「得手に帆を上げて」  -14ページ目

新しいミッション

今のクライアント先の製品発売があと2ヶ月を切りました。

非常に忙しく、みんな必死になって頑張っています。

で、その中で開発の手が足りず、プロジェクトがかなりテンパっている

状態が長く続いたので、打開策として僕がWeb開発側の進捗管理を

担当することになりました。


このクライアントをお手伝いしていて実に広範囲な分野を見てます。

まあCOOと言ってもベンチャーでは何でも屋に成らざるを得ないのですが

具体的な個人ミッションは:


・経営補佐

・マーケティング・プロモーション担当 (社長と共同)

・アライアンス推進(同上)

・広報

・経理・財務

・法務

・部材購買

・物流

・売上管理・業務フローなどインフラ全般

・総務全般


これにWeb開発の進捗管理が加わるので、かなりの広範囲と言うか、

基本会社の全容が見えるわけです。大変な仕事ですが、遣り甲斐はあるので

頑張りたいと思います。






スポーツ三昧の週末

今週は久々にスポーツ三昧の週末を送りました。

土曜日は恒例のウィンドサーフィン。あまり風が無かったのですが、

およそ1ヶ月とあってやっぱ面白かったです。


そして日曜日はこれは超久し振りのバスケ。

中学時代の友人に誘われ、彼の会社のチーム練習に合流。

こうした社会人バスケは往々にしてゲームやっておしまい、

というのが相場ですが、2on1や3on3など所謂練習をみっちり3時間やりました。

残り1時間はゲームでしたが、まあ久し振りにバスケをやったせいか、

体中が筋肉痛です。特に腿周りがひどく、階段もしんどい感じ。


なにより衰えを感じたのは、走れないこと。シュート落とした後、ディフェンスに

戻るのは基礎中の基礎ですが、途中から筋肉痛と息切れの相乗効果で

もはや走る意欲すら無くなりました。とにかく疲れた~


まあ最初は誰しもこんなもの。続けていればまた走れるようになると思います。

何にしても仕事が佳境に入った今、週末にスポーツでリフレッシュできるのは

非常に有意義な休息になります(例え月曜に筋肉痛で呻いても)。

D君、誘ってくれてどうも有難う。



プロモムービー

今のクライアントで年末発売予定の新製品のプロモの為に、

機能説明のムービーを作ろうという話になり、今日撮影に行ってきました。

一応タレントさんつけて、製作会社に依頼するという本格的なものです。

写真は↓


「得手に帆を上げて」 

ベンチャー企業なのに広告代理店とか、タレントとか使うのは、と思ってたのですが、

やっぱ販促は必要だし、プロに任せたほうが効率が良い面もあるので良しとしましょう。


気になったのはテーブルなどに山ほど積みあがったお菓子、サンドイッチ、おにぎりなど。

ちゃんと弁当出るのに、これはちょっとバブってるかも、とか思いました。

で、帰りの電車で広告に『150円で救える命がある』とアフリカ難民のことが載っていたので

尚更です。と、色々な経験や思いが交わった一日でした。





Buzzって兜の緒を締める

先日の製品発表会は大成功に終わりました。

Twitter上などでもかなりBuzzりましたし、

展示会スペースもクライアント先のブースは一番人気。

直接ユーザーたちの意見を聞くことが出来、そしてその意見も

非常にポジティブだったは心強いことです。


その中でも非常にうれしかった事。それは製品の基本コンセプトに対して

ユーザー間で受け入れられた事。これは『基本的なニーズ』を満たしている、

ということで、すごく重要なことです。ベンチャーの場合、『売り』を立てるということが

メチャクチャ難しい。これはこの基本的なニーズを捕らえ切れていないから、

と言うケースが多いわけです。『ニーズ』と『価格』が特に初期のベンチャーの

試金石だと思ってます。今回それを確認できた。

要は自分たちのベクトルは間違っていなかったということ。


ただ本番はこれからです。Buzzるのは案外簡単。『買ってもらう』ということは

そんなに簡単な事ではありません。なので週明けからはまた初心に戻って

粛々と業務をこなしていく事が重要です。製品発表したからにはもう戻れない。

かといって、出せば買ってくれるほど消費者は甘くない。


Buzzって兜の緒を締める、と言うところでしょうか。



気持ちを抑えると言う事

仕事では、自分の思い通りにならない事もたくさんあります。


例えば、まさに今この時。クライアントの社長は無理がたって肺炎になりました。

点滴を打って何とか復帰してますが、明日には大事な製品発表会を控えて、

僕から見たら優先順位の低い事に熱中し、気付けば今この時間になって

あわてている状況です。この社長は良いところもあるのですが、

とにかく凝り性で、自分のこだわりを大事にする余り、プロジェクト全体に対する

視点が欠如しがちです。過去、色々な失敗をこの社長はしてきた、と聞いてますが

恐らく原因は同じです。優先順位を付けられないこと。


彼にとっての目下の優先順位は明日の発表会にベストの体調で望む事。

咳をしながら、優先順位の低いことに熱心なのは別にかっこ良い事ではありません。


正直言って、怒鳴りつけたくなりますが、ここでの僕の優先度も近視眼的に

設定すべきではありません。つまりプロジェクト全体を成功に導くためには、

局所局所の判断も重要ですが、やはりゴール地点を見据える必要があります。

それを常に意識した状態で、局所局所の判断をすべきだと思ってます。


なにやら小難しい話になりましたが、一言で言うと、今社長とバトルするのは

プロジェクト全体から見て得策では無いと判断したので、例え思い通りにならなくても

自分の意思を貫くのはやめよう、ということです。大局観を持って人と接していこう、

その中で自分の感情だけで突っ走るのは単に愚かなだけ、という事です。



『青い熊』

随分とご無沙汰です。色々と忙しく、ブログが書けませんでした。


さて今の支援先のクライアントがいよいよ佳境に入ってきました。

あと数ヶ月で上市できそうです。当然忙しく、やらなければいけない事がたくさんあります。

仕事の量だけでなく、質も重要になってきました。以前だったら許されてきたミスが、

時間を経るごとに許されなくなって来てます。


色々な意味で発売までのあと数ヶ月がMoment of Truthだと思ってます。

特にリスクが高いのが人間関係。過度のプレッシャーからだんだんギクシャクするのも

この時期です。そしてこの時期を越えなければ成功はありません。


僕はこのクライアントを成功に導けるのでしょうか?

そう疑問に思っていた時に、先週クライアント先の社員とランチの時に

聞いた言葉が『青い熊』です。


 あ: 焦るな

 お: 怒るな

 い: 威張るな

  く: クサるな

 ま: 負けるな


ベンチャーの立上には色々な困難が伴います。誰だってテンパッてきたら、

焦るし、怒りたくなるし、周囲に威張りたくなるし、クサるし、負けたくなります。

そんな折に、そんな時だからこそ、『青い熊』が大事だと先輩に教えられた、

とその方は言ってました。目からウロコの名言ですね。


僕にとっても、『カムバック』の条件になるプロジェクトだと思っているし、

何としても成功したいです。『青い熊』。忘れずに突っ走るつもりです。



 

