こんにちはこのブログを見に来ていただきありがとうございます
私はチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)になる前は、小児科看護師として働いていたのですが、「看護師をしててよかったことある?」と聞かれることがかなり多いですまた、看護学生さんから「CLSになりたいけど、卒業後すぐにCLSになるために留学するか、看護師として働いてから留学するか迷っています」というお話も度々聞きますそこで、私なりにCLSとして、看護師経験があって良かったなと思うことを書いていきたいと思います
病気・治療の知識
まず1つ目は病気の知識です。CLSは医療行為はしませんが、子どもに病気の説明をする手助けをしたり、プリパレーションをするためには病気や治療の知識が必要ですまた、子ども達と関わっていく中でも、子どもたちの病気や治療を理解しておくことは、安全に子ども達と関わるためには必要だと思っています
今の職場に来てから、病気や治療についての絵本?パンフレット?を作成することがとても多くなりました。「簡単な言葉で説明するためには、自分が十分に理解していなくてはいけない」という文を最近どこかで目にしたのですが、まさにその通りですしっかりと理解していないと、それを嚙み砕いて伝えることは難しいんですよね・・・そういうときに、看護師としての知識や経験がすごく活きていると思います。身体の構造や働きから始まり、病気や薬のこともカルテを見たり、少し調べるとだいたい理解できるので、新たに一から勉強しなくても少し勉強するだけでよいので、仕事のスピードも上がるし、本当に看護師をしていてよかったなと思います
プリパレーションをするときも同様で、プリパレーションは子どもたちが何を体験するのかを細かく説明していきます。MRIやCTのような、実際に自分が立ち入らなかった検査については今の方がむしろ詳しいくらいまでありますが、色んな処置がすぐにどういうものか頭に浮かぶのは、看護師の経験があったからこそだと思っています
処置の時の立ち位置を考えやすい
看護師として色々な処置に入っていたことで、病院やスタッフによって多少の違いはあるものの、どういう風に処置が行われるのかをイメージすることができます処置に付き添うときは、子どもが安心して、少しでもストレスなく過ごせるようにすることが目的ではありますが、処置が安全にスムーズに行われることも大切です。なので、スタッフがどういう風に動くのか、どこにCLSがいたらよいのか、触っていはいけないところなどはあるかを把握した上でサポートに入ります看護師の経験から、医師や看護師がどう動くのかイメージが出来たり、清潔エリアなどもわかるので、そういったことに自然に気を付けながら子どものサポートに入れているのかなと思っていますもちろん、処置の前にスタッフと打ち合わせをしたりもしますが・・・。
病院のリアルな子どもたちの生活がイメージできる
これは、CLSとして長く活動をしていくときにというよりは、CLSとして初めて仕事をするときにギャップが少ないと思います。あまり日本の病院の環境を知らないまま、アメリカでボランティアやインターンをして、日本に帰ってCLSとして就職をすると、結構ギャップを感じることも多いと思います例えば、アメリカではみんな自由に過ごしていたけど、日本だとたくさん決まりがあったり、処置の時に子どもがタオルでグルグル巻きにされていることに衝撃を受けたり・・・。もともと看護師として働いていたので、病院ごとの違いはあるなぁとは思いますが、そういった理想と現実のギャップに悩まされることはありませんでした
看護師は子どもたちの医療ケアも行いますが、生活のサポートも行っています。なので、1日24時間通して子ども達がどんな生活をしているのかイメージすることが出来ました日本ではCLSは日勤のみのことがほとんどなので、子ども達の夜の生活を実際に見ることはできないんですよね。しかし、看護師の経験から、より鮮明にイメージすることが出来るので、1日通した子どもたちの生活がイメージできるのは強みだと思っています
CLSの病院内での働き方をイメージできる
CLSを目指している方の多くは、CLSの仕事や役割に夢や希望を持って下さっていて、「こんなことをしたい!」と思ってくださっていると思います。CLSは本当にステキな仕事だと私自身も誇りをもっていますし、やりたいこともたくさんありますしかし、病院内でのCLSの立場は低いことが多く、子ども達のサポートに思うように入ることが出来なかったり、スタッフから拒絶されることもあります。私はCLSがいる病院で看護師として働いていたので、看護師がCLSに対する不満を話しているのをきくこともありましたし、CLSがそういった難しさを感じているのもなんとなく感じていました。なので、CLSの勉強を始めた時から、どうしたら医療チームの一員として上手く働けるのかを常に考えることが出来ました実際に働き始めた時も、それほど風当たりの強さを感じたことはないですが、無条件で受け入れられるわけではないという状況にギャップを感じることなく受け入れることはできました
アセスメントや記録がある程度できる
私は看護師として看護を行う上で一番大切なのは情報収集とアセスメント(分析)だと思っています。そして、CLSとしても情報収集とアセスメントは基本で大切だと思っています。アセスメントの上に、どんなサポートをするという計画があることは、看護師もCLSも変わらないからです看護師としてのアセスメントは身体的なものがメインではありますが、精神面や社会面でのアセスメントも当然行いますし大切だと思っています看護師時代に鍛えた情報収集やアセスメント能力が、今CLSとしても活きていると思っています看護師とCLSで視点や考え方は違いますが、能力としては似ているところが多いので、個人的にはCLSの仕事に看護師経験が一番活きているところだと思っています
ざっと、私が思う、CLSとして看護師経験があって良かったなと思っているところでした。ほかにも、看護師の気持ちがわかることであったり、看護師資格があればCLSとしての仕事ではなくても、なんらかの仕事には就けるといったようなメリットもあると思います私はそもそも看護師をしていなかったらCLSにもなっていなかったですし、看護師の仕事も大好きだったので、看護師として働いてよかったなと思っていますし、CLSとしても看護師経験があるから今があると思っています。なので、大学卒業後にCLSになった方たちと比べると、CLSとしては遠回りだったのかなと思いますが、看護師として働いてからCLSになったことは全く後悔をしていません
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