日時:2023年5月26、27日

 

場所:男鹿三山と大潟富士

 

 「日本一低い山・大潟富士」です。登山口からの高さが3.776メートルで、富士山のちょうど1/1000の高さとなっています。八郎潟を干拓して出来たため山頂はちょうど標高(海抜)0メートルで、「日本一低い山」ということで、NHKニュース「おはよう日本」などマスコミでも多く取り上げられています。

 登山口に登頂者名簿も用意されているので、早速、準備体操して富士登山開始です

 

 標高(海抜)0メートルの大潟富士の山頂の標石です。1995年6月3日の「測量の日」に完成した山?ですが、当初は築山と言うことで、国土地理院の地形図に地名の掲載を見送られていたようですが、現在は地理院地図に「大潟富士」と表示されています。国土地理院のお墨付きの低山(地名)?という事になっています

 

 大潟富士の隣にかつての八郎潟の湖面を表している「八郎潟干拓記念水位塔(右)」が有ります。球体の中心と大潟富士の山頂が同じ高さですので、写真にかつての八郎潟の水面を青線で記入して見ました。今いる所が水面下とは信じられないですね。

 また記念水位塔の下に三等三角点(点名・みゆき橋-3.8m)が設置されていますので、大潟富士の標高が0mと言うのが分かりますね

 

 

チョウセンキバナアツモリソウを観る

 真山神社下の「チョウセンキバナアツモリソウ生育域外保全実践場」の入口です。男鹿三山縦走後、今回目的の「チョウセンキバナアツモリソウ」を観に立ち寄りました。

 チョウセンキバナアツモリソウの保全実践は環境省と「男鹿の自然を見つめ直す会」さんなどがし、午前9時~午後4時の公開中は「男鹿の自然を見つめ直す会」の方が滞在し、花を見守っています

 

 環境省などによると、チョウセンキバナアツモリソウは、国内では男鹿市でしか確認されていない希少な植物で「絶滅危惧IA類」に指定されています。また生育地は自然公園法及び森林法により規制されていますが、盗掘の恐れが有るため、自生する場所は公表されていません

 

 チョウセンキバナアツモリソウです(特別栽培地にて)。私は自生しているホテイアツモリソウ、キバナアツモリソウなどは見ているのですが、チョウセンキバナアツモリソウは初めて観ました

 

 ラン科の「チョウセンキバナアツモリソウ」は、赤紫色の斑点模様が特徴の小ぶりで可憐な花ですね。先週から公開しているそうですが、あと数日は楽しめるそうです

 

 男鹿市でしか確認されていない「チョウセンキバナアツモリソウ」は「オガノアツモリソウ」とも言われています

 

 「チョウセンキバナアツモリソウ」はちょっと変わった袋状の形をした赤紫の花ですが、何とも言えない可愛い花で何時までも見ていても飽きませんね

 

 公開管理している「男鹿の自然を見つめ直す会」の方から、色々と「チョウセンキバナアツモリソウ」の説明を受けました。 「皆さんに公開して知ってもらうことで、盗掘の抑止になれば」と話していました

 

 

スズムシソウを観る

 スズムシソウが咲いていました。クモキリソウ、ジガバチソウの仲間で葉が似ていますね

 

正面から観たスズムシソウです

 

スズムシソウのアップです。花が鈴虫のようですね

 

横から観たスズムシソウです

 

横から観たスズムシソウのアップです

 

 

イチヨウランを観る

 イチヨウランが咲いていました。イチヨウランは1属1種で、日本固有種。高さ10~20cmの多年草で花期は5~7月。1枚しか葉が付かないことにより、漢字では「一葉蘭」と書きます(資料より)

 

 イチヨウランが三本並んで咲いていましたが、良く見ないと気づきませんでした

 

 ここのイチヨウランの緑色の萼片には斑点が無いようです。イチヨウランは、華やかさは無い花なので注意深く歩かないと見逃してしまいますね

 

 横から観たイチヨウランです。茎頂に大きな1個の花を付け横向きに開きます。イチヨウランは「一葉蘭」と書くので「ヒトハラン」とも言われているようですが、私は「一波乱」を思い出すのでイチヨウランと呼んでいます

 

 今年初めて観たイチヨウランでした。名前も姿も色もシンプルで良い花ですね

 

 

男鹿三山「お山かけ」の石碑と花など

 門前からナマハゲが造ったと云われる999段の石段を登って来ると、五社堂境内入口に鳥居が有ります

 

 五社堂境内に入ると「姿見の井戸」の説明板が有りました。「井戸の水鏡が曇り、真個の形が映らない人は、命が長くないと占われる」と書かれているので、恐る恐る井戸の中を見てみます

 

 井戸の中を覗いて見ると、カメラを差し出した両腕がハッキリと映っていました。これで長生きが保証されたようで、安心しました

 

「お山かけ」の道脇に「本山大峯道」の石碑や石仏が有ります

 

赤神神社中宮にも石碑や石仏が有りました

 

「お山かけ」の花と言えば、やはりオオサクラソウですね