変化点と即時の対応の重要性

ベンチャーの立上にかかわらず、ビジネスは色々外部・内部の環境が

変化します。このポイントをきっちりと認識し、行動を変えるべきときは

すぐに変える事の重要性を学んでいる毎日です。


例えば今日、こんな事がありました。あるソースから、非常に安価な

部材購入の話があり、既に技術評価も終え、この部品を使おうと

買取交渉を進めていました。元々この話は今度アドバイザーとして

今のクライアント企業を手伝ってもらえる方が役員をしていた会社の

在庫分を買い取るという話でした。


ところが本日付でその方がその会社を退職され(だからウチのアドバイザーになる)、

影響力を保持できなくなったわけです。元々は辞める前にこの話をクローズする、

という段取りで進んでいたのですが、色々な先方の都合で延び延びになってしまいました。

こういう話は社内に協力者がいないと、なかなか進みません。

なので交渉の重要な変化点なわけです。


この知らせを受けて、僕らはすぐに別の会社の部品のサンプル手配をしました。

すぐに評価できる体制を整え、どちらでも使える、という形に持っていこうとしています。

理由は話のあった会社との交渉は、アドバイザーの方が会社を辞めたことで、

向こうにアッパーハンドが移ったからです。確かに安価に買える確率は高い。

ただ交渉が頓挫するかもしれない。交渉が頓挫した場合、我々は代替案を持っていないと、

そこで終了です。特に部材発注は納期があるため、デッドラインを区切って、

そこまでに意思決定をする。


オプションプランを常に確保する事は、当たり前の事ですが、変化点の見極め&

それに対応した行動の変更は実務レベルになると結構難しいのも事実です。

特に、その話が美味しければ美味しいほど。


でも冷静になって対応策を考える事、それを即座に実行する事は重要です。

今後も留意していきたい点です。

時代の香り ~ネタ的~

これって今見たら、ネタ・・・だよね?
当時カッコイイとされていたものも、時代が変われば。
良い歌なので、画像無しで聞けば今も普遍性があるかと。

手紙 by 東野圭吾

なかなか読み応えのある本でした。

プロットは大体こんな感じです。


主人公は兄と母の三人暮らし。そんな中、母が死に未だ中学生だった

主人公は兄が養っています。兄は弟の大学進学を強く望み、その一心で

強盗を決意します。ただその時、運命の糸車が微妙に狂い、家人を殺してしまいます。


物語はここからスタート。主人公の兄が強盗殺人を犯し、主人公はそのレッテルに

もがき苦しみます。人生の裏街道を歩く事を余儀なくされ、なお精神力で

カムバックをしつつある最中での挫折を繰り返します。兄が殺人犯であるがゆえに。

そして兄が主人公に書き続けた手紙のために。


こうして物語は進んでいくのですが、非常に示唆に富むシーンがあったので紹介します。

主人公は大学を卒業し、苦しみながらも真っ当な就職先を見つけます。兄のことは隠して。

ある日、また運命のいたずらか、兄の身の上が会社にばれてしまいます。

そして突然の職場異動。新しい職場でも黙々と仕事をしている中、社長から話しかけられます。


その社長は主人公の境遇を個人として十分に同情しつつも、『企業として組織として、

(殺人者の身内である事への)差別は当然』と正面から言います。

『差別にしろ逆差別にしろ、他の従業員が仕事以外のことに神経を使わなければならないようでは、

 お客さんに対して正常なサービスなど出来ない。そして差別や逆差別がなくならない以上、

 君を新しい職場に移すしかない。(中略) 会社にとって重要なのは、その人物の人間性ではなく

 社会性なんだ。今の君は大きなものを失った状態なんだ』


個人として差別をしない、という主義は結構簡単に出来ます。でも組織になった時、

