YNSA(山元式新頭針療法)による難病治療 難病改善人冨田祥史(とみたよしふみ)のぶろぐ -4ページ目

【開催報告】YNSA学会 臨床実践セミナー初級2 in 大阪 ―― 「基本」こそが最大

 

先日、大阪にて「YNSA学会 臨床実践セミナー 初級2」が開催されました。

今回も講師として、全国から集まった志高い先生方と真剣に向き合う時間を過ごしてまいりました。

全国から大阪へ、熱意ある先生方が集結

北は北海道、南は九州まで、まさに日本全国から「本物の技術を習得したい」という情熱を持った先生方が大阪の地に集まりました。

臨床の現場で、一人でも多くの患者様に「確かな変化」を提供したいという切実な思いが、会場の空気を熱くさせていたのが印象的です。

「反復練習」が臨床の精度を決める

YNSA(山元式新頭針療法)は、創始者・山元敏勝先生が確立された、非常に精密な治療体系です。セミナーを通じて私が最も強くお伝えしたのは、「基本通りの反復練習」の重要性です。

臨床において、一時的な現象ではなく「再現性のある確実な治療効果」を出すためには、以下の3点が不可欠です。

  • 基本の徹底:診断点の位置、針の角度、深さ。すべてに理由があります。それを正確に再現すること。

  • 「独自流」という落とし穴:経験を積むと、つい自分流のアレンジを加えがちです。しかし、基本から逸脱した「独自流」になった瞬間、YNSA本来の鋭い効果は失われてしまいます。

  • 身体に刻む反復:知識として「知っている」状態から、手が勝手に「正解」を捉える状態まで、何度も練習を繰り返すこと。

臨床家として「本物」を届けるために

治療現場において、曖昧な効果に甘んじるのではなく、解剖学的・臨床的な裏付けに基づいた「意味のある結果」を追求すること。それが、山元先生の直弟子として私が受け継ぎ、皆さまに伝えていかなければならない使命だと考えています。

基本を愚直に守り、反復をいとわない。

その先にこそ、長年悩み、苦しんでいる患者様の笑顔を取り戻す力が宿ります。

受講された先生方が、それぞれの地で「確かな技術」としてYNSAを振る舞われることを切に願っております。

ご参加いただいた先生方、そして円滑な運営を支えてくださった事務局の皆さま、誠にありがとうございました。


康祐堂鍼灸院 院長

YNSA学会 理事・事務局長

冨田 祥史

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「YNSAイントロダクション2日間講座」東京で講師を務めさせていただきました。

【開催報告】YNSAイントロダクション2日間講座2026

2026年4月12日、「YNSA(山元式新頭針療法)イントロダクション2日間講座」を開催いたしました。

今回の講座には、北は北海道から南は九州まで、さらには四国、名古屋、西日本各地と、全国から志の高い先生方にお集まりいただきました。鍼灸師や学生の方はもちろん、医師や歯科医師の先生方も参加され、医療の垣根を越えてYNSAを深く学ぶ濃密な時間となりました。

臨床の原点「愛と思いやり」を共有する

アンケートでは、「愛と情熱にあふれた2日間だった」、「山元先生への思いに胸が熱くなった」といったお声を多くいただきました。私が臨床において最も大切にしている「愛と思いやり」の精神を、世代や職種を超えて共有できたことを嬉しく感じています。

確かな手応えと「ワクワク」する学び

「本を読んだだけではわからなかったことが、講義と実技を通じて腑に落ちた」という感想も多数寄せられています。

  • 「基礎と応用の2日間セミナー、充実していますね」

  • 「実技の時間も多かったですし、講義の内容も深く、とても有意義なセミナーでした」

  • 「昨年のよりさらにパワーアップしていてびっくりしました」

  • 「盛りだくさんなのに、とても整理されていて解かりやすかったです」

  • 「楽しかったです。ワクワクしました」

特に、診断点での反応変化を実際に体感することで、「やってみよう、挑戦してみようと思えました」といった前向きな変化を感じていただけたようです。

実践的な学びと「400症例」への決意

「本を読んだだけではわからなかったことが、講義と実技を通じて腑に落ちた」という感想を多くいただいたのが印象的です。特に、診断点での反応変化を実際に体感することで、技術に対する自信を深めていただけたようです。

