不眠症④【大阪で鍼灸治療を受けるなら康祐堂あけぼの漢方鍼灸院へ】
不眠症(睡眠障害)の診断基準
不眠症(睡眠障害)の国際的な診断基準をご紹介していきたいと思います。
睡眠障害国際分類(ICDS)という診断基準があり、2014年に第3版が発表されています。
こちらでは不眠症の診断基準として、以下のように定められています。
・睡眠の質に対する訴えがあること
・訴えは適切な睡眠環境下においても生じていること
・以下の日中の機能障害が少なくとも1つ認められていること
①倦怠感や不定愁訴
②集中力や注意、記憶の障害
③社会的機能の低下
④気分の障害や焦燥感
⑤日中の眠気
⑥動悸や意欲の障害
⑦仕事中や運転中のミスや事故の危険
⑧睡眠不足に伴う緊張や頭痛、消化器症状
⑨睡眠に関する不安
つまり、普通の睡眠環境で、日中に何らかの影響があって、睡眠のことで困っていることが不眠症の診断基準になります。
不眠症(睡眠障害)というと様々な原因がありますが、その中でも慢性的な不眠症の主な原因となる神経生理性不眠症の診断基準をご紹介します。
・不眠症の基準を満たしている
・不眠は少なくとも1ヶ月持続している
・条件付けられた睡眠困難あるいは就寝時の過度の覚醒が認められる
①睡眠に関する過度の不安
②意図したときの入眠は困難だが、単調な作業中など眠りを意図しない際は眠れている
③自宅以外の方が入眠は容易である
④眠りを妨げる思考を止めることができないことによる覚醒
⑤身体的な緊張によってリラックスできずに入眠できない
・他の睡眠障害ではない
※DSM-Ⅴという国際的な診断基準では、3か月の不眠の持続が基準となります。
条件づけられた睡眠困難がイメージつきにくいと思いますので、具体例をあげてみましょう。
条件付けとは、「翌日に試験があるために早く眠らないければいけない」といったことです。
このときにベッドに入ると、
・早く寝なければいけない
・良質な睡眠をとりたい
という思いが出てきます。
すると眠ることを過剰に意識してしまい、からだが緊張してしまいます。
眠れないことに不安や焦りが出てきてしまい、
・このまま眠れなかったらどうしよう
・もう〇〇時になってしまった
・明日の朝おきれるかな?
といった睡眠を妨害するようなことを連想してしまいます。
こうしてますます眠れなくなってしまいます。
このように不眠恐怖と睡眠妨害連想が悪循環してしまい、ますます眠れなくなってしまいます。
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不眠症③【大阪で鍼灸治療を受けるなら康祐堂あけぼの漢方鍼灸院へ】
早朝覚醒(異常に早く目が覚める)
早朝覚醒とは以前に比べ目が覚める時間が早くなり、その後の再入眠ができずに困っている状態です。
年齢とともに目覚めが早くなることは自然ですが、まだ休んでいたいと感じたり疲れが全然取れていないのに目がさえてしまったりして苦痛なら、不眠症の症状と判断されます。
「早朝」と表現をしていますが、これも「何時」という具体的な取り決めはありません。
睡眠時間や生活リズムはそれぞれですので、早朝という時間に関わらず、「自分が望んでいる予定時間よりも2時間以上早く目が覚めてしまい困っている状態」を早朝覚醒と呼んでいます。
早朝覚醒はうつ病で認められることが多いため、精神症状を詳しく確認する必要があります。
熟眠障害(眠りが浅い)
以前と同じくらいの時間は眠っているはずなのに、「全然疲れが取れていない」「眠った気がしない」と感じる状態です。
眠りの要素には「時間」と「質」の2つがあり、本当に必要なのは「時間」よりも「質」の方だと言われています。
十分に深い睡眠が取れたときには短時間でも疲れが回復し、反対に質の低下した眠りはどれだけ眠っても疲れが取れず、かえって体がしんどくなってしまうことがあります。
熟眠障害は不眠症の1種とされていますが、過眠(いくら眠っても眠くて生活に支障が出る状態)によって認められることもあります。
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不眠症②【大阪で鍼灸治療を受けるなら康祐堂あけぼの漢方鍼灸院へ】
不眠症の状態は人によって様々ですが、よく見られる症状を大きく分けると4つに区別できます。
・入眠障害
・中途覚醒
・早朝覚醒
・熟眠障害
これらの症状は1つに限られるわけではなく、合わさっていることも少なくありません。
入眠障害(なかなか寝付けない)
以前と比べて、明らかに寝つきが悪くなることです。
床についてから眠りに入るまでの時間には個人差があり、どの程度を苦痛と感じるかも人それぞれですが、寝つきが悪くなったことによって全体の睡眠時間が足りなくなってしまったり、その時間が苦痛に感じて困ったりしている場合には不眠症の症状と考えられます。
一般的には、健康な人が消灯してから入眠するまでの時間は30分以内程度と言われています。
日本睡眠学会では、入眠障害を「寝つくまでの時間が普段より2時間以上多くかかる状態」と規定しています。
ただ、これらの時間はあくまで目安であり、一番の基準は「それによって本人が苦痛や支障を感じているかどうか」というところにあります。
中途覚醒(途中で何度も目が覚める)
途中で何度も目が覚めてしまう状態です。
蒸し暑い夏場・冬の寒さ・騒音などの明らかに寝苦しい原因があり、それが一時的なものなら不眠症の症状というわけではないですが、環境に特別な変化があるわけではないのに何度も目が覚めてしまい、精神的苦痛や睡眠不足を感じるようになった場合は、不眠症の症状として扱われます。
夜中に1回目が覚める程度なら健康な人でもめずらしくはなく、目が覚めても再入眠ができ、それによって日中の生活が問題なくおくれているのであれば不眠症とはなりません。
ですが、
・目が覚めてもなかなか再入眠ができない
・1晩に2回以上目が覚めてしまう
・精神的な焦りや苦痛を感じて困っている
このような場合は中途覚醒の症状と考えます。
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