Teamスサノオ with 息子くんで~すキラキラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スサノオと伝説の女神を巡る旅』。

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史の闇に葬られた女神、

 

『瀬織津姫』を巡る旅は、

※イラスト from 瑠璃の星☆ミさん








もう一柱の伝説の神『ニギハヤヒ』という、

 

新たな存在を交えながら、

 

益々謎が謎を呼ぶ展開となっていた。

※前回までのお話はこちら☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体、

 

瀬織津姫、ニギハヤヒとはどういった神なのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで僕らは一度、

 

原点に立ち返ってみることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「瀬織津姫…は、現在に伝わっている伝承としては、

 

 

『祓いの神』、

 

もしくは『水の神』、『滝の神』、『龍神の元祖』…、

 

とかが多いわけですよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「せやな。

 

 

それが前までの話では、

 

 

『祓いの神』というのは、

 

後世の人間たちが、

 

 

瀬織津姫のでかすぎる神威を封印するために、

 

新しく張ったレッテルや、っていう話まではした」

 

 

 

 

 

 

 

あ「なるほど…。

 

今現在の状態としては正直、

 

瀬織津姫のこともロクに知らない状態で、

 

 

また余計に分からないニギハヤヒさんという、

 

神さまが登場して、

 

 

もう訳がわからなくなってるんですよね

 

 

 

 

 

 

 

ス「なら原点回帰すればいい。

 

ええか?


 

物事に悩んだ時、迷った時は、

 

原点に立ち返る。

 

 

これは基本やぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「原点…。

 

そう考えると、

 

『祓いの神』の瀬織津姫としてではなく、

 

 

『水の神』、『滝の神』、『龍神の元祖』…としての、

 

瀬織津姫を辿ることになるんですかね?

 

 

 

 

 

 

ス「そういうことやな」








あ「それにしてもあれですね、


相変わらずヒントはくれても、



一気に核心に迫るようなことは、


いつも教えてくれませんね」







ス「まぁいつも言ってるけど、


俺たち八百万の神々は、


『神教』ではなく、『神道』。



『答えを教える』ものではなく、


『道を求めるもの』。



だから、俺に答えを求めるのは筋違いってこと。



『道を求める』というのは、


お前自身の『魂の成長』とともにある。



そのためのヒントなら、


いくらでも与えたるけどな」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「『自分の成長ありき』とは、


わかってはいるんですけどねぇ~。



まぁでも、わかりました。


今から行ける、滝がある場所を探してみましょう。


そこから何か見つかるかも…」

 

 

 

 


 

 

 

 

 

…そうして、

 

僕らは、東京は府中市にある、

 

『瀧神社』へと向かった。

(※諸般の事情で、息子くんも連れて)

住宅街の裏手の公園の中で、

 

巨大なご神木とともに、

 

 

明らかに異彩を放つその神社。

 

 

ここでは今はチョロチョロっと、

 

流れる程度の水しか流れていないが、

 

 

かつてのこの滝は、

 

この地域一帯がどれだけ渇水をしようとも、

 

枯れることなく水が流れ続け、

 

 

人々を救い続けたという。

あ「…それにしても…」

 

 

 

 

 

ス「?」

 

 

 

 

 

あ「ここの瀧神社のご祭神ですが…、

 

 

全国の『鴨神社』で祀られている、

 

 

カモノワキイカズチノミコト、

 

その母親のタマヨリ姫…の親子神と、

 

その祖父のカモノタケツヌミノミコト…。

 

 

神格も、

 

『雷を別けるほどの力を持つ神』とか、

 

『神霊の依り代、巫女の化身』

 

『八咫烏の化身』とか。

(※上から順に)

 

 

正直滝には関係がないような…

ス「まぁだから、

 

こういう場合は祭神が変更されている場合があるわな。

 

 

残念ながらそういう場合は、

 

ここのようにかつての豊潤な滝が枯れていったりと、

 

そういう風な事態に陥ることが多い。

 

 

とはいえ、

 

入れ替わった祭神に罪があるわけではない」

 

 

 

 

 

あ「なるほど…。

 

しかもここのご祭神も僕は正直よく知らないから、

 

 

話そうにも話せませんしね…」

 

 

 

 

 

 

…と思っていた矢先、

 

 

 

 

 

小春がフラフラと金網のフェンスに囲まれた、

 

かつての滝のところに飛んでいき…。

 

そして…?

 

 

すぐ脇に鎮座する小さな社の前で、

 

小春は箱根の龍神によって力を与えられた、

 

スーパー小春へと姿を変えた。

 

 

 

 

 

 

 

あ「ど、どうしたんだろう?急に…」

 

 

 

 

 

 

 

ス「少し枯れてしまったとはいえ、

 

 

やっぱり滝のパワーのある場所に来ると、

 

龍神は力を増すんやろうな。

 

 

それにここのかつての祭神が、

 

小春を通して、

 

何かを伝えたいのかもせーへん

 

 

 

 

 

 

 

あ「小春、どうした?

