こんにちはこのブログを見に来ていただきありがとうございます8月は一度もブログを更新できなかったにも関わらず、それでもこのブログを見に来て下さる方がいることをとっても嬉しく思っています
今日はチャイルドライフというよりも幼児教育よりですが、チャイルドライフスペシャリスト(CLS)としても子どもたちと関わるときに大切にしているPDA/PDA Plus Statementという考え方について書きたいと思いますちなみに、私は大学院もチャイルドライフだけでなく幼児教育を学べるところを選択したように、幼児教育はチャイルドライフの分野と同じくらい大好きです
PDA/PDA Plus Statementって何?
PDA(Positive Descriptive acknowledgment) はその名の通り 子ども達の良い行動をそのまま言葉にするという教育方法です。PDA Plusはそこに+で気持ちなどを付け加えたものになります。このPDA Statement私はChildren's Schoolで働いているときに一番心掛けていたものになります。
具体的にどういうことかというと、例えば子どもが順番が来たらおもちゃをおともだちに貸してあげたとします。その時にPDAだと「〇〇くん/ちゃん、順番こできてるね」と言います。PDA+は追加で「〇〇くん/ちゃんが順番こしてくれたからみんな嬉しいよ」「〇〇くん/ちゃん、とってもかっこよくみえるね」などと伝えます。「エライね」「スゴイね」と褒めるだけではなく、起こった出来事を単純に言葉にして伝えるというものになります。
とってもシンプルですが、実際にやってみると意外と「すごい!!エライ!!」が初めに出てきてしまい、慣れるまでは結構意識しないと難しいです
PDA/PDA+ってなにがいいの?
PDA/PDA+は主に感情や社会性の発達を促進し、悪い行動を避けることにつながると言われています。その中でも特に2つのメリットについて書いていこうと思います
●子どもが自分の行動を理解できる
行動を理解するってどういうこと?と思うかもしれません。でも、意外と大人だって自分の行動を俯瞰で考えて理解できていなかったりします。PDA/PDA+は子どもの行動を言葉で表すため、子どもが自身の行動を理解することにつながります例えば、「一生懸命お掃除してるね」「一生懸命お掃除してるからキレイになってるね」と伝えるとします。そうすると子どもは「これが一生懸命掃除するってことか」と行動を理解することができます
ここにはポイントがあって、「一生懸命お掃除できたね」よりも「一生懸命お掃除してるね」と現在進行形で、その行動を行っているときに伝える方が効果的と言われていますどちらもPDAではあるのですが、過去形だと「キレイになった=一生懸命掃除した」というように結果と行動を結び付けてしまいやすいです大人でも仕事で良い結果を出したときに「一生懸命やってくれたね」と言われたら、良い結果だったからかな?と思ってしまいますよね。
●子どもが行動自体に意味や価値を見出せる
これは褒める&叱るとの大きな違いになります。ごほうびをあげたり、褒めたり、叱ったりした場合、子どもは「ごほうびがほしい」「褒められたい」「怒られたくない」という感情と行動を結び付けてしまいますPDA/PDA+の場合は例えば「部屋をきれいにしたい⇒一生懸命掃除をする」「楽しみたい⇒絵を描く」というように、その行動自体に意味や価値を見出して行動するようになっていきます。
結果としての行動しているというのはどちらの方法でも一緒かもしれません。でも、「褒められたい」「怒られないように」などはモチベーションとしては長続きしませんそれに、「褒められる」とか「怒られるから」ではなく、必ず自分自身のために何かをしなくてはいけない時があります。そういうときに行動自体に意味を見出せて行動できるようになることは大切だと思います
どうやってCLSとして活用してるの?
子ども達と遊ぶときにはPDA/PDA+を意識するようにしているのですが、処置や検査のサポートに入るときも活用しています。
例えば、採血や点滴などで針を刺すときに、子どもが腕を動かさずに頑張っているときは、「動かさないで上手に頑張れてるね」や「動かないで頑張ってくれたからすぐに終わったんだよ」と伝えたりしています私が「動かないでいてくれてるから・・・」というような発言をすると、ほとんどの看護師や医師は「そうだよーありがとう。動かないでいてくれるからやりやすいよー」というように追加でコメントを付け加えてくれます
ちょっとしたことですが、このちょっとした声かけが、子どもが「次も動かないように頑張ろう」と思うモチベーションにつながったり、自信につながっていきます子どもは一度その行動の意味がわかったり、自信をもつと大きなパワーを発揮しますただ褒めることよりも、その行動や価値を言語化してあげるだけで、子どもの理解や自信へのつながりやすさがグッとあがります病院で体験することは、検査や処置を始め辛くて嫌なことが多いですが、それを乗り越えて自信につながったとき、その体験が前向きなパワーになるんですそのお手伝いのためにPDA/PDA+の考え方は合うと思っています
以上、少し長くなってしまいましたがPDA/PDA+Statementについてでした。最後まで読んでいただきありがとうございますご意見・質問は気軽にコメントやメッセージ、Twitter (Sola_childlife)にお願いします
See you