今日のメインレースについて、興味深い報告が届きました | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。
元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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4月25日(土)の福島牝馬Sで2着だった、相沢郁(いくお)厩舎のリープフラウミルヒ(牝5歳・父ステイゴールド)は、次走の予定が6月14日(土)のマーメイドSです。

この馬を管理している、北海道出身の相沢君は、高校を出てから、麻布大学の獣医学部に進んでいて、その頃、1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティアや、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産した門別の白井牧場でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、その後、「自分で走る馬を育てたい」と思うようになって、調教師を目指しました。

ちなみに、彼のお父さんは高校の先生で、北島三郎さんの母校である函館西高校の校長を務めたこともあるそうですよ。

そして相沢君は、競馬学校を出た後、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎で調教助手をやって、1997年に38歳の若さで調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと前田厩舎で腕を磨いていました。

前田厩舎と言えば、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなどでお馴染みですね。

開業してからの相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までに重賞を18勝しています。

2014年の相沢厩舎は、ヴェルデグリーンでアメリカJCCを勝つなど、18勝を上げて、「5億7189万円」という今までで一番の賞金を稼いでいました。

でも、一昨年までの4年間は、

2015年→19勝・獲得賞金4億7222万円
2016年→23勝・獲得賞金3億7562万円
2017年→27勝・獲得賞金3億7871万円
2018年→25勝・獲得賞金4億4062万円

と、2014年の賞金を大きく下回っていましたから、去年の相沢君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際に、エメラルファイトでスプリングSを勝つなど、「29勝・獲得賞金5億0600万円」という成績で、一昨年の数字を大きく上回っていたんですよ。

そして、今年に入ってからもその勢いは続いていて、先週までの獲得賞金は「2億4051万円」と、もう去年の半分くらいを稼いでいますので、今の相沢君は、「この勢いでもっと稼ぎたい」と考えている筈ですから、1着賞金が3600万円のマーメイドSに向けて、リープフラウミルヒをどう仕上げてくるのか、キッチリ確認して馬券に活かしたいと思っています。

ただ、その前に、彼の厩舎は、来週のダービーにビターエンダーとブラックホールを使う予定ですから、この2頭にも注目したいところです。

そしてここからは、栗東の石坂正厩舎が烏丸Sに使う、小林昌志オーナーの持ち馬シャイニーゲールについて、私の頼もしい仲間の一人、「馬主秘書のIさん」から届いた報告を紹介しておきましょう。

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小林昌志オーナーの本業は、「ニセコスキー場」で有名な北海道虻田(あぶた)郡の倶知安(くっちゃん)町に本社を構え、再生紙を利用したトイレットペーパーの製造販売を主要業務としている、「コアレックス道栄株式会社」の代表取締役社長です。

1978年、北海道からの誘致要請を受け、「道栄紙業株式会社」として札幌市に設立された同社は、翌年、事業規模を拡大するため、本社と本社工場を現在の場所に移転しており、2015年の10月1日(木)に、社名を現在の「コアレックス道栄株式会社」に変更しました。

ちなみに、本社工場は、東京ドームの約1・5倍(78500平方メートル)という広大な敷地面積を誇っております。

そして同社は、1983年から「コアレス(芯なし)トイレットペーパー」の製造を開始しており、通常のトイレットペーパー(芯あり)と比較して、同じサイズで使用できる量が約2倍となるこの商品は、コピー用紙や牛乳パックなどを再生しておりますので、環境対策に極めて有効とされていまして、実際、この技術は計36ヶ国で特許を取得しております。

更に、「コアレックス道栄株式会社」は、現在、北海道内のトイレットペーパー市場で4割近くのシェアを誇っておりますので、同社の代表取締役社長を務めている小林オーナーは、「製紙業界の有力者」と言えるでしょう。

また、同社は、日高自動車道の日高富川インターから国道237号を5キロほど走ると右側に見えてくる場所に、生産と育成の拠点として「コアレススタッド」を構えており、ここの生産馬は、ほぼ例外なく小林オーナーの所有となっております。

なお、小林オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、1995年頃からでして、これまでに400頭以上を所有しており、現在、JRAで所有しているのは16頭です。

2010年の小林オーナーは、ブライティアパルスを出走させたマーメイドSで初の重賞勝ちを飾るなど、14勝を上げ、「2億1867万円」の賞金を獲得しておりましたが、その後は、この数字を超えることができず、昨年までの5年間も、

2015年→4勝・獲得賞金7915万円
2016年→7勝・獲得賞金1億3508万円
2017年→6勝・獲得賞金1億3783万円
2018年→4勝・獲得賞金9851万円
2019年→5勝・獲得賞金1億1819万円

と記せば分かる通り、数字が伸び悩んでいた上、今年に入ってから先週までは「1勝・獲得賞金5429万円」と、2010年のペースを大きく下回っているため、現在のオーナーは、「早急に巻き返したい」と考えている筈です。

そういった中、本日は、1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)の烏丸Sにシャイニーゲールを出走させますので、私が小林オーナーであれば、同馬を預けている石坂正先生に対して、迷わずメイチの勝負仕上げを依頼するでしょう。

実際、私の元に届いている、最終追い切りについての報告が、

「20日(水)、坂路で一杯に追われて、4Fが53秒8、終いの1Fが12秒7っちゅう時計を出しとりました。ラインハイト(3歳未勝利)との併せ馬で、力強いフットワークで走れとったし、追い切った後の息の入りもよう見えたんで、石坂君がキッチリ仕上げてきたんやろ」

というものでしたから、好レースが期待できると私は見ております。

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小林昌志オーナーが烏丸Sに使うシャイニーゲールについて、私の頼もしい仲間の一人、「馬主秘書のIさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。