こんにちは。にゃまげです (*´∨`*)
わたしは学生時代から腸過敏性症候群とパニック障害に苦しんできました。
辛い毎日でしたが、そんな中でも好きなものと過ごす時間は症状を忘れることができ、『好きなもの』に力を貰い、少しず つ変わっていくことができました。
ちょっと大げさかもしれないけれど、辛い時に支えてくれ、今へと繋がる力をくれた『好きなもの』への恩返しになればと思い、このブログを書くことに しました。
そしてこのブログが、以前のわたしのように何かに苦しんでいる方の楽しいひと時の手助けになったら嬉しく思います。
メインは韓国映画。それ以外の映画や岡崎市についても書いています。
ちなみに アジェニスト アジェ(韓国語でおじさん)+ist の造語です。オジサン俳優 好き。
(韓国では30過ぎたらオジサンなので範囲広めヽ(^ω^)ノ)
◆映画の感想のアジェ(オジサン)萌え度について◆
かっこよかったり、かわいかったり、ダメダメだったり。登場するアジェがどれくらい萌える かどうか。
★ きらりと光る萌えどころあり
★★ 要所要所で萌えあり
★★★ 主役なら釘づけ、それ以外なら主役そっちのけで萌えられる。
■STORY■
男手一つで娘を育てているタクシー運転手のキム・マンソプは、高額な報酬が得られる仕事を聞きつけると、内容も確かめずに依頼主のユルゲン・ヒンツペーターを乗せてソウルから光州へ向かう。
「英語堪能な運転手」のはずが、サウジアラビア仕込みの英語と韓国語で話しかけるマンソプに怪訝そうなヒンツペーター。
光州での出来事を知らないマンソプは途中の検問を不思議に思いながら、ヒンツペーターを送り届けるが、そこで彼が見たものは無抵抗な一般市民を攻撃する軍人たち、怪我人で溢れかえる病院、そしてその出来事に負けず、助け合う光州の人々の姿だった……。
泣ける映画と聞いて全然泣かなかったわ!と思ったら、見終わった後にジワジワと、思い出すたびに泣かされる、主演もいいけど助演の二人がさらに良すぎる作品。
アジェ度★★★★
がめつくて、ちょっとずるくていい加減。
かといって、困っている人を見捨てられるほど冷たくもなく、やると決めたらやる男。
ドイツ人記者をソウルから光州まで乗せるタクシー運転手、キム・マンソプはガンホ兄さんお馴染みのキャラクターで、ハマらないわけがない。
借金と家賃を払える額が手に入ると聞いて、他の運転手が受けた仕事をかっさらい、外国人相手でもひるむことなく、たとえ聞き取れなくても雰囲気とサウジアラビア仕込みの生きた英語を駆使して客と交渉、喧嘩して(英語1韓国語9)、途中の検問所ではビビりながらも機転を利かせて切り抜ける。
光州に近くにつれて不穏な空気を感じながら、到着してもしばらくは「一般市民と学生がデモををしていて、それを軍人が抑えているだけ。それよりも早く金を貰って帰りたい」
サービスでガソリン増量してくれてるのに、多く金を取るつもりか!と怒ったり、
デモに参加している学生たちに関わるとろくなことはないと、ヒンツペーターを置いて帰ろうとするし、
「運転手として恥ずかしくないのか」と光州の運転手たちに咎められると逆ギレw
こんな危険な仕事だとは知らなかったといっても(マンソプも「うまい話にはわけがある」と言ってたw)、そもそも仕事横取りしたのは誰だよwと思いながら、
怒ったり、文句言ったり、バツが悪そうにする姿はいたずらっ子のようで、それどうよ?と突っ込みたくなるところもあるけど、マンソプの雑草のような逞しさがなかったら辿り着けなかっただろうなあと感心して、
ガンホ兄さんが演じた中で一番のお気に入りのユン・テグを彷彿とさせる姿に、すっかり夢中になってしまったのでしたw
しかし、ほのぼの笑わせてくれるのも前半。
デモに参加してる学生たちと知り合い、家族を探す街の人を送った病院で、次々と負傷者が運び込まれてくる様子を見、ヒンツペーターにしぶしぶ同行して現場に到着。市民と軍隊との衝突を目の当たりにすると……。
戦場と化しているそこは、
ただ客を送り届けるだけの場所・光州ではなくて、
自分たちも決して豊かではないのに、見ず知らずの人をもてなし、温かく受け入れてくれた人々が大切な人と暮らす大切な街。