複数の人間が絡んだとき、その原則は必ずしも通用しない。


社長は更にこう続けます『我々は君の事を差別しなければいけない。自分が罪を犯せば家族をも

苦しめる事になる。全ての犯罪者にそう知らしめるためにも』。でもこの社長はこう結びます。

『しかし本当の死と違って社会的な死からは生還できる。その方法は1つしかない。

 こつこつと少しずつ社会性を取り戻していくんだ。他の人間とのつながりを一本ずつ

 増やしていくしかない。君を中心にした蜘蛛の巣のようなつながりが出来れば、

 誰も君を無視できなくなる。その第一歩がここだ』


それから、主人公は社会的な死からカムバックし始めます。結婚をし、子供を設け、

幸せを手に入れ始めます。そんな時にまた不条理が彼を襲います。

そして、自分の家族を守るために、彼は会社を辞めます。彼に手紙を送り続けた

兄とも絶縁して。罪の重さは決して消えないことを悟りながら。


けど、彼は肉親の罪に向かい合っていなかったことを最後には悟ります。

そして一度は絶ったはずの繋がりに会いに行きます。

兄はまともに弟を見れない。だけど感じている。自身の罪への侘びと、繋がりを

戻してくれた感謝の気持ちに震えながら。


罪の重さと永久に消えない憎しみ。でも最後に筆者が読者に突きつける『Imagine』。


大失敗 ~やっぱ謙虚さだよね~

随分久しぶりのエントリーになります。

この数週間、かなりドタバタしていて時間がなかったこと、

あと仕事の話がメインなんですが、結構根幹に関わる内容が多く

ちょいと書ける内容ではなかったことが、原因です。


で、今日のテーマは大失敗。やってしまいました。

取引先の社長から、僕が書いたメールに対して、クレームが入りました。

言い返したい事は山ほどあります。でも今回は僕は反省してます。

理由は取引先云々ではなく、自分の心理状態がやはり正常なもので

なくなってきたような気がするからです。


この数週間、色々な事がありました。その中で自分がかなり問題解決に寄与してきた

面も多々あり、社長からはかなり頻繁に相談を受けるようになり、社内での発言力も

増して来ました。有り体に言えば、随分と調子に乗るようになってきたのも事実。

『俺が居なければ、この会社は潰れる』とまで真剣に思うようになって来た訳です。

それが態度にまで出ていたような気がします。


更に皮肉なのが、この取引先はビジネス相手として信用を失わせるような対応を

過去来ずっと繰り返しており、取締役会の中でも『もうこの会社とは付き合わない方が良い』

という意見もかなり出ていました。でも、僕こそが「ウチはこの会社に

『作って頂いている』という立場なんです、だから頭を下げ続けなきゃ行けないんです」、

と社長をはじめ、取締役たちにも説いて回っていたわけで、その僕がその取引先から

クレームを受けるというのは、やはり自身の中で『謙虚さ』が無くなってきていた、

ことによるものだと思ってます。


ベンチャーに限らず、ビジネスは社外・社内問わず、色々な方々の協力・ご好意により

成り立っているもの。どんな会社も他社からの支援無しでは成功はしない。

そしてその協力・ご好意を得られる鍵を握るのは、突き詰めていくと『謙虚さ』だと思います。


これからも同じミスを繰り返していくでしょう。自信が過信になり、ミスをし、再び謙虚になり、

成功しまた自信をつける、このプロセスはやっぱり永遠のサイクルだと思います。

でも、ミスを繰り返すたび、今回のエントリーに立ち戻って、カムバックして行きたいと思います。


これから、本格的な立上を迎えるに当たって、むしろ初心に戻り、謙虚な姿勢で

事業を立ち上げられるという意味で、むしろ今回のミスは天恵であったかもしれません。

後でそう思えるよう、これから頑張っていきたいですね。