今日から荒川祐二 最新刊、
『神訳古事記』出版記念講演&神社ツアー、
九州スペシャル☆
こうして全国の皆さんと出会えるご縁に、
心より感謝致します☆
そして明日と明後日は大分と熊本で講演会☆
ぜひ楽しみにしていて下さい☆
(※尚当初熊本では神社ツアーを行う予定はございませんでしたが、
講演終了後、そのまま皆さんと共に会場近くの神社で行います☆)
そして、
今日は一風変わったお話☆
今日からの講演&神社ツアー九州スペシャルに向けて、
僕は家を出る準備をしていた。
いつもこういう時は前日に荷物の準備もしてしまうため、
朝は比較的余裕を持って、
時間を過ごしている。
今回のフライトは、
9時15分羽田発福岡行き。
家から羽田空港まではおおよそ1時間半。
空港までにはいつも念の為、
出発時刻の1時間半前(今回の場合であれば、7時45分)には、
着くようにしている。
そうなると、
いつもなら6時15分には家を出ている。
しかし只今の時刻は…、
『6時半』。
あ「あ、もう出ますよ。
何かちょっと気になること調べてたら、
つい時間経っちゃって…」
今から向かっても、
羽田空港に到着予想は8時(出発は9時15分)。
あ「(まぁ大丈夫でしょ…普通は『45分前には』、
って言われるぐらいだし…)」
そう思ってスーツケースをガラガラしながら、
徒歩10分の駅に向かった所…。
あ「…やばい…」
ス「どないした?」
あ「携帯…忘れた…」
ス「ドアホ!!急いで帰れ!!このハゲ!!!!」
あ「ぎぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」
…と叫びながらダッシュしたとはいえ、
結局往復20分の時間ロス…。
現在時刻6時50分…。
羽田到着予想…8時10分(フライトは9時15分)…。
あ「ま、まだ大丈夫…まだ大丈夫…」
そう思いながら階段を駆け上がると、
僕の目の前で閉まる電車のドア…。
そして次の列車が…。
信号トラブルで遅延…。
あ「ぎえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ス「ドアホ!」
あ「いや!!こんなん俺のせいちゃうやん!!」
ス「俺のせいとか、せいじゃないとか関係あるか!!
こんな時間にタイミング合わせるお前が悪い!!」
あ「ちょっと待って…。
…大丈夫…大丈夫だよね…?」
結局列車はその後40分の遅延…。
現在時刻7時30分…。
羽田到着予想…8時50分(フライトは9時15分)…。
例えこの便を逃しても、
他者の航空会社の飛行機でも講演には間に合うとはいえ、
無駄な出費は控えたい…。
あ「ぎぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」
ス「『ぎぇぇ!!』ちゃうわ!!ドアホ!!」
あ「ちょっと待って…何とかなるよね…。
まだ羽田到着予想がフライトの25分前だから、
何とかなるよね…」
しかし、
ここで衝撃の事実が発覚…。
あ「ス、スサノオさん…」
ス「何や!?!?」
あ「こ、航空会社のホームページを、見ましたら…」
ス「だから何や!?!?!?」
あ「『手荷物締め切りは20分前まで』って書いておりましゅ…」
あ「ちょっ!!マジ!!やばいってやばいって!!
急いで!!本当電車急いで!!」
…そう…。
現段階で『羽田空港駅』に着いてから、
『空港カウンター』に向かうまでに、
僕に残された時間はわずか5分…。
あ「ぎょぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」
ス「だから『ぎょぇぇぇぇぇえ!!!!』ちゃうわ!!
このドアホ、ドアホのまたドアホ!!
もうええわ!!
ブツブツブツブツ…」
そう言うとスサノオさんは、
いつもより顔を真剣にさせて、
何かをブツブツ言い始めた。
そうして乗り換えの駅に着いた所、
たまたま僕が降りるドアの前が、
エスカレーターの目の前!!
あ「やった!助かった!!
でもここから乗り換えまでの時間が7分…。
あぁ時間がもったいない、もったいない…」
ス「ブツブツブツブツ…」
それでも重たいスーツケースを担ぎながら、
念の為一本前の電車に乗れないかと、
階段をダッシュすると、
何と!!
そこには、
同じように通常より遅れていた電車が、
ちょうど僕の目の前に!!
あ「マジ!?助かった!!」
ス「ブツブツブツブツ…」
そうしてその電車に乗り込む中での、
僕の心境…。
あ「あぁでも、お願い…。
急いで、急いで…。
こんなことならいつも通り、
早く出ればよかったよぉ…」
すると次の乗り換えでも、
降りる電車のドアの目の前にエレベーターがあり、
ちょうどドアが開いていた!!
あ「やった!!」
ス「ブツブツブツブツ…」
そうして乗り込むと、
何とか予定より一本前の電車に乗ることが出来、
『羽田空港駅』への到着予定が5分縮まり、
到着予想時刻は、『8時45分』!!
