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障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

8月21日(土) 「ゆいの会」は、性教協全国セミナーの報告会を行いました。

まずは、丸岡「しいのみ」の指導員の後藤さんからのお土産です。


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「しいのみ」さんで作っている米粉でつくったおせんべいです。

しょうが味とごま味、ほんのり甘くてサクサクでおいしかったですよ。

一袋300円です。ハートピア春江で行われる産業フェアーでも販売するそうです。

皆さん、買ってくださいね。


さてさて本題です。

全国セミナー参加者(東さん、菅井さん)のレポートをもとに意見交換をしました。


☆障がい児サークルの上原ひとみさんの模擬授業「家族の役割と自分の成長」

特別支援学校、肢体幹機能障害を持つ対象児への性教育の授業です。

・オープニングテーマソング とらや帽子店「大きくなるって」がなんとも良い雰囲気。

・軽度の子どもともに重度の子どもも参加し、仲間との響きあいを大事にしている。

・ビデオや教材で目で見てわかる工夫

・赤ちゃん人形を抱っこすることで、子どもたちが和む。

・できることをやってみようという心の成長に働きかけ、自己肯定感を高めている。

・家事は父母で協力するもの

・授業者の子どもの気持ちに添った声かけ、暖かい雰囲気に包まれていた。

・生徒役の方が、役者ぞろいでびっくり・・・・。


☆静岡サークルの松林三樹夫さんの模擬授業「デートDVを防ぐために~対等な関係をめざして~」

高校での性教育の授業です。

・長時間生活する学校で起きるDVは、衆人環視の環境下でも密室の要素を持っている。

・「二人だけの世界」をいかに開かせるか、細い糸でも彼女や彼との繋がりをもつ別の人間の存在が鍵。

・適切な相談機関へのアクセス

・デートDV防止だけで授業を考えるのではなく、妊娠や性感染症などの学習も含め性教育を行うべき。


ふくいサークルの発表をしてくださった福井南養護寄宿舎指導員の後藤さんからは、発表することでこれまでの実践を振り返る良い機会になった。当日のグループ討議で、生徒から「僕たちと分かり合うことはできない。」と言われた言葉は、本音が言えるよい関係が築けていている証しと言われ、自分の中で整理をすることができた。と話していただきました。


東さんの香港研修のレポートは、後日に書き込みます。

お楽しみに。

暑い暑いと言いながら、暦の上では立秋を過ぎました。心持ち過ごしやすい日が出てきました。ブログ管理人の松川は全国セミナー後、夏バテ気味でしたが、ようやく通常モードになってきました。皆さんも、体調にはくれぐれも気をつけて下さいリラックマ


さて、8月のゆいの会のお知らせですキラキラ

日時:8月21日(土曜日)13:30~15:30

場所:福井県教育センター3階 会議室

性教協全国セミナーin金沢の報告会をします。

・全体会報告

・DVについての分科会報告

・模擬授業の報告

・参加者の感想 


たくさんの参加をお待ちしてます。

東さんの香港視察のお土産話もありますよ音符

昨日のブログの分科会の報告の続きです音譜


全体討論では、各地の当事者の結婚について話し合われました。


徳島県松重町の若竹通勤寮では、26組のカップルが支援を受けながら生活しています。若竹寮にショートステイした時の体験について、夫婦で協力して家事をする姿や結婚式の思い出をとても楽しそうに聞かせていただいた思い出、出産を間近に控えたカップルには出産を終えたカップルが見本になりお互いに学び合う姿などの報告がありました。


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結婚については、11才程度の発達年齢であれば家事や育児はこなせる。親の死後を考えたとき、自立を考えていかなければならない。受け皿となるグループホームを作るのは容易ではないが、親も兄弟も学びあうことが必要であり、当事者たちが主人公となれる生活を作るためには、結婚は積極的に考えていかなくてはならない課題である。という意見もだされました。