マンソプが傍観者から当事者となり、
目の前の出来事を受け入れ、自分はどうするべきなのか。娘を思い、友人を思い、悩み、葛藤し、決心し行動する……表情の変化に圧倒されて、
ヒンツペーターをソウルに送り届けることはできるとはわかっているのに、グイグイと引き込まれてあっという間のエンディングでした。
光州事件については予備知識があったし、国家権力の横暴に一般市民が虐げられる様子は『弁護人』で体験済みだったので、
いつも通りツッコミを炸裂させつつ「ガンホ兄さんさすがだなあ」と帰路に着き。
さて感想を書こうかなとPC︎に向かった数日後の今、
今頃、思い出して号泣……。
(以下結構ネタバレ)
マンソプが光州で出会ったファン・テスルをはじめとするタクシー運転手たちと大学生ク・ジェシクの表情が忘れられない。
光州のタクシー運転手たちは、マンソプを気遣ったかと思えば、客を置いて帰ろうとする彼を「運転手としてのプライドはないのか」と叱り、ひと騒動の後、理解し合って見せる笑顔は素朴で温かで、
その中の一人、ファン・テスルは自宅にマンソプ、ヒンツペーター、ジェシクを招いてもてなしてくれるのだけど「客をもてなすのにこれだけしかないのか」といいながら、こっそり奥さんに謝る姿はとっても仲の良い家族なんだなあと、
きっと他の人たちも同じように人情に厚く、奥さんのお尻にしかれながらも幸せに暮らしているんだろうなと想像ができて、
ジェシクは歌謡祭に出たいからという不純な動機で大学に行っている若者で、仲間たちと運動に参加しているけれど「政府を倒す!軍を倒す!」のような好戦的なものではなく、
今起きていることを外に伝えて欲しい。
そうすればこの状況は良くなる。自分とみんなのために頑張っている
ただそれだけで、
だからジェシクの笑顔を見ていると、自分も何かをしたい!とやる気が湧いてきて、
「希望に満ち溢れた笑顔」ってああいうのをいうんだろうな。
けれど時間とともに状況は悪化。
ヒンツペーターの正体がバレてしまい、私服軍人に追われることに。ジェシクやテスルたちは彼らからマンソプたちを守り、ソウルへ送り出そうと立ち上がる。
このことを世に知らせて欲しい。
多くの犠牲者のためにも、これ以上の犠牲者を出さないためにも。
それができるのは記者であるあなただけだ。
その一心で動いたのだとわかっていても、マンソプを待つ娘と同じように彼らにも家族がいて、マンソプを追う軍人を足止めする仲間たちをルームミラーで確認するテスルの表情が、
恐怖と悲しみと
それでもやらなければという、自分を奮い立たせているような、
そんな表情に見えて、アクセルを踏みながら何を考えたのだろうと思うと、泣けて泣けて仕方がない……。
そんなの絶対家族のことに決まってる(号泣)
国は国民を守るもの。
テレビや新聞、報道は真実を伝えるもの。
自分がそうだと思うこともよくよく考えてみたら、
「みんなが言うから」「権威あるものがそうだと言うから」と漠然と信じているだけで、何の根拠もない。そんなことっていくらでもあるし、
自分を落ち込ませるような情報でも、実はそういう気持ちになりたいと無意識に思っていて自分で選んでいることすらあるから「ああ、そうなんだ」と思うだけじゃなくて、「本当にそうだろうか?逆は?」と考えて、何をどれだけ自分に入れるのか、取捨選択をしっかりしないといけないなあと、
映画に全然関係まとめなのは、
映画のことを考えると、
二人のことばかり思い出す→号泣→何もまとまらない。
のエンドレスだからw
しばらくの間ユ・へジンさんとリュ・ジュンヨルさんの顔を見られない……。
ガンホ兄さんお目当で見に行ったのに、ユ・ヘジンさんとリュ・ジュンヨルさんにハートをがっつり持っていかれた『タクシー運転手』
ユ・ヘジンさん演じるテスルは言葉に説得力があって、でもどっしりと重い説得力ではなくて、しっかり頑丈な説得力……ああ上手く言えないけど、ユ・ヘジンさんがテスルを演じていなかったらここまで心に残らなかっただろうなあ。
リュ・ジュンヨルさんはこの作品で初めてしっかり見たんだけど(『奴隷の島、消えた人々』はちらっと出演だった)、
今こんなにステキだったら、
ガンホ兄さんやへジンさんの年になったらどーなってるの!?