手荷物の締め切りは、『8時55分』。
僕に残された猶予は、『10分』へと増加!!
しかし、
時間が無いことに変わりはなく!!
『羽田空港駅』へと到着後、
ドアが開くと同時に僕は猛ダッシュ!!!!
ス「ブツブツブツブツ…」
すると、
階段を駆け上がった出口のすぐそこにある、
僕が乗る予定の航空会社のターミナル!!
時間は!?!?!?
『8時48分』。
(※締め切りは8時55分)
あ「セーフ!!!!!!」
しかも幸いなことに、
カウンターも空いており、
無事搭乗手続き、手荷物を預け終え、
搭乗口へ到着…。
ス「ほんっまに…、
このドアホッ!!!!」
あ「ビクゥッ!!」
何とか落ち着いて、
イスに座った僕を、
スサノオさんは怒鳴りつけた。
ス「こんな下らん所で神の力を使わすな!!」
あ「…やっぱり…そうですよね…。
乗り換えとかこんなスムーズに行くのって、
やっぱりスサノオさんが、
何かしてくれていたのかなって…」
ス「せっかくいつも貯めている徳をこんな所で使ってたら、
大切な時に助けられへんようになるぞ!!」
あ「そう…なんですか…?
普段貯めている徳を、
僕が今回無駄遣いしちゃったってことですか…」
ス「えぇか、こういった神のサポートや力は無限や。
お前が徳を貯め続けて、
穢れ(気枯れ)のない、
清らかな状態である限り、
いつだってこんな小さなピンチであっても、
お前を救うために全力は発揮する。
ただ今回の問題は、や…」
あ「はい…」
ス「この下らん時間の中で、
知らず知らずのうちに、
お前の心が穢れ(気枯れ)てしまっているということや」
あ「…そうなんですか…?」
ス「お前この電車の中での時間を思い返してみぃ。
到着時間が決まっているにも関わらず、
『早く着け…早く着け…』、
『早くドア閉まれ…』と思っている時点で、
『焦り』がお前の心を穢れさせている」
あ「………」
ス「『焦り』と同時に、
周囲に対する『イラ立ち』、『ストレス』。
荷物を持って走ることでの、『疲れ』。
そして、『何でもっと早く出なかったんだろう…』という、
『後悔』。
これ全部お前が余裕を持って行動していたら、
触れるはずの無い『穢れ(気枯れ)』やったんやぞ」
あ「…はい…」
ス「今回だけならまだしも、
こういったことが日々常態化すると、
『焦ること』が当たり前になって、
『苛立つこと』が当たり前になる。
そうなると日々どれだけ徳を積んで、
心を清らかにしたとしても、
こんな下らんことで、
『心が穢れること』が当たり前になって、
そんな穢れた状態の心では、
神のサポートを受けることは出来ない。
だから『こんな下らないことで、神の力を使うな』っていうのは、
そういうことやねん。
今回のことだって避けようと思えば、
いくらでも避けられたことやろ」
あ「はい…本当にそうです…」
ス「俺がいつも言ってる、
『神は日常に寄り添う』というのは、
結局こういうことでもある。
日常生活のゆるんだ部分をしっかり自分で律して、
日々心に余裕と安心感を持って、生活する。
すると『穢れ』とは縁のない生活を送ることが出来て、
無限に溢れる神のサポートと共に、
実りある人生を送っていくことが出来る」
あ「はい…本当に反省しています…」
ス「まぁ今回はそういったことを見直すという意味でも、
良い機会やったんやろう。
次から気を付けろ。
あんまり説教臭いこともしたくないから、
最後に1つだけ言っといたるわ」
あ「…?」
ス「人間、大きなトラブルや大事故を起こす前までに、
『2万回の警告』があるってな」
あ「『2万回の警告』…ですか…」
ス「あぁ。
例えば大きな交通事故を起こす前までに、
今回みたいに時間に焦るようなことが何度もあったり、
間一髪、人を轢いてしまいそうになったり、
人に車の運転について注意を何度もされていたり。
そんな日々の目には見えない小さな警告を、
『2万回』無視し続け、
改善をしなかった時、
大きなトラブルや大事故を引き起こす」
あ「そうなんですね…。
よく分かりました…肝に銘じます…」
ス「まぁとはいえ、
気付くことが出来たなら、
その積み重ねた警告の数もリセットされるから。
改めて、今日は良い教訓や。
なぁ!!」
こんだけの神が動いてくれていたんや。
忘れんなよ。
そして自分の意思と心掛け次第で、
本来であれば避けられる、
日々の穢れを避け、
『神の采配の無駄遣い』をしないように。
それに、
せっかくのラーメンが…ゴホンッゴホンッ!」
あ「はい…。
(ラーメン…?)」