コーディネーターの谷森さんからは、養護学校高等部の教育は5年間にすべきであり、自分の生活を自分でつくる学習することが必要。例えば働いて得たお金を自分で管理したり、それを自治活動に使ったりすることを学んだり、また障がいの理解(脳の勉強とか)や克服することも高等部で学ぶべきである。そうすることが、社会に出てからの様々な困難に立ち向かう力が身につき、仕事や結婚にむかうことができる。と助言をいただきました。


速報「あんず」に載った参加者の皆さんの感想です。


「福井南養護学校寄宿舎の実践を聞かせていただき、今の自分が接する高等部の生徒たちの姿を思い出し、あらためて生徒たちと向き合う姿勢の大切さ、その積み重ねが生徒たち自身の真の意味での“自立”につながっていくことを実感しました。私自身も以前寄宿舎併設校に勤務していたので学校だけでなく家庭だけでなく、生徒を丸ごと受け止める寄宿舎の存在はとても大事だと思いました。貴重な学びの場を与えて下さりありがとうございました。」


「福井の南養護学校の発表はとても希望が持てました。障害があってもなくても人を好きになる気持ち、共に生きていきたいという気持ちは同じですよね。障害があるために生き方が制限されるのは、人権の視点から見るとおかしいことだと思います。 みんなで力を合わせて 性教育→恋愛→結婚まで道をつけたいと思います。元気と勇気をいただきました。ありがとうの気持ちがいっぱいです。」


「お二人の発表はとてもよかったと思います。短い時間でしたがグループでの話し合いはすごく充実したものでした。私は記録係と発表をしましたが、すごく楽しかったです。自分の意見を言って他のいろんな人の話を聞いて自分の考えや価値観が変わったように思います。私が性教育に興味を持ったのはジェンダーからなのですが、障害をもつ子どもや人たちの性の教育は自己肯定感を育むものであるというのは新しい発見でした。」


参加者の皆さん、ステキな感想をどうもありがとうございましたキャハハ

7月30日から8月1日にかけて、“人間と性”教育研究協議会の全国セミナーが金沢にて開催されました。

7月31日の分科会にて、7月「ゆいの会」でも報告していただいた福井南養護学校寄宿舎指導員の後藤さんの報告がありました。


分科会のテーマは、「自分の人生の主人公は自分!!~祝 卒業生(軽度知的しょうがい)の結婚」でした。

まず、後藤さんから今から14年前に入寮してきたヒカリとの出会いやヒカリを取り巻く生徒たちとの日々、そして結婚に至る物語を報告してもらいました。


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その後、福井南南養護学校元寄宿舎指導員の東さんから南養護学校寄宿舎の性教育「サニーターム」の、これまで16年の歩みについて報告していただきました。


質疑応答では、なぜ寄宿舎でこのような性教育が根付いたのかという質問には、寄宿舎は生活の場であり、性についての問題が多く噴出したこと、職員全員による性教育を実施したこと、職員研修をたゆまず行ったことで積み重ねができたこと、などが挙げれらるました。


10分間休憩後、参加者約30名が6グループに分かれ、後藤さんの報告からしょうがい受容に関わる場面、当事者から「僕らとはわかりあうことはできない。」と言われたときあなたならどう対応するか。をテーマに話し合いをしました。20分のグループ討議後、各グループで話し合われたことを報告し合いました。


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各グループからは、「なぜそう思うのか。」と問い返してみる。それぞれの環境や場面設定で対応は異なるとしながらも、本音が言える関係を築けたことが有意義である。なかなか思っていても、本音ぶちまけられないのが現実の中、本音出せた後にきっと分かり合うことができるのではないかとう意見が出されました。

