昨日のブログの分科会の報告の続きです
全体討論では、各地の当事者の結婚について話し合われました。
徳島県松重町の若竹通勤寮では、26組のカップルが支援を受けながら生活しています。若竹寮にショートステイした時の体験について、夫婦で協力して家事をする姿や結婚式の思い出をとても楽しそうに聞かせていただいた思い出、出産を間近に控えたカップルには出産を終えたカップルが見本になりお互いに学び合う姿などの報告がありました。
結婚については、11才程度の発達年齢であれば家事や育児はこなせる。親の死後を考えたとき、自立を考えていかなければならない。受け皿となるグループホームを作るのは容易ではないが、親も兄弟も学びあうことが必要であり、当事者たちが主人公となれる生活を作るためには、結婚は積極的に考えていかなくてはならない課題である。という意見もだされました。
コーディネーターの谷森さんからは、養護学校高等部の教育は5年間にすべきであり、自分の生活を自分でつくる学習することが必要。例えば働いて得たお金を自分で管理したり、それを自治活動に使ったりすることを学んだり、また障がいの理解(脳の勉強とか)や克服することも高等部で学ぶべきである。そうすることが、社会に出てからの様々な困難に立ち向かう力が身につき、仕事や結婚にむかうことができる。と助言をいただきました。
速報「あんず」に載った参加者の皆さんの感想です。
「福井南養護学校寄宿舎の実践を聞かせていただき、今の自分が接する高等部の生徒たちの姿を思い出し、あらためて生徒たちと向き合う姿勢の大切さ、その積み重ねが生徒たち自身の真の意味での“自立”につながっていくことを実感しました。私自身も以前寄宿舎併設校に勤務していたので学校だけでなく家庭だけでなく、生徒を丸ごと受け止める寄宿舎の存在はとても大事だと思いました。貴重な学びの場を与えて下さりありがとうございました。」
「福井の南養護学校の発表はとても希望が持てました。障害があってもなくても人を好きになる気持ち、共に生きていきたいという気持ちは同じですよね。障害があるために生き方が制限されるのは、人権の視点から見るとおかしいことだと思います。 みんなで力を合わせて 性教育→恋愛→結婚まで道をつけたいと思います。元気と勇気をいただきました。ありがとうの気持ちがいっぱいです。」
「お二人の発表はとてもよかったと思います。短い時間でしたがグループでの話し合いはすごく充実したものでした。私は記録係と発表をしましたが、すごく楽しかったです。自分の意見を言って他のいろんな人の話を聞いて自分の考えや価値観が変わったように思います。私が性教育に興味を持ったのはジェンダーからなのですが、障害をもつ子どもや人たちの性の教育は自己肯定感を育むものであるというのは新しい発見でした。」
参加者の皆さん、ステキな感想をどうもありがとうございました