最近、専門家は以下のように申されるようになっています。
片頭痛は遺伝的な病気の1つですが、多因子遺伝、すなわち体質の遺伝です。
受け継いだ遺伝子だけでは発症しない、生活習慣、環境の変化などが引き金となって片頭痛が引き起こされています・・
同じ多因子遺伝である高血圧症や糖尿病と同様に、生活習慣の管理が重要になるのです。 片頭痛も発症を予防し、痛みが起こらなければ治ったことになります。
片頭痛予防の第一歩は、何が自分の片頭痛の引き金になっているかを知ることです。
生活習慣で言えば、睡眠不足、あるいは不規則な睡眠時間、食事、ストレスなどが誘因です。さらに、ホルモンバランス、環境因子である天候(気圧、温度、湿度)、光、音などが密接に関係するのです。
こういったことから、自分の片頭痛を引き起こす誘因を知り、こういった誘因を極力避けることが原則とされ、このことが片頭痛の予防に繋がり、このことで「片頭痛が治った・・片頭痛から卒業できた」とされています。
このように、令和2年1月21日にABCテレビの「大下容子ワイド・スクランブル」で「片頭痛の予防法」というタイトルで放映されていました。
この点は、学会のトップの先生の著書「片頭痛からの卒業」にも記載されていました。
私は、「片頭痛を予防する」とは、片頭痛そのものを「作らない」ことと思っていました。
しかし、学会を主導される方々の考え方は、片頭痛を引き起こす引き金を知り、こういった”引き金”を極力避けることによって片頭痛発作を防ぐことを「片頭痛予防」と述べておられるようです。
こうした微妙の差異を皆さんは理解されておられたのでしょうか?
私には、微妙の差異どころか、極めて大きな相違と思っています。
それは、「片頭痛治療」そのものが、「片頭痛予防」そのものだからです。
具体的には、頭痛治療とは、緊張型頭痛の段階で根治させることによって、片頭痛への移行を阻止することが極めて重要になってきます。
(現在では、”ロングブレス”という呼吸法が大々的に広まりつつあり、緊張型頭痛の段階で片頭痛そのものへの移行が阻止されようとしています)
すなわち、緊張型頭痛に”多因子遺伝”としての様々な環境因子が追加されてくることによって片頭痛へと移行していきます。
ですから、”多因子遺伝、すなわち体質の遺伝”というのが、私には理解できませんでした。
しかし、”偉い・偉い”学会を代表される先生方が書籍およびテレビで宣われることですから、私のようなどこの馬の骨とも解らない輩がホザクことより、ずっと”信憑性のある”ことと皆さんは、きっと思っておられることと思います。
この真意を問うことを目的として、2月19日以来、余命幾ばくもない老体に鞭打って、これまでのブログの記事を整理しながら、新たな「治療指針・マニュアル」というジャンルを作成してきました。
皆さんも、飽きてこられたようで、ここ最近はアクセス数も激減したようです。
本日は、これまで掲載してきた記事の「まとめ」を行い、次回、最終の記事とさせて戴きます。
片頭痛を引き起こす「引き金」を知り、避ける???
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12578426919.html
専門家の仰天語録
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12580174045.html
「片頭痛」と「てんかん」の相似性
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12580347834.html
蛇の生殺し???月経時の片頭痛
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12580582237.html
生理痛は片頭痛なの???
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12062613031.html
片頭痛発作の引き金は??
・・「酸化ストレス・炎症体質」に関連して
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12580817354.html
片頭痛は”多因子遺伝”すなわち体質の遺伝???
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12580877885.html
専門家の拠り所・・「国際頭痛分類」
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12581120523.html
片頭痛は”体質の遺伝”???
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12581383566.html
「ロングブレス」の登場
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12579147370.html
本年度には「慢性頭痛診療のガイドライン」の改訂が予定されています。
最近、学会の”偉い先生方”も片頭痛が”多因子遺伝”とされるようになったことから、この部分がどのように改訂され、片頭痛をどのように予防していくべきかについて言及されるのか、ここが最も注目される点です。
さらに、どこにエビデンスを置いて、片頭痛が”多因子遺伝”とされたのかが最大の関心事となります。
これを閲覧した上で、どちらが正しいのか、皆さん自身で判断すべきです。
そうされない限りは、治るべきものが治らなくなってきます。
こういった意味で、重要な改訂になると考えなくてはなりません。