多くの先生が「まずは400症例を目指す」という具体的な目標を掲げられており、明日からの臨床現場で一人でも多くの患者さんを救いたいという熱意が伝わってきました。

今後の運営改善に向けて

アンケートでは、実技デモンストレーションの視認性についての貴重なご指摘もいただきました。これらは運営を支えてくれた灸法臨床研究会のスタッフと共に真摯に受け止め、次回の講座ではより学びやすい環境を整えられるよう、速やかに改善に取り組んでまいります。

最後になりますが、準備から当日まで尽力してくれた灸法臨床研究会のスタッフの先生と名古屋からお手伝いに駆けつけてくれた北條先生、そして遠方より参加いただいた先生方に感謝申し上げます。

皆さんの手が、一人でも多くの患者さんの笑顔を取り戻す力となることを願っております。

YNSA学会 理事  康祐堂鍼灸院 院長 

冨田 祥史

 

 

vent Report: YNSA Introduction 2-Day Workshop 2026

On April 12, 2026, we held the "YNSA (Yamamoto New Scalp Acupuncture) Introduction 2-Day Workshop."

 

This workshop brought together highly motivated practitioners from across the country, spanning from Hokkaido in the north to Kyushu in the south, as well as Shikoku, Nagoya, and various parts of Western Japan. The participants included not only acupuncturists and students but also doctors and dentists, creating a truly intensive time for deep YNSA learning that transcended medical boundaries.

 

A Place Where the Foundation of Clinical Practice, "Love and Compassion," Resonates

In the post-workshop survey, we received many warm comments regarding the philosophy shared during the lectures:

  • "Above all, these two days were filled with love and passion".
  • "I am truly grateful to Dr. Tomita for changing my life as an acupuncturist".
  • "My heart was deeply moved by Dr. Tomita's feelings toward Dr. Yamamoto".
  • "I love and respect Dr. Tomita for always making us feel his love and compassion!".
  • "I was healed by Dr. Tomita’s kind personality!".

I am heartened to feel that the spirit of "Love and Compassion," which I value most in clinical practice, resonated deeply with participants across generations and professions.

 

Tangible Results and the "Excitement" of Learning

Many participants noted that things they couldn't fully grasp just by reading books finally clicked through the lectures and practical sessions:

 

  • "The 2-day seminar covering both basics and applications was very fulfilling".
  • "The practical session time was generous, and the lecture content was deep; it was a very meaningful seminar".
  • "I was surprised to see how much it had powered up compared to last year".
  • "Despite the high volume of information, it was very well-organized and easy to understand".
  • "It was fun. I felt so excited".

By experiencing the immediate changes at the diagnostic points firsthand , participants felt a positive shift, with many saying they "felt like taking on the challenge".

 

Commitment to 400 Cases and Future Improvements

Many practitioners set specific goals, such as, "I want to practice starting tomorrow and aim for 400 cases first". Another comment that greatly encourages me was: "I've gained the confidence to improve the effectiveness of my treatments by thoroughly reviewing the basics and foundation".

 

On the other hand, we received valuable feedback regarding the visibility of practical demonstrations and the font size of slides and texts. We take these points seriously and will work with the staff of the Kyu-ho Clinical Research Group to improve the learning environment for future workshops.

 

Finally, I would like to express my gratitude to the staff for their dedication from preparation to execution, and to all the practitioners who joined us from across the country.

It is my hope that your hands will become a force for bringing back smiles to as many patients as possible.