テーマの討論とは別に、グループ討議で参加同士のコミュニケーションが深められたという意見も多く出されました。


全体討論では、当事者の結婚について各地の現状が話されました。
全体討論、参加者の感想についてはまた明日お伝えしたいと思います。

7月10日のゆいの会は、性教協夏期セミナーの分科会報告に向けての学習会をしました。


まず、福井南養護 寄宿舎指導員 後藤さんから

「自分の人生の主人公は自分!!」と銘打った

養護学校卒業生の性や結婚に関わってこられた実践報告をしていただきました。


その後の討論では、

①物語形式の報告は、とても目新しい。

②14年前の実践が、長い時間をかけて花開く様子がわかる。

③南養護学校の「サニータイム」をもっと前面にだそう。

④障害受容へのかかわり方とは。

⑥「自己肯定感」が討論の柱になる。

などの意見が出されました。


さて、性教協夏期セミナーの分科会ではどのような展開になるでしょうか。

分科会(す) 7月31日(土)13:30~16:30です。

是非参加して下さいね。キラキラ


第29回全国夏期セミナー

テーマ 性的自立と共生を育む性教育 

~豊かな性と生を保障する社会への展望を拓く~

日 時 7月30日(金)~8月1日(日)

場 所 石川県立音楽堂邦楽ホール等

参加費 (3日間)一般9500円 学生3000円

 (1 日)一般4000円 学生1000円


まだまだと思っていた7月「ゆいの会」、今週末に行います。

ずいぶん前に案内したので、再度お知らせします。


日時 7月10日(土)13:30~15:30

場所 福井県教育センター

福井南養護学校 寄宿舎指導員 後藤先生の報告です。

テーマは、「自分の人生の主人公は自分!!」

 養護学校卒業生の性や結婚に関わってこられた実践報告です。


この報告は、今年度の性教協の夏期セミナーの分科会で発表していただきます。

全国での発表を聞くまたとない機会です。


皆さんの参加をお待ちしています。


6月に入り、、さわやかな晴天が続いていますたいよう

5月が寒かった分、気持ちの良い日が続くといいですね。


ゆいの会へのお問い合わせ先をお知らせします。

「ゆいの会」「性教協ふくいサークル」の事務局をされている

東みすゑさんのメール アドレス : misue-higashi@image.ocn.ne.jp  

へメールにてお問い合わせ下さい。


ブログの左肩にもメールアドレスを入れました。

「ゆいの会」について、性に関する相談、子育て相談など

気に掛かることがありましたらメールにてお知らせ下さい^^




GWに入り天候がガラリと変わり、爽やかな青空が広がっています。

仕事的にも4月は激務、やっと一段落ついてきたので、GWが春休みと言ってもいいくらいです。

ゆっくり休養をとり、また仕事を頑張りたいと思います。


次回のゆいの会のお知らせです。

7月10日(土)13:30~15:30 教育センター

福井南養護学校 寄宿舎指導員 後藤由紀さんの報告です。

テーマは、「自分の人生の主人公は自分!!」

 養護学校卒業生の性や結婚に関わってこられた実践報告です。


この報告は、今年度の性教協の夏期セミナーの分科会で発表していただきます。全国での発表を聞くまたとない機会です。

ぜひ、ご参加ください。


<これからの性教協の催し>

第18回石川セミナー

テーマ あなたらしく わたしらしく ~それぞれの自立と共生をめざして~


講 演 「子どもの貧困・虐待の現状と性教育の課題」

       ーヨカッタさがしの視点からー

     講師 浅井春夫さん(立教大学コミュニティー福祉学部教授)


日 時  5月30日(日)10:00~15:30

場 所  石川県社会福祉会館

分科会 第1 障がい児(者)の豊かな性と生をはぐくむ

      第2 産む・産まない・産めない ー女性の健康の視点からー

      第3 若者たちが働き生きる世界は いまどうなっているのか

参加費 一般 1500円

      会員 1000円

      学生  700円


第29回全国夏期セミナー

テーマ 性的自立と共生を育む性教育 

~豊かな性と生を保障する社会への展望を拓く~


講 演 「貧困大国アメリカから見える日本の姿」

 ~性差を超えて未来をつくる~

     講師 堤 未果 (ジャーナリスト)


