YNSA(山元式新頭針療法)による難病治療 難病改善人冨田祥史(とみたよしふみ)のぶろぐ -4ページ目

〔6年ぶり開催|新横浜〕うつ・不安・不眠を「脳ネットワーク×頭皮刺激×統合医療アプローチセミナー

〔6年ぶり開催|新横浜〕うつ・不安・不眠を「脳ネットワーク×頭皮刺激×統合医療」で再設計する1DAY

臨床の“あるある”

  • だるい/疲れが抜けない

  • 思考がまとまらない(脳がモヤモヤする)

  • 不安が強い/動悸・胸のザワつき

  • 不眠(入眠困難・中途覚醒・夢が多い)

同じ「うつ・自律神経」と言っても、背景の“メカニズム候補”が違えば、刺鍼戦略も説明も変える必要があります。今回のセミナーは、頭皮鍼(YNSA)を軸に、脳科学(ネットワーク理論)統合医療的評価を統合して「症状タイプ別に、頭部の刺激部位を“選べる”」状態を作ります。 (CLEAR・PORT)


“原因”は1つではない:最新研究が示す多層モデル

1)脳ネットワークの切り替え不全(SN/DMN/CEN)

精神症状を「大規模ネットワークの偏り」として捉えるモデルが提案され、うつではDMN・SN・実行系の不均衡が繰り返し議論されています。 (サイエンスダイレクト)
近年の包括的メタ解析でも、うつにおけるネットワーク内・ネットワーク間の結合変化が整理されています。 (PMC)

2)炎症(免疫)サブタイプ:疲労・意欲低下・睡眠/食欲の乱れと関連

「炎症が関与するうつ」というサブタイプ概念が進み、CRPやIL-6などの上昇と、倦怠感・快感消失・精神運動制止などの“神経栄養/行動レベル”の特徴が関連づけて論じられています。 (PMC)

3)代謝・インスリン抵抗性:気分だけでなく“身体のコンディション”が絡む

うつエピソードでインスリン抵抗性が高いことを示す大規模メタ解析があり、症状・反応性・身体合併の文脈で再注目されています。 

4)腸内環境×概日リズム:腸—脳軸と睡眠・リズムの相互作用

腸内細菌叢と概日リズムの乱れが、炎症・代謝・神経伝達などを介して抑うつに影響し得る、という統合レビューが増えています。 
また、プロバイオティクス等の介入研究をまとめた系統的レビューでは、抑うつ症状の改善可能性が示されつつも、研究の異質性も指摘されています。 (OUP Academic)

5)概日リズム(クロノタイプ)とリスク:夜型ほどリスクが高い可能性

夜型傾向(eveningness)とうつリスクの関連をまとめた最新の系統的レビューも出てきています。 (サイエンスダイレクト)

6)ストレス反応系(HPA軸)と早期ストレス:回復力の個人差を作る

早期ストレスとHPA軸の変化、うつ病態との関連を整理するレビューが更新され続けています。 

7)シナプス可塑性(BDNF/回路):“考えの固着”を脳の学習として見る

うつを「可塑性の低下」として捉える総説や、ケタミンの回路・シナプス機序を整理するレビューも、原因論(病態理解)を押し広げています。 (Nature)


セロトニン“だけ”では説明しにくい(=見立ては多層へ)

セロトニン低下仮説の根拠を統合的に検討したアンブレラレビューでは、「セロトニン低下=うつ」の一貫した支持は限定的と報告されています。 (Nature)
一方で抗うつ薬は、ネットワークメタ解析でプラセボより有効とされる一方、効果量や臨床的意義、重症度差などは議論が続きます。 (ランセット)
だからこそ臨床では、「薬が効く/効かない」以前に、原因仮説を複線化し、評価と介入を再設計できる力が重要になります。


このセミナーで“臨床の型”にすること

  • 主訴を「だるさ/思考のまとまり/不安」の軸で再分類

  • SN/DMN/CENの偏り仮説を立て、頭部の刺激部位を選択

  • YNSAによる自律神経調整で、反応をその場で再評価し、微調整する

  • 鍼灸単独で伸びない症例に、統合医療的評価(栄養・検査・生活要因)をどう組み込むか

(この演題での開催は6年ぶりです、 8年前のセミナーは開始2日間で満席になりました、ご興味のある方はお早めにお申し込みください)

開催概要

  • 日時:2026/3/8(日)10:00–16:00(9:30受付)

  • 会場:加瀬の貸し会議室 新横浜ホール(第9会議室)

  • 定員:45名(定員になり次第キャンセル待ちになります)

  • 受講料:16,500円 (CLEAR・PORT)

 


主要参考文献(抜粋)

  • Moncrieff J, et al. Serotonin theory of depression: umbrella review. Molecular Psychiatry. (Nature)

  • Menon V. Triple network model. Trends in Cognitive Sciences (2011). (サイエンスダイレクト)

  • Kaiser RH, et al. Large-scale network dysfunction in MDD (meta-analysis). JAMA Psychiatry (2015). (PubMed