 

Yoshifumi Tomita

fMRIで解明された鍼の「育毛スイッチ」:DMNと脳内ネットワークの変容

【脳画像編】fMRIで解明された鍼の「育毛スイッチ」:DMNと脳内ネットワークの変容

最新の脳画像解析(fMRI)が証明。頭蓋への刺鍼が「育毛スイッチ」を入れる

かつて鍼灸の効果は「気血の巡り」という言葉で語られてきました。しかし現在、その実態はfMRI(機能的磁気共鳴画像)によって、脳内の血流代謝や神経ネットワークの変容として可視化されています。

特にAGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症の背景にある「心理的ストレス」が、いかに脳を書き換え、それがどのように発毛を阻害しているのか。そして、鍼がどう介入するのか。その最先端エビデンスを詳述します。


1. 「脳のアイドリング」を最適化し、エネルギーを頭皮へ分配する

脳には、私たちが意識的な作業をしていない時でも活動し続ける「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という回路があります。これは内省や自己参照に関わる、いわば脳の「アイドリング状態」です。

  • ストレスによるDMNの暴走: 慢性的な不安やストレスを抱える脱毛症患者では、このDMNが過活動(オーバーヒート)状態にあります。脳が不必要な「反芻思考(悩み事のループ)」にエネルギーを浪費し続けると、末梢組織である皮膚や毛髪へのリソース配分が後回しにされてしまいます。

  • 頭皮鍼による「鎮静」の提供: fMRIの研究では、鍼刺激がDMNの主要ハブである後帯状回(PCC)や内側前頭前野(mPFC)の連結性を調整することが示されています。これにより、脳の無駄なエネルギー消費が抑えられ、自律神経が「闘争・逃走モード」から「修復・再生モード」へと切り替わるのです。


2. グルタミン酸回路の正常化とHPA軸のシャットダウン

脱毛を加速させる最大の生理的要因は、HPA軸(視床下部-下垂体-副腎系)の慢性的な活性化によるコルチゾールの過剰分泌です。

  • 興奮性神経伝達物質のコントロール: 2019年の最新のレビューによると、鍼刺激は脳内のグルタミン酸作動性神経系に介入します。グルタミン酸は興奮性の伝達物質であり、過剰になると不安を増幅させ、HPA軸を暴走させます。

  • 神経内分泌の安定: 鍼は、前頭前野や扁桃体におけるグルタミン酸のバランスを整え、脳から副腎への「ストレス指令」を元から遮断します。その結果、毛包周囲の微小循環を阻害していた血管収縮が解かれ、毛髪サイクルを休止期へと追いやるシグナルが減弱します。


3. 「脳画像誘導型」刺鍼部位の選定:臨床への応用

現代の頭皮鍼治療は、もはや伝統的な経穴(ツボ)の位置だけに頼るものではありません。国際10-20法などの脳機能投影部位に基づいたアプローチが進化しています。

  • 前頭前野への介入: 情動制御が投影される部位への刺鍼は、不安レベルを下げ、脱毛の心理的要因を直接的に緩和します。

  • 体性感覚野への刺激: 体性感覚野への刺激は、頭皮そのものの感覚入力を変容させ、慢性的な「頭皮の緊張(テンス・スカルプ)」を中枢レベルで解除します。


考察:ニューロモジュレーションとしての鍼灸

鍼灸治療は、単なる局所刺激療法ではありません。皮膚という「脳の露出した一部」を介して中枢神経系へアクセスする、非侵襲的なニューロモジュレーション(脳機能調節)です。

fMRIが捉えたのは、鍼が脳内の「育毛阻害ネットワーク」を解除し、「再生ネットワーク」を再起動させるプロセスそのものです。データに基づいた脳への介入は、これまでの育毛治療で成果が出なかった難治性症例に対する、強力な次世代のソリューションとなるでしょう。


【専門家へのメッセージ】 「髪を見ることは、脳を見ること」と同義です。患者様のストレスプロファイルと脳機能の関連を理解した上での頭皮鍼治療は、現代社会における毛髪再生医療のミッシングピースを埋める鍵となるはずです。