日 時 7月30日(金)~8月1日(日)

場 所 石川県立音楽堂邦楽ホール等

参加費 (3日間)一般9500円 学生3000円

 (1 日)一般4000円 学生1000円


記念講演、トーク&トーク、模擬授業&フィット・プログラム、テーマ別分科会、理論講座など企画満載です。詳しいことは性教協のHPにてご確認下さい。


次回のゆいの会は、年度当初に予定していました6月26日(土)から、

7月10日(土)に変更します。


内容等の詳細は近日中にお知らせします、

4月も半ば、道路に残る桜の花びらがほんとに雪に見えるような寒い日が続いています。

4月17日(土)、今年度2回目のゆいの会が行われました。参加者は14人でした。


まず、福井養護学校の渡辺祐美先生から、「肢体不自由特別支援学校での性教育の取り組み」ということで報告をしていただきました。性教育は誰もが大切だと思いながらも、「時間が取りにくい」「何から取り組んでいったらいのか・・・」「見通しを持ちにくい」という声や、教師の経験や教育観からそれぞれが思い浮かべるものが少しずつ違うという取り組みにくさを克服するために、性教育の指針となる「性教育全体計画」を作成し、その計画をもとに実践をされています。


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「性教育全体計画」では、性教育は豊かに生きるための教育とし、目標を①自己理解や自己肯定を促す。②自己表現できる力や相手を思いやり認めようとする気持ちを育てる。③社会の一員として、直面する諸問題を適切に判断し、意志決定や行動選択をできるようにする。という「自分」「人」「社会」において定め、発達段階(3段階)に応じた各学部での目標をもとに、各教科や特別活動、総合的な学習、自立活動、合わせた指導での指導内容を明記してあります。また教師のかかわりの基本姿勢、年齢に応じたかかわり方や児童生徒の気持ちに寄り添い、ありのままを認め、見守り、受容されることの心地よさを感じれらるようなかかわりを行うこととしています。

この計画をうけ、「自分の身体を知る」「友達を知る」「家族を知る」「自分の思いを伝える」などをテーマに実践を行っています。


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質疑応答では、全体計画を作成し性教育の実践の機会が至る所にあるという気づきにはなったが、ともするとそのなかで科学的知識(2次性徴、妊娠出産・・・)が埋没してしまがちになること、教師の姿勢では同性介助の重要性について様々な意見が出されました。

その後、教師間の認識の差に対応して、職員間で性教育を考えるために行ったブレーンストーミングとKJ法を紹介してくださり、参加者で実際に体験してみました。


障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》


「性教育をするとしたら、何をしたいか」というテーマで5分間意見を出し合い、それを小さな紙に記入し、でた意見をカテゴリーに分けて検討するものです。


障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

2チームに分かれ体験しましたが、さすがに性教育のプロ集団、2チームとも5分間に20項目のやりたいことが出てきました。カテゴリー分けをしてみると「生き方」「科学的知識」「自己理解」「他者理解」「共生」「人権」「リラクゼーション」に分けられ、一同納得の結果となりました。

このように今回も和やかでとても実り多い研修会となりました。

報告いただいた渡辺先生ほんとうにありがとうございました。


(参加者の感想から)

◎すごーくゆったりとした雰囲気のステキな会ですね~。ここちよかったです。こどもたちと関わっていくうえでの   気持ちの持ち方、関係づくりはとても大事だと思います。こどもたちは大切なひとりの人間、それと同じで関わっていく、私たちも人間なのでカンペキではないけれども、こどもたちをひとりの大切な人間として関わっていくためにも自分も自分を大切と思えるこころをもちたいし、自分の人生を大事にいきるちからをつけていきたいです。自分が自分であることを楽しんで生きたいです!!


ステキな感想をありがとうございました音譜