新年のごあいさつ 患者さん向け 冨田祥史 院長

皆さま、あけましておめでとうございます。
康祐堂鍼灸院の冨田です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年が変わると、気持ちは新しくなる一方で、ニュースを開けば「物価」「円安」「金利」「政策」など、生活に直結する話題が多くて、知らないうちに心と体が緊張してしまう方も増えています。
「なんとなく落ち着かない」「眠りが浅い」「肩や首がガチガチ」「胃腸が重い」…そんな声が出やすいのも、実はこの時期の“あるある”です。


今年は「午年」—走り出す年だからこそ、整えてから

午年は、前に進む力が強い反面、スピードが出やすく、疲れも溜め込みやすい年だと言われます。
なので今年の合言葉は、シンプルにこれです。

「走るなら、まず整えてから」
馬も準備運動なしでは走れません(笑)


12年・36年・60年周期の“見方”を、やさしく暮らしに活かす

東洋の暦(干支や四柱推命など)では、12年・36年・60年といった節目を「同じようなテーマが形を変えて戻ってきやすい」と捉えることがあります。
これは「未来が決まる」という話ではなく、世の中が揺れるときに、心と体がどう反応しやすいかを知っておく“目安”として使うのがいちばん健全です。

たとえば、過去の節目の年を振り返ると、世界では

  • 国同士の緊張が高まったり

  • 物価やエネルギーの“振れ幅”が生活に影響したり

  • 感染症や健康不安が話題になったり

  • 情報が多すぎて、気持ちが疲れやすくなったり
    …という「テーマ」が、形を変えて繰り返されることがあります。

そこで今年は、未来を怖がるよりも、“揺れに強い体と暮らし”を作ることに意識を向けてみてください。


今年の「揺れに強くなる」3つのコツ(誰でもできる版)

① ニュースは“浴びない”
情報が多いほど不安が増え、睡眠の質が落ちやすくなります。
チェックは 朝と夕方の2回くらいで十分です。

② 冷えを減らす(首・お腹・足首)
ここが温まると、自律神経が整いやすく、回復力が上がります。
「薄着で我慢」より「賢く保温」が今年の勝ちパターンです。

③ 睡眠を最優先(寝る時間より“起きる時間”)
眠れない日は、無理に早寝を狙うより、まず起床時刻を固定。
体内時計が整うと、睡眠は後からついてきます。


こんなサインが出たら、早めにご相談ください

  • 寝ても疲れが抜けない

  • 頭が重い/めまい/動悸が増えた

  • 胃腸の調子が落ちた(食欲・便通)

  • 首肩こりから頭痛や目の疲れが強い

  • 気分の波が大きい、不安が続く

体の不調は「気合い」で押し切るほど長引きやすいものです。
早めに整えると、回復は驚くほどスムーズになります。


今年も康祐堂鍼灸院は、皆さまが
“やりたいことを、無理なく続けられる体”でいられるように、丁寧にサポートしてまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

康祐堂鍼灸院 冨田 祥史

新年のご挨拶  院長 冨田祥史より 医療従事者向け

皆さま

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
康祐堂鍼灸院 院長の冨田祥史です。旧年中は、臨床・教育・研究の各現場で多くのご縁とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

医療を取り巻く環境は、患者さんの高齢化、併存疾患の増加、情報過多による不安の増大などにより、年々複雑化しています。だからこそ私たちには、手技や経験だけではなく、説明責任・安全性・再現性を備えた医療を、より高い水準で提供することが求められていると感じています。

私は脳梗塞後遺症をはじめとする脳神経疾患、パーキンソン病、自己免疫疾患を中心に、山元式新頭鍼療法(YNSA)を軸とした統合的アプローチを国内外で発信してまいりました。近年は、うつ症状への支援、さらに育毛鍼灸の領域でも講演の機会をいただいております。しかし、どの領域でも一貫して大切にしているのは、「広げること」そのものではなく、適応と限界を明確にし、安全に運用できる形で共有することです。

統合医療は、ともすれば“何でもあり”になりやすい。だからこそ私たちは、手段が何であれ、患者さんの利益を中心に据え、評価できる形で積み上げる必要があります。今年は特に、次の三点を重点に取り組みます。

第一に、標準化です。評価指標、カルテ記載、説明文書を整備し、現場のばらつきを減らします。
第二に、検証です。症例の蓄積と共有、学術的な枠組みでの検討を継続し、「何が、誰に、どの程度、どの条件で有効なのか」を言語化します。
第三に、多職種連携です。医師・歯科医師・鍼灸師が互いの専門性を尊重し、役割分担を明確にしながら、患者さんにとって最も安全で実益のある形を作っていきます。

針は細いのに、責任は太い――そんな冗談を言いたくなる一年の始まりですが(笑)、だからこそ冷静に、論理的に、そして温かく。現場でできる改善を一つずつ積み上げていきたいと思います。

本年も皆さまのご健勝とご発展、そして臨床の現場に小さくても確かな前進が重なる一年となりますことを心より祈念申し上げます。
引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

2026年 
康祐堂鍼灸院 院長 冨田 祥史