と若干恐怖にも似た思いを抱いてしまったw
早く『ザ・キング』が見たい。
わたしにとって『ザ・キング』はぺ・ソンウさん&リュ・ジュンヨルさんの作品になる予感w
つらつらと混乱しながら書いてきたけれど、
上手くいってなかったり、自分をちっぽけに感じて苦しくなることがあるけれど、そう思うのも何かと比べているからで、
後から見れば、マンソプもテスルもジェシクも大きなことをしたけれど、彼らは「大きなことをする」なんてつもりはなくて、自分ができることを、愛情をもってひたむきにしただけ。
あれこれ考えるのは、やってるようでまだ一生懸命さが足りないだろうなあ……。
何を一番とするのかは人それぞれだけど、
自分に正直に、自分自身に胸を張れる生き方をしたい。
■□■□■□■□■□
★ここが好き★
◆テスルの家で①
急に3人も客を連れてきた上に、用意されたおかずが少ないと文句を言うテスル。
しかし小声でちゃんと奥さんに謝っててカワイイ♡
◆テスルの家で②
ギター担当と言いながらまんざらでもなさそうに歌声を披露するジェシク。
照れながらノリノリなのがカワイイ♡
お世辞にも上手いとは言えないそれにマンソプの厳しいツッコミが入ると「だからいったのに」と口を尖らせるのがまたカワイイ♡
◆見ないフリ。
光州を脱出する際、検問に引っかかるマンソプたち。
疑われないようにナンバープレートを交換したとこまではよかったけど、元のプレートをトランクにしまっていて見つかってしまう……が、チェックした軍人はそれに気づかないフリをして、そのおかげでマンソプたちは検問を突破することに成功。
どんな叱責、拷問を受けるかわからないのに……(涙)
演じているのは『密偵』でガンホ兄さんと共演したオム・テグさんのよう。
しかしマンソプ。もっと上手に隠してよw
◆ハートがあれば。
お互い相手の言葉はほとんどわからないはずなのに、時々、主に悪口が通じていたw
思いがこもっていれば言語なんて関係ないのだろうか……(気をつけようw)
◆大好きなお二人。
映画冒頭、ヒンツペーターと会い、タクシー乗り場まで案内する記者にチョン・ジニョンさん、光州で出会い一時行動を共にする記者役をパク・ヒョックォンさんが演じていて(権力に屈しず真実を伝えようと新聞をするシーンはよかったなあ)、好きな俳優さんがお二人も出演していて嬉しかった♡
★ここが気になる★
◆やめろというのに。
あんなに堂々とカメラを回していたらすぐ見つかるに決まってる……。
◆綺麗な衣服
地べたに座ったり、催涙弾が飛び交う中を走り回っているのに服と靴があんまり汚れてなかったような……。
◆おにぎり
あそこでおにぎり出すなんて(涙)
◆光州の運転手さん
その中の一人が、漫画家の荒木飛呂彦さんにそっくりで、気になって気になって……。
(わたしだけ?)
◆カーチェイス
いくらなんでもやりすぎじゃないかと思いつつ、働くオジサンの熱いハートを感じて泣きそうになった。
脇役のオジサンが頑張ってる姿に弱いわたし(涙)
★オマケ★
◆キム・マンソプのモデルとなったキム・サボクさん
ヒンツペーターさんは必死に探しても見つからなかったサボクさん。
映画では偽名を書いて手渡したため再会叶わずだったけど、実際はヒンツペーターさんと別れて数年後病気で亡くなり、またサボクさんが会社所属や個人タクシー運転手ではなく、ホテル付きのタクシー運転手のため見つけられなかったとのことでした。
映画が公開された後、サボクさんの息子だという方が名乗り出て、ようやくサボクさんのその後がわかったそうです。
今日もお読みくださってありがとうございました(*´∨`*)
応援ありがとうございます!
LINE@やってます(不定期)。
韓国映画情報、思い出しツッコミなどヽ(^ω^)ノ
メッセージなど、お気軽にどうぞ~。
LINE@ ID @xui0855c
※登録の際、スマホからだとエラーになる場合があるようです。
その時はお手数ですが、 スマホアメブロ画面:タイトル横の地球儀のマークを押して登録するか、
Safariを開いて登録。 もしくはQRコード、ID検索登録でお願いします。