 

この場所に何かある?」

 

 

 

 

 

 

 

小春「…ここの場所に元々いた女神さまは、

 

僕にとってお母さんのような神さま…。

 

 

まだ少しだけこの小さな社にも力が残っているけど、

 

そこから感じるのは、

 

 

すべての水の力を司る神であり、

 

滝、川、井戸、湧水、蛇神、龍神…。

 

 

すべての生命の根源となる『水』の女神さまの存在…」

 

 

 

 

 

 

 

あ「…ということは、

 

 

やっぱりここにも、

 

かつては瀬織津姫が…

 

 

 

 

 

 

 

 

小春「何だかすごくあったかい…。

 

 

優しくて、大らかで、包み込まれるような…。

 

 

僕はアマテラスさまにも、

 

祐くんたちと一緒に会ったから分かるけど、

 

 

まったく同じに感じるほどの、

 

純粋な大いなる愛の存在…」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小春のその言葉からだけで、

 

この場所にかつて鎮まっていたという、

 

 

大いなる女神の愛と優しさが伝わってくるようで…、

 

 

僕は少し涙を流しそうになってしまった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、

 

小春から突然柔らかい光が溢れ出し、

 

 

その波長の変化に合わせるように、

 

ゆっくりと小春は言葉を発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小春「少しだけ…何かの声が聴こえるから…、

 

そのまま…伝えるね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「…探してくださって…ありがとう…。

 

その気持ちだけで…すごく嬉しい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小春を通してとはいえ、

 

 

初めて聞く、

 

『瀬織津姫』…なのだろうか…?

 

『何か』の言葉…。

 

 

僕は一言も聞き漏らすまいと、

 

しっかりと心を集中させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうすると、

 

突然その瀬織津姫…?と思われる、

 

 

『何か』の言葉の意識が明確に、

 

僕らの方に向いたことを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「フフ…かわいい赤ん坊を連れているのですね…。

 

 

そのような形で、

 

来られる男性の方は何とも珍しい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の神さまは、

 

 

ふとした時に、

 

僕らのこんな何気ないところに意識を向けてくれる。

(※アメリカTシャツとか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな一つ一つが親しみやすくもあり、

 

同時に少し恥ずかしくもなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「な、何だかすいません…(笑)

 

子連れで来てしまって…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「フフッ…。

 

それが、きっとあなたの自然なのでしょう…。

 

 

この国の神々は、

 

元は自然の存在…。

 

 

自然が導く、

 

大いなる使命の下に生きるならば…、

 

 

いずれ出会うべき場所で、


出会うことになるでしょう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うと、

 

言葉を伝えていた、

 

小春の雰囲気も落ち着いていき、

 


 

元のいつもの小春の姿に戻った。

と同時に、

 

 

その『何か』の存在も、

 

姿を消していったことがわかった。

 

 

 

 

 




あ「さ、先程の言葉は、


瀬織津姫さんだったんでしょうか…?」








ス「さぁな、そう簡単に現れてくれるとも思わんから、



瀬織津姫の使いの神やったのかもしれんし、


瀬織津姫を守護する神なのかもしれんし。



お前がもう少し知識と経験を積み重ねて、


違う世界を見てきたら、



もっと色んなことが、


見えてくるんやろうけどな」


 

 

 

 

 




 


…そして僕らの今日の旅は終わり、

 

その帰り道…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「でも、どうやら『水』、『滝』という、

 

キーワードに間違いはないみたいですね」

 

 

 

 

 

 

ス「そういうことやわな」

 

 

 

 

 

 

あ「そこを次の手掛かりに進めていくことが、

 

瀬織津姫に繋がっていくの…でしょうか?」

 

 

 

 

 

 

ス「まぁそれは言われた通り、

 

自然の流れに任せるしかないわな。

 

 

自分一人で頑張ろうとせんと、

 

俺や小春、影狼、八百万の神々を始め、

 

色んな方々の力を借りながらな。

 

 

このタイミングで小春を成長させてもらえたことも、

 

必然の流れやろうし。

 

 

だから決して『おかげさま』の心を忘れず、

 

 

自分の手柄にしようとするのではなく、

 

 

今まで通りお前は、

 

真摯に知りたいことを突き止め、

 

その中で知ったこと、学んだことを伝えていく。

 

 

あくまで謙虚に、

 

驕り高ぶらず。

 

 

それがきっと俺たちの『自然』やろうからな」

 

 

 

 

 

 

 

あ「はい…。

 

 

『自然』…。

 

何だか大きなキーワードですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

…そう言って、ふと車の後部座席を見ると、

 

 

息子くんが気持ちよさそうに、

 

スヤスヤと眠っていた。

そう。これが僕らの『自然』。

 

 

 

 

 

旅とは目的地への到着を目指すとともに、

 

自分自身の内面の成長を得て、

 

 

結果的に、

 

新しい自分と出会っていくもの。

 

 

 

 

 

 

その先に、

 

本当の意味での、

 

『旅の目的地』がある。

 

 

 

 

 

 

僕らの『自然』というスタンスは、

 

あくまで、

 

 

 

 

 

『大切な人を大切に』。

 

『目の前の一つひとつを大切に』

 

 

 

 

 

このぶれないスタンスを大切にしながら、


ゆっくりでも、

 

決して焦ることなく、

 

 

自然の流れの中で、

 

導かれる道を歩んでいく。

 

 

 

 

 

その先に、

 

いや恐らく今回の場合は、

 

 

その『自然の流れ』の先にしかないのであろう、

 

 

 

 

 

 

また違った形で、


新しく成長した自分と、

 






その先にある、


伝説の神々との出会いを信じて。

 

 

 

 

 

 

 

『スサノオと伝説の女神を巡る旅』は、

 






 

『水』、『滝』、『自然』という、 

 

新たなキーワードと、

 

 

 

 

 

 

 

今までにない不思議な空気感を持って、

 

続いていく。

 
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