⛩️【アウトロー古事記第12話】～神さま、罪を犯す～

◼初めましての方はこちら☆

※『今日も愉快な神さまたちが大暴れ☆』大人気スサノオシリーズが始まった話はこちらから☆

【このブログはシェア、リブログ、転載大歓迎です☆】

アウトロー古事記第12話

始まる、始まる、始まるよ～

↓↓まずはここを１日１回『ポチッ』としてもらえると、物凄く喜びます( ☆∀☆)↓↓

歴史ランキングへ
↑↑↑↑↑

＊＊＊＊＊
前回までのお話はこちら☆
＊＊＊＊＊

『私の股の下の余ったもので、あなたの股の下の足りない部分を塞ぎ、更なる國を生もうと思うがいかに？』

イザナギの無茶ぶりにイザナミはどう応える

イザナギの問いかけに対してイザナミは笑顔で答えた。

イザナミ「うん！そうしよう！！」

そう言うと二神はこれから神聖な行為を行うための男女が結ばれる、

日本で初めての結婚の儀式として、

宮殿の中心にある聖なる柱「天の御柱」の反対側同士に立ち、イザナギは左へ。そしてイザナミは右へ。

ゆっくりと歩みを進めていくと同時に再び巡り合えた、その時に声を掛け合った。

イザナミ「まぁ！なんて素敵な方！！」
イザナギ「なんて素敵な女性なんだ！！」

元々が四季に恵まれた自然と生命豊かな大地に育まれた、

日本の神話に於ける最も崇高な行為とは、

「神々が我々に自然と生命を与えてくれたことと同じように、私たち自身も次の世代に生命あるものを産みだし引き継いでいくこと」

と言われている。

それは「産霊（ムスヒ）」という言葉で表され、

この「産霊」という言葉の意味は「新たな生命を産むこと」であり、

その言葉が造化三神の中の二神、

タカミムスヒノカミとカムミムスヒノカミという偉大なる二神の神々の名前の中に入っていることからも、その重要性が分かる。

それが故にまだまだお調子者の2人だが、ここだけはきちんとした儀式に則って行ったはずだったが、

イザナギはなぜか嫌な予感がした。

イザナギ「僕から声を掛けた方がよかったんじゃないのかな？」

イザナギの嫌な予感は的中。

案の定、その後の「まぐはい＝男女の営み」を経て二神の間にできた子どもは軟体動物のような骨がなくて、

グニャグニャの「水蛭子（ヒルコ）」が産まれてしまった。

そこで、この二神はとんでもない行動に出る。

「思ってたのと違った」

その身勝手な供述1つで、認知拒否。

あろうことか、我が子を小さな船に乗せて海に流してしまった。

現代であれば、刑事事件必須。

懲役2年求刑ものである。

それをした。

しかも、神さまが、である。

しかし、神の時代に刑事はいない。

裁判もない。裁くものはなにもない。

捨てられたヒルコはきっとこう言ったことだろう。

『この世に神も仏もあるものか』