ス「う~~~!!!!
神さまの~!!!!」
一同「お悩み相談室~!!!!」
あ「今日のお悩みはこちら☆」
あ「どなたに答えて頂きましょうか?」
ス「まぁ本来『厄年』の概念は、
平安時代から存在する、
陰陽道の説によるものとされているから。
本来、安部晴明なんかに来てもらえたら、
一番ええんやろうけど…」
お前の今のキャラクターでは、
相性的に難しい」
じゃあ、どうしましょうかね?」
ス「まぁここでいつもなら…、
ミッチ―!」
(菅原道真公ことミッチ―)「ズコー!!!!」
一同「(リアクションが古い…笑)」
ス「『最近登場させる神さまの比率が、偏っているんじゃないか』という、
クレームを一部の神々から頂いておりますので…」
『住吉三神』~!!」
一部の神々「俺たちちゃうんかい!!」
あ「おぉ…夏の旅以来、久しぶりの『イケメン三兄弟』住吉三神さん…。
お久しぶりですm(_ _)m」
長男ソコツツ「荒川さん、お久しぶりです」
次男ナカツツ「スサノオがいつもお世話になり…」
三男ウワツツ「ありがとうございます」
(※住吉三神はスサノオさんの兄神です)
ス「兄ちゃんたち、前も言うたけど、
こいつの世話してんのは俺、俺、俺や」
あ「はい、厄年ってなんなのでしょうか…?」
ソコツツ「一般的に男性の場合の、
数え年で25歳、42歳、61歳。
女性の場合は19歳、33歳、37歳。
特に男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれ、
凶事や災難に遭う率が非常に高いので、
十分な警戒を要するとされている年齢のことですね」
ナカツツ「まぁ本当の部分の所を言うと、
『あるといえばある』し、
『ないといえばない』です」
あ「マジ(笑)
そうなんですか」
ウワツツ「そもそも現代の厄年の年齢が定まったのは、
江戸時代以降のことであり、
それより以前、
平安時代の『色葉字類抄』には、
13歳、25歳、37歳、49歳、61歳、73歳、85歳、97歳が、
『厄年』と記述されていました」
あ「マジですか(笑)
そうなると厄年だらけじゃないっすか(笑)」
ウワツツ「また他の書物(仏説灌頂菩薩経)では、
7歳、13歳、33歳、37歳、42歳、49歳、
52歳、61歳、73歳、85歳、97歳、105歳が、
厄年であるとの記述があるなど、
時代や地域によって、
その定義は定まっていません」
あ「じゃあ、
あんまり気にしなくていいということですか?」
ソコツツ「それが先程申し上げた、
『あるといえばある』し、
『ないといえばない』という言葉に繋がるのです。
確かに科学的な意味では、
『ない』のかもしれません。
ただ男性に於ける25歳、42歳、61歳、
女性に於ける19歳、33歳、37歳というのは、
一般的に『人生に変化が起きやすい年齢』と言われており、
男性の場合は古来、
25歳や42歳で地域共同体の、
重要な役目につくことになったり、
61歳では一切の役目から退く年であったなど。
また女性の場合は、
心身に変化が起きやすい年であるなど、
決して『ないことでは、ない』のです」
あ「重要な役目につく?
でもそれは決して、
悪いことではないのでは?」
ナカツツ「そういうことです。
厄年の『厄』というのは、
役割の『役』であり、
飛躍の『躍』であるとも言われており、
これまでの心身の穢れを祓い、
『新たな役目を授かる年』、
『大きく飛躍する年』という、
考え方も出来るのですから」
あ「『役年』、『躍年』…。
なるほど!
この正月明けに話していた、
『陰を整える』話にも似ているのかもしれませんね!」
ス「そういうこと。
人生に於ける大きな変化を迎える時は、
自分自身の中のこれまでの過去の穢れや、
トラウマ、心の癖、障害を取り除かなければいけない。
ただそのためには、
時に痛みを伴う時もあるし、
一見イヤな出来事が起きることもある。
ただそれは新しい未来へ、
歩むための準備やと思うことであり、
それが『厄年』というものの、
役割やと思えばええ」
あ「なるほど。
その痛みやイヤな出来事を、
極力小さくするために『厄祓い』なども、
すればいいんですね(笑)
その上での、
お勧めの神社などはあるのでしょうか?」
我々(住吉三神)が、
いるところに来て下さるのも、
良いかと思いますが…。
ただそれぞれの氏神のもとに、
行かれるのが一番良いかとは思います」
あ「氏神さん(自分の今住んでいる場所の近隣の神社)、ですか?」
ソコツツ「えぇ。
氏神の力を決して侮ってはいけません。
氏神というのは、
何も言わずともあなたが住んでいる、
その地域を護り続けてくれている、
大切な存在なのです。
遠くの大きな神社に行くのも悪くはないですが、
『厄年』というのは、
誰でも迎える、
ある意味日常に寄り添ったことですから。
そんな時こそ、
日常を護ってくれている、
氏神のもとに行くべきなのです」
あ「でも、家から一番近い神社には、
『厄祓い』をしてくれる
宮司さんが常駐していないんですという場合は?」
ス「家から最短距離の神社でなくとも、
少し離れたところまで行けば、必ずある(笑)
細かいことをゴチャゴチャ言うな、ドアホ(笑)」
※氏神の定義は様々ありますが、上記のように全国各地、様々な事情があるため、ここでは現在自分の住んでいる家から半径3㎞圏内の神社を『氏神』と定義しています☆
あ「(笑)
ありがとうございます。
僕の厄年はまだ大分先の話ですけど、
何だかこれで厄年を迎えるのにも、
恐れが無くなりました☆
厄年も決して『不吉な年』という意味ではなく、
『陰を整えて、新しい役目へ向かう大切な年』、
ということなんですね」
住吉「そういうことです」
ス「まぁ人生に於いて、
何もしていないのに、
不吉なことだけがやってくるというのはないよ。
『厄年』も含めて、
全部過去の積み重ねであり、
それも自分の陰の部分を整えて、
良き未来に向かって行くための、
浄化やねんから。
…って、ん?」
あ「………」
ス「どうした?」
あ「いや、嫁画伯からLINEが…。
何か『不吉』なことがあったらしくて…」
…。
……。
………。
…………。
一同「いや茶碗やねんから、そら落としたら割れるやろ」
―――――――――――――