せな勘違いを、
してしまっていたのである。
その勘違いがあると、
どうなるか?
大概の場合人は、
何か物事に挑戦する時に、
まず思ってしまう。
『出来なかったらどうしよう』と。
この思いの根源は実は、
これまで『やって出来てこなかったという経験』や、
さらにもっとさかのぼるなら、
小さい時の周囲から掛けられる言葉によって、
形成されると言われている。
『あんたは無理だから』、
『出来るわけないじゃん』、
『やめときなさい』。
そういった言葉を
掛けられ続けた子どもは、
やはりどうしても自分を信じられず、
何か物事に挑戦する時にも、
『出来なかったらどうしよう…』という思いが、
先に立ってしまう。
幸いにして僕は、
母が小さい頃から繰り返し、
『出来る、出来る』という言葉を、
掛け続けてくれたおかげで、
そういったブレーキを心に持つことが無く、
生きてくることが出来た。
それがこの、
『俺は出来るはずなのに、何で出来ないんだろう』という、
言葉に繋がったのである。
親が日頃から
子どもにかける言葉が、
子の人生の根幹を、
形作っていく。
母が掛け続けてくれた、
『大丈夫』という言葉と、
父がこれまでに教えてくれていた、
『得意技を見つける』というその言葉が、
化学反応を起こし、
高校受験を控えた僕の人生に、
このあと勉強というフィールドで、
次の『奇跡』を起こしていくこととなる。
※明日は誰もが子どもに伝えたくなる、『人生を変える勉強法』についてお話しします☆
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