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「たった●秒、優しく触れる(またはこする、撫でる、押すなど)だけであらゆる症状や難病が!」
というのは某コンサル会社さんお得意のキャッチコピーですが、過去に幾つかの教材を実際に購入され、そしてその内容に失望された(真面目な)先生方にとっては、もはや悪質な冗談でしかないでしょう。
要は、
「ど素人がそんな適当な施術もどきの方法で何かを治せるほど甘くないわ!」
というわけです。
確かに、最後の「あらゆる」という部分及び「難病」というくだりについては、自分もほぼ同意見なのですが、時と場合によれば、身体のある部分に「ちょっとした刺激を与えるだけで」何らかの症状を改善させることは可能です。
※もしかしたらこれ以前にも書いたことがある症例かもしれませんが、気にせず続けます。
以前、頻繁に会う知人が右ふくらはぎ上部の痛みを訴えたときのことです。
彼とのやり取りでは、まず原因からチェックするか、もしくは自分が使う手法の中で「どれが必要か」ということから検査することが多いのですが、この時は(何となくですが)普段私が使っている類の療法では対応できない気がしました。
ですので、とにかく彼の身体の中に「何らかの手法でアプローチすべき個所があるのかどうか」ということを先に検査してみました。
そこでは「ある」という反応だったので、「それはどこか」ということを絞り込んでいきますと、胸椎10~12番目?あたりの右横1~2センチというところで反応がありました。
※片手の指を彼の背中に触れた状態で検査をし、絞り込んでいきました。
さて、ある意味私の予想どおり、脊椎でも個別の内臓でも、そしてチャクラの問題でもなさそうなので、「とにかく今、その部分に何をすればよいのか」ということを検査してみたところ、「(指先で)上下にこするべし」という反応だったのでやってみたところ、こすっている最中に痛みは消えていきました。(本人の申告によります)
さて、この時自分が一体何にアプローチしたのかということまでは検査しておりません。(経絡?筋膜?)
ですので、答えは未だに謎と言えば謎なのですが、このとき自分が改めて確信したことは、やはり脳は自分の体の状態を把握しているのだなということです。
このとき自分が持っている「知識」だけでは、施術すべき部位と方法を正しく予想することは100%不可能だったはずですが、筋反射テスト、言い換えれば“脳”の反応どおりに絞り込んでいくと、見事にピンポイントで当てることができたわけです。
少なくとも私の場合は、筋反射テストの精度は100%とは言い切れませんし、このような非科学的な手法を使ってもよい状況は限られているわけですが、「お互い了解の上で」そしてそこで反応があった必要な対処法に危険性が無いのなら、対処法が見つけにくい問題の場合、選択肢のひとつとしてアリではないかと思うのです。
さて、この時の彼の症状は決して重症ではありませんでしたし、放置していても特に悪化はしないだろうなと想像してしまうレベルのものでしたが、実際に身体の痛みが消えたわけですから、この「上下にこする」という単純な手技(笑)が有効であったことは間違いありません。(この一連の流れが偶然であるとは考えられません)
これはあくまでも幸運な一例ではありますが、こういった単純な手法によって改善可能な症状は、他にも絶対にあるのではないかと思います。
それをわざわざ既存の小難しい?手技で何とかしようと試み、今一つ改善が見られなかったという事例も、これまで日本中でかなりの数に上るでしょう。
上でも指摘したように、
「施術の効果には個人差があります」
「改善効果を保証するものではありません」
というお断り文句を隠れ蓑にし、あからさまに大袈裟な効果を前面に出す教材が後を絶たない状況ではありますが、誰にでもできる簡単な手法で身体に変化が起こり得るポイントは、(主に顔及び頭部に)幾つかあるのは事実です。
もしかしたらですが、現時点では特殊な療法でしか改善不可能とされている問題も、上記の手順で絞り込んでいけば、思わぬ解決策にたどり着くことがあるかもしれません。
誰にでもできる方法と言えば、他にも決められたポイントを軽く叩くだけでトラウマを解消し得る“タッピング”という方法もありますし、いわゆる音叉やマナーズサウンドは“音”の刺激による心身の調節法です。
上の方で「ほぼ同意見」と書いておりますが、こういった「どこに」「何が必要なのか」という視点から検査をしていくと、一見すると民間療法的な手段では改善不可能とされている問題が、もしかしたら何とかなるかもしれないという期待?が少しばかりあるわけです。
今回書いた事例のように、そう毎回上手くいくとは限りませんが、人の手によってどのようなことができるのか、色々試してみれば面白い発見があるかもしれません。
筋反射テストの使い方を覚えると、何でもかんでも…とは言いませんが、時によっては、知識以上のことができることは間違いありません。
「非科学的」な手法だからといって、頭から否定するのは勿体ないですよ!といったところで、今回は終わりにしたいと思います。
最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。
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