日時:2024年1月11日

 

場所:福島県南相馬市の東ヶ丘公園周回・本陣山と相馬市松川浦

 

         (福島県)

 

 福島県の本陣山へ移動途中に眺めた夜明け前の東の空です。水星と金星とさそり座のアンタレスが接近して見えます。また水星が「西方最大離角」を迎え、普段よりも空高くに昇っています。なお、三日前はこれに細い月(26齢月)が一緒に見れたのですが、12日は新月なので太陽と一緒で見えません

 

 本陣山が有る南相馬市の東ヶ丘公園の駐車場には、大きな公園案内図が有りました(日の出後撮影)。東ヶ丘公園は南相馬市の市街地中心部に有る自然豊かな整備された公園で、朝暗いうちから電灯片手に散歩されている市民の方が数名居りました

 

 東ヶ丘公園の駐車場付近から眺める、日の出前の東の空です。金星がまだ見えますが、水星は見えなくなりました。本陣山は東側方面の展望が無い山?ですが、ご来光は山頂から拝みたいので山頂へ登り?ます

 

 南相馬市の、野馬追会場(左)と本陣山の山頂です。山頂付近は南北に長く広く平らで「お手植えマツ」と観覧席と神輿置き場などが有ります。なお地理院地図には山名は有るものの標高点などが記されていないですが、南相馬市HPなどで「63.5m」と言っています

 

 福島県で一番低い山と言われている本陣山(63.5m)の山頂付近には、「お手植えマツ」と皇太子殿下野馬追台覧記念石碑などが有りますが、本陣山の山頂を示す山名板、標柱、標石などは有りませんでした。

 ちなみに1/25000地理院地図に山名が書かれてる山で、東北六県の「一番低い山」は、青森県は折戸山19.1m。岩手県臼木山85.2m秋田県大潟富士0m

山形県飯森山41.6m宮城県日和山3m福島県は本陣山63.5mのようです

 

 本陣山山頂の「お手植えマツ」脇の石碑の間から拝むご来光です。当日は水平線に低い雲が有り、その上からのご来光でした。※「お手植えマツ」とは、116年前の明治41年(1908)に、当時の皇太子・嘉仁親王(のちの大正天皇)が東北地方を巡幸で立ち寄ってお手植えしたというマツです(南相馬市HP)

 

 皇太子殿下野馬追台覧記念碑と石碑の間に太陽が全部出ました。本陣山の東側は樹木が有り展望は有りませんが、この時期は落葉した木々の間から太陽を拝めました

 

 本陣山(63.5m)山頂に有る相馬三社(太田・小高・中村神社)の神輿置き場と「お手植えマツ」(右)です。野馬追のとき相馬三社から神輿が神幸して本陣山に置かれるそうですが、今は神輿は有りませんが「清めの塩」が盛られていました

 

 本陣山から眺める野馬追会場です。西側には震災前に登っていた国見山懸の森なども見え懐かしく思い出しました。※今でこそ「本陣山」として知られる山ですが、もともとは「牛来山」という名前で、江戸時代の本陣山(旧本陣)は約1キロ北側の別な場所にありました(南相馬市HP)

 なので、その「旧本陣」と近くの南側の三角点・牛来と北側の三角点・東原へ行ってみます

 

公園内の池にカモがいました

 

南側の三角点・牛来を探しにヤブ山へ入ります

 

 三角点は枯れ葉に覆われて見えませんでしたが、ヤブの中に地理院の白い杭が有ったので周囲を探すと四つの保護石と4等三角点(点名・牛来48.8m)が有りました

 

 今度は公園北側の北ピーク(野鳥観察・大地デザインの丘)の三角点を探しに観に行きます

 

 東ヶ丘公園の最高地点も公園(野鳥観察・大地デザインの丘)として整備されています。東屋の脇の三等三角点(点名・東原74.4m)は露出してすぐ分かりました

 

公園内に咲き出しているスイセンです

 

「旧本陣跡」駐車場に有る「旧本陣」の説明板です

 

 「旧本陣跡」から俯瞰する南相馬の北側市街です。この丘は江戸時代、中軍山(なかぐんやま)と呼ばれ、ここに本陣が有ったそうです(現地説明板)。しかし明治時代以降、・・・南側約1キロ先の牛来山へ本陣と野馬追会場が移ったそうです。そして牛来山は山名が変わり本陣山と呼ばれるようになったそうです(南相馬市HP)
 

 「旧本陣跡」から俯瞰する南相馬市街北側です。遠くに鹿狼山(左)が見えます。藩政時代当時は原町区の現市街地全域が祭場(野馬追原という馬牧)だったそうです。スケールが大きすぎて信じられませんね

 

チョウゲンボウでしょうか

 

 帰路に立ち寄った相馬市の松川浦の鵜ノ尾崎地蔵尊です。百体以上有った地蔵尊が東日本大震災で全てが流されましたが、その後の捜索や取り出しで52体の地蔵様が復元設置されたそうです(現地説明板より)

 

 松川浦の鵜ノ尾埼灯台です。鵜ノ尾埼灯台は、鵜ノ尾岬の断崖にそびえる白亜の灯台であり、太平洋を臨みます。当日は北側遥か遠くの船形連峰も見えますので、船形山頂をズームで見てみます

 

 松川浦付近から眺める南蔵王と鹿狼山(右)です。南蔵王をズームで見てみます

 

ズームで眺める不忘山と南屏風岳です

 

ズームで眺める北屏風岳と水引入道です

 

小鳥たちも不忘山と南屏風岳を眺めています